JPH0149041B2 - - Google Patents

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JPH0149041B2
JPH0149041B2 JP57146813A JP14681382A JPH0149041B2 JP H0149041 B2 JPH0149041 B2 JP H0149041B2 JP 57146813 A JP57146813 A JP 57146813A JP 14681382 A JP14681382 A JP 14681382A JP H0149041 B2 JPH0149041 B2 JP H0149041B2
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JP
Japan
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antenna
glass plate
glass
heater
rear window
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JP57146813A
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English (en)
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JPS5937705A (ja
Inventor
Kenichi Ishii
Masaatsu Kume
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5937705A publication Critical patent/JPS5937705A/ja
Publication of JPH0149041B2 publication Critical patent/JPH0149041B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1278Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はFM放送受信時の無指向性が改善され
た自動車後部窓用アンテナガラスに関するもので
ある。
自動車のラジオ受信機用のアンテナとしては、
ホイツプアンテナが従来より広く使用されている
が、最近これに代るものとして、自動車のフロン
ト窓あるいはリヤ窓用のガラス板表面あるいは内
部にアンテナ線を設けたアンテナガラスが広く使
用されはじめている。かかるアンテナガラスは、
アンテナ線のパターンの改良や、アンテナに付設
されるアンプ、チヨークコイル、コンデンサー等
の改良により、AM放送に対しては受信感度及び
S/N比が良好で、又FM放送に対しては受信感
度及びS/N比が良好であるとともに無指向性に
も優れたものが得られている。例えば、第1図の
様に、多数本のヒーター線1と該ヒーター線に給
電するブスバー2とを備えた曇り除去用通電加熱
ヒーター3の設けられた自動車後部窓用ガラス板
4の上記曇り除去用通電加熱ヒーター3の上部
に、該ガラス板の横方向に伸びる主アンテナ線5
と該主アンテナ線5の上方の窓枠近傍にガラス板
の横方向に伸び、かつ前記主アンテナ線5と所定
間隔をおいた補助アンテナ線6と前記主アンテナ
線5と補助アンテナ線6とを接続する位相調整用
アンテナ線7とを有するアンテナ導体8を設けた
タイプのアンテナガラスがAM放送波に対しては
勿論のこと、FM放送波に対しても充分な無指向
性を有する受信性能が優れたアンテナガラスの代
表的なものである。
しかしながら、かかるタイプのアンテナガラス
は、自動車の開閉しない後部窓に嵌め込まれて使
用される場合には、充分なアンテナ性能が得られ
るものの、自動車の後部窓が開閉するリフトバツ
クないしハツチバツクタイプの後部窓に利用した
場合には、充分な利得及び無指向性が得られない
という欠点が見出された。
かかる理由は、リフトバツク・タイプないしハ
ツチバツク・タイプの自動車後部窓用のガラス板
の横寸法に対する縦寸法の比が、後部窓が開閉し
ないセダンタイプあるいはハードトツプタイプの
後部窓用のガラス板のそれより大であると考えら
れる。
例えば、第1図に示した様なセダンタイプある
いはハードトツプタイプの自動車後部窓用ガラス
板の横寸法Aに対する縦寸法Bの比、即ちB/A
の比は通常0.4〜0.7程度であるのに対し、開閉す
る後部窓の傾斜角度、即ち水平面と後部窓のガラ
ス板の平面との角度がセダンタイプないしハード
トツプタイプの後部窓の傾斜角度より小さいリフ
トバツクタイプあるいはハツチバツクタイプの後
部窓用に使用されるガラス板の横寸法Aに対する
縦寸法Bの比、即ちB/Aの比は通常0.7〜2.0で
ある。例えば、第1図に示したようなパターンの
アンテナガラスを後部窓が開閉するリフトバツク
タイプの後部窓に利用した場合のFM放送波
(76MHZ、80MHZ、85MHZ、90MHZ)に対す
る指向性は第12図の様になり、無指向性が劣る
ことが見出された。
本発明は、かかる点を改良し、後部窓が開閉す
るリフトバツクないしハツチバツクタイプの窓に
対して適用しても充分な受信感度及びFM放送波
に対する無指向性が得られるアンテナガラスを提
供することを目的として研究の結果、第2図に示
した様に、アンテナ導体13及び曇り除去用通電
加熱ヒーター12の設けられた横寸法Aに対する
縦寸法Bの比が、0.7〜2.0程度の縦長の自動車後
部窓用ガラス板を、優れた無指向性が得られやす
いセダンタイプあるいはハードトツプタイプの自
動車の後部窓用ガラス板と同程度の寸法、即ちそ
の横寸法Aに対する縦寸法Bの比が、0.4〜0.7程
度の寸法としてAM・FM放送波受信上機能する
様に、即ち、上記した様な後部窓用ガラス板1の
縦寸法のB1部分をセダンタイプないしハードト
ツプタイプの後部窓用ガラス板の縦寸法(400〜
550mm)程度とし、その下の縦寸法B2を有する下
辺部分を自動車の車ボデイーと電波的に同じ状態
となる様に上記B2部分に導電体を配して電磁的
に閉じさせることにより、この種縦長のタイプに
おいても優れた無指向性が得られることを見出
し、本発明として提案するに到つたものである。
即ち、本発明の要旨は、横寸法Aに対する縦寸法
Bの比(B/A)が0.7〜2.0である自動車後部窓
用のガラス板の略中央領域の少なくとも一部分を
覆つてガラス板の横方向に伸びる多数本のヒータ
ー線と該ガラス板の側部に沿つて伸びる上記ヒー
ター線の給電するバスバーとを有する曇り除去用
通電加熱ヒーターと該曇り除去用通電加熱ヒータ
ーの上部にアンテナ導体とを設けた自動車後部窓
用アンテナガラスにおいて、上記曇り除去用通電
加熱ヒーターの下方のガラス板下辺部の巾を上記
曇り除去用通電加熱ヒーターの上方のガラス板上
辺部の巾より大となすとともに、上記ガラス板下
辺部に上記曇り除去用通電加熱ヒーターと少なく
とも0.5cm以上離して電導体を形成し、上記ガラ
ス板下辺部が電磁的に閉じ込められる様にしたこ
とを特徴とする自動車後部窓用アンテナガラスに
関するものである。
以下、本発明を図面に従つて更に詳細に説明す
る。
図において、11は自動車後部窓用ガラス板、
12はこのガラス板面に生じた結露による曇りを
除去するためにガラス板に設けられた曇り除去用
通電加熱ヒーター、13はアンテナ導体を示す。
本発明が好適に適用される自動車後部窓用ガラス
板11は、従来通常使用されているセダンタイプ
あるいはハードトツプタイプの後部窓用ガラス板
の形状より縦長のガラス板、即ち略矩形ないし略
台形の横寸法A(即ち上辺の長さ)に対する縦寸
法B(即ち側辺の長さ)の比、即ちB/Aが0.7〜
2.0程度のガラス板である。かかるタイプの後部
窓用ガラス板の横寸法は通常約70cm〜180cm程度
であり、又、縦寸法は通常約50cm〜150cm程であ
り、この種のガラス板は、自動車の後部窓が上下
に開閉するリフトバツクタイプあるいはハツチバ
ツクタイプの後部窓用のガラス板として主に使用
される。
又、この曇り除去用通電加熱ヒーター12は、
後部窓ガラス板に結露が生じた時、良好な後方視
界が得られる様に、ガラス板11の略中央領域の
少くとも一部を覆う様に、しかし、ガラス板11
の上辺方向に片寄つて設けられる。そして、この
曇り除去用通電加熱ヒーター12の下方のガラス
板下辺部30の巾を曇り除去用通電加熱ヒーター
の上方のガラス板上辺部の巾より大とされる。特
にガラス板下辺部の巾は自動車の車種によつて異
なるが、15cm〜70cm程度にする。この曇り除去用
通電加熱ヒーター12は、ガラス板11の横方向
に伸びる多数本のヒーター線14と、このヒータ
ー線14の群へ給電するためのガラス板11の縦
方向に伸びるブスバー15とを有している。
例えば、ガラス板に設けられる曇り除去用通電
加熱ヒーターは、第2図〜第8図に示す様にガラ
ス板11の横方向に2cm〜4cmの間隔をおいてほ
ぼ平行に形成された線巾0.5〜2mm程度の多数本
のヒーター線14と、このヒーター線14の給電
端部に接続されたブスバー15、電源リード線を
接続するターミナル部分20を有した曇り除去用
通電加熱ヒーターが最も一般的であるが、勿論こ
れらに限定されるものではない。
又、この曇り除去用通電加熱ヒーター12は、
アンテナとして無指向性が向上される様に、第2
〜6図の如く曇り除去用通電加熱ヒーター12の
給電回路のパターンをコの字状、即ち対向するブ
スバー15の一方を2分割し、このブスバー15
a,15bのそれぞれにリード線を接続して給電
される電流がブスバー15a又は15bからブス
バー15を通つてブスバー15b又は15aにコ
の字状に流れる様にしたものが最適であるが、勿
論第7,8図の様にヒーター線14の群の両端に
ブスバー15を接続した、いわゆるハの字状のブ
スバーを接続したパターンの曇り除去用通電加熱
ヒーター12であつてもよいし、あるいは又、更
にブスバーをいくつかに分割し、ジグザグ状に電
流が流れる様にした曇り除去用通電加熱ヒーター
であつてもよい。
本発明において、ガラス板に設けられるアンテ
ナ導体のパターンとしては、自動車の形状、ガラ
ス板の寸法、形状などより、アンテナとして最適
な利得、無指向性、特に水平の偏波面を有する電
波を受信した場合に無指向性が付与される様なパ
ターンが選択される。このアンテナ導体は、ガラ
ス板の上部、即ち、このガラス板が自動車の窓に
嵌め込まれた状態におけるガラス板の上部に、線
状の導体の組み合わせとして設けるのが好まし
い。
このアンテナ導体のパターンとしては、ガラス
板11の曇り除去用通電加熱ヒーター12の上部
に左右対称の線状のアンテナ線を複数本組み合わ
された様なアンテナ導体13であつてもよいし、
あるいは、自動車の縦方向の中心線に関し、左右
非対称の線状のアンテナ導体を複数本組み合わし
た様なパターンで、アンテナフイーダー線を接続
する給電点をガラス板の中央部に位置させる様に
したアンテナ導体であつてもよいし、更に第2図
〜第8図の様に、自動車の縦方向の中心線に関し
左右非対称の線状のアンテナ線体を複数本組み合
わしたパターンで、アンテナフイーダー線を接続
するアンテナ導体の給電点がガラス板の横方向の
左右いずれかの側部に位置するようにしたもので
もよい。
特に、後者のアンテナ導体のパターンは、自動
車の縦方向の中心線に関し左右非対称となつてお
り、又、アンテナ導体の給電点はガラスアンテナ
の横方向の側部に位置しているので、ガラスアン
テナのアンテナの作動上の中心線と、自動車の縦
中心線とを偏向させることができ、例えば自動車
車体に対するアンテナガラスの作動上の方位を
90゜近く回転させることができ、デイツプ点を持
つ8の字指向特性を有効に改善することができ、
無指向性を高めることができる。
中でも、アンテナ導体のパターンとしては、第
2〜8図の様に、ガラス板11の側部に給電点を
持つ主アンテナ線21を横方向に設けるととも
に、該主アンテナ線21の上方の窓枠近傍にガラ
ス板11の横方向に伸び、かつ前記主アンテナ線
21と所定間隔をおいて補助アンテナ線22を設
け、前記主アンテナ線21と補助アンテナ線22
とを接続する位相調整用アンテナ線23とを設け
たパターンのアンテナ導体が、本発明のアンテナ
ガラスのアンテナ導体のパターンとして、AM、
FM放送波に対する受信感度、FM放送波に対す
る無指向性が優れているので最適である。
次に、このタイプのパターンのアンテナ導体に
ついて説明する。
上記アンテナ導体の主アンテナ線21は、アン
テナガラスが自動車の後部窓に嵌め込まれた状態
におけるアンテナガラスの横方向にガラス板11
の側部から中央部に横方向に伸びて設けられてお
り、一端が給電点への引出し線を介して給電点2
4に接続され、かつ該給電点24と反対側の端部
が開放端となつており、その長さは特にFM放送
周波数帯域の所望の中間周波数の波長λの(λ/
4)α±(λ/20)α(α:アンテナガラスの波長
短縮率)、例えば40cm〜90cmとなつており、更に
主アンテナ線21の開放端はアンテナガラスのほ
ぼ中間領域に位置する様になつているので特に好
ましい。なお、主アンテナ線21は、第2〜4,
6,7図に示したように、1本の直線状の線条に
限らず、複数本にしてもよいし、又、曲線状とし
てもよい。
第5図は、長さの異なる主アンテナ線21を2
本設けて、更に無指向性を改善した例である。
又、上記補助アンテナ線は、主アンテナ線21
の上方の窓枠近傍にガラス板11の横方向に伸
び、かつ主アンテナ線21と所定の間隔をおいて
配されているものである。なお、この補助アンテ
ナ線22は、主アンテナ線21の下方に設けても
よいものである。補助アンテナ線22と主アンテ
ナ線21との間隔は、平行間隔で1〜3cm程度と
するのが受信感度の面で特に好ましい。又、補助
アンテナ線22を窓枠の近傍に設ける場合は、窓
枠から1〜10cm程度離して設けるのが好ましい。
この補助アンテナ線22は、第2〜8図に示した
様に、ガラス板11の中央部の上方に設け、かつ
両端を開放端とした左右対称のパターンが最適で
ある。しかし、補助アンテナ線22は少くとも1
つの端部を有し、かつ少くとも1つが開放端とな
つていればよいものであり、必ずしも両端が開放
端となつていなくてもよい。又、ガラス板の中央
部の上方でなく、ガラス板の側部に設けてもよ
い。又、この補助アンテナ線22のパターンは、
図示した例に限らないものであり、自動車の車体
の形状、ガラス板の形状、サイズ、その他のアン
テナ線のパターン、あるいはその他種々の要素に
応じて適宜、長さ、本数、パターンなどが選択さ
れる。
又、位相調整用補助アンテナ線23は、指向特
性の異なる主アンテナ線21と補助アンテナ線2
2との給電点24におけるFM放送波に対する位
相を調整させ、主アンテナ線21と補助アンテナ
線22とが最適に合成される様にするため及び
AM放送波の受信の感度を高めるために補強的に
動作させるためのものであり、受信電波域の位相
を調整される様にその長さが選択される。この位
相調整用アンテナ線23は、主アンテナ線21の
給電点側と補助アンテナ線22との間を接続す
る。例えば、位相調整用アンテナ線23の長さ
は、補助アンテナを含めた長さがFM放送波周波
数帯(76〜90MHz)に共振する様にすればよく、
更に具体的には、FM放送周波数帯の中心周波数
の波長λ/4、(3/4)λ、(5/4)λ……
(n/4)λ(n:奇数)の長さとすればよい。な
お、実際にはλ/4±λ/20、(3/4)λ±
λ/20……(n/4)λ±λ/20の範囲の長さで
あれば実用上問題ない。(λ:波長) 上記した位相調整用アンテナ線23も、ガラス
板の縦方向の中心線に関し、非対称形のパターン
とし、かつ位相調整用アンテナ線23の横方向部
分が、上記主アンテナ線21及び補助アンテナ線
22の横方向部分と所定の間隔をおいて段違いに
なる様にし、更にこれら線とほぼ平行になる様に
するのが好ましい。
又、位相調整用アンテナ線23のパターンは第
2〜8図の様にその一部に折り返し部25を設け
てもよい。位相調整用アンテナ線23と主アンテ
ナ線21との接続は、主アンテナ線21の受信感
度及びFM放送波の指向性が損なわれない様にす
るのが好ましい。例えば、主アンテナ線21の主
な作動部分でない部分、即ち主アンテナ線21の
給電点24付近において、上記位相調整用アンテ
ナ線23を接続するのが最適である。又、位相調
整用アンテナ線23と補助アンテナ線22との接
続も補助アンテナ線22の受信感度及びFM放送
波の指向特性が損なわれない様にするのが好まし
い。例えば、補助アンテナ線22の中央部分、あ
るいは端部部分の付近に、上記位相調整用アンテ
ナ線23を接続するのが好ましい。
又、給電点24は、ガラス板の左右いずれかの
側部領域において、主アンテナ線21に接続して
設けるのが好ましいが、設計に応じてガラス板の
上辺あるいはその他の箇所に設けることもでき
る。
又、上記したアンテナ線だけではAMの受信性
能が不充分な場合には、例えば第2〜7図に示し
た様に付加アンテナ線26を設けることもでき
る。
この曇り除去用通電加熱ヒーター12とアンテ
ナ導体13の位置関係は、アンテナ導体に対し曇
り除去用通電加熱ヒーター12が直流的にも高周
波的にも影響を及ぼさない様に、両者を充分な間
隔、例えば1.5cm以上の間隔をもつて離す様にし
てもよいし、又、曇り除去用通電加熱ヒーター1
2をFMの無指向性及び利得の向上に、あるいは
AMの利得の向上に積極的に利用するために、ア
ンテナ導体13を曇り除去用通電加熱ヒーターと
近接するが直流的には接続しない間隔、例えば
0.1cm〜1.5cm、特に0.1〜0.5cmの間隔をおいて配
し、高周波的に接続する様にしてもよい。この場
合には、曇り除去用通電加熱ヒーターの最上線の
ヒーター線と0.1〜1.5cmの間隔をおいて高周波的
に接続する結合線27を付加アンテナ線26又は
位相調整用アンテナ線23を接続して設ける。あ
るいは又、曇り除去用通電加熱ヒーター12のヒ
ーター線14やブスバー15をアンテナ線として
兼用する様にすることもできる。
第2,3,5,8図に示した例は、アンテナ導
体13と曇り除去用通電加熱ヒーター12とを2
cm〜5cm程度離して設けた第1のタイプのアンテ
ナガラスであり、又、第4,6図に示した例で、
アンテナ導体13と曇り除去用通電加熱ヒーター
12とを高周波的に接続する様に0.1cm〜0.5cmの
間隔をおいて近接して設けた第2のタイプのアン
テナガラスであり、又、第7図に示した例は、ア
ンテナ導体13と曇り除去用通電加熱ヒーター1
2とを直接に結合した第3のタイプのアンテナガ
ラスである。
本発明の自動車後部窓用アンテナガラスにおい
ては、曇り除去用通電加熱ヒーター12の設けら
れたガラス板11の該通電加熱ヒーター12の下
方のガラス板下辺部30を、該下辺部30の上方
のガラス板部分が通常のセダンタイプあるいはハ
ードトツプタイプの自動車後部窓用ガラス板の縦
寸法B1と横寸法Aの比、即ちB1/Aが0.4〜0.7程
度となる様に、上記ガラス板下辺部の余白部に電
導体31を設け、この電導体31によりガラス板
下辺部が電磁的に閉ざされる様にし、上記ガラス
板下辺部30をAM、FM放送受信時自動車の車
ボデイーと同じ状態にする。例えば、本発明の適
用される自動車後部窓用ガラス板の縦寸法は50cm
〜150cm程度であるので、曇り除去用通電加熱ヒ
ーターの下方のガラス板下辺部30をその巾15cm
〜70cm程度に渡つて電導体を設ける。ガラス板下
辺部30に設けられる電導体31としては、ガラ
ス板下辺部30を車ボデイーと同じ状態にするこ
とができる金属膜、金属板、合金膜、合金板、電
導性金属酸化物膜、電導性ガラスフリツトのプリ
ント膜、あるいはプリント線、その他各種の電導
体が選ばれる。例えばガラス板下辺部30にAg、
Au、Pd、Pt等の金属粉末とガラスフリツトとビ
ヒクルと増粘剤とその他各種添加成分とを充分に
混練して得られたペースト状電導性ガラスフリツ
トを第3図の様な多数本の線条パターンに、ある
いは第6図の様に文字と多数本の線条とを有する
パターンに、あるいは太巾な帯状のパターンに、
あるいは第7図の様に太巾な帯状電導体を上方に
向つてドツト状に徐々にぼかしたパターンに、あ
るいは第8図の様にドツト状のパターンなどにプ
リント印刷し、次いで乾燥し、焼成して得られた
プリント電導体、あるいは第4図の様に透明性な
いし半透明性のIn2O3電導膜、SnO2電導膜等の電
導性酸化金属膜、あるいはAu膜、Ag膜、Cu膜、
Al膜、Ni膜、Ni−Cr合金膜等の金属ないし合金
膜を真空蒸着法、スパツター法、CVD法、CLD
法、熱分解スプレー法、無電解メツキ法などの被
着法により形成した電導体あるいは板状ないしフ
イルム状のAl、Ni、ステンレス等の金属ないし
合金からなる電導体あるいはAg、Al、Cu、Au、
Ni薄膜が形状された金属ないし合金膜が付着さ
れたプラスチツクフイルムからなる電導体などが
挙げられる。板状ないしフイルム状の金属ないし
合金からなる電導体や、金属ないし合金膜が付着
されたプラスチツクフイルムからなる電導体はガ
ラス板下辺部のガラス面に接着手段、適宜の取付
手段により設けられる。なお、フイルム状ないし
薄膜状の合属膜、合金膜ないし金属酸化物膜の物
理的、化学的耐久性が不充分な場合には、一層な
いし複数層の保護膜を形成することができる。
かかるガラス板下辺部30に設けられる電導体
31の上辺と曇り除去用通電加熱ヒーター12の
下辺との間隔は、高周波的に可及的に絶縁され、
かかる電導体31がアンテナ導体13の受信性能
に悪影響を及ぼさない様に少くとも0.5cm以上、
例えば2〜5cm程度とするのが好ましい。又、な
らべくならばガラス板下辺部に設けられる電導体
31は、集電端を設け、アース線を接続し、電導
体31がアースされる様にするか、あるいは電導
体31を窓枠と接触させるか、近接させるか、あ
るいはモールないし、ウエザーストリツプを介し
て電気的接続状態とし、電導体31がアース状態
と同じようにするのが好ましい。
なお、ガラス板下辺部30に設けられる電導体
31は、必要に応じ適宜の色調の線状、点状、柄
状又は文字状あるいはこれらを組み合わせた様な
パターンにし、自動車後部窓ガラスの下辺部の美
観効果、隠蔽効果を併わせて高める様にすること
もできる。
第3図に示した例は、ガラス板下辺部に曇り除
去用通電加熱ヒーター12と同じ材質により、該
ヒーター12を同じ工程により形成した多数本の
プリント線状の電導体31とその両端にアース線
接続用の集電端子32を設けた例である。
なお、本発明のアンテナガラスを使用するに当
つては、AM及びFM放送波の受信感度を高める
為に、あるいはAM放送波の受信感度を高めるた
めに、高周波増巾回路を上記アンテナガラスの主
アンテナ、又は従アンテナ、又に両者に接続する
のが好ましく、又曇り除去用通電加熱ヒーターの
電源側には、該ヒーターを高周波的に浮かしてノ
イズの原因となる直流電流の流入を防ぎ、アンテ
ナとして好ましく機能する様に高周波チヨークコ
イルやコンデンサーを挿入することもできる。
本発明におけるアンテナ導体は、導電性金属粉
末(例えば銀)と低融点ガラスフリツトとビヒク
ルとその他所望の成分とを混合して懸濁させた導
電ペーストをガラス面に所定のパターンにプリン
トし、焼成し、更に必要に応じてメツキ加工した
線条タイプのものが最も代表的であるが、導電性
金属細線であつても勿論よい。この金属細線を用
いる場合には合わせ中間膜に金属細線を埋め込
み、これを2枚のガラス板の間に挾んで合わせ、
合わせガラスタイプとする。
次に、本発明の実施例について説明する。
実施例 1 充分に洗滌し、乾燥された自動車後部窓用ガラ
ス板11面に、第9図に示した様な主アンテナ線
21と補助アンテナ線22と、位相調整用アンテ
ナ線23と、付加アンテナ線26と、縦方向アン
テナ線17とを有するアンテナ導体13と、同図
の様な多数本のヒーター線14とブスバー15,
15a,15bとを有する曇り除去用通電加熱ヒ
ーター12と、多数本のプリント線とその両端に
設けられた集電端子32とを有する電導体31と
を有するパターンとなる様に銀粉末とガラスフリ
ツトとを含む銀ペーストをシルクスクリーン印刷
法によりプリントし、乾燥し、次いで加熱炉へ入
れて650℃に加熱して焼付けて自動車後部窓用の
アンテナガラスを製造した。このアンテナガラス
において、各部の寸法は次の通りである。
A=250 B=200 C= 50 D=440 E=430 F=300 G=440 H=550 I= 25 J= 40 K= 10 L= 25 M= 30 N= 30 O= 18 P=900 Q=350 (m/m) このアンテナガラスを上方でヒンジにより開閉
される様にされたリフトバツク式後部窓を有する
自動車の該後部窓に嵌め込んで、各FM放送周波
数(76MHz、80MHz、85MHz、90MHz)にお
いて水平偏波面を有する電波に対する指向特性を
測定した結果を第11図のa〜dに示した。
なお、かかる測定は60dBμ/m均一電界中で行
なつた。
又、AM放送周波数における利得は60dBμ/m
均一電界中で47.0dBであつた。
比較例 第10図の様に、自動車後部窓用ガラス板面に
銀粉末とガラスフリツトとを含む銀ペーストを同
図の様なアンテナパターンとなる様にシルクスク
リーン印刷法によりプリントし、乾燥し、次いで
加熱炉の中に入れて650℃に加熱して焼付けてア
ンテナガラスを製造した。このアンテナガラスに
おいて、各部の寸法は以下の通りとした。
A=300 B=250 C= 80 D=440 E=430 F=430 G=100 H=550 I= 25 J= 20 K= 5 L= 25 M= 30 N= 10 N′= 40 O= 18 P=900 Q=350 (m/m) このアンテナガラス板(比較例品)について、
実施例と同じく指向特性を測定した結果を第12
図に示す。なお、AM放送周波数に対する利得は
60dBμ/m均一電界中で47.2dBであつた。
以上の様に、本発明によれば、優れた無指向性
を得ることが困難とされていた自動車の後部窓が
開閉できるリフトバツクないしハツチバツクタイ
プの自動車の後部窓用に対して、無指向性が優
れ、かつ受信感度も優れたアンテナガラスを提供
することができる。なお、本発明は、かかるリフ
トバツクないし、ハツチバツクタイプの後部窓に
限らず、嵌め殺しタイプの後部窓に対しても優れ
た性能をもつて適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の自動車後部窓用のアンテナガ
ラスの一例の正面図であり、第2〜9図は本発明
に係るアンテナガラスの正面図であり、第10図
は、比較例に係るアンテナガラスの正面図、第1
1,12図は本発明及び比較例に係るアンテナガ
ラスの指向特性図である。 11…自動車後部窓用ガラス板、12…曇り除
去用通電加熱ヒーター、13…アンテナ導体、1
4…ヒーター線、15,15a,15b…ブスバ
ー、21…主アンテナ線、22…補助アンテナ
線、23…位相調整用アンテナ線、24…給電
点、30…ガラス板下辺部、31…電導体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 横寸法Aに対する縦寸法Bの比(B/A)が
    0.7〜2.0である自動車後部窓用のガラス板の略中
    央領域の少なくとも一部分を覆つてガラス板の横
    方向に伸びる多数本のヒーター線と該ガラス板の
    側部に沿つて伸びる上記ヒーター線の給電するバ
    スバーとを有する曇り除去用通電加熱ヒーターと
    該曇り除去用通電加熱ヒーターの上部にアンテナ
    導体とを設けた自動車後部窓用アンテナガラスに
    おいて、上記曇り除去用通電加熱ヒーターの下方
    のガラス板下辺部の巾を上記曇り除去用通電加熱
    ヒーターの上方のガラス板上辺部の巾より大とな
    すとともに、上記ガラス板下辺部に上記曇り除去
    用通電加熱ヒーターと少なくとも0.5cm以上離し
    て電導体を形成し、上記ガラス板下辺部が電磁的
    に閉じ込められる様にしたことを特徴とする自動
    車後部窓用アンテナガラス。
JP14681382A 1982-08-26 1982-08-26 自動車後部窓用アンテナガラス Granted JPS5937705A (ja)

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