JP3057898U - 圧電発音体 - Google Patents

圧電発音体

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JP3057898U
JP3057898U JP1998007339U JP733998U JP3057898U JP 3057898 U JP3057898 U JP 3057898U JP 1998007339 U JP1998007339 U JP 1998007339U JP 733998 U JP733998 U JP 733998U JP 3057898 U JP3057898 U JP 3057898U
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康弘 金井
博美 柿沼
光一 高桑
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電発音体の内部から携帯通信端末器のハウ
ジングの内部に音波が伝播しにくく、マイクのハウリン
グや雑音の受音等が起こりにくくする。 【解決手段】 圧電発音体は、音響箱としてのケース本
体11と、振動板19の主面に圧電体20が形成され、
前記ケース本体11内に収納された圧電素子18とを有
し、前記ケース本体11の周壁13の内面にテーパ17
が形成され、このテーパ17に圧電素子18の振動板1
9の周辺部が支持されている。そして、携帯通信機器の
ハウジング31の音通部32に面して取り付けられる前
記ケース本体11の前面壁12に放音孔16が開設さ
れ、他方、前記ケース本体11の前面壁12と反対側の
背面側が背面壁26で気密に閉じられている。ケース本
体19の周壁13の内面に形成されたテーパ17は、前
記周壁13の内面の中間部から前面壁12に近づくに従
って内径が次第に小さくなるよう形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、圧電素子を用い、携帯通信端末器に取り付けられて音声を発する圧 電発音体に関する。特に、携帯電話器等のように、ハウジング内部にマイクロホ ンが取り付けられた携帯通信端末器に使用するのに最適な圧電発音体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧電発音体の例を図11〜図13に示す。圧電素子6は、振動板7の片 面に圧電体8を形成し、これら振動板7と圧電体8の表面に設けた金属膜からな る電極とに、絶縁被覆電線からなるリード線10、10をそれぞれ半田付けして なる。周壁の内周側に段部2を有するトレイ状のケース本体1に前記圧電素子6 を収納し、その振動板7の周辺部を前記段部2に乗せて支持すると共に、シリコ ーン接着剤5等を用いて固定している。そして、前記リード線10、10がケー ス本体1の周壁部に形成された切欠状の凹部15からケース本体1の外側に引き 出されている。
【0003】 さらに、圧電発音体から発生する音の周波数−音圧特性を調整するため、ケー ス本体1の前面壁1aに放音孔3が設けられる。例えば、図示の従来例の圧電発 音体では、20mmφ前後の圧電素子6を用いる場合、ケース本体1の前面壁1 aの中央部に1〜2mmφ程の放音孔3を設け、ここに#380程度のテトロン 製等のメッシュ状のダンパ布4を張っている。このダンパ布4により、所定の使 用音域において、所要の音圧レベルが得られるように、周波数−音圧特性を調整 する。他に、前記のようなメッシュ状のダンパ布4を張らず、多数の小孔を開設 してそれを制動手段とすることもある。
【0004】 さらに、前記のケース本体1の開口部には、蓋が嵌め込まれ、背面壁9が形成 される。この背面壁9の中央には、通気孔9aが開口している。 このような圧電発音体は、携帯電話やコードレスホーン等の音響機器に取り付 けられる。例えば、前面壁1aの外面を両面接着テープを介して携帯電話やコー ドレスホーン等の携帯通信端末器のハウジングの内面に接着される。さらに、前 記リード線10、10がハウジング内に収納されたプリント配線基板(図示せず )に接続され、携帯通信端末器の回路と接続される。
【0005】
【考案が解決しようとしている課題】
携帯電話等の携帯通信端末器のハウジングの内部には、人の声を電気信号に変 換する小形マイロホンが内蔵される。しかし、前記のように、ケース本体1の背 面を閉じる背面壁9に通気孔9aが開口していると、圧電素子6の振動で発生し た音波がこの通気孔9aから携帯通信端末器の内部に伝播し、これがマイクロホ ンで受音され、ハウリングを起こすことがある。またハウリングを起こさないま でも、圧電素子6から発生した音波がマイクで雑音として受音され、携帯通信端 末器から聞き難い音声信号が発生してしまう。
【0006】 そこで、本考案では、前記従来の圧電発音体及びそれを使用した携帯通信端末 器における課題に鑑み、圧電発音体の内部から携帯通信端末器のハウジングの内 部に音波が伝播しにくく、マイクのハウリングや雑音の受音等が起こりにくい圧 電発音体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本考案では、携帯通信端末器のハウジング3 1の音通部32側に向けて取り付けられるケース本体11の前面壁12に放音孔 16を設けると共に、ケース本体11の前面壁12と反対側の背面側を背面壁2 6で気密に閉じるようにしたものである。この圧電発音体において、圧電素子1 8は、その振動板19の周辺部がケース本体11の周壁13の内面に設けたテー パ17、17a、17bにより支持される。
【0008】 すなわち、本考案による圧電発音体は、音響箱としてのケース本体11と、振 動板19の主面に圧電体20が形成され、前記ケース本体11内に収納された圧 電素子18とを有し、前記ケース本体11の周壁13の内面にテーパ17が形成 され、このテーパ17に圧電素子18の振動板19の周辺部が支持されている。 そして、携帯通信機器のハウジング31の音通部32に面して取り付けられる前 記ケース本体11の前面壁12に放音孔16が開設され、他方、前記ケース本体 11の前面壁12と反対側の背面側が背面壁26で気密に閉じられている。
【0009】 ケース本体19の周壁13の内面に形成されたテーパ17は、前記周壁13の 内面の中間部から前面壁12にわたって、同前面壁12に近づくに従って内径が 次第に小さくなるようなものであっても、これとは逆に、前記周壁13の内面の 中間部から背面壁26’にわたって、同背面壁26’に近づくに従って内径が次 第に小さくなるようなものであってもよい。前者の場合は背面壁26がケース本 体11の背面を閉じる蓋状のものからなる。また、前面壁12は、ケース本体1 1と一体であってもよい。他方、後者の場合は前記前面壁12’がケース本体1 1の前面を閉じる蓋状のものからなる。また、背面壁26’は、ケース本体11 と一体であってもよい。なお、前面壁12、12’の放音孔16には、メッシュ 状のダンパ布14が張られる。
【0010】 さらに、本考案による他の圧電発音体は、音響箱としてのケース本体11と、 振動板19の主面に圧電体20が形成され、前記ケース本体11内に収納された 圧電素子18とを有し、前記ケース本体11とその前面または背面を閉じる蓋状 の前面壁12’または背面壁26の内周にそれぞれテーパ17a、17bが形成 され、このテーパ17a、17bに圧電素子18の振動板19の周辺部が挟持さ れている。この圧電発音体においても、携帯通信機器のハウジング31の音通部 32に面して取り付けられる前記ケース本体11の前面壁12、12’に放音孔 16が開設され、この前面壁12、12’と反対側のケース本体11の背面側が 背面壁26、26’で気密に閉じられている。ここで、ケース本体11の前面壁 12’または背面壁26をケース本体11と別体とし、後からケース本体11に 取り付けるようにする。これらと反対側の背面壁26’または前面壁12は、ケ ース本体11と一体としてもよい。
【0011】 このような圧電発音体では、ケース本体11の前面壁12、12’と圧電素子 18を挟んで対向する背面壁26、26’が気密に閉じられているため、ケース 本体11の内部に収納された圧電素子18の振動で発生した音波は、ケース本体 11の前面壁12の放音孔16のみからケース本体11の外部に放出される。す なわち、ケース11内部で発生した音波は、ハウジング31の内部には伝播しに くい。
【0012】
【考案の実施の形態】
次に、図面を参照しながら、本考案の実施の形態について具体的且つ詳細に説 明する。 図1〜図4は、本考案の圧電発音体の例を示しており、特に図2と図3は、そ の圧電発音体を携帯通信端末器のハウジングに取り付けた状態を示している。 まず図1により、この圧電発音体の構成部材について説明すると、その主たる 構成部材は、ケース本体11、背面壁26、このケース本体11と背面壁26と により形成される内部空間に収納される圧電素子18及びこの圧電素子18に電 気的に接続される一対の導体部材としてのリード線22、22とからなっている 。
【0013】 圧電素子18を収納し、支持するためのケース本体11は、円形のトレイ状に 形成されたもので、その内部空間に圧電素子18を収納する空間を有する。この ケース本体11の内部空間を囲む周壁13の全内周にわたってその中間程の高さ から図1において下方側の前面壁12側にわたってテーパ17が形成されている 。このテーパ17は、前面壁12側に近づくに従って内径が小さくなるように形 成されており、図3に示すように、テーパ17の同図において上側は幅の狭い段 部になっている。 この周壁13の一部に切欠き部15が設けられ、ケース本体11の開口部が後 述する背面壁26で閉じられることにより、この切欠き部15がリード線22を 引き出すため矩形状の孔となる。
【0014】 ケース本体11の平面壁12の中央には、放音孔16が形成され、この放音孔 16の内側にテトロン製等のメッシュ状のダンパ布14が張られている。例えば 、20mmφ前後の圧電素子6を用いる場合、ケース本体11の平面壁中央部に 1〜2mmφ程の放音孔16を設け、ここに#380程度のテトロン製等のメッ シュからなるダンパ布14を張る。
【0015】 背面壁26は、円板状の蓋状部材であり、ケース本体11の開口面は、この背 面壁26をケース本体11に嵌合することにより閉じられる。この背面壁26は 、ケース本体11の開口部を気密に閉じるため、接着剤で接着するのがよい。 このようなケース本体11や背面壁26は、例えば、樹脂を射出成型すること により作ることができる。そして、このようなケース本体11や背面壁26で形 成される容器は、音響箱としての機能を有し、その形状、壁厚並びに前記放音孔 16とダンパ布14は、最適な音響効果を生じるよう設計される。
【0016】 圧電素子18は、金属製の振動板19と圧電体セラミックの両主面に電極を有 する圧電体20とを有し、圧電体20の一方の電極を振動板19の主面に貼り付 け、導電接続したものである。振動板19は、ケース本体11の周壁13のテー パ17が形成されてない部分の内径より若干径が小さい。 リード線22、22は、絶縁被覆導線からなり、前記圧電素子18の振動板1 9と圧電体20の電極とにそれぞれ半田付け等の手段で接続されている。
【0017】 このような構成部材からなる圧電発音体は、次のようにして組み立てられる。 まず、図1に示すように、ケース本体11の開口面から背面壁26を外して開口 した状態で、予めテーパ17の図1〜3において最上部付近にシリコーン系等の 接着剤24(図3参照)を塗布しておく。次に、同ケース本体11の中に圧電素 子18を収納し、その振動板19の周辺部をテーパ17の上に載せて、前記接着 剤24により接着すると共にシールする。また、前記リード線22の先端側は、 ケース本体11の切欠き部15からケース本体11の外部に引き出す。
【0018】 さらに、ケース本体11の開口面に背面壁26が嵌合され、接着されてケース 本体11の背面が閉じられる。また、前記ケース本体11の周壁13に設けられ た切欠き部15にもシリコーン系等の接着剤25(図2参照)を充填する。 組み立てられた状態を図2〜図4に示す。さらに、この組み立てられた圧電発 音体は、図2及び図3に示すようにして、携帯通信端末器のハウジング31の音 通部32に取り付けられる。図2は、ハウジング31の音通部32を示しており 、図示の音通部32には、複数の小孔からなる音通孔33が設けられている。
【0019】 まず、ハウジング31の内面の音通部32を囲むようにその周囲にリング状の 両面接着シート等の接着部材35の片面を貼る。さらに、この接着部材35がケ ース本体11の前面壁12の放音孔16を囲むように、同前面壁12の放音孔1 6の周囲の部分を前記接着部材35の他方の接着面に貼り付ける。これにより、 背面壁26側がハウジング31の内側に向いた状態、つまりケース本体11の前 面壁12がハウジング31の音通部32側に向いた状態で圧電発音体が同ハウジ ング31に取り付けられる。そして、リード線22の先端部がハウジング31内 に設けられた図示してないプリント配線基板上の回路パターンに半田付けされる 。
【0020】 次に、図5に示した本考案による圧電発音体の他の例について説明する。 図1〜図4で示した例では、背面壁26が蓋状であり、前面壁12がケース本 体11と一体になっているが、図5に示した圧電発音体では、背面壁26’がケ ース本体11と一体になっており、前面壁12’が蓋状となっている。また、ケ ース本体11の周壁13の内周のテーパ17は、図1〜図4に示した例と逆方向 になるように形成されている。すなわちケース本体11の中間部から背面壁26 ’にわたって同背面壁26’に近くなるに従って内径が小さくなるようなテーパ 17が形成されている。
【0021】 この例における圧電発音体では、蓋状の前面壁12’の中央に放音孔16が開 設され、この放音孔16にメッシュ状のダンパ布14が張られている。 圧電素子18は、基本的に前述の例と同じである。すなわち、圧電素子18は 、金属板状の振動板19の主面に、圧電体20の一方の主面の電極を貼り付け、 導電接続したものである。但し、この圧電素子18の振動板19には、その周辺 部から矩形状の突起25が設けられている。
【0022】 この圧電発音体の組み立て手順も、基本的には前述した圧電発音体と同様であ る。まず、ケース本体11を図5と逆向きにした状態で、その開口面から前面壁 12’を外して開口しておく。この状態で、予めテーパ17の最上部付近(図5 において最下部付近)にシリコーン系等の接着剤24を塗布しておく。次に、同 ケース本体11の中に圧電素子18を収納し、その振動板19の周辺部をテーパ 17の上に載せて、前記接着剤24により接着すると共にシールする。また、前 記リード線22の先端側は、ケース本体11の切欠き部15からケース本体11 の外部に引き出す。
【0023】 さらに、ケース本体11の開口面に前面壁12’が嵌合され、接着されてケー ス本体11の前面が閉じられる。また、前記ケース本体11の周壁13に設けら れた切欠き部15にもシリコーン系等の接着剤25を充填する。 この組み立てられた圧電発音体は、図5に示すようにして、携帯通信端末器の ハウジング31の音通部32に取り付けられる。まず、ハウジング31の内面の 音通部32を囲むようにその周囲にリング状の両面接着シート等の接着部材35 の片面を貼る。さらに、この接着部材35がケース本体11の前面壁12’の放 音孔16を囲むように、同前面壁12’の放音孔16の周囲の部分を前記接着部 材35の他方の接着面に貼り付ける。これにより、背面壁26側がハウジング3 1の内側に向いた状態、つまりケース本体11の前面壁12がハウジング31の 音通部32側に向いた状態で圧電発音体が同ハウジング31に取り付けられる。 そして、リード線22の先端部がハウジング31内に設けられた図示してないプ リント配線基板上の回路パターンに半田付けされる。
【0024】 次に、図6〜図8に示した本発明による圧電発音体の他の例について説明する 。 この例における圧電素子18は、基本的に前述の例と同じである。すなわち、 圧電素子18は、金属板状の振動板19の主面に、圧電体20の一方の主面の電 極を貼り付け、導電接続したものである。但し、この圧電素子18の振動板19 には、その周辺部から矩形状の突起40が設けられている。
【0025】 この圧電素子18を収納し、取り付けるケース本体11もまた、基本的には図 1〜図4により前述した例と同じであり、片面を開口した円形トレイ状のもので 、プラスチックの成形体からなる。但し、このケース本体11の周壁13に連な ってケース本体11の径方向に突部25が突設されている。この突部25は、前 記圧電素子18の振動板19の周辺部から突設された前記突起40の寸法に対応 する内側寸法を有する溝状のもので、ケース本体11の外周部からその径方向に 突出している。また、突部25の図7において上側の面には、そこに後述する端 子を固定するための図示してない突起等の端子固定手段を有している。
【0026】 さらにこの図6〜図8に示した例では、ケース本体11の周壁13の内周面の 中間部付近から前面壁12側にテーパ17aが形成されている。このテーパ17 aは、前面壁12a側に近づくに従って内径が小さくなるように形成されている 。また、ケース本体11の前面壁12の中央部には、放音孔16が設けられ、そ こにメッシュ状のダンパ布14が張られている。この点は、前述の例と同じであ る。 他方、蓋状の背面壁26のケース本体11の中に嵌め込む部分の内周壁にもテ ーパ17bが設けられている。この内周壁のテーパ17bは、背面壁26に近く なるに従って、内径が小さくなるように形成されている。
【0027】 圧電素子18は、その突起40がケース本体11の突部25に嵌め込まれた状 態でケース本体に組み込まれ、ケース本体11側のテーパ17aに周辺部を載せ て保持される(図8参照)。 図6及び図7に示すように、ケース本体11の突部25には、前記端子固定手 段により、V字形に折り曲げられた板バネ状の一対の端子38、38が固定され る。一方の端子38の突部25に固定された側の端部は、図示してない絶縁膜に より振動板19に対して絶縁された状態で圧電体20の表面の電極に電気的に接 続される。他方の端子38は、振動板19の突部40において振動板19と電気 的に接続される。こられの端子38、38は、その基部近くで鋭角的に折り曲げ られ、その先端側はケース本体11の中央上部に達している。
【0028】 さらに、図7及び図8に示すように背面壁26をケース本体11に嵌め込むこ とにより、ケース本体11のテーパ17aと背面壁26のテーパ17bとで振動 板19の周辺部が挟持される。図7及び図8では図示してないが、ケース本体1 1のテーパ17aの振動板19の周辺部が載る部分に予めシリコーン系等の接着 剤を塗布しておき、この接着剤で振動板19を接着してもよい。なお、蓋状の背 面壁26は、ケース本体11の開口部に嵌め込んだ状態で接着剤で接着すること できる。さらに、ケース本体11の突部25の間隙部分にもシリコーン接着剤( 図示せず)を充填し、気密に封止する。
【0029】 この圧電発音体は、図7及び図8に示すようにして携帯通信端末器のハウジン グ31の内面に取り付けられる。すなわち、ハウジング31の内面において、そ の音通部32を囲むように周囲にリング状の両面接着シート等の接着部材35の 片面を貼る。さらに、この接着部材35がケース本体11の前面壁12の放音孔 16を囲むように、同前面壁12の放音孔16の周囲の部分を前記接着部材35 の他方の接着面に貼り付ける。これにより、背面壁26側がハウジング31の内 側に向いた状態で圧電発音体が同ハウジング31に取り付けられる。この点は基 本的に前述した例と同じである。
【0030】 この例では、図7に示すように、ハウジング31の音通部32に取り付けられ た圧電発音体の背後に携帯通信端末器の回路を構成するための回路基板36が取 り付けられる。図7において符号39は、回路基板36上に搭載された回路部品 を示す。この状態で、前記圧電発音体の端子38、38の先端は、その弾力によ り回路基板36の表面に接触し、そこに形成された回路パターンに電気的に接続 される。これにより、圧電素子18の振動板19と圧電体20の表面上の電極と が携帯通信端末器の回路に接続される。
【0031】 次に、図9と図10に示す圧電発音体の例を説明すると、この例は前述の図5 に示した圧電発音体の変形例である。この図9と図10に示す圧電発音体の例で は、蓋状の前面壁12’のケース本体11の中に嵌め込む部分の内周壁にもテー パ17aが設けられている。この内周壁のテーパ17aは、前面壁12’に近く なるに従って、内径が小さくなるように形成されている。そして、図9及び図1 0に示すように、前面壁12’をケース本体11に嵌め込むことにより、ケース 本体11のテーパ17bと前面壁12’のテーパ17aとで振動板19の周辺部 が挟持される。図9及び図10では図示してないが、ケース本体11のテーパ1 7bの振動板19の周辺部が載る部分に予めシリコーン系等の接着剤を塗布して おき、この接着剤で振動板19を接着してもよい。なお、蓋状の前面壁12’は 、ケース本体11の開口部に嵌め込んだ状態で接着剤で接着することできる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案による圧電発音体器では、ケース本体11の内部に 取り付けた圧電素子18の振動により発生した音圧が、ケース本体11の背面側 や前面壁12、12’の放音孔16の周囲から携帯通信端末器のハウジング31 の内部に漏れることが防止される。このため、ハウジング31の他の部分に設け られたマイクに音圧が加わり、それが回路内部で増幅することにより起こるハウ リングや、マイクに受音される雑音等が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による圧電発音体の例を示す分解斜視図
である。
【図2】同圧電発音体を携帯通信端末器のハウジングに
取り付けた状態を示す縦断側面図である。
【図3】同圧電発音体を携帯通信端末器のハウジングに
取り付けた状態を示す要部拡大縦断側面図である。
【図4】同圧電発音体の例を示す組立状態の斜視図であ
る。
【図5】本考案による圧電発音体の他の例を示す同圧電
発音体を携帯通信端末器のハウジングに取り付けた状態
の縦断側面図である。
【図6】本考案による圧電発音体の他の例を示す組立状
態の平面図である。
【図7】同圧電発音体を携帯通信端末器のハウジングに
取り付けた状態を示す縦断側面図である。
【図8】同圧電発音体を携帯通信端末器のハウジングに
取り付けた状態を示す要部拡大縦断側面図である。
【図9】本考案による圧電発音体の他の例を示す同圧電
発音体を携帯通信端末器のハウジングに取り付けた状態
の縦断側面図である。
【図10】同圧電発音体を携帯通信端末器のハウジング
に取り付けた状態を示す要部拡大縦断側面図である。
【図11】圧電発音体の従来例を示す分解斜視図であ
る。
【図12】同圧電発音体の従来例を示す組立状態の平面
図である。
【図13】同圧電発音体の従来例を示す縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
11 ケース本体 12 前面壁 12’ 前面壁 13 ケース本体の周壁 14 ダンパ布 16 ケース本体の前面壁の放音孔 17 テーパ 17a テーパ 17b テーパ 18 圧電素子 19 圧電素子の振動板 20 圧電素子の圧電体 22 リード線 26 背面壁 26’ 背面壁

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響箱としてのケース本体(11)と、
    振動板(19)の主面に圧電体(20)が形成され、前
    記ケース本体(11)内に収納された圧電素子(18)
    とを有し、前記ケース本体(11)の周壁(13)の内
    面に、その中間部から前面壁(12)にわたって、同前
    面壁(12)に近づくに従って内径が次第に小さくなる
    ようなテーパ(17)が形成され、このテーパ(17)
    に圧電素子(18)の振動板(19)の周辺部が支持さ
    れている圧電発音体において、携帯通信機器のハウジン
    グ(31)の音通部(32)に面して取り付けられる前
    記ケース本体(11)の前面壁(12)に放音孔(1
    6)を開設し、前記ケース本体(11)の前面壁(1
    2)と反対側の背面側を背面壁(26)で気密に閉じた
    ことを特徴とする圧電発音体。
  2. 【請求項2】 前記背面壁(26)はケース本体(1
    1)の背面を閉じる蓋状のものからなることを特徴とす
    る請求項1に記載の圧電発音体。
  3. 【請求項3】 前面壁(12)の放音孔(16)にメッ
    シュ状のダンパ布(14)が張られていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の圧電発音体。
  4. 【請求項4】 音響箱としてのケース本体(11)と、
    振動板(19)の主面に圧電体(20)が形成され、前
    記ケース本体(11)内に収納された圧電素子(18)
    とを有し、前記ケース本体(11)の周壁(13)の内
    面に、その中間部から背面壁(26’)にわたって、同
    背面壁(26’)に近づくに従って内径が次第に小さく
    なるようなテーパ(17)が形成され、このテーパ(1
    7)に圧電素子(18)の振動板(19)の周辺部が支
    持されて取り付けられた圧電発音体において、携帯通信
    機器のハウジング(31)の音通部(32)に面して取
    り付けられる前記ケース本体(11)の前面壁(1
    2’)に放音孔(16)を開設し、前記ケース本体(1
    1)の前面壁(12’)と反対側の背面側が背面壁(2
    6’)で気密に閉じられていることを特徴とする圧電発
    音体。
  5. 【請求項5】 前記前面壁(12’)はケース本体(1
    1)の前面を閉じる蓋状のものからなることを特徴とす
    る請求項4に記載の圧電発音体。
  6. 【請求項6】 前面壁(12’)の放音孔(16)にメ
    ッシュ状のダンパ布(14)が張られていることを特徴
    とする請求項4または5に記載の圧電発音体。
  7. 【請求項7】 音響箱としてのケース本体(11)と、
    振動板(19)の主面に圧電体(20)が形成され、前
    記ケース本体(11)内に収納された圧電素子(18)
    とを有し、前記ケース本体(11)とその背面を閉じる
    蓋状の背面壁(26)との内周にそれぞれテーパ(17
    a)、(17b)が形成され、このテーパ(17a)、
    (17b)に圧電素子(18)の振動板(19)の周辺
    部が挟持されている圧電発音体において、携帯通信機器
    のハウジング(31)の音通部(32)に面して取り付
    けられる前記ケース本体(11)の前面壁(12)に放
    音孔(16)を開設し、前記ケース本体(11)の前面
    壁(12)と反対側の背面側が背面壁(26)で気密に
    閉じられていることを特徴とする圧電発音体。
  8. 【請求項8】 前面壁(12)の放音孔(16)にメッ
    シュ状のダンパ布(14)が張られていることを特徴と
    する請求項7に記載の圧電発音体。
  9. 【請求項9】 音響箱としてのケース本体(11)と、
    振動板(19)の主面に圧電体(20)が形成され、前
    記ケース本体(11)内に収納された圧電素子(18)
    とを有し、前記ケース本体(11)とその前面を閉じる
    蓋状の前面壁(12’)との内周にそれぞれテーパ(1
    7a)、(17b)が形成され、このテーパ(17
    a)、(17b)に圧電素子(18)の振動板(19)
    の周辺部が挟持されている圧電発音体において、携帯通
    信機器のハウジング(31)の音通部(32)に面して
    取り付けられる前記ケース本体(11)の前面壁(1
    2’)に放音孔(16)を開設し、前記ケース本体(1
    1)の前面壁(12)と反対側の背面側が背面壁(2
    6’)で気密に閉じられている特徴とする圧電発音体。
  10. 【請求項10】 前面壁(12’)の放音孔(16)に
    メッシュ状のダンパ布(14)が張られていることを特
    徴とする請求項9に記載の圧電発音体。
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