JP2001131861A - 麻糸の加工方法、およびその加工麻糸による麻編地 - Google Patents

麻糸の加工方法、およびその加工麻糸による麻編地

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 麻糸の性状改善に関するものであり、従前ま
では殆どニット用原糸として採用されることのなかった
麻糸を、100%麻糸であってもニット用原糸としても
十分使用可能になる新規な麻糸の加工方法と、その加工
麻糸による新規な麻編地とを提供する。 【解決手段】 綛を作る工程、それら所定重量分の綛
を、NaOHまたはKOH溶液中に30〜60分程度の
間、綛状態のまま無緊張状態で浸漬、収縮させる工程、
その後、十分に脱液して水洗、中和してから再度水洗い
する工程、十分脱水してから、綛毎に麻糸の絡みを解し
た上、乾燥処理する工程、以上の工程からなる麻糸の加
工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、麻糸、特にその範疇で最も
一般的なラミー(苧麻)やリネン(亜麻)等の性状改善
に関するものであり、本来繊維質が硬く、綿糸や毛糸等
に比較してかなり伸度が劣ることから、これまで柄編み
のニット用原糸として採用されることが殆どなかった麻
糸を、100%麻糸であっても柄編み用の原糸としても
十分使用可能となるようにする新規な麻糸の加工方法
と、その加工麻糸による新規な麻編地とを提供しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】振り柄編み等による柄物ニット商品は、
綿糸や毛糸、絹糸等、所謂従前からの一般的なニット用
原糸でしか商品化することが難しく、ニット業界では、
それら使用可能なニット用原糸の性状に由来して、どう
しても秋冬物が中心とならざるを得ず、夏物製造期は、
その受注量がかなりの割合で減少する閑散期に陥ってし
まい、年間を通しての平均した受注量の確保が極めて難
しい状況となっていたことから、それでなくても外国製
品との競合という厳しい環境下で苦戦を余儀無くされて
いるニット業界では、経営を少しでも安定させるための
有効な方策が様々に模索され続けてきている。
【0003】こうした厳しい環境に喘ぐ県下のニット業
界はもとよりのこと、我が国全体のニット業界の存亡を
掛け、これまで繊維技術全般の指導、監督にあたってき
た公共の研究機関としての使命と永年蓄積された高度な
技術とを保有する山形県工業技術センター内所轄の部署
では、肌触りがよく、吸湿性にも富んでいるという本来
の繊維質に着目し、夏物用ニット原糸としての麻の使用
可能性について、その開発、研究に取り組むこととなっ
た。
【0004】麻は、その繊維質からくる感触や吸湿性等
の有利な特徴から、これまでも高級夏物繊維として背広
や和服等用の織物地にして永年に亘って使用され続けて
きている極めて伝統的且つ一般的天然繊維の一つであ
る。しかしながら、この麻の繊維それ自体には、木綿や
羊毛、絹等の天然繊維とは違い、繊維が硬く、伸縮性が
ないという固有の性状も含まれるため、これまでのとこ
ろでは、織物とすることはできても、編んで立体的な柄
入りニット製品にすることは極めて難しいという一般認
識的な判断だけが先行したきらいがあって、ニット原糸
としての可能性について研究された実績は見受けられ
ず、当然のことながら、それに関する実験報告もなけれ
ば関連文献もなく、また実用上においても麻100%に
よる柄物ニット製品は、未だかって提供されていないの
が実情である。
【0005】この麻を柄物用のニット原糸とするために
は、原糸として少なくとも編み機に懸けられるだけの伸
縮性が確保されなければならないという最低限の条件を
満足させる必要があり、そのための有効な手段の一つと
して、これまでにも、麻をはじめ、木綿やレーヨン等セ
ルロース系繊維の他の目的の処理方法として採用されて
きているマーセライズ処理方法の活用が想定される。
【0006】マーセライズ処理方法は、各種報告書や文
献等によって既に公知技術となっており、例えば、高分
子刊行会刊「繊維加工便覧 改訂版」349頁、1. 無
緊張マーセル化による綿布のストレッチ加工、1.1. 無
緊張マーセル化の項、第5行目以下にある「綿繊維をカ
セイソーダで処理すると膨潤し、収縮する結果、切断伸
度が大きくなる。これらについては、最近にも C. F.
Goldthwait の報文があり、古くから多くの研究がなさ
れているが繊維での処理による伸度増加は、織物による
場合よりもはるかに小さい。この差は、織物を構成する
糸の太さ、撚数および織物組織などにも要因があり、た
んに繊維の長さ、方向の収縮のみによってストレッチ性
が生ずるものでないことを示唆しているが、……
……。」とあり、
【0007】続けて、「綿繊維のカセイソーダによる膨
張収縮は濃度15%前後が最大で、濃度がそれ以上低下
するとむしろ低下するが、織物にマーセル化を行う場合
には繊維の断面膨張に影響されこの断面膨張は高濃度ほ
ど大きいので、通常の緊張マーセル化の場合と同様に2
2%以上の濃度が用いられる。 W. A. Reeves の報文
では4種の織物について試験した結果、23%カセイソ
ーダでほぼ最高の収縮に達したことを報告している。…
… 」と記載されている事例に代表されるとおり、織
物、それも殆ど綿織物に関する技術として、このマーセ
ライズ処理方法の活用が紹介され、公知となっている。
【0008】また、丸善書店刊「繊維便覧」(加工編)
第922〜923頁、4・4・7マーセル化加工の項の
記載にも、「綿糸あるいは綿布を、水酸化ナトリウム濃
厚液を用い緊張下で処理することにより絹のような光沢
を付与する加工をいい、わが国ではシルケット加工とも
呼ばれる。1844年 イギリスの John Mercerが綿布
の濃厚水酸化ナトリウムによる強い膨張収縮の現象を発
見し、1889年Lowe は 緊張下で行うことにより光
沢を増大することを見い出し、1895年 Thomas Pr
evost はこれを工業化させた。最初の発見者の名にち
なんで mercerization と呼ばれるようになった。」
とあり、
【0009】引き続き、「綿布のマーセル化加工は、普
通緊張化で20〜25%の水酸化ナトリウム水溶液を用
いて処理し、緊張状態のまま水洗し、温湯洗浄、中和、
水洗の工程で行われる。温度は25℃以下の室温が普通
であり、とくに、5℃以下の場合はコールドマーセライ
ゼイションと呼ばれる。マーセル化の現象は天然セルロ
ースの結晶( cellulose ・)が水酸化ナトリウムによ
る結晶内への付加反応によって結晶構造が変わり( Na
- cellulose ・および ・)、水洗した後水和セルロー
スの結晶構造( cellulose ・)に変化する過程に基づ
くものであり、……」と、専ら綿糸あるいは綿布を例に
して、その反応のメカニズム等を解明している事実から
も知見できるとおり、それら各種の文献、報告書等によ
り、明らかに綿糸あるいは綿布に関しては、その改質手
段、特に光沢付与手段としてのマーセライズ処理方法
は、既に公用技術として定着し、公知である。
【0010】一方、それら公知技術を応用した技術とし
ては、例えば、特開昭61−47871号発明「セルロ
ース系繊維の擬麻加工方法」により、麻をはじめ、木綿
やレーヨン等セルロース系繊維を擬麻加工(シャリ感風
合を強調する加工)するために、「セルロース系繊維に
アルカリ溶液を含浸し、次に乾燥処理を行い、しかる後
に該繊維を低温でマーセライズ処理する」方法が提案さ
れ、また、特開昭59−163468号発明「天然セル
ロース系繊維の改質方法」には、木綿、麻、ジュート、
亜麻等の天然セルロース系繊維の水に対する寸法安定性
を確保するために「天然セルロース系繊維を、マーセル
化剤で処理するに際して、天然セルロース系繊維をマー
セル化剤に含浸させる前に、繊維中に、繊維の絶乾重量
に対して3重量%以上の水分を、予め含ませておく」加
工方法等も散見される。
【0011】これらの公知文献の中には、確かに天然セ
ルロース系繊維の一つとして麻を対象としてマーセライ
ズ処理する事実があることを裏付けるものも見い出すこ
とができるものの、それらの何れもが、この発明が目的
としている、従前までには殆ど振り柄編み等柄編みニッ
ト用原糸として採用されることのなかった麻糸を、10
0%麻糸であっても柄編みニット用原糸として十分使用
可能とするようにした麻糸の加工方法や、その加工麻糸
を使った麻編地に関し、特定の条件下でマーセライズ処
理するようにした技術は勿論のこと、それに到達するこ
とを示唆するような技術についてすらも開示するものは
なかった。
【0012】この発明は、以上のとおりの実情に鑑み、
特に、重要な地場産業の一つでありながら、様々な要因
から苦境に立たされている県下のニット業界の成りゆき
に公私とも深く係わっている地域住民の一員として、そ
の活性化を図るべく、年間を通じて平均した受注量を確
保し、安定した経営基盤を回復するための方策として、
従前までの柄物ニット用原糸が綿糸や毛糸、合繊、絹糸
だけに頼っていて、ニット商品としては勢い秋冬物が中
心とならざるを得なかった現状を改善するため、肌触り
がよく、吸湿性にも富んでいるという本来の繊維質に着
目し、夏物用柄入りニット原糸としての麻の使用可能性
について、その開発、研究に逸早く着手し、長年に渡っ
て様々な模索を続け、幾多の試作実験を繰り返してきた
結果、遂にここきて略期待どおりの新規な麻糸の加工方
法と、その加工麻糸を使った新規な麻編地とを完成する
ことに成功したものであり、以下では、その構成を、代
表的な実施例と共に、順次詳述していくこととする。
【0013】
【発明の構成】この発明の麻糸の加工方法は、基本的に
次のとおりの工程からなる構成をその要旨としている。
即ち、所定長さのラミー、リネン等の麻糸によって綛を
作る工程、それら所定重量分の綛を、浴比において1:
6〜1: 40の割合となる量で、濃度13〜30%程
度、温度20〜40℃程度に保持してなるNaOHまた
はKOH溶液中に30〜60分程度の間、綛状態のまま
無緊張状態で浸漬、収縮させ、元の綛に対して70〜4
0%程度の綛長となるまで収縮処理する工程、その後、
十分に脱液して水洗いした上、酢酸等の酸で麻糸内のア
ルカリ成分を中和してから再度水洗い処理を施し、麻糸
の収縮性状を固定する工程、収縮した麻糸の性状に支障
を来たさない手段で十分脱水してから、綛毎に麻糸の絡
みを解した上、同様に収縮した麻糸の性状に支障を来た
さない手段で乾燥処理する工程と続く工程による麻糸の
加工方法である。
【0014】更に、より具体的には、所定長さのラミ
ー、リネン等の麻糸によって綛を作る工程、それら所定
重量分の綛を、収縮調整枠にセットする工程、収縮調整
枠にセットした所定重量分の綛を、浴比において1: 6
〜1: 40の割合となる量で、濃度13〜30%程度、
温度20〜40℃程度に保持してなるNaOHまたはK
OH溶液中に30〜60分程度の間、収縮調整枠にセッ
トした綛状態のまま浸漬し、収縮調整枠に規制されるま
で無緊張状態で収縮させ、最後まで無緊張状態で収縮さ
せたときの収縮率よりもやや少なく、全体が略一定長と
なる収縮率に止まらせ、麻糸全体を均質または略均質な
収縮状態になるように収縮処理する工程、その後、十分
に脱液して水洗いした上、酢酸等の酸で麻糸内のアルカ
リ成分を中和してから再度水洗い処理を施して麻糸の収
縮性状を固定する工程、収縮した麻糸の性状に支障を来
たさない手段で十分脱水してから、綛毎に麻糸の絡みを
解した上で、同様に収縮した麻糸の性状に支障を来たさ
ない手段で乾燥処理する工程、以上の工程からなること
を要旨とする麻糸の加工方法ということができる。
【0015】麻糸としては、大麻やサイザル麻、マニラ
麻、ケナフ麻等も含む所謂麻全般について対象としても
何等差支えはないが、最も一般的で入手のし易い苧麻
(ラミー)と亜麻(リネン)とを特に対象とするもので
あり、その形態も、単糸から双糸、または3本以上の撚
糸、その他麻繊維を撚糸したもの総てについて応用する
ことができ、それら麻糸は、後述の処理液中に浸漬する
前に、予め所定長さ毎で所定重量の綛、例えば、1〜2
m程度で100〜200g程度となる、処理後の縮みを
考慮して通常の綛長よりも1.5〜2.0程度大きい綛に
作り上げられていなければならない。
【0016】処理液は、マーセライズ処理液として知ら
れる水酸化リチウムや水酸化セシウム、液体アンモニア
等を含むアルカリ溶液の中、この発明の加工方法を実用
的且つ安全に実施する上で、水酸化ナトリウム(NaO
H)溶液または水酸化カリウム(KOH)溶液が最適で
あり、その濃度も、綿糸や綿布について報告されている
22%以上、最適値としての23%とは異なり、13〜
30%程度の範囲でなければならず、NaOH溶液の場
合には、13〜30%程度の範囲内で20%が最適値で
あり、KOH溶液では、前記NaOH溶液よりも高い2
0〜30%程度の範囲内で最適値が30%程度となる。
【0017】処理液の温度としては、綿糸や綿布につい
て報告されている25℃以下の常温とする範囲、あるい
は記述の発明等に適用されている−5℃〜−10℃の範
囲とする低温マーセライズ処理や、−10℃〜100℃
等といった広範なものであってはならず、20℃〜40
℃程度、NaOH溶液、KOH溶液とも、最適には30
℃〜40℃に保持してなるものとすべきである。
【0018】上記のとおりの条件で用意された麻糸の綛
と処理液とは、浴比において1:6〜1: 40、望まし
くはNaOH溶液、KOH溶液とも1: 20となる割合
が実現されるよう、所定量の綛に対する処理液が用意さ
れ、それらNaOHまたはKOH溶液中に、所定量の綛
を30〜60分、望ましくは30〜40分程度の間、当
該処理液中で綛を無緊張状態にして浸漬し、元の綛長に
対して70〜40%程度に縮んだ綛が実現されるように
する。
【0019】なお、それら収縮率を達成する最後の段階
まで完全に無緊張状態のまま放置すると、綛を構成する
麻糸の繊維質が必ずしも均質とは限らず、部分的にばら
つきのある収縮状態となる虞れがあることから、綛全体
を最後まで自由に収縮させてしまわず、自由に収縮させ
たときに最も収縮が劣る部分の綛長を予め想定 (綛の大
きさ、処理液の条件等によっても異なるため、事前に完
全無緊張状態における収縮のばらつきを確認した上、想
定すべきである。 ) し、それ以外の部分もその収縮程
度に押さえられ、全体として均質な収縮が実現されるよ
う、浸漬前に総ての綛を予め収縮調整枠にセットしてお
き、収縮調整枠ごと綛を処理液中に浸漬させるようにす
るか、あるいは、所定条件下に規制して用意した処理液
中に立設状に突出させてある収縮調整枠の上端から綛を
リング状に拡げてはめ込み、該収縮調整枠の外周面に誘
導されて降下し、自然に処理液中に浸漬していくように
する。
【0020】なお、この工程に必要となる収縮調整枠
は、上記のとおり、綛を構成する麻糸の中、その繊維質
のばらつきによって生じる収縮の悪い麻糸に、収縮の良
好な麻糸側の収縮を揃えるための規制をする機能を果た
す物であることから、その所定以上の収縮を押さえら
れ、且つ綛を外装可能であって、収縮処理工程を終えた
後には、縮れた麻繊維が引っ掛かりなく取り外すことが
できるようにした構造の物であれば、特にその構造が限
定されるものではなく、木材やステンレス等の金属、あ
るいは耐アルカリ性合成樹脂等を素材にして円筒状や楕
円筒状、角筒状、厚板状等の物であって、それらによっ
て処理液の綛への到達、浸漬作用に支障を来すことがな
いように配慮した物であればどのような構造の物でも採
用可能となることは云うまでもなく、必要に応じ、綛の
大きさに対応できる適宜公知のサイズ調節機構等、実用
上で有利な構造の組み込まれてなる収縮調整枠を採用す
ることも勿論可能である。
【0021】上記のとおりの所定条件下における処理液
浸漬工程を終えた後、水洗工程、その後、中和してから
再度の水洗工程は、前の処理液浸漬工程を終えた麻糸の
収縮性状を維持、固定するために、従前からのマーセル
化処理において一般的に採用されてきている公知の手段
による工程を実施することとなるが、それらの工程の実
施に際しては、収縮した麻糸の性状に支障を来たさない
手段、例えば、脱水機に装填するとすれば、その遠心力
ができるだけ繊維方向に作用してしまわないよう、綛全
体をダンゴ状に丸めた状態としたり、そのためにネット
の中に詰め込んだ状態にして取り扱う等して、十分脱水
処理しなければならず、また、同様に収縮した麻糸の性
状に支障を来たさないよう、例えば、略水平状に張った
ネットの上に綛を寝かせた状態とし、決して吊るした状
態にならないよう注意した方法によって乾燥処理する必
要がある上、この乾燥工程に入る前には、綛毎に麻糸の
絡みを十分解し、乾燥後、綛のままで全体が均質に収縮
している麻糸を、編み機にかけるためにワインディング
もしくはコーンアップしておかなければならない作業が
整然と実施し得るようにしておく必要がある。
【0022】
【関連する発明】以上詳述したとおりの構成を要旨とす
るこの発明の麻糸の加工方法に関連して、この発明に
は、次のような構成からなる加工麻糸を使った麻編地が
包含されている。即ち、未処理状態の麻糸による綛に対
する収縮率を70〜40%程度にまで収縮処理してなる
加工麻糸を、100%あるいは適宜割合で綿糸、絹糸、
化繊糸等を組み合わせた交撚糸として振り柄編みや成型
編みによる編地としてなるものとした、前記この発明の
新規な麻糸の加工方法によって得られた加工麻糸を使っ
てなることを要旨とする麻編地である。
【0023】この発明の基礎をなす新規な麻糸の加工方
法によって作られた収縮率70〜40%程度にまで収縮
処理してなる加工麻糸は、綛の状態で予め絡まりつきが
解されているときはそのまま直接、また十分に解されて
いない状態の綛の場合には慎重に絡まりつきを解してか
ら、横編み機、特にコンピューター横編み機にかけられ
るよう、綛状態の加工麻糸を、公知の巻取り手段、例え
ばワインディングかコーンアップ等の手段で所定の筒に
巻き取り、麻100%の加工麻糸のまま、従前からのニ
ット用原糸である綿糸や毛糸等の場合と何等区別なく、
振り柄編みや成型編み等の機械編みし、これまで全く不
可能とされてきた振り柄編みや成型編み等による麻編地
を得ることができる。以下では、この発明の麻糸の加工
方法について、幾つかの具体的な実施例を取り上げてあ
る。
【0024】
【実施例1】60/2ラミーを揚返機により、200回
巻き揚げ、長さ126.0cmの綛を作り、該綛を温度
25℃、濃度20%としたNaOH溶液に無緊張状態の
ままで60分間浸した後、脱液、水洗処理を施してか
ら、酢酸による中和処理を済ませた後、再び水洗し、脱
水、乾燥処理したところ、得られた綛の長さは71.6
cmにまで縮み、その収縮率は約43.2%となり、嵩
高で伸縮性に富んだこの発明の加工麻糸が得られた。
【0025】
【実施例2】60/2ラミーを揚返機により、200回
巻き揚げ、長さ126.0cmの綛を作り、該綛を温度
25℃、濃度30%としたKOH溶液に無緊張状態のま
まで60分間浸した後、脱液、水洗処理してから、酢酸
による中和処理の後、再び水洗し、脱水、乾燥処理をし
終えたところ、得られた綛の長さは82.6cmにまで
縮み、元の綛長の約65.6%辺りにまで収縮したもの
となり、嵩高で伸縮性に富み、柔らかな風合の加工麻糸
が得られた。
【0026】
【実施例3】60/2ラミーを揚返機により、200回
巻き揚げ、長さ126.0cmの綛を作った上、筒部の
直径が約23cm ( 周長約73cm ) であって、筒長
約60cm、その下端には直径約50cm程度の載置用
円盤 ( 綛長よりも大きい外周となる円盤 ) がその中心
を筒軸心に合致させるようにして一体化されてなる、全
体をパンチングメタル製とした収縮調整枠に外装状とし
た上、そのまま収縮調整枠と共に、該綛を温度25℃、
濃度20%としたNaOH溶液に無緊張状態のままで6
0分間浸した後、脱液、水洗処理を施してから、酢酸に
よる中和処理を済ませた後、再び水洗し、脱水、乾燥処
理したところ、得られた綛の長さは、当該収縮調整枠に
最後の段階が規制され、本来であれば、前記実施例1の
ように、綛長71.6cm ( 約43.2% ) 辺りにまで
縮む筈のものを、綛長において73.8cm ( 約41.
4% ) に止めるようにしたところ、その嵩高加減には
殆ど見た目の変化は認められないものの、綛を構成する
麻糸全体の収縮状態が外観上で揃って見える、かなり収
縮状態の均質化された伸縮性に富むこの発明の加工麻糸
が得られた。
【0027】
【実施例4】60/2ラミーの綛を作り、該綛を温度2
5℃、濃度20%としたNaOH溶液に無緊張状態のま
まで60分間浸した後、脱液、水洗処理を施してから、
酢酸による中和処理を済ませ、再び水洗し、脱水処理を
した上、予め収縮している麻糸同士の絡みを慎重に解し
て乾燥処理を施し、得られた収縮率約57%程度の加工
麻糸を、反応染料( Sumifix Brill. Red B sp お
よび Sumifix Brill. Violet B sp )で染色後、
巻き返しをした上、コンピューター編み機による透かし
柄編みを実施したところ、全く糸切れもなく、極めてス
ムーズに編み上がり、この発明の透かし柄編地を製造す
ることができ、従来市場に見られなかった麻100%の
透かし柄夏物ニットセーターが得られた。
【0028】
【作用】上記のようにした工程を条件として実現される
この発明の麻糸の加工方法の場合、従前から既に公知と
なっている綿糸または綿布のマーセライズ加工処理によ
る結果と比較してみれば、表1「綿と麻との収縮率」に
その比較データを示すとおり、この発明による加工麻糸
は、綿糸のそれの約2〜2.5倍もの収縮結果が得ら
れ、公知となっている綿糸または綿布のマーセライズ加
工処理データからでは予測もできない極めて特異な収縮
作用が発現される。
【0029】
【表1】
【0030】また、下記の表2「アルカリ濃度の影響」
を実験した結果のデータが示すとおり、この発明の麻糸
の加工方法は、その濃度も、綿糸や綿布について報告さ
れている22%以上、最適値としての23%とは異な
り、13〜30%程度の範囲でなければならず、特に、
NaOH溶液の場合には、13〜30%程度の範囲内で
20%が最適値であり、また、KOH溶液では、前記し
たNaOH溶液よりも高い20〜30%程度の範囲内で
最適値が30%程度となる。
【0031】
【表2】
【0032】さらに、表3「温度の影響」の実験結果の
データのとおり、この発明の麻糸の加工方法における処
理液の温度は、綿糸や綿布について報告されている各種
文献によって明らかにされている25℃以下の常温とす
る範囲、あるいは、特開昭61−47871号発明「セ
ルロース系繊維の擬麻加工方法」や、特開昭59−16
3468号発明「天然セルロース系繊維の改質方法」等
に適用されている−5℃〜−10℃の範囲とする低温マ
ーセライズ処理や、−10℃〜100℃等といった広範
なものであってはならず、20℃〜40℃程度、NaO
H溶液、KOH溶液とも、最適には30℃〜40℃に保
持してなされるべきである。
【0033】
【表3】
【0034】こうした麻糸の加工方法が、これまで特に
研究対象にならず、また実用上にも活かされてこなかっ
た理由には、麻糸が比較的希少価値のある高価な繊維で
あって、従前からその用途範囲が固定されたものになっ
ていたこと、また、麻糸固有の繊維質状の特徴から、織
物としての利用に限られ、編地としての応用が諦められ
てきていたこと、したがって、マーセライズ加工処理の
原理も、専ら綿糸または綿布に向けられ、しかも、その
綿糸または綿布の場合、上記比較データに見られる如
く、比較的伸縮率が低く、元々収縮性のある繊維質であ
る綿糸について、その収縮性の改善側への応用の必要性
は乏しく、緊張収縮技術としての応用が進められてきた
こと、そして、麻への応用は、麻糸が専ら織物としてし
か活かされていなかったため、麻織物への応用しかなさ
れていなかったこと等々、基本的に麻糸をニット用原糸
へ応用する必然性を欠いていたことがその理由と予想さ
れる。
【0035】そして、この基本的な構成によるこの発明
の麻糸の加工方法において、収縮調整枠共々綛を処理液
中に浸漬する加工方法するようにしたことにより、収縮
調整枠に規制されるまでの範囲内だけ綛を無緊張状態で
収縮させ、それら綛を構成する麻糸の中でも、その繊維
質の違いによって極端に収縮が進みがちとなる麻糸も、
その収縮過程において収縮調整枠の大きさによって決定
される範囲での収縮に規制されてそれ以上の収縮が押さ
えられる結果、それらの麻糸部分は、最後まで無緊張状
態で収縮させたときの収縮率よりもやや少なくなるもの
の、予め想定した最も収縮率の悪い麻糸と同じ収縮率に
揃えることが可能になり、綛全体では略一定長となる収
縮率に止めらる。
【0036】しかも、綛の外側に位置する麻糸がその内
側に位置する麻糸の上に重なり状になって著しく膨潤化
して不規則な繊維断面になってしまうことが阻止され、
比較的きれいな円形あるいは楕円形断面に膨潤しながら
収縮している現象が発現されているのと同じように、綛
の最も内側に望む麻糸も、その膨潤、収縮過程におい
て、内側部分が当該収縮調整枠に接触状 ( 先の重なり
状となっている状態に近い状況 ) となるため、同じよ
うに比較的きれいな円形あるいは楕円形断面に膨潤しな
がら収縮したものとなる。したがって、綛を構成する麻
糸全体を均質または略均質な収縮状態 であって、しか
も、綛を構成する麻糸全体の嵩高についても均質化され
た状態になる収縮処理が可能になる。
【0037】その結果、この発明の加工麻糸は、綛の状
態で予め絡まりつきが解されているときはそのまま直
接、また十分に解されていない状態の綛の場合には慎重
に絡まりつきを解してから、横編み機、特にコンピュー
ター横編み機にかけられるよう、綛状態の加工麻糸を、
公知の巻取り手段、例えばワインディングかコーンアッ
プ等の手段で所定の筒に巻き取り、麻100%の加工麻
糸を、ニット用原糸にそのまま使用して、従前からの綿
糸や毛糸等の場合と何等区別なく、振り柄編みや成型編
み等の機械編みし、これまで全く不可能とされてきた振
り柄編みや成型編み等による麻編地として、清涼感溢れ
る肌触りであって、夏物に相応しい外観の麻100%の
ニット商品を得ることができる。
【0038】
【効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の麻糸の
加工方法、およびそれによる麻編地によれば、麻繊維そ
れ自体が、木綿や羊毛、絹等の天然繊維とは違って繊維
が硬く、伸縮性がないという固有の性状を有していたた
め、織物とすることはできても、編んで立体的な柄入り
ニット製品にすることが極めて難しかったという従前か
らの常識を脱し、麻100%による柄物ニット製品を実
用上十分に実現可能にしたことから、これまでは秋冬物
が中心とならざるを得なかったニット業界において、夏
物用柄入りニット商品を提供可能になり、年間を通じて
平均した受注量を確保でき、安定した経営基盤を築き得
ることとなって、不況に喘ぎ、しかも外国製品との競合
をも強いられてきていた同業界の活性化を図ることがで
きることになるという極めて秀れた特徴を発揮するもの
である。
【0039】特に、実施例に取り上げた具体的構成のも
のでは、その収縮性や嵩高の点等の特性において極めて
安定した効果が得られ、しかも、収縮調整枠を取り入れ
た収縮処理工程による加工方法によるものでは、製造さ
れる加工麻糸の上記した特性がより一層安定化し、極め
て高品質の加工麻糸の実現が可能になる上、それら加工
麻糸およびその麻編地は、直接染料や反応染料によって
染色可能になるだけではなく、その染色性が、未処理の
麻に比較して格段に秀れたものとなり、これままで難し
いとされてきていた濃色染めをも可能にするという利点
が得られるものとなる。
【0040】叙述の如く、この発明の麻糸の加工方法、
およびその加工麻糸による麻編地は、その新規な構成に
よって所期の目的を偏く達成可能にするものであり、も
たらされるその秀れた特徴により、夏向けニット製品に
最適な麻100%による柄物ニット商品の生産が可能に
なることから、年間を通して安定した生産を可能にして
ニット業界に多大の利益をもたらし、事業の安定化を図
ることができて、立地する地域の活性化にも繋がって地
域経済にも好影響を与えることができ、したがって、各
方面から高い評価を得て大いに普及、発展するものにな
ると予想されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 元信 山形県米沢市窪田町窪田2736−6 山形県 工業技術センター置賜試験場内 Fターム(参考) 4L002 AA01 AB04 AC01 BB03 EA03 EA06 FA01 4L031 AA02 AB21 AB33 BA11 CA01 DA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さのラミー、リネン等の麻糸によ
    って綛を作る工程、それら所定重量分の綛を、浴比にお
    いて1: 6〜1: 40の割合となる量で、濃度13〜3
    0%程度、温度20〜40℃程度に保持してなるNaO
    HまたはKOH溶液中に30〜60分程度の間、綛状態
    のまま無緊張状態で浸漬、収縮させ、元の綛に対して7
    0〜40%程度の綛長となるまで収縮処理する工程、そ
    の後、十分に脱液して水洗いした上、酢酸等の酸で麻糸
    内のアルカリ成分を中和してから再度水洗い処理を施
    し、麻糸の収縮性状を固定する工程、収縮した麻糸の性
    状に支障を来たさない手段で十分脱水してから、綛毎に
    麻糸の絡みを解した上、同様に収縮した麻糸の性状に支
    障を来たさない手段で乾燥処理する工程、以上の工程か
    らなることを特徴とする麻糸の加工方法。
  2. 【請求項2】 所定長さのラミー、リネン等の麻糸によ
    って綛を作る工程、それら所定重量分の綛を、収縮調整
    枠にセットする工程、収縮調整枠にセットした所定重量
    分の綛を、浴比において1: 6〜1: 40の割合となる
    量で、濃度13〜30%程度、温度20〜40℃程度に
    保持してなるNaOHまたはKOH溶液中に30〜60
    分程度の間、収縮調整枠にセットした綛状態のまま浸漬
    し、収縮調整枠に規制されるまで無緊張状態で収縮さ
    せ、最後まで無緊張状態で収縮させたときの収縮率より
    もやや少なく、全体が略一定長となる収縮率に止まら
    せ、麻糸全体を均質または略均質な収縮状態になるよう
    に収縮処理する工程、その後、十分に脱液して水洗いし
    た上、酢酸等の酸で麻糸内のアルカリ成分を中和してか
    ら再度水洗い処理を施して麻糸の収縮性状を固定する工
    程、収縮した麻糸の性状に支障を来たさない手段で十分
    脱水してから、綛毎に麻糸の絡みを解した上で、同様に
    収縮した麻糸の性状に支障を来たさない手段で乾燥処理
    する工程、以上の工程からなることを特徴とする麻糸の
    加工方法。
  3. 【請求項3】 収縮処理する工程が、綛を浸漬する処理
    液をNaOH溶液とした場合、綛の所定重量分を、浴比
    において1: 20前後の割合となる量で、濃度13〜3
    0%程度、望ましくは20%程度、温度30〜40℃程
    度に保持してなる処理液中に少なくとも30分間、浸漬
    して収縮するようにした、請求項1または2何れか記載
    の麻糸の加工方法。
  4. 【請求項4】 収縮処理する工程が、綛を浸漬する処理
    液をKOH溶液とした場合、綛の所定重量分を、浴比に
    おいて1: 20前後の割合となる量で、濃度20〜30
    %程度、望ましくは30%程度、温度30〜40℃程度
    に保持してなる処理液中に少なくとも30分間、浸漬し
    て収縮するようにした、請求項1または2何れか記載の
    麻糸の加工方法。
  5. 【請求項5】 未処理状態の麻糸による綛に対する収縮
    率を70〜40%程度にまで収縮処理してなる加工麻糸
    を、100%あるいは適宜割合で綿糸、絹糸、化繊糸等
    を組み合わせた交撚糸として振り柄編みや成型編みによ
    る編地としてなるものとした、請求項1ないし4何れか
    記載の麻糸の加工方法によって得られた加工麻糸による
    麻編地。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1311115C (zh) * 2002-05-10 2007-04-18 王新文 一种纯大麻防缩柔软针织品的制造方法
CN102121150A (zh) * 2011-03-21 2011-07-13 盐城悦弘织造有限公司 纯汉麻高支弱强力纱家纺面料的织造方法
WO2012129756A1 (zh) * 2011-03-30 2012-10-04 盐城悦弘织造有限公司 纯汉麻高支弱强力纱家纺面料的织造方法
KR101611402B1 (ko) 2015-10-21 2016-04-11 양대영 손세탁이 가능한 린넨 환편직물 및 이의 제조방법
KR101611405B1 (ko) 2015-10-21 2016-04-11 양대영 고신축성 린넨 환편직물 및 이의 제조방법
JP7401949B1 (ja) 2023-06-15 2023-12-20 澤田株式会社 製糸方法

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