JPH0220004B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0220004B2
JPH0220004B2 JP56072914A JP7291481A JPH0220004B2 JP H0220004 B2 JPH0220004 B2 JP H0220004B2 JP 56072914 A JP56072914 A JP 56072914A JP 7291481 A JP7291481 A JP 7291481A JP H0220004 B2 JPH0220004 B2 JP H0220004B2
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JP
Japan
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antenna
glass plate
pattern
waves
wire
Prior art date
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Application number
JP56072914A
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English (en)
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JPS57188103A (en
Inventor
Masaatsu Kume
Kenichi Ishii
Takayasu Hokuso
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Toyota Motor Corp
AGC Inc
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Toyota Motor Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Nippon Sheet Glass Co Ltd, Toyota Motor Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP7291481A priority Critical patent/JPS57188103A/ja
Publication of JPS57188103A publication Critical patent/JPS57188103A/ja
Publication of JPH0220004B2 publication Critical patent/JPH0220004B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1278Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、改良された自動車のラジオ受信機用
アンテナに関するものである。 自動車の車載用ラジオ受信機用のアンテナとし
ては、自動車の窓ガラスの表面あるいは内部にア
ンテナ線を設けたガラスアンテナが広く用いられ
はじめている。かかるガラスアンテナは、アンテ
ナ線のパターンの改良やアンテナに付設されるア
ンプ、チヨークコイル、コンデンサー等の改良に
より無指向性や受信感度の優れたものが得られて
いる。例えば、第1図の様な左右非対称形のアン
テナパターン1と、横給電点2と、一方を上下2
つに分割したブスバー3,3′を有する曇り除去
用通電ヒーター4とをガラス板5面に設けたガラ
スアンテナ6は、FM放送波帯域の電波の水平偏
波を受信した場合における水平面の指向性が少な
いため、FM放送波に対する受信性能が優れたア
ンテナとして自動車用に使用されている。しかし
ながら、この様なガラスアンテナにおいてもラジ
オ放送局の送信アンテナから発信された電波をあ
る条件下で受信した場合、しばしば鋭い指向性が
現われるという欠点が生じた。例えばビルの谷間
で受信した場合や反射波による影響の大な場所で
受信した場合には、無指向性や感度が低下する。 これは、FM放送の様に超短波となると直線的
な伝搬をする様になるため、高い建物や山などが
ある条件下においては放送局から送信された電波
が直接受信アンテナに入射されるよりも高い建物
や山などの障害物によつて反射されてから受信ア
ンテナに到達する場合が多くなる。この様に、複
雑な経路を伝搬してきた電磁波の偏波面は、たと
え送信された偏波面が水平であつたとしても、ね
じれてくると考えられる。即ちV成分(垂直成
分)の方に偏つてくる。 しかしながら、上記ガラスアンテナはFM放送
波に対する無指向性の改善に最も強く影響を及ぼ
す水平偏波を中心として設計されているため、
種々の偏波面成分を含んでいる街中や山合いでの
実際の電波に対しては、例えば水平偏波の成分が
弱く、他の偏波面成分(例えば垂直成分)が高い
場合、即ち偏波面成分比(H/V比H:40dBμ/
m、V:30dBμ/m)が10dBμ/mの場所におい
て指向性が出てしまい、感度が低下すると考えら
れる。又、ラジオ放送波の電界強度は反射波と直
接波の合成波であるため第2図の様にその放送波
の周波数の数分の1程度の間隔Aをおいて定在波
となつている。それ故、たまたま自動車のアンテ
ナがその定在波の節の部分Bに入るとその地点の
電界強度自体が低いため、アンテナの指向性の如
何に係らずアンテナの利得が落ち込むと考えられ
る。 例えば、自動車VのガラスアンテナRがP点に
位置している時は、定在波の山の部分Cにあるた
め、高いアンテナの利得が得られるが、自動車V
のガラスアンテナR′がQ点に位置している時は、
定在波の節の部分Bにあるため高いアンテナ利得
が得られない。 かかる偏波面成分が異なる電磁波を受信した時
の受信性能を改善するために様々な偏波面成分を
有する電波を受信した際の指向性を異なる複数本
のアンテナを設け、受信電波の状況に応じて最も
強いアンテナからの信号を択一的に選択して使用
する様にしたダイバーシテイーアンテナシステム
が知られている。 本発明は、かかるダイバーシテイーアンテナシ
ステムを自動車に対し適用する場合に最適な自動
車のラジオ受信用アンテナを提供することを目的
として研究の結果、自動車のフロント窓ガラス板
に設けられたフロントアンテナと、リヤ窓ガラス
板に設けられたリヤアンテナと、前記フロントア
ンテナとリヤアンテナの出力の内の強い方の信号
を選択するスイツチ手段とを有する自動車のラジ
オ受信機用アンテナであつて、上記リヤアンテナ
とフロントアンテナとはそれぞれ指向特性が異な
り、それぞれが互の指向特性の悪い部分を補完す
る様なアンテナパターンとなつており、更に上記
リヤ窓ガラスには、曇り除去用通電加熱ヒーター
が上記リヤアンテナと高周波的に接続されるよう
に、0.1cm〜1.0cmの間隔をおいて設けられている
かあるいはまた曇り除去用通電加熱ヒーターが上
記リヤアンテナと直流的に接続するように設けら
れており、この曇り除去用通電加熱ヒーターがリ
ヤアンテナの一部として利用される様にしたこと
を特徴とする自動車のラジオ受信機用アンテナよ
り最適なダイバーシテイアンテナシステムのアン
テナを提供しうることを見出し、本発明として提
案するに至つたものである。 本発明によれば、無指向性の高いリヤアンテナ
と、これとは指向性の異なるフロントアンテナと
が設けられているので、フロントアンテナとリヤ
アンテナの信号のうち強い信号の方のアンテナを
1つ選択して使用すれば、どの様な偏波成分にお
いても指向性の高いアンテナシステムを提供する
ことができる。 又、ラジオ放送波の電界強度は反射波と直接波
の合成波であるため、その放送波の周波数の数分
の1程度の間隔、例えば40cm〜100cmの間隔をお
いて定在波となつているが、本発明の自動車用ア
ンテナは通常150cm〜230cm離れている自動車のフ
ロント窓とリヤ窓との両方にアンテナが設けられ
ているので、たまたま自動車のフロントアンテナ
又はリヤアンテナのいずれか一方が上記定在波の
谷の部分即ち、電界強度が殆んどゼロに近い地点
(ナルポイント;null point)に入つてアンテナ
利得が落ち込んでも他方が上記定在波の山の部分
あるいはその近傍に入る場合が多くあるため、高
いアンテナ利得が得られるアンテナの方の信号を
利用すれば高い利得のアンテナシステムを提供す
ることができる。 以下、本発明について更に詳細に説明する。 本発明において自動車のリヤ窓ガラス板に設け
られるリヤアンテナのアンテナパターンとして
は、自動車の形状、ガラス板の寸法、形状などに
よりアンテナとして最適な利得、無指向性、特に
FM放送周波数帯の水平の偏波面を有する電波を
受信した場合に無指向性が得られる様なパターン
が選択される。このリヤアンテナとしては特にリ
ヤ窓ガラスの上部、即ちこのガラス板が自動車の
窓に嵌め込まれた状態におけるガラス板の上部
に、線状の導体の組み合わせとして設けるのが好
ましい。このリヤアンテナを構成するアンテナ導
体は、FM及びAM放送波の両方に対して高い利
得を有し、FM及びAM放送波帯の両方に共動す
る様なパターンに設計してもよいし、又アンテナ
導体をAM放送波を主として受信する部分とFM
放送波と主として受信する部分に分けてFM及び
AM放送波の両方を受信する様なパターンに設計
してもよいし、又AM及びFM放送波を受信する
部分とAM放送波を主として受信する部分とに分
けてFM及びAM放送波の両方を受信する様なパ
ターンに設計してもよい。 このリヤアンテナのパターンとしては、第3図
の様に自動車のリヤ窓ガラス板11の曇り除去用
通電加熱ヒーター12の上部に左右対称の線状の
アンテナ導体を複数本組み合わされた様なリヤア
ンテナ13であつてもよいし、あるいは第8図の
様に自動車の縦方向の中心線に関し左右非対称の
線状のアンテナ導体を複数本組み合わした様なパ
ターンのリヤアンテナ13であつてもよいし、更
に第4図〜第6図の様に自動車の縦方向の中心線
に関し左右非対称の線状のアンテナ導体を複数本
組み合わしたパターンで、アンテナフイーダー線
を接続するリヤアンテナの給電点がリヤ窓ガラス
板の横方向の左右いずれかの側部に位置する様に
したものでもよい。 特に、後者のリヤアンテナのパターンは自動車
の縦方向の中心線に関し左右非対称となつてお
り、又リヤアンテナの給電点はリヤ窓ガラス板の
横方向の側部に位置しているので、リヤアンテナ
のアンテナ作動上の中心線と自動車の縦中心線と
を偏向させることができ、例えば自動車車体に対
するリヤアンテナの作動上の方位を90゜近く回転
させることができ、デイツプ点を持つ8の字指向
特性を有効に改善することができ、特にFM放送
周波数帯の水平の偏波面を有する電磁波を受信し
た時に無指向性を高めることができる。 中でも、リヤアンテナとしては第4,5図の様
にリヤ窓ガラス板11の側部に給電点を持つ主ア
ンテナ線41を横方向に設けるとともに、該主ア
ンテナ線41の上方の窓枠近傍にリヤ窓ガラス板
11の横方向に伸び、かつ前記主アンテナ線41
と所定間隔をおいて補助アンテナ線42を設け、
前記主アンテナ線41と補助アンテナ線42とを
接続する位相調整用アンテナ線43とを設けたパ
ターンのリヤアンテナが優れたものの一つとして
挙げられる。 次にこのリヤアンテナのパターンについて説明
する。 上記リヤアンテナの主アンテナ線41は、リヤ
窓ガラス板11が自動車の後部窓に嵌め込まれた
状態におけるリヤ窓ガラス板11の横方向に該ガ
ラス板11の側部から中央部に横方向に伸びて設
けられており、一端が給電点への引出し線を介し
て給電点19に接続され、かつ該給電点19と反
対側の端部が開放端となつており、その長さは特
にFM放送周波数帯域の所望の中間周波数の波長
λの(λ/4)α±(λ/20)α(α:リヤアンテ
ナの波長短縮率)、例えば40cm〜90cmとなつてお
り、更に主アンテナ線41の開放端はリヤアンテ
ナのほぼ中間領域に位置する様になつているのが
特に好ましい。なお主アンテナ線41は、第4,
5図に示したように1本の直線状の線条に限ら
ず、複数本にしてもよいし、又曲線状としてもよ
い。 又、上記補助アンテナ線42は主アンテナ線4
1の上方の窓枠近傍にリヤ密ガラス板11の横方
向に伸び、かつ主アンテナ線41と所定の間隔を
おいて配されているものである。なお、この補助
アンテナ線42は、主アンテナ線41の下方に設
けてもよいものである。補助アンテナ線42と主
アンテナ線41との間隔は、平行間隔で1〜3cm
程度とするのが受信感度の面で特に好ましい。
又、補助アンテナ線42を窓枠の近傍に設ける場
合は、窓枠から1〜5cm程度離して設けるのが好
ましい。この補助アンテナ42は、第4,5図に
示した様にリヤ窓ガラス板11の中央部の上方に
設け、かつ両端を開放端とした左右対称のパター
ンが最適である。しかし、補助アンテナ線42は
少くとも1つの端部を有し、かつ少くとも1つが
開放端となつていればよいものであり、必ずしも
両端が開放端となつていなくてもよい。又、リヤ
窓ガラス板の中央部の上方でなく、リヤ窓ガラス
板の側部に設けてもよい。又、この補助アンテナ
線42のパターンは図示した例に限らないもので
あり、自動車の車体の形状、リヤ窓ガラス板の形
状、サイズ、その他のアンテナ線のパターン、あ
るいはその他種々の要素に応じて適宜、長さ、本
数、パターンなどが選択される。 又、位相調整用補助アンテナ線43は、指向特
性の異なる主アンテナ線41と補助アンテナ線4
2との給電点19におけるFM放送波に対する位
相を調整させ、主アンテナ線41と補助アンテナ
線42とが最適に合成される様にするため及び
AM放送波の受信の感度を高めるために補強的に
動作させるためのものであり、受信電波域の位相
を調整される様にその長さが選択される。この位
相調整用アンテナ43は、主アンテナ線41の給
電点側と補助アンテナ線42との間を接続する。
例えば、位相調整用アンテナ線43の長さは、補
助アンテナを含めた長さがFM放送波周波数帯
(76〜90MHz)に共振する様にすればよく、更に
具体的にはFM放送周波数帯の中心周波数の波長
のλ/4、(3/4)λ、(5/4)λ、…(n/4)λ
(n:奇数)の長さとすればよい。なお、実際に
はλ/4±λ/20、(3/4)λ±λ/20…(n/
4)λ±λ/20の範囲の長さであれば実用上問題
ない。(λ:波長) 上記した位相調整用アンテナ線43も、ガラス
板の縦方向の中心線に関し、非対称形のパターン
としかつ位相調整用アンテナ線43の横方向部分
が上記主アンテナ線41及び補助アンテナ線42
の線方向部分と所定の間隔をおいて段違いになる
様にし、更にこれら線とほぼ平行になる様にする
のが好ましい。 又、位相調整用アンテナ線43のパターンは第
4,5図の様にその1部に折り返し部44を設け
てもよい。位相調整用アンテナ線43と主アンテ
ナ線41との接続は主アンテナ線41の受信感度
及びFM放送波の指向性が損なわれない様にする
のが好ましい。例えば、主アンテナ線41の主な
作動部分でない部分、即ち主アンテナ線41の給
電点19付近において上記位相調整アンテナ線4
3を接続するのが最適である。又、位相調整用ア
ンテナ線43と補助アンテナ線42との接続も補
助アンテナ線42の受信感度及びFM放送波の指
向特性が損なわれない様にするのが好ましい。例
えば、補助アンテナ線42の中央部分、あるいは
端部部分の付近に上記位相調整用アンテナ線43
を接続するのが好ましい。 又、給電点19はガラス板の左右いずれかの側
部領域において、主アンテナ線41に接続して設
けるのが好ましいが、設計に応じてガラス板の上
辺あるいはその他の箇所に設けることもできる。 又、上記したアンテナ線だけではAMの受信性
能が不充分な場合には、例えば第4,5図に示し
た様にAM補強用アンテナ線45を設けることも
できる。 更に、第4図の様に曇り除去用通電加熱ヒータ
ーをFM放送波に対する利得及び無指向性を高め
るため及び/又はAM放送波に対する利得を高め
るためのアンテナとしても利用できる様に、曇り
除去用通電加熱ヒーターの最上線のヒーター線と
近接するが直流的には接続しない間隔、例えば1
mm〜10mmの間隔をもつてAM補強用アンテナ線4
5に接続した結合線46を設けることもできる。 なお、本発明において上部にリヤアンテナが設
けられたリヤ窓ガラス板の該リヤアンテナの下方
には曇り除去用通電加熱ヒーターを設けることが
できる。例えば、この曇り除去用通電加熱ヒータ
ーとしては、第3〜7図に示した様にリヤ窓ガラ
ス板の横方向に2cm〜4cmの間隔をおいてほぼ平
行に形成された線巾0.5mm〜2mm程度の多数本の
ヒーター線14と、このヒーター線14の群へ給
電するために該ヒーター線に接続されたブスバー
15とを有する曇り除去用通電加熱ヒーターが代
表的な例として挙げられるが、勿論これらに限定
されるものではない。 この曇り除去用通電加熱ヒーターをリヤアンテ
ナを近接して配し、該ヒーターによりリヤアンテ
ナの無指向性が向上される様にする場合には、第
4図の如く曇り除去用通電加熱ヒーター12の給
電回路のパターンをコの字状、即ち対向するブス
バー15の一方を2分割し、このブスバー15
a,15bのそれぞれにリード線16,17を接
続して給電される電流がブスバー15a又は15
bからブスバー15を通つてブスバー15b又は
15aにコの字状に流れる様にしたものが最適で
あるが、勿論第3,5,6,7図の様にヒーター
線14の群の両端にブスバー15を接続したいわ
ゆる八の字状のブスバーを接続したパターンの曇
り除去用通電加熱ヒーターであつてもよいし、あ
るいは又、更にブスバーをいくつかに分割し、ジ
グザグ状に電流が流れる様にした曇り除去用通電
加熱ヒーターであつてもよい。 本発明では曇り除去用通電加熱ヒーターをFM
放送波の無指向性および利得の向上あるいはAM
放送波の利得の向上に積極的に利用するので、リ
ヤ窓ガラス板に設けられる上記曇り除去用通電加
熱ヒーターとリヤアンテナとの位置関係は、リヤ
アンテナと曇り除去用通電加熱ヒーターとを接近
して例えば0.1cm〜1.0cmの感覚をおいて配し、高
周波的に接続する様にしてもよいし、曇り除去用
通電加熱ヒーターをリヤアンテナの一部として利
用できるように、曇り除去用通電加熱ヒーターと
その上部に設けられたアンテナ線を、第7図に示
すように直流的接続してもよい。 又、自動車のフロント窓ガラスに設けられるフ
ロントアンテナのアンテナパターンとしてはFM
周波数帯全域にわたつて利得がよく、又f特性
(周波数による利得のばらつき)が少ない様なパ
ターンが最適である。又、フロントアンテナはリ
ヤアンテナの指向性が低下する部分において高い
利得を示し、リヤアンテナの性能を補完する指向
特性を有するパターン、例えばデイツプ点を示す
方向が異なる様な性能を有するパターンに設計し
てもよい。 例えば、第4図の様に自動車のフロント窓ガラ
ス板21の中央部に1本の垂直に伸びるアンテナ
線22を設けたパターンのフロントアンテナ30
であつてもよいし、又第3図の様にフロント窓ガ
ラス板21の中央部に1本の垂直に伸びるアンテ
ナ線22とガラス板21の中央部の下方から上方
に伸び、ガラス板21の上辺付近で屈曲してフロ
ント窓ガラス板21の上辺付近に平行に伸びるL
字型のアンテナ線23とを設けたパターンのフロ
ントアンテナ30であつてもよいし、又第5図の
様にガラス板21の中央部に垂直に伸びる2本の
アンテナ線25,25′を設けたパターンのアン
テナ30であつてもよいし、又第6図の様にガラ
ス板21の中央部にT字状のアンテナ線25を設
けたパターンのアンテナ30であつてもよいし、
又第7図の様にガラス板21の中央部に垂直に伸
びる2本のアンテナ線26,26′とガラス板の
下辺及び側辺に沿つてL字状に伸びる2本のアン
テナ線27,27′を設けたアンテナ30であつ
てもよいし、又第8図の様にガラス板の中央部に
垂直に伸びるアンテナ線28とガラス板の下辺及
び側辺に沿つて伸びる型のアンテナ線29を設
けたフロントアンテナ30であつてもよい。勿
論、これらのアンテナパターンに限らずその他各
種パターンのフロントアンテナを使用することも
できる。 なお、フロントアンテナの場合自動車の運転手
の前方視野の妨げとならない様にフロント窓の開
口部の外周から100mm以内及びフロント窓ガラス
の中心線に対称に巾6.5mmで設けられた帯状部分
の中にフロントアンテナのアンテナ線(線径0.2
m/m以下でアンテナ線の本数は各部2本以内)
を設けるのが好ましい。 このフロントアンテナの指向特性は給電点の位
置、窓の周辺の導体の反射波の影響の相違、アン
テナパターンの相違などから様々な偏波面成分に
対してリヤアンテナの指向性と同一となる確率が
極めて低いため、リヤアンテナと指向性の異なる
フロントアンテナを作成することが容易である。 本発明におけるフロントアンテナ及びリヤアン
テナを構成する導体は、導電性金属粉末(例えば
銀)と低融点ガラスフリツトとビヒクルとその他
所望の成分とを混合して懸濁させた導電ペースト
をガラス面に所定のパターンにプリントし、焼成
し更に必要に応じてメツキ加工して形成したプリ
ント線、あるいは導電性金属細線などが挙げられ
る。この導電性金属細線を用いる場合には、合わ
せ中間膜面に金属細線を配線し、これを2枚のガ
ラス板間に挾み合せ加工して合わせガラスとして
用いられる。特に、フロントアンテナの場合には
前方視野の妨げとならない様に、アンテナ導体と
して0.25mm以下の金属細線を利用しこれを合わせ
中間膜に配線しこれを2枚のガラス板間に挾み合
せ加工して製造した合わせガラスタイプのフロン
トアンテナとするのが好ましい。 本発明のガラスアンテナをダイバーシテイアン
テナシステムに対し利用するに当つては、例えば
リヤアンテナとフロントアンテナの2つのアンテ
ナからのアンテナ出力の内のいずれか一方を選択
するスイツチ手段を付設する。 又、本発明のガラスアンテナを使用するに当つ
ては、AM及びFM放送波のいずれか一方又は両
方の受信感度を高めるために高周波増巾回路を上
記リヤアンテナ及びフロントアンテナのいずれか
一方又は両者に接続するのが好ましく、又曇り除
去用通電加熱ヒーターの電源側には該ヒーターを
高周波的に浮かしてノイズの原因となる直流電流
の流入を防ぎ、アンテナとして好ましく機能する
様に高周波チヨークコイルやコンデンサーを挿入
することもできる。 第9図は本発明のダイバーシテイアンテナシス
テムの概略図であり、図において60はリヤ窓ガ
ラス板31に設けられたリヤアンテナ、32はフ
ロント窓ガラス板33に設けられたフロントアン
テナ、34はリヤアンテナの給電点、35はリヤ
アンテナの給電点、36はフロントアンテナの給
電点である。リヤガラス31に設けられる曇り除
去用通電加熱ヒーター37のブスバーの一方は2
分割されており、そのブスバー37a,37bに
電源用リード線38a,38bが接続され、更に
この電源用リード線38a,38bのブスバーと
アースとの間には高周波チヨークコイル39を挿
入し、曇り除去用通電加熱ヒーター37を高周波
的に浮かせ、該ヒーター37に誘起した電波が漏
れなくラジオ受信機に向つて流れる様になつてい
る。この高周波チヨークコイルとしては、同相巻
チヨークコイルを利用し同コイルの一方の片側巻
線をブスバー36aへ、他の片側巻線をブスバー
36bへそれぞれ直列に接線している。 又、リヤアンテナ60の給電点34とラジオ受
信機50の間には及びフロントアンテナ32の給
電点35とラジオ受信機50との間には、高周波
増巾回路51が挿入され、AM放送波、FM放送
波の受信信号の利得を高める様にされている。 又、リヤアンテナとフロントアンテナの2つあ
るいはそれ以上の信号を入力し、強い方の信号を
随時高速で選択するスイツチング回路52が、リ
ヤアンテナとフロントアンテナに接続されこのス
イツチング回路52により選択されたリヤアンテ
ナ又はフロントアンテナの受信信号がラジオ受信
器50へ入力される様になつている。このスイツ
チング回路52は第9図の様にリヤアンテナ、フ
ロントアンテナの高周波増巾回路とラジオ受信機
の間に設けてもよいし、又リヤアンテナ、フロン
トアンテナと高周波増巾回路との間に設けてもよ
い。特にスイツチング回路は、ラジオ受信機の入
力の前に設ける必要はなく、ラジオ受信機の高周
波増巾段(RF段)、あるいは低周波増巾段(AF
段)、あるいはその他のラジオ受信機の回路の都
合のよい位置に設けてもよい。 本発明のアンテナシステムは、どの様な偏波面
成分を有する電磁波を受信した場合にもリヤアン
テナとフロントアンテナが互に補完し合うように
なつているので、ほぼ指向性がなくなつており、
極めて良好な受信性能を得ることができる。 本発明においては、自動車のフロント窓ガラス
板とリヤ窓ガラス板のそれぞれに1つのフロント
アンテナとリヤアンテナを設けた例について説明
したが、更に無指向性が改善される様にフロント
窓ガラス板及びリヤ窓ガラスのいずれか一方、又
は両方に更に別の1つ以上のフロントアンテナ、
リヤアンテナを設けることもできる。 次に本発明の実施例について説明する。 実施例 1 自動車のリヤ窓用のガラス板面に銀ペーストを
第11図の様なアンテナパターンと曇り除去通電
加熱ヒーターのパターンとなる様にシルクスクリ
ーン印刷法によりプリントし、乾燥、焼付けてリ
ヤアンテナを製造した。このリヤアンテナにおい
てアンテナパターンの各部の寸法は次の通りであ
る。(単位mm) A=310 B=280 C=110 D=35 E=575 F=570 G=575 H=550 I=540 J=40 K=25 L=20 M=20 N=20 O=20 P=5 Q=50 又、自動車のフロント窓用の合せガラスを製造
するための合せ中間膜に第12図の様なパターン
となる様に径20μの金属導線を配線し、この合せ
中間膜を2枚のガラス板間に挾んで合せ加工して
合せガラスタイプのフロントアンテナを製造し
た。このフロントアンテナにおいてRは580mmで
ある。 このフロントアンテナとリヤアンテナのそれぞ
れについて、76MHzから1MHzおきに90MHzまで
各周波数において水平偏波面を電波に対する平均
利得、各方向における利得の最小値及び指向性
(平均利得値−最小利得値)を測定した結果を第
1表に示す。
【表】
【表】 次いで、水平面を基準としてある角度傾いた
種々の偏波面を有する電波について76MHzから
1MHzおきに90HMzまでの15波に対し上記フロン
トアンテナとリヤアンテナの指向性値(=平均利
得−最小値)を求め、その各周波数における利得
の高い方の各15波における指向性値の平均した値
及び比較としてリヤアンテナについてのみの15波
における指向性値の平均した値を第2表に示す。
【表】 又、水平面を基準としてある角度傾いた種々の
偏波面を有する電波について、76MHz〜90MHzの
範囲において最も良い指向性値を示す時に周波
数、その時の指向性値及び最小利得値をそれぞれ
第3表に示し、又同じく76MHz〜90MHzの範囲に
おいて最も悪い指向性値を示す時の周波数、その
時の指向性値及び最小利得値をそれぞれ第4表に
示す。
【表】
【表】
【表】 なお、上記各表において指向性値が小さいほ
ど、即ちある周波数における各方向の平均利得値
と各方向のうち最小を示す最小利得値との差が小
さいほど無指向性が優れていることを示す。 又、リヤアンテナについては広帯域でFM放送
波帯(76MHz〜90MHz)でのアンプゲインが約7
〜10dBのアンプを接続して利得を測定した。 又、第10図の様に水平面Tを基準としてα
(ここでαは0゜、10゜、22.5゜、45゜、67.5゜、90゜
)の
角度にガラスアンテナXを傾けそれぞれの角度に
おけるガラスアンテナの指向特性を測定した結果
を第13〜17図に示す。なお、この測定は周波
数80MHzの電波に対し、60dB均一電界で行なつ
た。第13図はα=0゜、第14図はα=22.5゜、第
15図はα=45゜、第16図はα=67.5°、第17
図はα=90゜の指向特性図であり、図中Yはリヤ
アンテナ、Zはフロントアンテナの指向特性曲線
を示す。 かかる指向特性図からも判る様にリヤアンテナ
とフロントアンテナの2つの信号のうち強い方の
信号を選択すれば、どの様な偏波画成分を有する
電波を受信した場合にも良好な無指向性が得られ
る。 以上の様に、本発明によればFM帯の水平以外
の偏波面成分を有する電磁波を受信した場合に
も、フロントアンテナ、リヤアンテナの選択を行
なうことによりアンテナ感度を落ち込みを防ぐこ
とができ、無指向性の高いアンテナシステムを得
ることができる。又、本発明のアンテナは2つの
アンテナをある程度の距離をおいて離れたフロン
ト窓ガラス板とリヤ窓ガラス板に設けられている
ので、第2図に示した様な電界の定在波の節、つ
まりnull pointに入る確率が大巾に減少しそのた
め高いアンテナ感度が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の自動車用ガラスアンテナの正
面図、第2図は本発明を説明するための説明図、
第3〜7図は本発明のフロントアンテナ及びリヤ
アンテナを備えた乗用自動車の平面図、第8図
は、フロントアンテナ及びリヤアンテナを備えた
乗用自動車の平面図、第9図は本発明の自動車の
ラジオ受信機用アンテナの1例の概略図、第10
図は実施例に係る測定方法を示す説明図、第11
図は実施例に係るリヤアンテナの正面図、第12
図は実施例に係るフロントアンテナの正面図、第
13図〜第17図は実施例のアンテナの指向特性
図である。 11;リヤ窓ガラス板、12;曇り除去用通電
加熱ヒーター、13;リヤアンテナ、14;ヒー
ター線、15;ブスバー、18,19;給電点、
21;フロント窓ガラス板、30;フロントアン
テナ、50;ラジオ受信機、51;高周波増巾回
路、52;スイツチング回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 自動車のフロント窓ガラス板に設けられたフ
    ロントアンテナと、リヤ窓ガラス板に設けられた
    リヤアンテナと、前記フロントアンテナとリヤア
    ンテナの出力の内の強い方の信号を選択するスイ
    ツチ手段とを有する自動車のラジオ受信機用アン
    テナであつて、上記リヤアンテナとフロントアン
    テナとはそれぞれ指向特性が異なり、それぞれが
    互の指向特性の悪い部分を補完する様なアンテナ
    パターンとなつており、更に上記リヤ窓ガラスに
    は、曇り除去用通電加熱ヒーターが上記リヤアン
    テナと高周波的に接続されるように、0.1cm〜1.0
    cmの間隔をおいて設けられているかあるいはまた
    曇り除去用通電加熱ヒーターが上記リヤアンテナ
    と直流的に接続するように設けられており、この
    曇り除去用通電加熱ヒーターがリヤアンテナの一
    部として利用される様にしたことを特徴とする自
    動車のラジオ受信機用アンテナ。
JP7291481A 1981-05-15 1981-05-15 Antenna for radio receiver of automobile Granted JPS57188103A (en)

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