JPH0414236Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は電動字消し機に係り、モータにより消
しゴムとともに駆動される吸入フアンにより、消
しゴムの消しくずを集塵ケースに吸入するように
したものである。

（従来の技術と考案が解決しようする課題） 電動字消し機として、本体ケースに装着された
消しゴムを、該ケースに収納されたモータにより
駆動するようにしたものが知られている。この種
消しゴムはモータにより高速にて回転されるた
め、紙面に軽く押し当てるだけで迅速に字消しを
行えるものであるが、その反面微細な消しくずが
かなり多量に生じるものであり、紙面に散乱する
かかる消しくずの清掃回収に手間を要する問題点
があつた。

したがつて本考案は、字消しの際に生じる消し
くずを、簡単に清掃回収できる電動字消し機を提
供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案は、本体ケース１に収納されたモータ２
により、該本体ケース１に装着された消しゴム１
０を駆動するようにした電動字消し機において、
上記モータ２と消しゴム１０の間にドラム状のフ
アンケース６を配設し、該フアンケース６の内部
に該モータ２により上記消しゴム１０と同軸的に
同時に駆動される吸入フアン７を配設している。
そして上記消しゴム１０側の外界と上記フアンケ
ース６の内部とを連通せしめる連通路１２を形成
するとともに、上記フアンケースの接線方向に消
しくずの集塵ケース１５を側方へ延出させて設
け、且つこの接線方向と直交する集塵ケース１５
の壁面にフイルター１７を設けるとともに、上記
本体ケース１の上面にスイツチ部５を設けてい
る。

（作用） このように構成された電動字消し機によれば、
消しゴム１０により字消しを行いながら、これに
より生じた微細な消しくずを字消しと同時に吸入
フアン７により速やかに吸収して、集塵ケース１
５に回収することができる。この場合、集塵ケー
ス１５をドラム状のフアンケース６の接線方向に
設け、且つこの接線方向と直交する壁面にフイル
ター１７を設けたことにより、空気はフアンケー
ス６からフイルター１７へスムーズに流れ、きわ
めて効率よく消しくずを集塵できる。また集塵ケ
ース１５を本体ケース１から側方へ延出させ、且
つスイツチ部５を本体ケース１の上面に設けたこ
とにより、スイツチ部５を上側にした使用状態に
おいて、集塵ケース１５が紙面ａに当たることは
なく、したがつて集塵ケース１５の容積を大きく
できる。

（実施例） 次に図面を参照しながら本考案の実施例の説明
を行う。

第１図〜第３図において、１は上ケース１ａと
下ケース１ｂから成る略棒状の本体ケースであつ
て、その内部にモータ２や電源電池３，３が収納
されており、またその先端部には該モータ２によ
り駆動回転される棒状の消しゴム１０が装着され
ている。４は電池交換蓋、５は本体ケース１の上
面に設けられたスイツチ部である。電源電池とし
ては、乾電池の他、充電池でもよい。

６はモータ２と消しゴム１０の間に設けられた
ドラム状のフアンケース、７は該ケース６の内部
に配設された吸入フアンであり、該フアン７はモ
ータ２により消しゴム１０と同軸的に同時に駆動
される。このケース６は、字消し時に消しゴム１
０の先端部を視認できるように、透視可能な透明
材により形成することが望ましい。

９はフアン７の回転陣７ａから同軸的に突出す
る回転軸であつて、その先端部に消しゴム１０が
着脱自在に装着されている。１１は回転軸９や消
しゴム１０の軸心線を包囲するように、ケース６
の下部に設けられた略円錐筒状のダクトであつ
て、消しゴム１０側の外界と上記フアンケース６
とを連通させる連通路１２が確保されている。

第３図において、１４はフアンケース６の接線
方向すなわちフアン７の排風方向に延出形成され
た送出ダクトであつて、ケース６との間にはスリ
ツト状の連通孔１８が形成されている。

１５は該ダクト１４に着脱自在に装着された集
塵ケースであり、該ケース１５の上記接線方向と
直交する壁面に開口された開口部１６にはシート
状のフイルター１７が装着されている。第１図に
示されるように、スイツチ部５を本体ケース１の
上面に設け、また集塵ケース１５を本体ケース１
の側方に延出形成したことにより、スイツチ部５
を上側にした使用状態において、集塵ケース１５
が紙面ａに当たることはなく、したがつて集塵ケ
ース１５の容積を大きく確保できる。

この電動字消し機は上記のような構成より成
り、本体ケース１を保持してスイツチ部５を操作
すると、モータ２が駆動して消しゴム１０は回転
し、これを紙面ａに軽く押し当てて字消しを行
う。

その際微細な消しくずがかなり多量に生じる
が、かかる消しくずは消しゴム１０とともに駆動
されるフアン７の吸引力により、連通路１２から
フアンケース６に吸入され、連通孔１８から集塵
ケース１５に回収される。この場合、集塵ケース
１５はフアンケース６の接線方向に設けられてお
り、且つこれに直交する面にフイルター１７を設
けているので、空気はフアンケース６からフイル
ター１７へスムーズに流れ、きわめて効率よく消
しくずを集塵できる。

このようにこの電動字消し機は、消しゴム１０
を駆動して字消しを行いながら、フアン７により
字消しと同時に消しくずを回収することができ
る。また字消しを中止するためにスイツチ部５を
操作してモータ２の駆動を停止すれば、フアン７
と消しゴム１０の駆動は同時に停止する。

また集塵ケース１５に回収された消しくずは、
これをダクト１４から取りはずすことにより、簡
単に投棄することができる。

（考案の効果） 以上説明したように本考案に係る電動字消し機
は、ドラム状のフアンケース６の接線方向に集塵
室１５を側方へ延出させて設け、且つこの接線方
向と直交する面にフイルター１７を設けるととも
に、上記本体ケース１の上面にスイツチ部５を設
けているので、空気はフアンケース６からフイル
ター１７へスムーズに流れ、フアン７によりフア
ンケース６に吸入された消しくずを、きわめて効
率よく集塵ケースに集塵することができ、また集
塵ケース１５の容積を大きくできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであつて、第１
図は電動字消し機の斜視図、第２図および第３図
は断面図である。 １……本体ケース、２……モータ、３……電源
電池、６……フアンケース、７……吸入フアン、
１０……消しゴム、１２……連通路、１５……集
塵ケース、１７……フイルター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１の内部にモータ２と電源電池３を
   収納するとともに、その外部に該モータ２により
   駆動される消しゴム１０を装着して成る電動字消
   し機において、上記モータ２と消しゴム１０の間
   にドラム状のフアンケース６を配設するととも
   に、該フアンケース６の内部に上記消しゴム１０
   と同軸的に駆動される吸入フアン７を配設し、ま
   た上記消しゴム１０側の外界と上記フアンケース
   ６の連通路１２を形成するとともに、上記フアン
   ケース６の接線方向に集塵ケース１５を側方へ延
   出させて設け、且つこの接線方向と直交するこの
   集塵ケース１５の壁面にフイルター１７を設ける
   とともに、上記本体ケース１の上面にスイツチ部
   ５を設けたことを特徴とする電動字消し機。