JPS61132622A - 原着網用原糸および原着網の製造方法 - Google Patents

原着網用原糸および原着網の製造方法

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JPS61132622A
JPS61132622A JP24795484A JP24795484A JPS61132622A JP S61132622 A JPS61132622 A JP S61132622A JP 24795484 A JP24795484 A JP 24795484A JP 24795484 A JP24795484 A JP 24795484A JP S61132622 A JPS61132622 A JP S61132622A
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heat
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Masao Nagasaki
長崎 雅雄
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] ・本発明は、すぐれた品質の原液着色網を作るための原
糸および該原糸を用いた網の製造方法に関するものであ
る。
〔従来技術1 無結節漁網は、一般に、旋網漁法、定置網漁法に多く採
用され、その網のロフト単位も大きく、しかも、それを
構成する糸本数も多く太いため、後染色で染めることは
、経済性だけでなく、作業上でも困難をきたし、この分
野は、濃黒色、濃茶(カッチとも言われる)が多く、濃
染のため染色時の温度条件も高温で長時間必要とし、し
かち、染色廃液が濃い残液として残るため、この廃液処
理に多大な費用を必要とすることなど問題がある。
かかる現状を改善する方法として原着糸を用いることが
提案され、ポリエステル系原着糸、ナイロン系原着糸、
ポリエチレン系原着糸、ポリ塩化ビニリデン系原着糸な
どが市場に出されており、それぞれの用途に展開されて
いる。
ポリエステル系の漁網用原着糸は、近年めざましく品質
が向上しており、単に、ポリマー中に顔料が入ったとい
うものではなく、艶、透明感があり、しかも染料による
表面だけの染着ではなく、内部まで均等に染料が分散し
ているので、日光、摩擦、海水などにも耐性が大で、堅
牢度の大きい魚網糸を提供されてきた。
原着網は、その堅牢度のよい原糸を用い、編網(賽、樹
脂加工、熱セットされて商品化されているが、染色のよ
うに、湿熱処理工程がないため、原糸油剤が除去されに
くく、糸層間の摩擦係数が染色網に比べて小さいため、
いわゆるハンドリング時の風合が吹く感じられ、従来感
覚と比較されて軟いことが指摘され一部改善を要求され
てきた。
このため、原糸を構成する単糸デニールを大きくし、編
みを阻害しない程度に単糸デニールを上げるなど、改善
がなされているが、必ずしも満足されるに至っていない
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、かかる従来技術の諸欠点を解消し、網の風合
を上げる、いわゆる網層を改善すると共に、摩擦性を更
に向上させるなど、総合的に網性能を向上するためのポ
リエステル原着網用原糸およびこれを用いた網の製造法
を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] かかる本発明の目的は、次の構成により達成される。
(1)  熱収縮応力の最高値が180℃から220℃
の範囲にあって、その熱収縮応力が0.1g/d〜1.
Oa/dであるポリエステル繊維からなり、かつ該繊維
の熱収縮応力最高11(A>と、該最高値を示す温度に
より、20”Cがら100℃低い温度における熱収縮応
力値(B)との比(A)/(B)が(A>/(B)>1
.10であることを特徴とする原着網用原糸。
(2)  熱収縮応力の最高値が180℃から220℃
の範囲にあって、その熱収縮応力が0.1g/d〜1.
Oo/dであるポリエステル繊維からなり、かつ該II
F4の熱収縮応力最高値(A)と、該最高1直を示す温
度により20℃から100℃低い温度における熱収縮応
力値(B)との比(A)/(B)が(A)/ (B)>
1、.10である原着糸を撚糸、製網した後、予備熱処
理を施し、次いで該予備熱処理温度よりも20℃以上高
い温度で仕十熱処理を施すことを特徴とする原着網の製
造方法。
即ら、本発明のポリエステル原着網用原糸は上述の性能
を有するため、これを使用することにより絹糸の糸屑間
の内部収縮率を大となすことができるとともに網の最終
仕上熱処理温度にあける熱収縮応力、つまり熱による網
地の縮む力を最高となすことができるので、最終セット
効率が極めて高めることができる上、腰があり優れた風
合を有し、しかも耐久性、水きり性、網さばき性の良い
網を得ることができる。
本発明に係る原着網用原糸は通常の方法により撚糸、製
網された後、公知の方法で最終仕上処理を施すことがで
きるが、よりセット効率を高め、高品位で耐久性に富む
網となすためには、最終仕上処理の前にその仕上温度よ
りも低い温度で予備熱処理を施し、絹糸間に適度な内部
収縮を行なわせしめるのがよい。
この予備熱処理温度は、最終仕上熱処理温度にあまり近
接すると、仕上セットの効率を低めることになるので、
少なくとも20℃以上の温度差となる条件を選ぶのがよ
く、一方、あまり、低い温度で予備熱処理すると、予備
処理の効果がなくなるので、両者の温度差が100℃以
下になるようにするのがよい。
第1図は、ポリエステル系原糸の熱収縮応力について、
従来タイプ(A)糸と、本発明に係る(B)糸を比較プ
ロットしたものである。(A>糸は、最高収縮応力値が
241℃にあり、その収縮応力絶対値も0.09!11
 /dと低いため、熱収縮応力最高値(△)と150℃
前処理における熱収縮応力(、B)との比<A)/(B
)が2.7てあるにも拘らず、これを網糸に用いて製品
化しても、本発明の目的とする網層を得ることができな
い。従来はこれを改善するため樹脂加工を施したり、副
洗い処理を行なっているが、依然として満足なものは得
られていないのが現状である。
一方、本発明を満たす(B)糸は、最高収縮応力値を示
す温度が204℃にあり、150℃前熱処理での(A)
/(B)の比が1.76と低いにも拘らず、最高収縮応
力値が0.142り/dと高いため、総合的には、腰の
ある適正な風合の網を仕上げることができる。
本発明における望ましい熱処理条件としては、予備熱処
理温度が100〜180℃のt!囲であり、仕上熱処理
温度が180〜220℃の範囲となすのがよい。又、予
備熱処理としては、乾熱処理が適しているが、この温度
範囲での高温蒸気又は高温水での処理でもよい。工程に
合った最も経済的方法を選択すればよい。
本発明において熱収縮応力とは原糸を乾熱状態にさらし
た時に働く収縮する力を温度と応力の関係図として測定
したものであり、カネボウエンジニャリング社製°“熱
応力測定機K E −2型″を用い、原糸を10CI1
1のループとし、上方をU−ゲージを付属したフックに
引っかけ、初荷重1/30(+/dをかけて、下部フッ
クにかけ、規定の昇温温度(室温から300℃までを1
20!ff)で糸を加熱し、応力と温度をX−Y記録計
で記録して求めたものである。
[実施例、] 以下実施例により本発明を詳述する。
実施例1        ・ 茶系顔料O18%を含有するポリエチレンテレフタレー
トのチップ(固有粘度r%11.0)を溶融温度300
℃、口金孔数96個の口金を通して溶融紡糸し、油剤塗
布後巻取る。得られた糸条を2段延伸により、倍率4.
7で延伸し、続いて、5%のリラックス型処理を施し、
巻取り、総デニール1000デニールの引張強力f3.
 tc+/d、伸度27%、温度204℃の熱収縮応力
0.176LJ/dの原糸を得た。この糸を2本合撚糸
して木管に巻取る。この撚り糸は、無結節編網機に付属
する通称“鉄包”と称するシャツトル中に収納され、張
力スプリングガイドを通して、糸出しができるようにな
っている。これを、無結節編網機にかけ、上撚りをかけ
ながら、他の撚糸と交差させ、結節のない5Qmmの1
合の網を編網した。次にこの網を熱風乾燥室に入れ、第
1表に示す前処理条件で5分間熱処理したところ、1合
は42IIImとなった。この網を更に210℃のタテ
曳き熱処理を用いて、第1表に示す仕上セット条件で約
2分の延伸熱処理を行なったところ、1合48mmの網
を作ることができた。
この網と従来の網について網のコシ、強伸度、摩擦強力
などを比較し第1表に示した。
本発明を満足する網は網コシがあり、耐摩耗性が良好で
耐熱性に優れていることがわかる。
第1表 ここでカンチレバー法の網硬ざ比とは、JISL−10
96の6.19に記載されている剛軟度測定法で、一端
が45度の斜面をもつ表面のなめらかな水平台に沿って
、試験片をおき、試験片の一端を水平台の斜面に正確に
合わせ、試験片の他端の位置を、スケールで正確に読む
。次に試験片を斜面の方向にすべらせ、試験片の一端が
斜面に達した時の長さをスケールで読み、従来法(20
0℃×2分仕上処理)を100として比較値で示したも
のである。
又、糸−系摩擦試験とは、東しく株)製T型摩耗試am
を用い、水中で糸と糸が交差し摩擦するようにし、糸が
切断するまでの回数を表わす。この場合、糸の交差角は
90°、吊り下げ荷重は2−である。
実施例2 実施例1で用いて編網した゛百合い”5Qmmの無結節
網を、第2図で示すような工程による熱処理を行なった
。熱処理機に付属する樹脂槽(2)に太田上期製[硬仕
上樹脂J液を5倍lに希釈したものを入れ、網1を該槽
内に浸漬して樹脂を含浸させた後、取出し、次いでマン
グル(3)で、絞り率100%になるように絞った債、
150℃の乾燥熱処理111(4)中で5分間熱処理を
施す。
この場合、投入網をオーバーフィードさせ、少なくとも
5%以上の網収縮を起すように設定する。
更に、連続的に210℃の乾熱処理機中で2分間延伸率
2〜5%で延伸処理した。この網も、実施例1と同様、
網コシが良好で、更には樹脂加工が施されているため、
耐摩耗性を向上した網を得ることができた。
実施例3 ポリマー粘度[’7]1.0、紡糸温度300℃、口金
ホール数96の口金を用い、延伸倍率及びリラックス率
を種々変更してポリエチレンテレフタレート糸を製糸し
て第2表に示す原糸物性および熱収縮応力をもつ原糸を
得た。この原糸を無結節編網機にかけ、竹処理条件およ
び、仕上セット条件を変えて網に仕上げた。実験条件及
び結果を第3表に示した。
本発明を満足する実験−2,3,4はそれぞれ従来品に
比べ網層に優れ、高品位で耐久性に冨むものであった。
又、水きり性、網さばき性の点でも極めて良好であった
第2表 第3表 注) 乾は乾熱を示す。
湿は湿熱を示す。
[発明の効果] 本発明は上述の構成を有するため網地のセット効、率を
著しく高めることができ、腰があり、優れた風合を有し
、しかも耐久性、水きり性、網さばき惟の良い原着網を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、原糸の各温度における熱収縮応力との関係を
説明する図、第2図は本発明で使用されるプロセスを例
示する説明図である。(1)は網、(2)は樹脂槽、(
3)は樹脂液しぼり用マングル、(4)は第一乾燥熱処
理機、(5)は仕上熱処理機を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱収縮応力の最高値が180℃から220℃の範
    囲にあつて、その熱収縮応力が0.1g/d〜1.0g
    /dであるポリエステル繊維からなり、かつ該繊維の熱
    収縮応力最高値(A)と、該最高値を示す温度より、2
    0℃から100℃低い温度における熱収縮応力値(B)
    との比(A)/(B)が(A)/(B)>1.10であ
    ることを特徴とする原着網用原糸。
  2. (2)熱収縮応力の最高値が180℃から220℃の範
    囲にあつて、その熱収縮応力が0.1g/d〜1.0g
    /dであるポリエステル繊維からなり、かつ該繊維の熱
    収縮応力最高値(A)と、該最高値を示す温度より20
    ℃から100℃低い温度における熱収縮応力値(B)と
    の比(A)/(B)が(A)/(B)>1.10である
    原着糸を撚糸、製網した後、予備熱処理を施し、次いで
    該予備熱処理温度よりも20℃以上高い温度で仕上熱処
    理を施すことを特徴とする原着網の製造方法。
JP24795484A 1984-11-26 1984-11-26 原着網用原糸および原着網の製造方法 Granted JPS61132622A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02159220A (ja) * 1988-12-14 1990-06-19 Teijin Ltd 原着カーペットの製造方法
JPH03206117A (ja) * 1990-01-08 1991-09-09 Teijin Ltd 魚網用ポリエステル繊維

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57163422A (en) * 1981-03-31 1982-10-07 Toray Industries Polyester fiber for fishing net

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