JPH0157843B2 - - Google Patents

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JPH0157843B2
JPH0157843B2 JP57121989A JP12198982A JPH0157843B2 JP H0157843 B2 JPH0157843 B2 JP H0157843B2 JP 57121989 A JP57121989 A JP 57121989A JP 12198982 A JP12198982 A JP 12198982A JP H0157843 B2 JPH0157843 B2 JP H0157843B2
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JP
Japan
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antenna
glass plate
glass
wire
line
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JP57121989A
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JPS5913404A (ja
Inventor
Masaatsu Kume
Kenichi Ishii
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP12198982A priority Critical patent/JPS5913404A/ja
Publication of JPS5913404A publication Critical patent/JPS5913404A/ja
Publication of JPH0157843B2 publication Critical patent/JPH0157843B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1278Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers

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  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、FM放送受信時の無指向性が改善さ
れた自動車後部窓用アンテナガラスに関するもの
である。
自動車のラジオ受信機用のアンテナとしては、
ホイツプアンテナが従来より広く使用されている
が、最近これに代るものとして、自動車のフロン
ト窓あるいはリヤ窓用のガラス板表面あるいは内
部にアンテナ線を設けたアンテナガラスが広く使
用されはじめている。かかるアンテナガラスは、
アンテナ線のパターンの改良や、アンテナに付設
されるアンプ、チヨークコイル、コンデンサー等
の改良により、AM放送に対しては受信感度及び
S/N比が良好で、又FM放送に対しては受信感
度及びS/N比が良好であるとともに無指向性に
も優れたものが得られている。例えば、第1図の
様に、多数本のヒーター線4と該ヒーター線4に
給電するブスバー3とを備えた曇り除去用通電加
熱ヒーター2の設けられた自動車後部窓用ガラス
板1の上記曇り除去用通電加熱ヒーター2の上部
に、該ガラス板の横方向に伸びる主アンテナ線5
と、該主アンテナ線5の上方の窓枠近傍にガラス
板の横方向に伸び、かつ前記主アンテナ線5と所
定間隔をおいた補助アンテナ線6と前記主アンテ
ナ線5と補助アンテナ線6とを接続する位相調整
用アンテナ線7とガラス板の側部に設けられたア
ンテナフイーダー線を接続する給電点8とを有す
るアンテナ導体9を設けたタイプのアンテナガラ
スが、AM放送波に対しては勿論のこと、FM放
送波に対しても充分な無指向性を有する受信性能
が優れたアンテナガラスの代表的なものである。
しかしながら、かかるタイプのアンテナガラス
は、自動車の開閉しない後部窓に嵌め込まれて使
用される場合には、充分なアンテナ性能が得られ
るものの、自動車の後部窓が開閉するリフトバツ
クないしハツチバツクタイプの後部窓に利用した
場合には、充分な利得及び無指向性が得られない
という欠点が見出された。
かかる理由は硝子形状の横寸法に対する縦寸法
の比が開閉しない後部窓に嵌め込まれて使用され
る硝子より大であると考えられる。
例えば、第1図に示した様なパターンのアンテ
ナガラスを後部窓が開閉するリフトバツクタイプ
の後部窓に利用した場合のFM放送波(76MHz、
80MHz、85MHz、90MHz)に対する指向性は第2
0図の様になり、無指向性が劣ることが見出され
た。
本発明は、かかる点を改良し、後部窓が開閉す
るリフトバツクないしハツチバツクタイプの窓に
対して適用しても充分な受信感度及びFM放送波
に対する無指向性が得られるアンテナガラスを提
供することを目的として研究の結果得られたもの
であり、その要旨はガラス板の略中央領域の少く
とも一部分を覆つてガラス板の横方向に伸びる多
数本のヒーター線と該ガラス板の側部に沿つて縦
方向に伸びる上記ヒーター線に給電するブスバー
とを有する曇り除去用通電加熱ヒーターと、該曇
り除去用通電加熱ヒーターの上部に、ガラス板の
側部から中央方向に向つて横方向に伸びる主アン
テナ線と、該主アンテナ線の上方又は下方に所定
間隔をおいてガラス板の横方向に伸びる補助アン
テナ線と、上記主アンテナ線と補助アンテナ線と
を接続する位相調整用アンテナ線と、ガラス板の
側部領域において上記主アンテナ線に接続された
アンテナ導体用給電点あるいはアンテナ給電点へ
の引出し点とを有するアンテナ導体とを設けた自
動車後部窓用アンテナガラスであつて、上記アン
テナ導体の主アンテナ線及び位相調整用アンテナ
線のそれぞれからガラス板の側端部とブスバーと
の間を通つて下方に伸び、下方が開放端となつて
いる縦方向アンテナ線をブスバーから少なくとも
1mm以上離して設けたことを特徴とする自動車後
部窓用アンテナガラスに関するものである。
以下、本発明を図面に従つて更に詳細に説明す
る。
第4図、第5図、第7〜第17図は、本発明に
かかるアンテナガラスの正面図であり、第2図、
第3図、第6図は参考図である。
本発明の自動車後部窓用のガラス板11には、
このガラス板面に生じた結露による曇りを除去す
るために曇り除去用通電加熱ヒーターが設けられ
る。この曇り除去用通電加熱ヒーター12は、後
部窓ガラスに結露による曇りが生じた時、良好な
後方視界が得られる様にガラス板の略中央領域を
少くとも一部覆う様に設けられる。この曇り除去
用通電加熱ヒーター12は、ガラス板11の横方
向に伸びる多数本のヒーター線14と、このヒー
ター線14の群へ給電するためのガラス板11の
縦方向に伸びるブスバー15とを有している。
例えば、ガラス板に設けられる曇り除去用通電
加熱ヒーターは、第2図〜第17図に示す様に、
ガラス板11の横方向に2cm〜4cmの間隔をおい
てほぼ平行に形成された線巾0.5mm〜2mm程度の
多数本のヒーター線14とこのヒーター線14の
給電端部に接続されたブスバー15電源リード線
を接続するターミナル部分20を有した曇り除去
用通電加熱ヒーターが最も一般的であるが、勿論
これらに限定されるものではない。
又、この曇り除去用通電加熱ヒーター12は、
アンテナとして無指向性が向上される様に、第
2,7,11,12,14,16,17図の如く
曇り除去用通電加熱ヒーター12の給電回路のパ
ターンをコ字状、即ち対向するブスバー15の一
方を2分割し、このブスバー15a,15bのそ
れぞれにリード線を接続して給電される電流がブ
スバー15a又は15bからブスバー15を通つ
てブスバー15b又は15aにコの字状に流れる
様にしたものが最適であるが、勿論第3〜7,8
〜10,13,15図の様にヒーター線14の群
の両端にブスバー15を接続した、いわゆるハの
字状のブスバーを接続したパターンの曇り除去用
通電加熱ヒーター12であつたもよいし、あるい
は又、更にブスバーをいくつかに分割し、ジグザ
グ状に電流が流れる様にした曇り除去用通電加熱
ヒーターであつてもよい。
本発明において、ガラス板に設けられるアンテ
ナ導体のパターンとしては、自動車の形状、ガラ
ス板の寸法、形状などより、アンテナとして最適
な利得、無指向性、特に水平の偏波面を有する電
波を受信した場合に無指向性が付与される様なパ
ターンが選択される。このアンテナ導体は、ガラ
ス板の上部、即ちこのガラス板が自動車の窓に嵌
め込まれた状態におけるガラス板の上部に、線状
の導体の組み合わせとして設けるのが好ましい。
このアンテナ導体は、FM及びAM放送波の両方
に対して高い利得を有し、FM及びAM放送波帯
の両方に共動する様なパターンに設計してもよい
し、又アンテナ導体をAM放送波を主として受信
する部分と、FM放送波を主として受信する部分
に分けて、FM及びAM放送波の両方を受信する
様なパターンに設計してもよいし、又AM及び
FM放送波を受信する部分とAM放送波を主とし
て受信する部分とに分けてFM及びAM放送波の
両方を受信する様なパターンに設計してもよい。
このアンテナ導体のパターンとしては、第2図
の様にガラス板11の曇り除去用通電加熱ヒータ
ー12の上部に左右対称の線状のアンテナ線を複
数本組み合わされた様なアンテナ導体13であつ
てもよいし、あるいは、第3〜17図の様に自動
車の縦方向の中心線に関し、左右非対称の線状の
アンテナ導体を複数本組み合わした様なパターン
でアンテナフイーダー線を接続する給電点をガラ
ス板の中央部に位置させる様にしたアンテナ導体
であつてもよいし、更に第4図〜第17図の様
に、自動車の縦方向の中心線に関し左右非対称の
線状のアンテナ線体を複数本組み合わしたパター
ンで、アンテナフイーダー線を接続するアンテナ
導体の給電点がガラス板の横方向の左右いずれか
の側部に位置する様にしたものでもよい。
特に、後二者のアンテナ導体のパターンは、自
動車の縦方向の中心線に関し左右非対称となつて
おり、又アンテナ導体の給電点はガラスアンテナ
の横方向の側部に位置しているので、ガラスアン
テナのアンテナの作動上の中心線と、自動車の縦
中心線とを偏向させることができ、例えば自動車
車体に対するアンテナガラスの作動上の方位を
90゜近く回転させることができ、デイツプ点を持
つ8の字指向特性を有効に改善することができ、
無指向性を高めることができる。
中でも、アンテナ導体のパターンとしては、第
4〜17図の様に、ガラス板11の側部に給電点
を持つ主アンテナ線21を横方向に設けるととも
に、該主アンテナ線21の上方の窓枠近傍にガラ
ス板11の横方向に伸び、かつ前記主アンテナ線
21と所定間隔をおいて補助アンテナ線22を設
け、前記主アンテナ線21と補助アンテナ線22
とを接続する位相調整用アンテナ線23とを設け
たパターンのアンテナ導体が本発明のアンテナガ
ラスのアンテナ導体のパターンとして、AM、
FM放送波に対する受信感度、FM放送波に対す
る無指向性が優れているので最適である。なお、
第4図に示したアンテナ導体13は、このタイプ
の基本パターンである。
次のこのパターンのアンテナ導体について説明
する。
上記アンテナ導体の主アンテナ線21は、アン
テナガラスが自動車の後部窓に嵌め込まれた状態
におけるアンテナガラスの横方向にガラス板11
の側部から中央部に横方向に伸びて設けられてお
り、一端が給電点への引出し線を介して給電点2
4に接続され、かつ該給電点24と反対側の端部
が開放端となつており、その長さは特にFM放送
周波数帯域の所望の中間周波数の波長λの(λ/
4)α±(λ/20)α(α:アンテナガラスの波長
短縮率)、例えば40cm〜90cmとなつており、更に
主アンテナ線21の開放端はガラスアンテナのほ
ぼ中間領域に位置する様になつているのが特に好
ましい。なお、主アンテナ線21は、第4〜17
図に示したように、1本の直線状の線条に限ら
ず、複数本にしてもよいし、又曲線状としてもよ
い。第10図は長さの異なる主アンテナ線21を
2本設けて無指向性を改善した例である。
又、上記補助アンテナ線22は、主アンテナ線
21の上方の窓枠近傍にガラス板11の横方向に
伸び、かつ主アンテナ線21と所定の間隔をおい
て配されているものである。なお、この補助アン
テナ線22は、主アンテナ線21の下方に設けて
もよいものである。補助アンテナ線22と主アン
テナ線21との間隔は、平行間隔で1〜3cm程度
とするのが受信感度の面で特に好ましい。又、補
助アンテナ線22を窓枠の近傍に設ける場合は、
窓枠から1〜10cm程度離して設けるのが好まし
い。この補助アンテナ線22は、第4〜17図に
示した様に、ガラス板11の中央部の上方に設
け、かつ両端を開放端とした左右対称のパターン
が最適である。しかし、補助アンテナ線22は少
くとも1つの端部を有し、かつ少くとも1つが開
放端となつていればよいものであり、必ずしも両
端が開放端となつていなくてもよい。又、ガラス
板の中央部の上方でなく、ガラス板の側部に設け
てもよい。
又、この補助アンテナ線22のパターンは、図
示した例に限らないものであり、自動車の車体の
形状、ガラス板の形状、サイズ、その他のアンテ
ナ線のパターン、あるいはその他種々の要素に応
じて適宜、長さ、本数、パターンなどが選択され
る。
又、位相調整用補助アンテナ線23は、指向特
性の異なる主アンテナ線21と補助アンテナ線2
2との給電点24におけるFM放送波に対する位
相を調整させ、主アンテナ線21と補助アンテナ
線22とが最適に合成される様にするため及び
AM放送波の受信の感度を高めるために補強的に
動作させるためのものであり、受信電波域の位相
を調整される様にその長さが選択される。この位
相調整用アンテナ23は、主アンテナ線21の給
電点側と補助アンテナ線22との間を接続する。
例えば、位相調整用アンテナ線23の長さは、補
助アンテナを含めた長さがFM放送波周波数帯
(76〜90MHz)に共振する様にすればよく、更に
具体的には、FM放送周波数帯の中心周波数の波
長のλ/4、(3/4)λ、(5/4)λ…(n/4)λ
(n:奇数)の長さとすればよい。なお、実際に
はλ/4±λ/20、(3/4)λ±λ/20…(n/
4)λ±λ/20の範囲の長さであれば実用上問題
ない。(λ:波長) 上記した位相調整用アンテナ線23も、ガラス
板の縦方向の中心線に関し、非対称形のパターン
とし、かつ位相調整用アンテナ線23の横方向部
分が、上記主アンテナ線21及び補助アンテナ線
22の横方向部分と所定の間隔をおいて段違いに
なる様にし、要にこれら線とほぼ平行になる様に
するのが好ましい。
又、位相調整用アンテナ線23のパターンは第
4〜17図の様にその一部に折り返し部25を設
けてもよい。位相調整用アンテナ線23と主アン
テナ線21との接続は、主アンテナ線21の受信
感度及びFM放送波の指向性が損なわれない様に
するのが好ましい。例えば、主アンテナ線21の
主な作動部分でない部分、即ち主アンテナ線21
の給電点24付近において、上記位相調整アンテ
ナ線23を接続するのが最適である。又、位相調
整用アンテナ線23を補助アンテナ線22との接
続も補助アンテナ線22の受信感度及びFM放送
波の指向特性が損なわれない様にするのが好まし
い。例えば、補助アンテナ線22の中央部分、あ
るいは端部部分の付近に、上記位相調整用アンテ
ナ線23を接続するのが好ましい。
又、給電点24は、ガラス板の左右いずれかの
側部領域において、主アンテナ線21に接続して
設けるのが好ましいが、設計に応じてガラス板の
上辺あるいはその他の箇所に設けることもでき
る。
又、上記したアンテナ線だけではAMの受信性
能が不充分な場合には、例えば第5〜17図に示
した様に付加アンテナ線26を設けることもでき
る。
この曇り除去用通電加熱ヒーター12とアンテ
ナ導体13の位置関係は、アンテナ導体に対し曇
り除去用通電加熱ヒーター12が直流的にも高周
波的にも影響を及ぼさない様に、両者を充分な間
隔、例えば1.5cm以上の間隔をもつて離す様にし
てもよいし、又曇り除去用通電加熱ヒーター12
をFMの無指向性及び利得の向上に、あるいは
AMの利得の向上に積極的に利用するために、ア
ンテナ導体13を曇り除去用通電加熱ヒーターと
近接するが直流的には接続しない間隔、例えば
0.1cm〜1.5cm、特に0.1cm〜0.5cmの間隔をおいて
配し、高周波的に接続する様にしてもよい。この
場合には、曇り除去用通電加熱ヒーターの最上線
のヒーター線と0.1cm〜1.5cmの間隔をおいて高周
波的に接続する結合線27を付加アンテナ線26
又は位相調整用アンテナ線23と接続して設け
る。
あるいは又曇り除去用通電加熱ヒーター12と
アンテナ導体13とを直接接続し、曇り除去用通
電加熱ヒーター12のヒーター線14やブスバー
15をアンテナ線として兼用する様にすることも
できる。
第2〜10図に示した例は、アンテナ導体13
と曇り除去用通電加熱ヒーター12とを2cm〜5
cm離して設けた第1のタイプのアンテナガラスで
あり、又第11,12図に示した例は、アンテナ
導体13と曇り除去用通電加熱ヒーター12とを
高周波的に接続する様に0.1cm〜0.5cmの間隔をお
いて近接して設けた第2のタイプのアンテナガラ
スである。
第13図に示した例は、アンテナ導体13と曇
り除去用通電加熱ヒーター12とを直接結合した
第3のタイプのアンテナガラスである。
本発明の自動車後部窓用アンテナガラスにおい
ては、曇り除去用通電加熱ヒーター12の上部に
設けられたアンテナ導体13の側方部からガラス
板の側端部16とブスバー15,15a,15b
との間を通つて、かつガラス板の側端部16とブ
スバー15,15a,15bの外側端と所定間隔
をおいて下方即ちガラス板の縦方向に伸びる縦方
向アンテナ線17が設けられている。第4,5,
7〜17図の様にガラス板の両方の側端部16と
該側端部16に対向するブスバー15の外側端と
の間にそれぞれ縦方向アンテナ線17を設ける方
が無指向性を改善する上でより好ましい。この縦
方向アンテナ線17はブスバー15,15a,1
5bと0.1cm以上の間隔をおいて離すのが好まし
い。又、このアンテナガラスが後部窓の窓枠に嵌
め込まれた場、窓枠あるいは窓の周辺部に設けら
れるモールからも縦方向アンテナ線17を0.5cm
以上離すのが好ましい。なお、モール又は窓枠が
導電性部材でない場合には0.5cmより近接させて
もよい。縦方向アンテナ線17の長さは、所望の
性能が得られる様に適宜の長さに決定される。ガ
ラス板の側端部16とブスバー15,15a,1
5bとの間に設けられ、縦方向アンテナ線17は
一本に限らず2本以上設けてもよいし、あるいは
又第14図の様に縦方向アンテナ線17に分岐線
18を設けてもよい。又、この縦方向アンテナ線
17のアンテナ導体13からの引出し点は、アン
テナ導体13のいずれの部分であつても構わない
が、アンテナ導体13の側部から引き出す方が無
指向性改善の上でより好ましい。特に第4図、第
5図、第7〜17図の様なパターンのアンテナ導
体13においては、主アンテナ線21、位相調整
用アンテナ線23、あるいは付加アンテナ線26
のガラス板11の側方に位置する部分から引き出
し、ガラス板11の下方に伸びる様にするのが無
指向性改善の上で最適である。第4,5,7,9
〜17図は、一方の縦方向アンテナ線17を主ア
ンテナ線21から下方に引出した例であり、又
4,7〜17図は一方の縦方向アンテナ線17を
位相調整用アンテナ線22ないし付加アンテナ線
26から下方に引出した例である。
なお、本発明のアンテナガラスの曇り除去用通
電加熱ヒーター12の下側には、第15,16図
の様に受信感度を高めるため、及び/又は無指向
性を改善するために縦方向アンテナ線の少くとも
一方と接続した適宜のパターンの第2のアンテナ
導体19を設けることもできる。
この様に縦方向アンテナ線17を自動車後部窓
用アンテナガラスの片方の側縁部又は両方の側縁
部に設けることにより無指向性が改善する理由は
従来の無指向性アンテナパターンは水平エレメン
ト部分のみでありそれに垂直エレメントを入れる
ことにより垂直成分で合成補正する為と考えられ
る。
なお、本発明のアンテナガラスを使用するに当
つては、AM及びFM放送波の受信感度を高める
ために、あるいはAM放送波の受信感度を高める
ために、高周波増巾回路を上記ガラスアンテナの
主アンテナ、又は従アンテナ、又は両者に接続す
るのが好ましく、又曇り除去用通電加熱ヒーター
の電源側には、該ヒーターを高周波的に浮かして
ノイズの原因となる直流電流の流入を防ぎ、アン
テナとして好ましく機能する様に高周波チヨーク
コイルやコンデンサーを挿入することもできる。
本発明における主アンテナ及び従アンテナの導
体は、導電性金属粉末(例えば銀)と低融点ガラ
スフリツトとビヒクルとその他所望の成分とを混
合して懸濁させた導電ペーストをガラス面に所定
のパターンにプリントし、焼成し、更に必要に応
じてメツキ加工した線条タイプのものが最も代表
的であるが、導電性金属細線であつても勿論よ
い。この金属細線を用いる場合には合わせ中間膜
に金属細線を埋め込み、これを2枚のガラス板の
間に挟んで合わせ、合わせガラスタイプとする。
次に、本発明の実施例について説明する。
実施例 1 充分に洗滌し、乾燥された自動車後部窓用ガラ
ス板11面に、第17図に示した様な主アンテナ
線21と補助アンテナ線22と、位相調整用アン
テナ線23と、付加アンテナ線26と、縦方向ア
ンテナ線17とを有するアンテナ導体13と、同
図の様な多数本のヒーター線14とブスバー1
5,15a,15bとを有する曇り除去用通電加
熱ヒーター12のパターンとなる様に銀粉末とガ
ラスフリツトとを含む銀ペーストをシルクスクリ
ーン印刷法によりプリントし、乾燥し、次いで加
熱炉へ入れても650℃に加熱して焼付けて自動車
後部窓用のアンテナガラスを製造した。このアン
テナガラスにおいて、各部の寸法は次の通りであ
る。
A:464mm、B:400mm、C:438mm、 D:280mm、E:60mm、F:35mm、 G:15mm、H:20mm、I:25mm、 J:50mm、K:7mm、L:22mm、 M:10mm、N:475mm、O:555mm、 P:35mm、Q:974mm、R:725mm、 S:1074mm このアンテナガラスを上方でヒンジにより開閉
される様にされたリフトバツク式後部窓を有する
自動車の該後部窓に嵌め込んで各FM放送周波数
(76MHz、80MHz、85MHz、90MHz)において水
平偏波面を有する電波に対する指向特性を測定し
た結果を第19図のa〜dに示した。なおかかる
測定は60dB均一電界中で行なつた。
又AM放送周波数帯における平均利得は47.4dB
であつた。
比較例 第18図の様に、自動車後部窓用ガラス板面に
銀粉末とガラスフリツトとを含む銀ペーストを同
図の様なアンテナパターンとなる様にシルクスク
リーン印刷法によりプリントし、乾燥し、次いで
加熱炉の中へ入れて650℃に加熱して焼付けてア
ンテナガラスを製造した。このアンテナガラスに
おいて、各部の寸法は以下の通りとした。
A′=200mm B′=420mm B″=400mm C′=480mm D′=10mm E′=30mm F′=50mm G′=45mm このアンテナガラス(比較例品)について、実
施例と同じく指向特性を測定した結果を第20図
のa〜dに示す。なお、AM放送周波数帯におけ
る平均利得は47.2dBであつた。
以上の様に、本発明によれば、優れた無指向性
を得ることが困難とされていた自動車の後部窓が
開閉できるリフトバツクしないハツチバツクタイ
プの自動車の後部窓用に対して、無指向性が優
れ、かつ受信感度も優れたアンテナガラスを提供
することができる。なお本発明は、かかるリフト
バツクないし、ハツチバツクタイプの後部窓に限
らず、嵌め殺しタイプの後部窓に対しても優れた
性能をもつて適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1,18図は、従来の自動車後部窓用のアン
テナガラスの一例の正面図であり、第4図、第5
図、第7〜17図は本発明に係るアンテナガラス
の正面図であり、第2図、第3図、第6図は参考
図である。第19,20図は本発明及び比較例の
アンテナガラスの指向特性図である。 11:自動車後部窓用ガラス板、12:曇り除
去用通電加熱ヒーター、13:アンテナ導体、1
4:ヒーター線、15,15a,15b:ブスバ
ー、17:縦方向アンテナ線、18:分岐線、1
9:第2のアンテナ導体、21:主アンテナ線、
22:補助アンテナ線、23:位相調整用アンテ
ナ線、24:給電点。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガラス板の略中央領域の少くとも一部分を覆
    つてガラス板の横方向に伸びる多数本のヒーター
    線と該ガラス板の側部に沿つて縦方向に伸びる上
    記ヒーター線に給電するブスバーとを有する曇り
    除去用通電加熱ヒーターと、該曇り除去用通電加
    熱ヒーターの上部に、ガラス板の側部から中央方
    向に向つて横方向に伸びる主アンテナ線と、該主
    アンテナ線の上方又は下方に所定間隔をおいてガ
    ラス板の横方向に伸びる補助アンテナ線と、上記
    主アンテナ線と補助アンテナ線とを接続する位相
    調整用アンテナ線と、ガラス板の側部領域におい
    て上記主アンテナ線に接続されたアンテナ導体用
    給電点あるいはアンテナ給電点への引出し点とを
    有するアンテナ導体とを設けた自動車後部窓用ア
    ンテナガラスであつて、上記アンテナ導体の主ア
    ンテナ線及び位相調整用アンテナ線のそれぞれか
    らガラス板の側端部とブスバーとの間を通つて下
    方に伸び、下方が開放端となつている縦方向アン
    テナ線をブスバーから少なくとも1mm以上離して
    設けたことを特徴とする自動車後部窓用アンテナ
    ガラス。
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