JPS5837607Y2 - ドウブチトリツケミゾトウノ ミゾキリキ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は柱、梁等へ胴縁が取付けられるために柱、梁等
へ切削させる胴縁取付溝、その他の溝切機に関する。

従来、木材の木目、即ち長手方向への溝切加工に於いて
は溝切機を用いてこれを行なっていたが、木目を横断す
る方向に柱梁等へ胴縁取付用の溝を切削加工する際には
、予め罫引線に沿って鋸挽した後、その間を手のみ等で
切削する方法により行なっていたから、仕上り精度も必
ずしも良いとはいい難く、又作業性も悪かった。

本考案は被切削物へ案内定規を安定させておき、ロータ
リーカッタを備えた本体を上記案内定規の定規盤に沿っ
て移動させ、溝を高精度に且つ迅速に切削加工し得る新
規な溝切機を提供するものである。

以下本案の実施例を示した図面について説明する。

本案は、案内定規Ａとロータリーカッタを備えた本体Ｂ
との組合わせから戒る。

案内定規Ａはその定盤ａをＴの字状に形成し、その側端
へ縦定規盤１と横定規盤２を直角に設けて成る。

上記縦定規盤１は、被切削物Ｃ上へ載置されるように平
坦な面に設けられた定盤ａの一側辺を下問して形成され
、横定規盤２は上記縦定規盤と直角方向の他側辺を上方
へ直角に起立１ａＬ、更にその余端を水平部１ｂに折曲
して横断面！型に形成される。

又上記縦、横定規盤１，２は、図示例のように一体に形
成させてもよく、又別部材に形成して直角に又は両定規
盤の威す角度を調整自在にボルト、ナツトにより固定し
て設けてもよい。

更に上記案内定規盤１は、上部へ突出して把手３を固定
して成る。

本体Ｂは、定盤４ヘモータ５とそのモータ軸ヘギャー又
はベルト等から戊る適宜動力伝達装置りを介して回転駆
動されるロータリーカッタ６を備えて戊る。

上記ロータリーカッタ６はローター７とカッター刃８と
から成り、定盤４の一側に設けた定規面４ａと平行に配
置し、回転駆動するよう設けると共に、ロータ−７外周
へ固定したカッタ刃８は定盤４に設けられた窓孔（図示
せず）から、下方へ突出（第３図参照）シ、定盤を被切
削物上面へ載置させ、該カッタ刃８により被切削物を切
削加工する。

更に上記定盤−側の定規面４ａは第３図示のようにＩ型
に設けられた横定規盤２の起立面及び水平部と被切削物
Ｃ面間に構成される横向き凹部に嵌合して摺動されるよ
うに予め上記凹部の巾に等しく当て板を上方へ突出させ
て設け、本体定盤の浮き上がりを防止しひいては溝切機
本体の横振れを防止して正確な溝切加工を可能とする。

又本体Ｂには適宜位置に把手９を固定すると共に、定盤
４の前端へ上記ロータリーカッタ６のカッター幅表示板
１０を設けて戊る。

尚本体定盤４の上記定規面４ａ側の前方には該定盤の幅
の＋〜↓程度の幅で前端突部４ｂを長く突出させて設け
ると後述する溝切削加工時に、本体定盤の定規面４ａを
案内定規の横定規盤２に合致させて、溝を切削する前に
本案を予め案内定規の横定規盤２に沿って設定通りの角
度に安定させることができると共に、ロータリーカッタ
６が被切削物Ｃに接触しない状態でカッター幅表示板１
０を罫引線１３に合致させることができるため、正確な
位置合せができ、しかも切削し始めがスムーズに行なえ
るので溝切削上都合がよい。

尚上記把手３はこれを押圧することにより、前記横定規
盤２の側端に設けた横断面！型の定盤保合部と相俟って
溝切機本体定盤の浮き上りを防止している。

上記構成において第２、第３図示のように案内定規Ａを
、その把手３を持って縦定規盤１を被切削物Ｃの側端面
１２に突き合わせて被切削物Ｃ上へ載置させ、横定規盤
２を縦定規盤１即ち被切削物の側端面１２と直角に安定
保持させる。

次に本体Ｂを、その定盤４の一側定規面４ａを前記横定
規盤２へ突き合わせてセットし、モータ駆動によりロー
タリーカッタ６を回転駆動し、本体をその把手９を持っ
て上記横定規盤２に沿って前進させ、ロータリーカッタ
６に依り被切削物へ第１図示のような溝１１を切削加工
する。

その際、ロータリーカッタ６のカッタ幅と一致させて定
盤前端へ固定したカッタ幅表示板１０を予め被切削物面
の罫引線１３と一致する位置に案内定規Ａと本体Ｂをセ
ットさせて切削作業を行なう。

溝１１をロータリーカッタ６のカッタ巾より広く切削加
工する場合は、上記のように一旦切削加工した後、案内
定規Ａ及び本体Ｂをずらしてカッタ幅表示板端面を罫引
線１３に一致させ、前記のような操作により切削を行な
う。

又案内定規Ａを前記のようにその縦定規盤１に対して横
定規盤２の角度を変えられるように設けておくと、被切
削物へその長手方向に対して直角以外の任意角度に溝を
切削加工できる。

溝切削時の本体移動は、その定盤の定規面４ａが案内さ
れる横定規盤２は！型に設けた水平部１ｂに依り、浮き
上りは阻止されるから、溝の切削深さは一定に保たれる
。

以上のように本案の溝切機によれば、モータに依り回転
駆動するロータリーカッタ６を備えた本体Ｂを、縦、横
面定規盤を有し、縦定規盤１を被切削物側端面へ突き合
せて安定される案内定規Ａの横定規盤２へ本体定盤を突
き合わせ、該横定規盤に沿って移動させ、溝１１を切削
加工するものであるから溝を横定規盤と平行に高精度に
切削できると共にロータリーカッタに依り仕上りの良い
溝を迅速に能率的に切削加工できる効果がある。

又案内定規Ａは被切削物面に沿って簡単に目的位置へ移
動してセットできて操作性にも優れる等、本案溝切機実
施後の建築、木工業界に貢献するところは極めて甚大で
ある。

【図面の簡単な説明】

添附図面は本案の実施例を示したもので、第１図は溝を
切削加工した被切削物の斜視図、第２図は使用状態の平
面図、第３図は同正面図である。 Ａ・・・・・・案内定規、Ｂ・・・・・・本体、Ｃ・・
・・・・被切削物、１・・・・・・縦定規盤、２・・・
・・・横定規盤、４・・・・・・定盤、５・・・・・・
モータ、６・・・・・・ロータリーカッタ、１１・・・
・・・溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被切削物Ｃの端面へ突き合わされる縦定規盤１の一側片
   を下問形成し、その縦定規盤と任意角度に設けられて被
   切削物上面へ載置保持される横定規盤２及び把手３を突
   出固定してなる案内定規Ａと、定盤４ヘモータ５及びそ
   のモータ軸と動力伝達手段を介して回転駆動され、上記
   定盤の端面と平行に被切削物を切削する配置にロータリ
   ーカッタ６を備えた本体Ｂとから戊り、該本体は前記案
   内定規の横定規盤側端に設けた横断面！型の定盤係合部
   に密着して摺動する定規面４ａを有し、該定規面でガイ
   ドされて被切削物へ溝１１を切削加工するよう構成した
   事を特徴とする胴縁取付溝等の溝切機。