JPS6331921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は切断屑を収納する集屑ケースを備えた
電動丸鋸機に関するものである。

従来より石材や木材等の被切断物を切断した後
にできる切断屑が飛び散つて付近を汚さないよう
に、切断屑を収納する集屑ケースを備えた電動丸
鋸機が提供されている。この電動丸鋸機は第１図
に示すように回転駆動する丸鋸刃５で切断した切
断屑を丸鋸刃５の回転に伴つて屑導入口７より集
屑ケース４内へ導入し、集屑ケース４内に切断屑
を溜めるものである。そして、この電動丸鋸刃で
被切断物を切断するにあたつては、丸鋸刃５の前
方位置にてベース１０に設けられたすみ追いマー
ク８を被切断物のけがき線に合わせて電動丸鋸刃
を被切断物の上面を摺動させることにより切断す
るものである。しかし乍ら、丸鋸刃５は不透明な
集屑ケース４で全体が覆われ、しかも刃鋸刃５の
刃先がすみ追いマーク８から離れているために、
被切断物のけがき線に丸鋸刃５の刃先を合わせて
正確に被切断物を切断するのは難かしいという問
題があつた。

本考案は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、丸鋸刃の刃先を外側から見えるようにするこ
とにより刃先と被切断物のけがき線とを合わせて
被切断物をけがき線に沿つて正確に切断すること
ができる電動丸鋸機を提供することを目的とする
ものである。

すなわち、モータ１を内蔵し把手２を設けた本
体ハウジング３の側部に集屑ケース４を設け、集
屑ケース４の下部にモータ１によつて回転駆動さ
れる丸鋸刃５を取付け、集屑ケース４の少なくと
も丸鋸刃５の切断側の前部を透明板６で形成して
成る電動丸鋸機により上記目的を達成したもので
ある。

以下本考案を実施例により詳述する。第２図乃
至第４図に示すように本体ハウジング３内にはモ
ータ１及びモータ１の回転駆動を丸鋸刃５に伝達
するギヤボツクス（図示せず）等が内蔵してあ
り、本体ハウジング３はベース１０上に取付けら
れている。本体ハウジング３の一側部には本体ハ
ウジング３の略全長に亘つて長い集屑ケース４が
取付けてある。集屑ケース４の下面には鋸刃突出
口９が穿設され、集屑ケース４の下部に取付けら
れた丸鋸刃５の一部が鋸刃突出口９からベース１
０の下面へ突出してある。集屑ケース４のほぼ全
体はアルミニウム等で形成されているが、丸鋸刃
５の切断側の前部はプラスチツク等の透明板６で
形成されており、外側から内部の丸鋸刃５の刃先
を見ることができるものである。また集屑ケース
４の前面側下部には屑導入口７が開口してあり、
石材や木材等の被切断物が丸鋸刃５の回転駆動で
切断された際にできる切断屑を丸鋸刃５の回転作
用でこの屑導入口７から集屑ケース４内に導入で
きるものである。また丸鋸刃５の切断方向の前方
位置にてベース１０にはすみ追いマーク８が凹設
してある。集屑ケース４の本体ハウジング３と反
対側の側面には屑排出口１８が形成してあり、こ
の屑排出口１８の開口上縁の集屑ケース４には第
５図及び第６図に示すように蓋１９がヒンジ１１
にて上下回動自在に枢着してある。蓋１９の周縁
の内面側には弾性材１２が全周に亘つて取付けて
あり、蓋１９は屑排出口１８に閉じた際に屑排出
口１８周縁の外面側に突設した突起１３に弾性材
１２が圧接して気密性良く屑排出口１８を蓋１９
で閉じることができるものである。また、屑排出
口１８の開口縁の下部にはマグネツト１４が埋め
込んであり、このマグネツト１４の吸引力で蓋１
９を吸引して蓋１９を閉じることができるように
してある。図中２は本体ハウジング３の上部に形
成された把手、１５はモータ１と接続された電気
コード、１６は安全カバーである。

しかして、上記のように形成された電動丸鋸機
にあつては、丸鋸刃５を回転駆動させながらベー
ス１０を被切断物の上面に滑らせて丸鋸刃５で切
断するものであるが、丸鋸刃５の切断方向側にて
集屑ケース４の前部に透明板６を形成することに
より、丸鋸刃５の刃先を透明板６を通して外側か
ら見ることができるものであり、被切断物の上面
に付けられたけがき線にすみ追いマーク８及び丸
鋸刃５の刃先を合わせながら被切断物を切断する
ことができるものである。丸鋸刃５の切断によつ
て生じた切断屑は丸鋸刃５の回転力による遠心力
や丸鋸刃５の回転によつて生じた空気流によつて
屑導入口７を経て集屑ケース４内に収納され、集
屑ケース４内に溜まつた切断屑はその後第５図に
示すように蓋１９を開けて屑排出口１８より外部
に排出される。第７図乃至第１１図は他の実施例
を示したもので、集屑ケース４をその前部のみな
らず側面がわ全体を透明板６で形成したものであ
る。このようにすると、集屑ケース４の内部が良
く見えて、把手２を右手で持つて電動丸鋸機を使
用する際にも集屑ケース４の上方位置から丸鋸刃
５の刃先が容易に見えるので被切断物のけがき線
に刃先を簡単に合わせることができるものであ
る。また集屑ケース４内に溜まつた切断屑の量が
すぐわかり、切断屑が満ぱいになるまでに排出す
ることができて丸鋸刃５の回転力が低下する等の
トラブルが発生するのを未然に防ぐことができる
ものである。

上記のように本考案は、集屑ケースの下部に丸
鋸刃を設けると共に集屑ケースの少なくとも丸鋸
刃の切断側の前部を透明板で形成したので、丸鋸
刃の刃先を透明板を通して集屑ケースの外側から
見ることができ、被切断物のけがき線に丸鋸刃の
刃先を簡単に合わせることができて被切断物をけ
がき線に沿つて正確に切断することができるもの
である。

また、本体ハウジングの側部に屑を排出する開
閉自在な蓋を有する集屑ケースを設けてあるの
で、切断屑を集屑ケースに溜めることができ、従
つて作業場を切断屑で汚さずに済み、さらに集屑
ケースの少なくとも丸鋸刃の切断側の前部を透明
板で形成してあるので、この透明板を通して切断
屑の溜まつた量が分かり、切断屑が満ぱいになつ
て丸鋸刃の回転力が低下する等のトラブルが発生
するのを未然に防ぐことができ、しかも切断屑が
満ぱいになつたとき等には、蓋を開いて切断屑を
簡単に捨てることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の概略断面図、第２図は本考案
一実施例の側面図、第３図は同上の正面図、第４
図は同上の上面図、第５図は第２図のＡ−A′線
断面図、第６図は第２図のＢ−B′線断面図、第
７図は同上の他の実施例の側面図、第８図は同上
の正面図、第９図は同上の上面図、第１０図は第
７図のＣ−C′線断面図、第１１図は第７図のＤ−
D′線断面図である。 １はモータ、２は把手、３は本体ハウジング、
４は集屑ケース、５は丸鋸刃、６は透明板、１９
は蓋である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータを内蔵し把手を設けた本体ハウジングの
   側部に屑を排出する開閉自在な蓋を有する集屑ケ
   ースを設け、集屑ケースの下部にモータによつて
   回転駆動される丸鋸刃を取付け、集屑ケースの少
   なくとも丸鋸刃の切断側の前部を透明板で形成し
   て成る電動丸鋸機。