JPS6017283Y2 - 電気かんなの切紛切断機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気かんなの切粉切断機構に関するものであ
る。

第１図、第２図は従来の電気かんなを示す図で、１はモ
ータ（図示しない）および該モータで回転されるかんな
胴３を保持するためのハウジングである。

２はかんな胴３の軸受を保持するためのエンドブラケッ
トである。

５はハウジング１の前方下部に取付けたフロントベース
で、ボルト６を介してノブ７と連結しており、このノブ
７を回転することにより、フロントベース５は上下方向
（第１図矢印り方向）に摺動し、切込み調整できるよう
になっている。

上記かんな胴３は、かんな胴室１９の内部に回転自在に
配置されている。

このかんな胴室１９はフロントベース５とリヤベース４
との間の上部位置にあり、大部分がハウジング１で構成
されている。

そしてフロントベース５の後端は上方に立上った案内面
１８があり、この案内面１８はかんな胴室１９の一部を
構成している。

切粉排出は、第２図のように、ファン１４が回転するこ
とにより起る風が、エンドブラケット２を通ってハウジ
ング１で形成された排出路１３を通り抜けることを利用
して、ブレード８で切削された切粉を排出させていた。

しかし、エンドブラケット２と一体、または別部品の仕
切板１５によす排出路１３のＣ部（ハウジング１のエン
ドブラケット２と接する側の端面付近の排出路）に風が
回りにくく、しかも切粉は被加工材の幅と同じか、或い
はブレード８の幅と同じである場合が多い故に、つまり
易く不都合であった。

また、安全面からは、排出力が極力小さい方が望ましい
ものであるが、小さくすると切粉がつまってしまうため
、排出口を小さくできなかった。

同図中、Ｅは機体の進行方向、Ｆはかんな胴３の回転方
向を示す。

本考案の目的は、前記した従来技術の欠点をなくし、切
削排出能力を高め、併せて安全性を増すことである。

本考案は、切粉がかんな胴室１９の内壁前面に強くたた
きつけられることに着目し、このかんな胴室の内壁前面
に上下方向に長い鋭利な凸部を設けることにより、たた
きつけられる切粉を小分割するように工夫したものであ
る。

以下本考案の実施例を第３図〜第５図の実施例により説
明する。

同図において第１図、第２図と同一部分は同−符号で示
しである。

第３図〜第５図において、ブレード８で切削された切粉
は、かんな胴室１９の前壁を構成するフロントベース５
の案内面１８にたたきつけられ、ハウジング１のすき間
１２も通って排出路１３に上がる。

本考案はかんな胴室１９の前壁を構成する案内面１８に
上下方向に長くかつ左右方向に並列した複数個の鋭利な
凸部９を設け、この凸部９によって切粉が小分割するよ
うにしたものである。

凸部９は切分排出口に向けて（第４図矢印Ａ方向）傾め
に設けてあり、切粉排出の案内の役目を持たせ、切粉排
出の能力を高めている。

本実施例にあっては、切粉は案内面１８にたたきつけら
れるときに凸部９によって小分害７されると共に排出口
方向に案内され、ファン１４による排出風と相まって効
果的に排出される。

同図において１１は木材を示す。

上記のように本考案は、かんな胴室の内壁前面に上下方
向に長い鋭利な凸部を形成したので、ブレードによって
切削された切粉がかんな胴室の内壁前面にたたきつけら
れたとき凸部で小分割され、この結果切粉の排出を容易
にし、切粉づまりを防止することができる。

また、切粉が小分割され排出が容易になることに伴い、
排出口を小さくすることが可能となり、安全性の向上に
も寄与できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気かんなを示す側面図、第２図は第１
図におけるＡ−Ａ断面図である。 第３図は本考案の縦断面図である。 第４図は本考案要部を構成するフロントベースの斜視図
、第５図は第４図のＢ−Ｂ断面図である。 １はハウジング、３はかんな胴、４はリヤベース、５は
フロントベース、９は凸部、１９はかんな胴室である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングと、該ハウジングの前方下部に取付けたフロ
   ントベースと、上記ハウジングの後方下部に取付けたり
   ャベースと、上記フロントベースとリヤベース間の上部
   位置に形成されたかんな胴室と、該かんな胴室内に回転
   自在に配置されたモータによって回転駆動されるかんな
   胴とを備えた電気かんなにおいて、前記かんな胴室内部
   前壁に、上下方向に長い鋭利な凸部を形成したことを特
   徴とする電気かんなの切粉切断機構。