JPS6114246A - 塩化ビニル樹脂系ポリマ−アロイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は耐熱変形性、耐衝撃性、耐帯色性および加工性
に優れ九塩化ビニル樹脂系ポリマーアロイに関するもの
である。

（従来技術） 塩化ビニル系重合体は離燃性、耐薬品性など多くの優ｎ
た長所ＹＩ：有する反面、耐候性、耐衝撃性、耐熱変形
性、加工性に劣るという欠点な有する。そこで、耐衝撃
性の改良に関しては。

衝撃改質剤と称されるＭＢ８樹脂を配合する方法が実施
さｎている。また加工性の改良に関しては高分子量のア
クリル系重合体加工助剤が提案さｎｌこｆ′Ｌ、を少量
塩化ビニル系重合体に配合することによって塩化ビニル
系重合体のカレンダー加工性、真空成形性、射出成形性
などの加工性を改良することが提案さｎている（特公昭
４０−５３１１号公報）。

−１メチルメタクリレート系重合体は耐候性、透明性に
極めて優ｔている外、良好な耐熱変形性を有する反面、
易燃性であり、また耐衝撃性。

耐薬品性、耐溶剤性に劣るという欠点を有する◎ところ
で塩化ビニル系重合体とメチルメタクリレート系重合体
はそｎぞｎの溶解性パラメーターが近似しているため互
いに相溶しやすく、両者を配合することにエフ上述した
そｎぞｎの長所、欠点を補完しあい、更には共通の欠点
である耐衝撃性１１ＭＢｓ樹脂の配合により改質丁ｎば
、優ｎた樹脂特性を与えるものが得らｆると予測さｎる
が、実際には市販さ牡ている塩化ビニル樹脂、メチルメ
タクリレート樹脂およびＭＢＳ樹脂を単に混合し成形し
た場合には互いに分散性が不良のため成形品表面の光沢
は失なわｎ１未溶融物がいわゆるフィッシュアイあるい
はブッとして残存し７’Ｃり、成形機の負荷が過大にな
り熱安定性の低下をもたらす。このようなことから市販
さｎている重合体を単に混合するだけでは両者の長所を
生かした配合物が得らｎないのが現状である・ 本発明者らは上述した如き現状に鑑み、塩化ビニル系重
合体とメチルメタクリレート系重合体のそｎぞｎの長所
を生かし、欠点金相補った上、さらに共通の欠点である
耐衝撃性を同上させた、いわゆる新規なポリマーアロイ
を得るべく鋭意検討した結果、特定の重合方法に１って
得らｎる特定の還元粘度を有するメチルメタクリレート
系重合体と特定の塩化ビニル系重合体と、特定の共役ジ
エン系ゴムグラフト共重合体を特定の範囲の量で組合せ
配合することにより所期の目的を達成し得ることを見出
した。

（発明の目的） 本発明は耐熱変形性、耐衝撃性、耐帯色性および加工性
に優ｎた、特定の塩化ビニル系重合体、メチルメタクリ
レート系重合体および共役　　　、ｉ、。

ジエン系ゴムグラフト共重合体とからなる新規なポリマ
ーアロイを提供するものである。

（発明の構成） 本発明は（〜少なくとも８０重量嘔が塩化ビニルからな
る塩化ビニル系重合体の少なくとも一種５０〜８０重量
部、（Ｂ）少なくとも７５重量係がメチルメタクリレー
トからなるメチルメタクリレート系重合体であり、かつ
その１ｆｆ１ｌのクロロホルムに溶解した溶液について
２５℃で測定した還元粘度（ｖ　ｓ　ｐｌｏ　）が［１
０１〜α１５（１／１　）である、懸濁重合法に工って
得らｎるメチルメタクリレート系重合体の少なくとも一
種５〜４０重量部および（０）共役ジエン系ゴム３０〜
８０重量係と、アクリル酸アルキルエステル、メタクリ
ル酸アルキルエステル、　芳香族ビニル化合物およびシ
アン化合物からなる群エフ選ばｎる一種以上の化合物７
０〜２００〜２０重量部フト共重合体の少なくとも一種
５〜３０重量部から構成され、（ＡＪ〜（０）の合計量
が１００重量部であることを特徴とする塩化ビニル樹脂
系ポリマーアロイである。

本発明における塩化ビニル系重合体（Ａ）は少なくとも
８０重量囁が塩化ビニルから構成さｎる単独重合体、ま
たは塩化ビニルと共重合可能な他のビニル系単量体との
共重合体、およびこｎらの混合物である。

上記塩化ビニルと共重合可能な他のビニル系単量体は２
０重量優まで共重合することができ、その具体的なもの
としてはエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、アルキル
ビニルｘ−ｆｙｂｆｘどが挙げらｎる。共重合可能な他
のビニル系単量体の共重合量が２０重量％全超える場合
には本発明の目的の一つである耐熱変形性の付与が困難
となる傾向になるので好ましくない。

本発明における塩化ビニル系重合体は乳化重合法、懸濁
重合法、塊状重合法など種々の製法によって製造さｆ′
１．たものを用いることができる。

一方本発明におけるメチルメタグリレート系重合体（Ｂ
）は少なくとも７５重量係がメチルメタクリレートから
構成さｎる単独重合体、またはメチル［メタクリレート
と共重合可能な他のビニル系単量体との共重合体、およ
びこｎらの混合物である。

上記メチルメタクリレートと共重合可能な他のビニル系
単量体１ｊ２５重量％、好ましくは１０重量唾まで共重
合することができ、その具体的なものとしてはメチルア
クリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート
、２−エチルヘキシルアクリレートなどのアルキルアク
リレート：エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
トなどのアルキルメタク・リレート：スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエンナトの芳香族ビニル化合
物；アクリロニトリル、メタクリレートリルなどのビニ
ルシアン化合物などが挙げられ、こｎｃ）は単独で、ま
たは混合して用いることができる。こｎ、ら共重合可能
な他のビニル系単量体の共重合量が２５重量％を超える
場合には本発明の目的の一つである耐熱変形性の付与が
困難となる傾向になるので好ましくない。

本発明におけるメチルメタクリレート系重合体社その１
１Ｆｉ１ｇのクロ９０ホルムに溶解した溶液について２
５℃で測定した還元粘度（η８ｐ１０）が１１０１〜０
．１５（ｔ／ｌ）、好ましくはα０３〜ａ、　ｏ　ｔｓ
　（ｌ／ｇ）であることが重要であり、還元粘度（η５
ｐ１０）がα０１　（Ｌ／　ｆ　ン未満のものでは本発
明の目的の一つである真壁成形性などの加工性が充分満
足いくもので−ない傾向となり。

また［１１５　（ｌ／ｇ）　ｔ−超えるものでは得らｎ
るポリマーアロイを成形する際の負荷が大になる傾向と
なるので好まシ＜表い。

さらに本発明におけるメチルメタクリレート系重合体は
懸濁重合法により得らｎるものであることが重要である
。懸濁重合法にＬり得られる上記還元粘度（η５ｐ１０
）　ｋ有するメチルメタクリレート系重合体を使用し九
本発明のポリマーアロイはこｆＬを長期問屋外そ使用し
た場合の黄帯色やチョーキングが、乳化重合法により得
られるメチルメタクリレート系重合体全使用し九　　　
　へ場合より格別に少ない。懸濁重合法は通常の処決に
よるものがそのまま使用できる。

一方、本発明におけるグラフト共重合体（０）は耐衝撃
性を付与するための成分である。グラフト共重合体（ｃ
）ｆｌ　％共役ジエン系ゴム５０〜８０重量嗟の存在下
に、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキ
ルエステル、芳香族ビニ・ル化合物及びシアン化合物か
らなる群よシ選ばｎる一種以上の化合物７０〜２０重量
％を共重合せしめることにより得らｎる。ここで、グラ
フト共重合用のアクリル酸アルキルエステルとは、炭素
数が１〜８のアルキル基含有するものでアリ、メタクリ
ル酸アルキルエステルトハ炭素数が１〜４のアルキル基
含有するものである。また、芳香族ビニル化合物として
は、例えハ、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン及びα−メチルビニルトルエン等が挙ケらｎる。

更に、シアン化合物としては、例えば−アクリロニトリ
ル及びメタクリレートリル等が挙げらする。本発明にお
いては、通常、メタクリル酸メチルおよびスチレンを主
成分として構成される、いわゆるＭＢ日樹脂が使用さ扛
る・こｎらのグラフト共重合用の単量体成分の配合量は
２０〜７００〜７０重量部、７０重量％を超えると弾性
体成分が不足して満足な耐衝撃性が得らｎず、また２０
重量％未満では塩化ビニ、。

ル系重合体（（転）成分との相溶性が不十分となり。

界面剥離を生じて光分な耐衝撃性が得らｎにくくなる。

本発明の塩化ビニル樹脂系ポリマーアロイは上記塩化ビ
ニル系重合体の少なくとも一種５０〜８０重量部と、上
記メチルメタクリレート系重合体の少なくとも一種５〜
４０重量部および上記共役ジエン系ゴムグラフト共重合
体の少なくとも一種５〜３０重量部から構成さｔ、（Ａ
）〜＜ａ）の合計量は１００重量部である。

塩化ビニル系重合体（Ｎの配合量が５０重量部未満の場
合には、難燃性、ｔｔ薬品性などの塩化ビニル系重合体
が本来有する特性が損なわれてしまうため好ましくない
。また、メチルメタクリレート系重合体＜Ｂ）の配合量
が５重量部未満では耐熱変形性付与の効果が充分でない
傾向で６９、ｉた４０重量部を超える場合には難燃性。

耐薬品性など塩化ビニル系重合体が本来有する特徴が損
わｎる傾向となるので好ましくない。

さらに共役ジエン系ゴムグラフト共重合体（０）は耐衝
撃性改質剤として使用さ扛るものであるが、５重量部未
満ではその効果が乏しくなり、また、３０重量部を超え
るとかえってその効果が低下することになるため好まし
くない。

本発明の塩化ビニル樹脂系ポリマーアロイには必要に応
じて熱安定剤、光安定剤、滑剤などの他、一般的なアク
リル系加工助剤なども添加することができる。

（実施例） 以下実施例によｐ本発明を具体的に説明する。

各実施例、比較例中「部」は全べて「重量部」である。

実施例１〜３ 攪拌機付反応容器に蒸留水２００部、アゾビスイソブチ
ロニトリル０．１部、懸濁剤としてポリメタクリル酸メ
チル部分ケン化物のカリウム塩ａ０５部を投入し、しか
る後表に示した愈の単量体ならびにター７ヤリードデフ
ルメルカブタン全投入し、８０℃で２時間懸濁重合した
。

重合完了後脱水、洗浄、乾燥して各種メチルメタクリレ
ート系重合体を得た。こｎら各種メチルメタクリレート
系重合体の還元粘度（ｖｓｐｌｏ）を本願明細書記載の
方法で測定した値を表に示すｅ 次にかかる各種メチルメタクリレート系重合体２５ｓ、
ポリ塩化ビニル（平均重合度８００）５８部、ブタジェ
ン７５重量％お工びメチレ重量部重量係からなるブタジ
ェン系ゴム６０重置部の存在下で、メタクリル酸メチル
２５重量僑およびメチレフ１５重量係管共重合せしめて
得られたグラフト共重合体１７部、ジプチル錫マレエー
ト２部、ステアリン酸ブチル（Ｌ５部、モンタン酸ワッ
クス（Ｌ３部を配合し各種配合物を得た◎ しかる後こｒら配合物をＴダイヲ真備した４０鵡φ押出
機により先端樹脂温度１９５℃にて溶融押出し成形して
４０３巾ｈ　　３部厚の各種シートを成形した・ こｎら各種シートについて耐熱変形性、耐衝撃性、加工
性、耐候性等について評価した。これらの結果を表に示
す。

耐熱変形性についてはＡ８ＴＭ　　Ｄ６４８　（荷重１
８−６時／６Ｒ”　）により測定した熱変形温度をもっ
てその尺度とした。

耐衝撃性は、アイゾツト衝撃強度（ＡＳＴＭＤ２５６）
により測定した・ また加工性については流動性、真空（形性についてそｎ
ぞｎ評価した。

なお流動性としては４０■φ押出様のモーター負荷値を
もってその尺度とし友。

さらに真空成形性としてはＡＥＩＴＭ　　Ｄ６３Ｂにエ
フ引張速度５０　ｗａｘ／分で引張り、１００℃におけ
る成形シートの破断伸度で評価した。

耐候性については得ら′ｔＬ７を各種シートを屋外に１
年間暴露した後の成形シートの帯色、チョーキング（表
面白化）の度合をそｎぞれ評価した。帯色、チョーキン
グの度合は目視観察によつた・ 比較例１〜２ 実施例１〜３で用いた攪拌機付反応容器に蒸留水２５０
部、過硫酸カリウム０．５部、乳化剤としてオレイン酸
カリウム１部および表に示した量の単量体ならびにター
７ヤリードデフルメルカブタンをそｎぞｎ投入し、６０
℃で５時間乳化重合し友。重合完了後得らｎたラテック
スを凝固、洗浄、乾燥して各種メチルメタクリレート系
重合体を得た。こｎら各種メチルメタクリレート系重合
体の還元粘度（η５ｐ１０）　ｔ一本願明細書記載の方
法で測定した値を表に示す。

次にかかる各種メチルメタクリレート系重合体２５部、
ポリ塩化ビニル（平均重合度８００）５８部、ブタシェ
フ７５重量嘔およびメチレ重量部重量係からなるブタジ
ェン系ゴム６０重量％の存在下で、メタクリル酸メチル
２５重置部およびメチレフ１５重量１Ｖ共重合せしめて
得らｎたグラフト共重合体１７部、ジプチル錫ルエート
２部、ステアリン酸ブチル０．５部、モンタン酸ワック
スα３部を配合し各種配合物を得た。

しかる後、こｎら配合物を用いて実施例１〜３と同じ条
件で溶融押出し成形して得７２１．３■厚の各種シート
について実施例１〜３と同様の評価を行ったやこｎらの
結果を表に併せて示す。

（発明の効果） 本発明は上述した如き構成とすることにより初めて耐熱
変形性、耐衝撃性、耐帯色性および加工性に優：ｒＬ７
を塩化ビニル系ポリマーアロイが得らｎる。

しかも驚くべきことに、本発明に用いた共役ジエン系ゴ
ム系グラフト共重合体は本来耐候性が良くないにもかか
わらず、本発明の塩化ビニル樹脂系ポリマーアロイの耐
候性はそｎ程悪くなく、通常のＭＢＳ樹脂など金剛いて
いない塩化ビニル樹脂なみの耐候性を示す。

本発明の塩化ビニル樹脂系ポリマーアロイは上述した如
き特性を活かし、各種電化製品のハウジングや屋内の住
宅関連部・材、家具等に使用することができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （Ａ）少なくとも８０重量％が塩化ビニルからなる塩化
   ビニル系重合体の少なくとも一種５０〜８０重量部、 （Ｂ）少なくとも７５重量％がメチルメタクリレートか
   らなるメチルメタクリレート系重合体であり、かつその
   １ｇを１ｌのクロロホルムに溶解した溶液について２５
   ℃で測定した還元粘度（ηｓｐ／Ｃ）が０．０１〜０．
   １５（ｌ／ｇ）である、懸濁重合法によつて得られるメ
   チルメタクリレート系重合体の少なくとも一種５〜４０
   重量部および （Ｃ）共役ジエン系ゴム３０〜８０重量％と、アクリル
   酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、
   芳香族ビニル化合物およびシアン化合物からなる群より
   選ばれる一種以上の化合物７０〜２０重量％とのグラフ
   ト共重合体の少なくとも一種５〜３０重量部 から構成され、（Ａ）〜（Ｃ）の合計量が１００重量部
   であることを特徴とする塩化ビニル樹脂系ポリマーアロ
   イ。