JPS61139200A - 圧電形電気音響変換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電話機やインターホンなどの受話器あるいは送
話器に利用できる圧電形電気音響変換器に関する。

従来の技術 電話機の受話器などは現在電磁形が中心であるが、最近
は圧電形が低消費電力、小型薄形の特徴を生かして生産
されるようになってきた。

圧電形受話器の場合、圧電体に電力を供給するには、一
方は銀電極面に直接半田付したリード線を通して行なう
が、他方の銀電極面は金Ｉｌｌの薄い振動板に接着材で
貼り合せてあり、電気的には振動板と導通しているので
、この振動板を介して行う。しかし、振動板に直接リー
ド線を半田付けして供給すると、部品点数の増大となる
ため、全体のケースと電気的に接続していることが多い
。

このため、乾燥した場所で電話機を使用する時、人体に
は衣類等のｌＩ！擦により高電圧の静電気が帯電してい
ることが多いので、ハンドセットを取り上げ、耳に近ず
けると受話器の金属ケース部分と耳との間で放電が起き
、不快な感じを与える。これを防止するためには、受話
器の金属ケース部分と耳との間を放電が生じない距離ま
で離すか、金属ケースを廃止する方法が考えられる。前
者の方法では、人体に数１０００ボルトから　１０００
０ボルトの電圧で帯電することがあるから、バフジエン
の法則によれば、最短距離で３１、安全率を見て１αは
離さなければならず、音響特性が得られない。

また後者の方法では、作られた例がない。

第３図に従来の圧電形受話器の一例を示す。１はセラミ
ック圧電体で表面には銀が焼付けである。

２は金属製撮動板で、セラミック圧電体１と接着剤によ
り密着され、電気的にも接続されている。

３は銀ケースで、周辺部に音響漏洩孔５、中心部に放音
孔６を有する前気室板をも兼ねており、振動板２との間
に前気室４を確保し、振動板２の周辺を固定する役目も
する。周辺を固定する時、金属ケース３と振動板２とは
電気的に接続される。

７は背気室板で、振動板２との間に背気室８を形成して
いる。背気室板７は背気室音響漏洩孔９を有し、外面に
セラミック圧電体１の一方の電極に半田付されたリード
線１３と電気的に接続された端子板１０が取付けられ、
一方の入力端子になっている。１１は別の端子板で、セ
ラミック圧電体１の他方の電極となる振動板２と共にケ
ース３のカシメによって固定されて振動板２に電気的に
接続され、他方の入力端子になっている。端子板１１と
背気室板７との間には音響抵抗材１２が挟まれている。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成によれば、受話器の前面に金属ケ
ースがあり、静電気対策が十分でなかった。

本発明は上記のような従来の欠点に対し、静電気対策を
施した、構造が簡単な圧電形電気音響変換器を提供する
ものである。

問題点を解決するための手段 本発明の圧電形電気音響変換器の構成は、前気室−振動
子−背気室の自由度３を基本としてあり、前気室はプラ
スチックなどの非導電性材料で作られた前気室板と振動
子との間に形成され、前気室板の一方の面にはその外周
縁のみが振動子の周辺と接し振動子の周辺部における撮
動を抑制できるようにリング状の凸部が形成され、この
前気室板はリング状の凸部の内側の周辺部に前気室板を
貫通する少なくとも１ケの音響漏洩孔と中心付近に前気
室板を貫通する少なくとも１ケの放音孔とを有している
。振動子は薄い金属板の振動板とその振動板に貼付けら
れたセラミック圧電体とからなり、振動板とセラミック
圧電体の接着面側の電極とは電気的に接続されており、
振動板の外周の少なくと′も１ケ所に舌状突出部が設け
られている。

背気室は非Ｓ電性材料で作られた背気室板と振動子との
闇に形成され、背気室板の一方の面にはその外周部のみ
が振動子の周辺と接し撮動子の周辺部における振動を抑
制するための凸部が形成され、この背気室板は背気室と
外部とを結ぶ背気室音響漏洩孔を有している。これら前
気室板、振動板の舌状突出部、背気室板を入力端子を形
成する端子板と共に金［Ｊリングに収納し、それらの周
辺部を固定挟持したものである。

作用 こりように、前面の前気室板に非Ｓ電性材料を用い、セ
ラミック圧電体の振動板に貼付けられた側の電極を端子
板に接続するに際し、前気室板と振動板の舌状突出部と
背気室板と端子板を金属性リングに収納し、それらの周
辺部を金属リングにより固定挟持して振動板の舌状突出
部と端子板との接続を行なっているので、圧電形受話器
における静電気対策を簡単な構造で確実に実施できるも
のである。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第１
図において、２１はセラミック圧電体、２２は黄銅など
の金属薄板製の振動板で、これらで振動子が構成される
。、２３はＡＢ８などの非導電性前気室板、２４は前気
室板２３と振動子の間に形成される前気室、２５は音響
漏洩孔、２６は放音孔、２γは振動板２２の外周の一部
に設けられた、舌状突出部、２８は非導電性背気室板１
．２９は背気室板２８と振動子の間に形成される背気室
、３ｏは背気室音響漏洩孔、３１は一方の入力端子とな
る端子板、３２はリード線、３３は背気室音響漏洩孔３
０に対応した孔を有し、他方の入力端子となる端子板、
３４は綿布などの通気度を２０ｃｃ／ｓｅｃ　ｌａｄ程
度にコントロールした音響抵抗材、３５はアルミなどの
金属製リングで、前気室板２３と撮動板２２の舌状突出
部２７と背気室板２８と端子板３３とを収納し、これら
の周辺部を固定挟持して、振動板２２の舌状突出部２７
と端子板３３との接続の確保と全体の保持を図っている
。

第２図は振動子の構造を示し、振動板２２の舌状突出部
２７はその付根部に細くくびれだ部分４０を有し、容易
に曲げることができるようになっている。

製作は、金属製リング３５の折り曲げられた一端に、前
気室板２３の一方の面にその外周部のみが振動子の周辺
と接し振動子の周辺部における振動を抑制できるように
形状したリング状の凸部３Ｇが挿入され、振動子は背気
室板２８の一方の面にその外周部のみがｉ動子に接し振
動子の周辺部におけるＦｉ　ＩＩＩＪを抑制するように
形成された楕円または長円形の凸部３７にのせられ、リ
ード線３２で振動子のセラミック圧電体２１と一方の端
子板３１とが結合された状態で、金属製リング３５に前
気室板２３と背気室板３３の凸部３６．３７同士が衝き
合せになるように圧入され、ざらに音響抵抗材３４と他
方の端子板３３が挿入され、その後に金属製リング３５
の他方の端が内側に押し曲げられカシメ加工により固定
される。

これによって振動板２２の舌状突出部２１も折り曲げら
れ、端子板３３と電気的に接続される。また、振動板２
２を金属製リング３５に圧入した時に振動板２２の舌状
突出部２７は強度の弱いくびれ部分４０から容易に曲げ
られる。

発明の効果 以上本発明の圧電形電気音響変換器によれば、静電気に
対し放電を生じることがなく、構造が簡単であるととも
に、音響的な特性も従来のものと比較して何ら変らない
ものが実現可能となり、その工業的価値は極めて大きい
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による圧電形電気音響変換器の断面図、
第２図は本発明による振動子の一例を示す平面図、第３
図は従来の圧電形電気音響変換器の断面図である。 ２１・・・セラミック圧電体、２２・・・振動板、２３
・・・前気室板、２４・・・前気室、２５・・・音響漏
洩孔、２６・・・放音孔、２７・・・舌状突出部、２８
・・・前気室板、２９・・・背気室、３０・・・背気室
音響漏洩孔、３３・・・端子板、３５・・・金属製リン
グ、４０・・・くびれ部分 代理人　　　森　　本　　義　　弘 第１図 ２１−・−乞う之ヅフ燻本 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、非導電性材料からなり、一方の面の外周部にリング
   状の凸部が形成され、周辺付近に貫通した少なくとも１
   ケの音響漏洩孔と中心付近に貫通した少なくとも１ケの
   放音孔を有する前気室板と、少なくとも外周の１ケ所に
   舌状突出部を有する金属薄板製の振動板およびこの振動
   板に張付けられたセラミック圧電体からなる振動子と、
   非導電性材料からなり、前記振動子との間に背気室を形
   成するとともに、貫通した背気室音響漏洩孔を有する背
   気室板と、入力端子を形成する端子板と、前記前気室板
   と振動板の舌状突出部と背気室板と端子板とを収納し、
   これらの周辺部を固定挟持する金属製リングとを具備し
   た圧電形電気音響変換器。