JPS6114170Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

本考案は、FM放送受信時の水平面無指向特性
を改善したガラスアンテナ、特に自動車の後部窓
用のガラスアンテナに関するものである。 自動車のラジオ受信機用のアンテナとしては、
ホイツプアンテナが広く実用化されているが、最
近これに代るものとして、自動車の窓ガラスの表
面あるいは内部にAM受信用及び／又はFM受信
用のアンテナ線を設けたガラスアンテナが使用さ
れている。又、自動車の後部窓ガラスの結露によ
る曇りを防止するためにガラス板面あるいはガラ
ス板間に曇り防止のための通電加熱ヒーターを設
けたものが防曇ガラスとして実用化されている
が、この通電加熱ヒーターをそのリード線のそれ
ぞれに高周波チヨークコイルを挿入してラジオ受
信機のアンテナとして兼用する様にしたもの、あ
るいは上記防曇ガラス板の余白部にアンテナ線を
別途設けたもの、更にアンテナ線に高周波増巾回
路を取付けたものが実用化あるいは提案されてい
る。 この様な自動車のガラスアンテナはいずれも特
にFM放送波を受信した場合、ホイツプアンテナ
に比べて指向特性が強く車の向きによつてはFM
放送が受けにくいというガラスアンテナ特有な欠
点が見出された。 例えば、送信アンテナの方向と直角な方向にお
ける車の方位に対応して一般にデイツプ点を示す
８の字指向特性という好ましくない特性を示す。
かかる８の字特性はガラスアンテナを自動車のフ
ロント窓あるいは後部窓に使用した場合に特に顕
著に見られるものである。本考案者は種々研究の
結果、ガラスアンテナの８の字特性はFM放送波
が自動車車体で２次副射を起こすため、自動車の
車体及び開口部の形状、大きさ、種類などにより
大部分決定しまうことを見出した。 本出願人は先にかゝる知見に基づいて、FM放
送波が自動車の車体で２次副射を起こした場合、
８の字指向特性を生ぜしめないためには、ガラス
アンテナのアンテナ線のパターンをこのガラスア
ンテナが自動車のフロント窓、あるいは後部窓に
嵌め込まれた状態で、その自動車の縦方向の中心
線に関し左右非対称とすることあるいはガラスア
ンテナのアンテナ線の給電点への引出し点を該ガ
ラスアンテナの横方向の側部に位置させ、この引
出し点を自動車車体の縦方向の中心線の左右いず
れかの側部に位置させることが効果的であること
を見出し、かゝる発明考案を出願した。 しかしながら単純な左右非対称のアンテナパタ
ーン、あるいは側部給電としたのでは充分な無指
向性が得られず又、無指向性の周波数帯域が極め
て狭いという欠点が見出された。 本考案者は、更にかかる点を改善したものとし
て、乗用車等の自動車のフロント窓、あるいは後
部窓に嵌め込まれるガラス板にガラス板側部給電
の主アンテナ線を横方向に設けるとともに、該主
アンテナ線の上方又は下方の窓枠近傍にガラス板
の横方向に伸び、かつ前記主アンテナ線と所定の
間隔をおいて補助アンテナ線を設け、更に前記主
アンテナ線と補助アンテナ線とを接続する位相調
整用アンテナ線とを設けたガラスアンテナについ
て考案した。 かかる指向特性の優れたガラスアンテナの例と
して、第１、２図に示す様なアンテナパターンが
挙げられる。かかるガラスアンテナにおいては、
FM放送波に対する指向特性が曇り防止用の通電
加熱ヒーターによりかなり影響され、第１図の様
に通電加熱ヒーター１の２本のブスバー３，４を
対向して配し、このブスバー３，４にリード線
５，６を接続した対向給電方式では特性が落ちる
ため、第２図の様に通電加熱ヒーター１の給電回
路のパターンをコの字状、即ち対向するブスバー
の一方を分割し、このブスバー３，３′のそれぞ
れにリード線５，６を接続して給電する様にして
電流がブスバー３又は３′からブスバー４を通つ
てブスバー３′又は３にコの字状に流れる様にし
なければならなかつた。例えば、第１図と第２図
のガラスアンテナについて各FM放送周波数
（76MHz、80MHz、85MHz、90MHz）における水平
面指向性特性を測定した結果は前者が第１１図、
後者が第１２図の通りであり同じアンテナパター
ンであつても通電加熱ヒーターの給電パターンに
よつて強く影響され、上記したアンテナパターン
では対向給電方式が不適であることが認められ
る。なお、この測定は後述する比較例にて説明す
る。 しかしながら、第２図の様にコの字状の通電加
熱ヒーターでは分割されていない方のブスバーを
異なつた電気抵抗値の銀ペーストを２段刷りして
ブスバー部の発熱を押える様にしなければなら
ず、この場合には曇り除去用通電加熱ヒーターの
性能を満足させる為に第１の銀ペーストをプリン
トした後乾燥し、次いで第２の銀ペーストをプリ
ントした後又乾燥するという２度プリント乾燥を
行う必要があり、製造工程が増加してコストが上
昇するという欠点があつた。 本考案は第１図の様な対向ブスバー給電方式の
通電加熱ヒーターにおいてもFM放送波に対する
無指向特性が向上する様なアンテナパターンを見
出すことを目的として研究の結果得られたもので
ある。 即ち、本考案は窓ガラス板の上辺部側に上辺側
から順に所定間隔をおいて水平方向に延びる第１
乃至第５の横アンテナ線と上記窓ガラス板の上辺
部側中央部に垂直方向に延びる中央縦アンテナ線
とを設けた自動車のガラスアンテナであつて、上
記第３の横アンテナ線は左右に分割されてそれぞ
れが中央縦アンテナ線から所定間隔をおいて離れ
て位置し、上記中央縦アンテナ線は第１の横アン
テナ線のほぼ中央から第２の横アンテナ線を横切
つて第４の横アンテナ線まで達し、この中央縦ア
ンテナ線に関し第１乃至第３の横アンテナ線は左
右対称となつており、又第４の横アンテナ線は左
右非対称で上記中央縦アンテナ線に関し左右いず
れか一方に片寄つており、その長い方の線分の端
部か第３の横アンテナ線と第３−４横アンテナ線
結線により結ばれ、第２、３、５の横アンテナ線
は第３−４横アンテナ線結線の位置する側の端部
において、第２−３−５横アンテナ線結線により
結ばれ更に第２、３の横アンテナ線は上記端部側
の反対の端部において第２−３横アンテナ線結線
により結ばれていることを特徴とする自動車の後
部窓又はフロント窓用に適したガラスアンテナに
関するものである。 以下、本考案を図面に従つて説明する。 第３図は、乗用自動車のフロント窓に第４〜９
図は乗用自動車の後部窓に嵌め込まれる本考案の
ガラスアンテナの平面図を示したものであり、図
において１１は窓ガラス板、１２はアンテナ、１
３は曇り除去用の通電加熱ヒーター、１４は通電
加熱ヒーターのターミナル取付け部、１５はアン
テナのターミナル取付部を示す。又第１０図は本
考案のガラスアンテナを取付けた乗用自動車の平
面図を示したものであり、２１は自動車、２２は
ガラスアンテナを示したものである。 本考案におけるガラスアンテナのアンテナ１２
のパターンは基本的には窓ガラス板１の上辺部側
において上辺側から順に所定間隔をおいて水平方
向に設けられた第１の横アンテナ線３１、第２の
横アンテナ線３２、第３の横アンテナ線３３、第
４の横アンテナ線３４、第５の横アンテナ線３５
と、窓ガラス板１１の上辺部側の中央から下方に
向つてほぼ垂直方向に設けられた中央縦アンテナ
線３６とを少くとも有している。 上記した横アンテナ線のうち第１、２、４及び
５の横アンテナ線３１，３２，３４，３５は窓ガ
ラス板１１の上辺部側において一側端から他側端
に向つて横方向にかつ水平方向に延びているが、
第３の横アンテナ線３３は中央縦アンテナ線３６
を挾んで左右に分割されてそれぞれが中央縦アン
テナ線３６から所定間隔をおいて離れて位置して
いる右の横アンテナ線３３ａ及び横アンテナ線３
３ｂからなつている。 中央縦アンテナ線３６は第１の横アンテナ線３
１のほぼ中央から第２の横アンテナ線３２を横切
つて第４の横アンテナ線３４まで達している。第
１、２、３及び５の横アンテナ線３１，３２，３
３，３５はこの中央縦アンテナ線３６あるいはこ
の延長線に関してほぼ左右対称となつている。 又、第４の横アンテナ線３４は図に示した様
に、中央縦アンテナ線３６に関し左右いずれか片
寄つて位置し左右非対称となつている。そして第
４の横アンテナ線３４の中央縦アンテナ線３６よ
り距離の短い方の側の端部は自由端となつてお
り、中央縦アンテナ線３６より距離の長い方の側
の端部はほぼ縦方向に延びる第３−４横アンテナ
線結線３７により第３の横アンテナ線３３とその
側部において結ばれている。 又、第２、３、５の横アンテナ線３２，３３，
３５の第３−５横アンテナ線結線３７の位置する
側の端部のそれぞれは縦方向に延びる第２−３−
５横アンテナ線結線３８により結ばれている。 又、第２、３の横アンテナ線３２，３３の上記
した第２−３−５横アンテナ線結線３８の位置す
る側の反対側の端部のそれぞれも縦方向に延びる
第２−３横アンテナ線結線３９により結ばれてい
る。 本考案において、第１乃至第５の横アンテナ線
条３１，３２，３３，３４，３５はそれぞれ等間
隔でなくてもよいが、特にそれぞれ等間隔として
水平方向に平行にするのが好ましい。 又、第４の横アンテナ線３４の中央縦アンテナ
線３６より距離の短い方の端部は、この端部側に
位置する第３の横アンテナ線３３の部分３３ｂの
自由端部より第２−３横アンテナ線結線３９の側
に位置する様にするのが好ましい。 本考案においては基本的には上記した様な構成
を持つものであるが、性能が低下しない範囲で、
あるいは性能を向上させるために種々の修正ある
いは付加が可能である。例えば横アンテナ線は５
本からなつているが、第１のアンテナ線３１の上
部にあるいは第５のアンテナ線３５の下部に、あ
るいは第１乃至第５のアンテナ線の間に１本ない
し複数本の横アンテナ線を付加することもでき
る。又場合によつては縦アンテナ線を付加するこ
ともできる。 例えば第６、７図の様に第５の横アンテナ線３
５の下に付加の横アンテナ線４２，４３を設ける
こともでき、又第８図の様に第１の横アンテナ線
３１の上に左右対称の付加のアンテナ線４４を設
けることもできる。 本考案のアンテナパターンは特に第４〜９図に
示した様に窓ガラス板の被加熱領域に設けられた
多数本のヒーター線とこのヒーター線群の両端に
一組のブスバー４０，４１が対向して設けられ、
その各ブスバー４０，４１に給電をする対向給電
方式の自動車の後部窓用曇り除去用の通電加熱ヒ
ーター１３の設けられた窓ガラス板１１の上部余
白に形成するアンテナとして良好な無指向性が得
られる本考案により優れた自動車の後部窓用の曇
り除去用通電加熱ヒーター付きガラスアンテナを
提供することができる。なお第２図の様なコの字
パターンの給電方式の曇り除去用通電加熱ヒータ
ーの設けられた窓ガラス板に対しても本考案を適
用することができる。 なお、通電加熱ヒーターとアンテナとを併設す
る場合には、アンテナ線と通電加熱ヒーターとが
電気的に接続しない様に２cm以上離して設けるの
が好ましい。又、本考案におけるアンテナ線とし
ては、Ag，Al，Pd等の導電性金属粉末あるいは
その他の導電性物質粉末をガラスフリツト、及び
粘結剤その他所望の添加剤とを混合して製造され
た導電性ペーストをガラス板面に所定パターンの
細い線条にスクリーン印刷法によりプリントし焼
付けて形成した導電性線条あるいは導電性金属細
線、あるいはその他の各種導電材料が利用でき
る。なお、上記各種アンテナ線は、ガラス板面に
形成してもよいし、又、合わせガラスの内部に封
入してもよい。 なお、本考案において、各種アンテナ線の端
部、中央部、対称、非対称などの表現は、実質的
にこれらを意味すればよいものであり、これらの
近傍、あるいは類似のものも意味するものであ
る。例えば、アンテナ線の端部とは厳密にその端
部のみを意味するばかりでなく、その付近も含む
ものである。 本考案においては、アンテナのターミナル取付
け部１５付近から伸びる第３の横アンテナ線３３
の片側がFM放送周波数帯域の所望の中間周波数
の波長λの（λ／４）α±（λ／20）α（α：ガ
ラスアンテナの波長短縮率）に設計されており
（実施例１，２においては480ｍ／ｍ）、かかる長
さと開放端の存在とターミナル取付け部の位置に
より、FM放送を主として受信する部分として働
き、又第１の横アンテナ線とその中央部に接続さ
れた中央縦アンテナ線により構成される略Ｔ字状
のアンテナ部もFM放送周波数帯を受信するのに
好ましいパターンとなつており、この部分は上記
第３の横アンテナ線３３とは指向特性が異なり、
上記第３の横アンテナ線の指向特性を補助する様
な働きをする。又、上記略Ｔ字状のアンテナ部分
と第３の横アンテナ線３３を結ぶ第２のアンテナ
線は、指向特性の異なるＴ字状のアンテナ部分と
第３の横アンテナ線３３とのアンテナのターミナ
ル取付け部１５におけるFM放送波に対する位相
を調整させ、これらの２つのアンテナ部分とが最
適に合成される様にするため及びAM放送波の受
信の感度を高めるためのものである。又、第４，
第５の横アンテナ線及びその他のアンテナ線は、
AM放送周波数帯の受信感度を高める作用及び
FM放送に対する指向特性を改善する働きをす
る。本考案においては、上記した様な各アンテナ
線の作用及びそれぞれのアンテナ線の相互的な作
用により優れたFM放送波に対する指向特性が得
られるものである。 次に本考案の実施例について説明する。 実施例 １ 銀ペーストをガラス板面に第４図の様なアンテ
ナと通電加熱ヒーターのパターンとなる様にシル
クスクリーン印刷法によりプリントし、乾燥、焼
付けて、かかるパターンのガラスアンテナを製造
した。このガラスアンテナに於て各部分の寸法は
次の通りである。

【表】 このガラスアンテナについて、76MHz、80M
Hz、85MHz、90MHzの各FM放送周波数において
指向特性を測定した結果を第１３図に示す。 なお、通電加熱ヒーターは、ガラス板の横方向
に約３cmの等間隔をもつて0.6〜0.7mm巾の細い線
条に形成された多数本のヒーター線とそのヒータ
ー線の両端に対向して長さ50cm太さ0.8cmのブス
バーをプリンとしたパターンとしたものである。
又、アンテナ線の線巾は0.6〜0.7mmとしたもので
ある。 実施例 ２ 銀ペーストをガラス板面に第１４図の様なアン
テナと通電加熱ヒーターのパターンとなる様にシ
ルクスクリーン印刷法によりプリントし、乾燥、
焼付けて、かかるパターンのガラスアンテナを製
造した。このガラスアンテナに於て、各部分の寸
法は次の通りである。

【表】 このガラスアンテナについて、76MHz、80M
Hz、85MHz、90MHzの各FM放送周波数において
指向特性を測定した結果を第１４図に示す。 なお通電加熱ヒーターのパターンは実施例１と
同様にした。 比較例 １ 銀ペーストをガラス板面に第１図の様なアンテ
ナと通電加熱ヒーターのパターンとなる様にシル
クスクリーン印刷法によりプリントし、乾燥焼付
けて、かかるパターンのガラスアンテナを製造し
た。このガラスアンテナにおいて、各部分の寸法
は次の通りである。

【表】 このガラスアンテナについて、76MHz、80M
Hz、90MHzの各FM放送周波数において指向特性
を測定した結果を第１１図に示す。 なお、通電加熱ヒーターのパターンは実施例１
のものと同様にした。 比較例 ２ 銀ペーストをガラス板面に第２図の様なアンテ
ナと通電加熱ヒーターのパターンとなる様にシル
クスクリーン印刷法によりプリントし、乾燥焼付
けて、かかるパターンのガラスアンテナを製造し
た。このガラスアンテナにおいて、各部分の寸法
は次の通りである。

【表】 このガラスアンテナについて、76MHz、80M
Hz、90MHzの各FM放送周波数において指向特性
を測定した結果を第１２図に示す。 なお、通電加熱ヒーターのパターンは実施例１
のものと同様にした。 第１図の様なガラス板の対向する左右の辺に沿
つて設けられたブスバーを有するガラスアンテナ
では、FM放送波の無指向性が高いとされて実用
化されているコの字型のパターンのブスバーに比
べアンテナパターンが同じでも無指向性が低下し
てしまう。例えば、第１図に示した様なコの字型
のパターンの給電回路でないガラスアンテナで
は、第２図に示した様なコの字型パターンの給電
回路のガラスアンテナに比べ同じアンテナパター
ンでありながら第１１図、第１２図から見られる
様に無指向性及び利得が劣るか（指向特性曲線Ａ
が円形を示し、又広い円形を示す方が高い無指向
性及び利得を有するアンテナと考えられる）、本
考案のガラスアンテナパターンはコの字型パター
ンの給電回路でないが、その指向性及び利得は第
１３図，第１４図から明らかな様に指向特性曲線
がデイツプ点を有しない広い円形状となつてお
り、その性能は実用化され、又性能が高いとされ
ている第２図の様なコの字型パターンの給電回路
を示すガラスアンテナとほぼ同等な性能を示すこ
とが認められる。 実施例１，２及び比較例から認められる様に本
考案のガラスアンテナはアンテナの下方に対向給
電方式の通電加熱ヒーターを設けても、通電加熱
ヒーターの影響を少なくしてFM放送波に対する
指向性を無指向性にすることができる。しかも、
その性能はコの字パターンの給電方式の通電加熱
ヒーターを設けた場合の性能とほぼ同程度に良好
である。それによつて対向給電方式の通電加熱ヒ
ーターを使用することができるのでこの場合には
コの字型パターンの様にブスバーの片方を前述し
た様に２段刷りする必要がなく、そのため製造コ
ストを低減させることができるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は比較例に係るガラスアンテナ
の正面図、第３〜９図は本考案の具体例に係るガ
ラスアンテナの正面図、第１０図は本考案のガラ
スアンテナが後部窓に嵌め込まれた自動車の平面
図、第１１、１２図は比較例のガラスアンテナの
指向特性分布図、第１３、１４図は本考案の具体
例に係るガラスアンテナの指向特性分布図を示
す。 １１……窓ガラス板、１２……アンテナ、１３
……曇り除去用の通電加熱ヒーター、１４……通
電加熱ヒーターのターミナル取付け部、１５……
アンテナのターミナル取付け部、３１……第１の
横アンテナ線、３２……第２の横アンテナ線、３
３……第３の横アンテナ線、３４……第４の横ア
ンテナ線、３５……第５の横アンテナ線、３６…
…中央縦アンテナ線、３７……第３−４横アンテ
ナ線結線、３８……第２−３−５横アンテナ線結
線、３９……第２−３横アンテナ線結線、４０，
４１……ブスバー、Ａ……指向分布特性曲線、Ｂ
……送信用アンテナ位置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 窓ガラス板の上辺部側に上辺側から順に所定
   間隔をおいて水平方向に延びる第１乃至第５の
   横アンテナ線と上記窓ガラス板の上辺部側中央
   部に垂直方向に延びる中央縦アンテナ線とを設
   けた自動車のガラスアンテナであつて、上記第
   ３の横アンテナ線は左右に分割されてそれぞれ
   が中央縦アンテナ線から所定間隔をおいて離れ
   て位置し、上記中央縦アンテナ線は第１の横ア
   ンテナ線のほぼ中央から第２の横アンテナ線を
   横切つて第４の横アンテナ線まで達し、この中
   央縦アンテナ線に関し第１乃至第３の横アンテ
   ナ線は左右対称となつており、又第４の横アン
   テナ線は左右非対称で上記中央縦アンテナ線に
   関し左右いずれか一方に片寄つており、その長
   い方の線分の端部が第３の横アンテナ線と第３
   −４横アンテナ線結線により結ばれ、第２、
   ３、５の横アンテナ線は第３−４横アンテナ線
   結線の位置する側の端部において、第２−３−
   ５横アンテナ線結線により結ばれ更に第２、３
   の横アンテナ線は上記端部側の反対の端部にお
   いて第２−３横アンテナ線結線により結ばれて
   おり、更に、アンテナのターミナル取付け部は
   左右に分割された第３の横アンテナ線の片方と
   第２の横アンテナ線を結ぶ第２−３横アンテナ
   線結線上に、又は該第２−３横アンテナ線結線
   の近傍に設けられていることを特徴とする自動
   車のガラスアンテナ。 ２ 第１乃至第５の横アンテナ線が等間隔となつ
   ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項記載の自動車のガラスアンテナ。 ３ 第４の横アンテナ線の第２−３横アンテナ線
   結線側の端部が同側の第３の横アンテナ線の中
   央縦アンテナ線側の端部より上記第２−３横ア
   ンテナ線結線側に位置していることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の自動車
   のガラスアンテナ。 ４ 上記ガラスアンテナの第５の横アンテナ線の
   下方に窓ガラス板の被加熱領域に設けられた多
   数のヒーター線とこのヒーター線群の両端に設
   けられたブスバーとを有する通電加熱ヒーター
   を設けたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の自動車のガラスアンテナ。