JPS61130647A - 遊星歯車装置を備えた変速機の動力伝達装置 - Google Patents

遊星歯車装置を備えた変速機の動力伝達装置

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JPS61130647A
JPS61130647A JP59252533A JP25253384A JPS61130647A JP S61130647 A JPS61130647 A JP S61130647A JP 59252533 A JP59252533 A JP 59252533A JP 25253384 A JP25253384 A JP 25253384A JP S61130647 A JPS61130647 A JP S61130647A
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JP
Japan
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sun gear
drum
transmission
planetary gear
flange member
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JP59252533A
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English (en)
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Kunio Morisawa
邦夫 森沢
Mitsuhiko Okada
岡田 光彦
Michitaka Kagami
道孝 各務
Nobuyuki Kato
信幸 加藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業−ヒのト11用分野] 本発明は、自動車等車両における遊星歯車装置を備えた
変速機の動力伝達装置に関する・〔従来の技術〕 自動車等車両の変速機として、最近、ベルト式無段変速
装置が提案されている。ベルト式無段変速装置には前後
進の切換え変速および前進速について2段切換え程度の
機能を有する補助変速装置が付属装置として備えられる
補助変速装置は、一般に遊星歯車装置を用いて構成され
る。そして、遊星歯車装置には、クラッチ装置やブレー
キ装置が備えられている。クラッチ装置は遊星歯車装置
に回転動力を伝達したり遮断したりするものであり、普
通には摩擦多板係合形式のものが用いられる。この摩擦
多板係合形式のクラッチ装置には、その出力側部位とし
てドラムを有しており、このドラムと遊星歯車装置のサ
ンギヤとはフランジ部材を介して結合されている。
ドラムと遊星歯車装置のサンギヤとを結合するフランジ
部位は、ドラムとサンギヤの両方に一体的関係に結合さ
れている。すなわち、回転方向にも軸方向にも一体的に
結合されている。これは、遊星歯車装置のサンギヤはは
すば歯車で形成されており、プラネタリギヤとの噛合い
により生じるスラスト力をフランジ部位を介してクラッ
チ装置で受け持たせるようになっているためである。
なお4、補助変速装置は、ヘルド式無段変速装置の入力
側または出力側のいずれかに設けられるが、ベルト式無
段変速装置を小型に構成できる点から、出力側に設置さ
れる傾向にある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述したように、&星歯車装置のサンギヤに生しるスラ
スト力をクラッチ装置を介してケース部材で受け持たせ
るときには、サンギヤのスラスト力はフランジ部材を介
してクラッチ装置のドラムに伝達されることになり、フ
ランジ部材はスラスト伝達部材ともなるため、フランジ
部材はサンギヤに発生するスラスト力を考慮して剛性高
く形成する必要がある。このため、フランジ部材は形状
等を考慮すると共に、板厚を厚くする等して剛性を高く
していた。しかし、このように板厚を厚くしたり形状を
考慮することは、普通には軸長が長くなるなど、大きな
スペースを必要とし、装置が大型となるため、スペース
的に不利となる問題がある。
なお、以上はベルト式無段変速装置に付属する補助変速
装置が遊星歯車装置を用いて構成している場合を例にし
て説明したが、従来、遊星歯車装置を用いて構成される
通常の自動変速機の場合にも同様の問題を生じることが
ある。
而して、本発明が解決しようとする問題点は、遊星歯車
装置のサンギヤにスラスト力が生じる場合であっても、
フランジ部材の配置に必要とするスペースを少なくし、
小型化を図ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
、tQヨ4よ、2工□□。ヶ、□ヤ。ユ、8.    
力をフランジ部材を介して受け持たないようにすること
により、上述の問題点の解決を図るものである。
具体的には、本発明にかかるベルト式無段変速装置は、
次の手段をとる。
すなわち、遊星歯車装置にドラムををする摩擦多板係合
形式のクラッチ装置を介して動力伝達が行われ、クラッ
チ装置のドラムと遊星歯車装置のサンギヤとがフランジ
部材を介して結合されている遊星歯車装置を備えた変速
機の動力伝達装置において、フランジ部材と遊星歯車装
置のサンギヤおよびクラッチ装置のドラムとの結合は回
転方向には一体的となっているがサンギヤとドラムとの
少なくとも一方の結合はスプライン嵌合等により軸方向
には移動可能となっており、遊星歯車装置のサンギヤに
生じるスラスト力はフランジ部材を介することなくケー
ス部材に受け持たせる構造をとる。
〔作用〕
上述の手段によれば、フランジ部材は遊星歯車装置のサ
ンギヤとクラッチ装置のドラムとの結合において、少な
くとも一方の結合がスプライン嵌合等により軸方向に移
動可能に結合されているため、遊星Cη車詰装置サンギ
ヤに生じるスラスト力は、フランジ部材を介してクラッ
チ装置のドラムに伝達されることがない。このため、サ
ンギヤのスラスト力はフランジ部材を介することなく、
ケース部材により受け持たれる。
なお、クラッチ装置から遊星歯車装置への動力伝達は、
従来通り、クラッチ装置のドラムからフランジ部材を介
して遊星歯車装置のサンギヤに伝達される。
〔実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明の一実施例として、ベルト式無段変速装
置に付属して遊星歯車装置の補助変速装置が備えられる
変速機のスケルトン図を示す。
この実施例の変速機は、第2図に示すように、大別して
、フルードカップリング装置50、ベルト式無段変速装
置100、補助変速装置200、減速用歯車装置300
、差動歯車装置350から成っている。
これらの各装置は、変速機のケース部材内に装備されて
いる。ケース部材はフルードカノプリングケース部材1
0、主ケース部材12、カバ一部材14から成っている
そして、これらの各ケース部材により各装置を収容する
室が形成されている。フルードカップリングケース部材
10によりフルードカップリング装置室52が形成され
、フルードカップリング装置50が配置されている。主
ケース部材12とカバ一部材14によりベルト式無段変
速装置室102が形成され、ベルト式無段変速装置10
0が配置されている。また、第2図で見て、主ケース部
材12の下方位置には主ケース部材12により補助変速
装置室202が形成され、補助変速装置200が配置さ
れている。更に、第2図で見て、フルードカップリング
ケース部材10の下方位置には、フルードカップリング
ケース部材10によりデフ室302が形成され、減速用
歯車装置300、差動歯車装置350が配置されている
以下、各装置について順次説明する。
フルードカップリング装置50 フルードカップリング装置50は、フルードカフプリン
グ54と直結クラッチ60とから成っている。フルード
カップリング54はポンプ羽根車56とタービン羽根車
58から成っており、ポンプ羽根車56は不図示のエン
ジンクランクシャットに連結され、タービン羽根車58
はベルト式無段変速装置100の入力軸となる大力プー
リ110の回転軸104に連結されている。フルードカ
ップリング54は、周知の如(、流体(油)を介して動
力伝達を行うものであり、エンジンの回転動力をベルト
式無段変速装置100に伝達する。
直結クラッチ60は、その作動によりエンジンの回転動
力を大力プーリ110の回転軸104にそのまま伝達す
る。動力伝達がフルードカップリング54を介して行わ
れるときには、流体伝達であるため、すべりを生じ減速
して伝達されるが、     1直結クラツチ60によ
るときには、すべりがな(そのまま伝達される。この直
結クラッチ60は、いわゆる燃料消費率を向上させるた
めに備えられるものであり、普通には、高速走行時に作
動されるようになっている。
ベルト式無段変速装置100 ベルト式無段変速装置100は、入力プーリ110と出
力プーリ150から成っている。大力プーリ110は固
定プーリ112と可動プーリ114とから成っている。
固定プーリ112は回転軸104と一体に形成されてお
り、可動プーリ114は回転軸104に軸方向には移動
可能であるが、回転方向には一体的に取付けられている
大力プーリ110の回転軸104は、両側の、主ケース
部材12の隔壁部材12aと、カバ一部材14に、ベア
リング122.124を介して回転可能に支承されてい
る。
固定プーリ112と可動プーリ114との対向ブーり面
112a、114aは、断面■字形の周1il16に形
成されており、この周溝116に伝動ベルト190が巻
き掛りられている。周溝116の幅は可動プーリ114
の軸方向移動により変えられ、伝動ヘルド190が巻き
掛けられる有効径が変えられるようになっている。なお
、可動プーリ114は、背部の油圧シリンダ装置130
によって軸方向移動が行われるようになっている。
出力プーリ150も、おおよそ大力プーリ110と同様
に構成されている。すなわち、固定プーリ152と可動
プーリ[54から成っており、固定プーリ152と一体
の回転軸180に、可動プーリ154が回転方向には一
体であるが、軸方向には移動可能に取付けられている。
なお、出力プーリ150の固定プーリ152と可動プー
リ154の配置は、入力プーリ110の場合と左右逆と
なっている。これは、入力プーリ110と出力プーリ1
50の各周溝116.166の幅が変えられたときにお
ける、伝動ベルト190の位置状態を直線状態とするた
めである。
出力プーリ150の回転軸180も、入カブ−IJ 1
10の場合と同様に、両側の、主ケース部材12の隔壁
部材j2 aと、カバ一部材14に、ヘアリング162
.164を介して支承されている。
また、固定プーリ152と可動プーリ154との対向ブ
ーり面152a、154aは、断面V字形の周溝166
に形成されており、この出力プーリ150の周溝166
と大力プーリ110の周溝116に伝動ヘルド190が
巻き掛GJられる。そして、出力プーリ150も、可動
プーリ154の軸方向移動により、伝動ベルト190が
巻き掛けられる位置の有効径が変えられるようになって
いる。なお、可動プーリ154の軸方向移動は、背部の
油圧シリンダ装置170によって制御されて行われるよ
うになっている。
伝動ベルト190は、詳細構造の図示は省略したが、通
常、無端キャリアと動力伝達ブロックとから構成されて
おり、無端キャリアは、薄層の金冗フープが複数個禎層
されて形成されている。そして、このように形成された
無端キャリアに、複数個の動力伝達ブロックが数珠繋ぎ
に互いに隣接して配設されて、伝動ベルト190が構成
されている。
ベルト式無段変速装置100は上述のように構成されて
いることにより、伝動ベルト190を介して入力プーリ
110から出力プーリ150に動力伝達が行われ、この
とき、大力プーリ110の有効径が変えられることによ
り、出力プーリ150には無段階に変速して伝達される
補助変速装置200 補助変速装置200は、前述のベルト式無段変速装置1
00の出力側に設けられており、ラビニオ型複合遊星歯
車装置210と、2個のブレーキ装置230.240と
、1個のクラッチ装置250とから成っている。
ラビニオ型複合遊星歯車装置210は、第1のサンギヤ
212および第2のサンギヤ214と、第1のサンギヤ
212に噛み合う第1のプラネタリギヤ216と、この
第1のプラネタリギヤ216と第2のサンギヤ214に
噛み合う第2のプラネタリギヤ218と、第1のプラネ
タリギヤ216に噛み合うリングギヤ220と、第1の
プラネ      jクリギヤ216および第2のプラ
ネタリギヤ218を回転可能に支持するキャリヤ222
の各要素から成っている。
上述のラビニオ型複合遊星歯車装置210の各要素と、
2個のブレーキ装置230.240、および111Mの
クラッチ装置250は、出力プーリ150の回転軸18
0と減速用歯車装置300の出力軸310の間で、次の
ように連結されている。
第1のサンギヤ212はクラッチ装置250を介して回
転軸180と連結され、第2のサンギヤ214は回転軸
180とスプライン嵌合により直接連結されている。ま
た、第1のサンギヤ212は隔壁部材12aとの間にブ
レーキ装置230を備えている。同様に、リングギヤ2
20は隔壁部材12aとの間にブレーキ装置240を備
えている。
そして、キャリヤ222が出力部材として、減速用歯車
装置300の出力軸310にスプライン嵌合により連結
されている。
上述の連結構成により、補助変速装置200は、2個の
ブレーキ装置230.2.toと、1個のクラッチ装置
250の選択的作υJにより、前進2段後進1段の変速
段がtFiられる。
m1進第1速  ブレーキ装置230を作動状態、クラ
ッチ装置250およびブレーキ装置240を非作動状態
とすることにより確立される。この状態では、回転動力
は第2のサンギヤ214から入力され、この第2のサン
ギヤ214により第1のプラネタリギヤ216および第
2のプラネタリギヤ218が回転させられ、ブレーキ装
置230により固定された第1のサンギヤ212上を遊
星回転する公転回転が、キャリヤ222から減速して出
力軸310に取り出される。
前進第2速 クラッチ装置250を作動状態、ブレーキ
装置230および240を非作動状態とすることにより
確立される。この状態では、回転動力は第1のサンギヤ
212および第2のサンギヤ214から同時に入力され
、ラビニオ型複合遊星歯車装置210は一体的回転状態
となる。このため、キャリヤ222には入力回転がその
まま取り出される。
後進  ブレーキ装置240を作動状態、クラッチ装置
250およびブレーキ装置230を非作JilJ状!ふ
とすることにより確立される。この状態では、回転動力
は第2のサンギヤ214から入力され、この第2のサン
ギヤ214により第1のブラネタリギャ216および第
2のプラネタリギヤ218は回転させられ、ブレーキ装
置240により固定されたリングギヤ220の内歯上を
遊星回転する公転回転が、キャリヤ222から逆回転状
態で、かつ減速して取り出される。
この実施例の補助変速装置200は、ベルト式無段変速
装W 100から後の動力伝達径路位置に設けられてい
るため、ベルト式無段変速装置100を小型とすること
ができる。すなわち、補助変速装置200は、ベルト式
無段変速装置100より前の動力伝達径路位置に設けら
れる場合には、補助変速装置200でトルク増大が行わ
れることから、ベルト式無段変速装置100を大容量の
大型に構成する必要が生じる。しかし、この実施例のよ
うに、ベルト式無段変速装置100の後に設ける場合に
は、トルク増大はベルト式無段変速装置100の後で行
われるため、ベルト式無段変速装置100の容量は少な
くて済み、小型とすることができる。
また、ベルト式無段変速装置100の前に補助変速装置
200が配設される場合には、ベルト式無段変速装置l
OOの伝動ヘルド190は正逆側回転するため、伝動ベ
ルl−190の使用が過酷となり、耐久性が低下する。
しかし、この実施例のように、前後進の切換えを補助変
速装置200でベルト式無段変速装置100の後で行う
ときには、伝動ベルト190の回転は常に同一回転方向
となり、伝動ベルト190の耐久性を向上させることが
できる。
以上、この実施例では、補助変速装置200をベルト式
無段変速装置100の出力側に設けた場合について説明
したが、勿論、ベルト式無段変速装置100の入力側に
配置した場合であってもよい。
第1図は、上述した補助変速装置200の詳細    
  1構造を示す。この第1図について本発明が特徴と
するクラッチ装置250から遊星歯車装置210への動
力伝達構造について説明する。
先ず、クラッチ装置250について説明するに、クラッ
チ装置250は、摩擦多板係合形式で形成されている。
摩擦多板係合形式で形成されるクラッチ装置250は、
ハブ256とドラム258との間に、周知のように、デ
ィスクプレートと摩擦プレートとが複数枚組合わされた
摩擦係合部材252が配設されている。ハブ256はそ
の内方端において回転軸180とスプライン嵌合により
取付けられており、回転方向には一体であるが軸方向に
は摺動可能に取付けられている。ドラム258はフラン
ジ部材260を介して第1のサンギヤ212と連結され
ている。
このドラム258と第1のサンギヤとのフランジ部材2
60を介しての連結は、次の様に結合されている。先ず
、フランジ部材260と第1のサンギヤ212との結合
は回転方向にも軸方向にも一体的に結合されている。次
に、フランジ部材260とドラム258との結合は回転
方向には一体であるが、軸方向には移動可能に結合され
ている。
この結合関係の詳細構造について次に説明する。
第3図および第4図はドラムの単品形状を示し、第5図
および第6図はフランジ部材の単品形状を示す。ドラム
258は第3図および第4図に示すように、その円筒状
部258aの内周面にスプライン500が形成されてい
る。また、円筒状部258aの内周面には周方向に溝5
02が形成されている。この溝502には第1図に示す
止めリング504が嵌め込まれ、摩擦係合部材252が
この止めリング504により位置決めされている。
したがって、摩擦係合部材252は第1図で見て右方へ
の移動が阻止される。なお、第4図に良(示されるよう
に、溝502が設けられる位置からドラム258の右端
までは、後述するフランジ部材260との結合において
フランジ部材260が軸方向に移動するに必要とされる
だけの所定幅Wが設けられている。
一方、フランジ部材260は第5図および第6図に示す
ように、その外周部にスプライン510が設けられてい
る。このフランジ部材260のスプライン510と、前
述のドラム258のスプライン500は同一歯数に形成
されており、フランジ部材260のスプライン510は
ドラム258のスプライン500の幅W箇所でスプライ
ン嵌合している。このスプライン嵌合により、フランジ
部材260とドラム258は回転方向には一体的である
が、軸方向には所定幅Wの範囲で相対移動が可能となっ
ている。詳細には1.ドラム258に対してフランジ部
材260は軸方向に移動可能となっている。
なお、摩擦係合部材252を構成するディスクプレート
とKI”Aプレートの一方は、ドラム258のスプライ
ン500にスプライン嵌合されているが、このスプライ
ン嵌合は、ドラム258に設けられるスプライン500
に対して一つおきに嵌合するスプライン嵌合となってい
る。すなわち、ドうム258のスプライン500に嵌合
するディスクプレートまたは摩擦プレートの摩擦係合部
材252に設けられるスプラインの歯数は、ドラム25
8のスプライン500の歯数の1/2となっている。こ
れは、摩擦係合部材252のディスクプレートおよび摩
擦プレートは複数枚設けられることから、一枚当りのト
ルク伝達容量が小さいためである。しかし、このように
、摩擦係合部材252のスプラインとフランジ部材26
0のスプライン51. Oを歯数は異なるが同一大きさ
に形成することにより、ドラム258に設けるスプライ
ン500を別々に形成する必要がなく、共通のものとし
て設けることができる。このため、スプライン500の
加工を容易に行うことができる。
第5図および第6図に示すフランジ部材260の内周部
は、第1図に示すように、遊星歯車装置210の第1の
サンギヤ212に溶接にて結合されている。このため、
フランジ部材260と第1のサンギヤ212とは回転方
向にも軸方向にも一体的となっている。なお、フランジ
部材260が一体的9結合され6第1o−+7*°l−
212D!・′よ      、すば歯車に形成されて
おり、プラネタリギヤ216との噛合いにより、動力伝
達時には、第1図で見て、左方向のスラスト力が生じる
ようになっている。
第1のサンギヤ212に生じるスラスト力により、第1
のサンギヤ212および第1のサンギヤ212と一体的
となっているフランジ部材260ば、第1図で見て、左
方向に軸方向移動するが、この軸方向移動は、フランツ
部付260とドラム258との間では両者がスプライン
嵌合されて軸方向移動が許容されているため、スラスト
力はクラッチ装置250には伝えられない。このため、
フランジ部材260は通常のトルク伝達のみを考慮して
板厚を決めればよく、この結果、板厚を従来に比べ薄く
することができる。したがって、普i1Hには、板厚を
薄くした分だけ軸長を短くすることができ、装置の小型
化を図るこ・とができる。また、フランジ部材260の
形状も従来に比べ単純f、(形状とすることが可能とな
る場合があり、この場合には、更にフランジ部材260
を設置するためのスペースの減少を図ることができ、−
R3小型化を図ることができる。
第1のサンギー1−212のスラスト力は、ハブ256
の内周位置、後述する断面コ字形の基部560b、およ
びこれらの間に介在されるスラストベアリング550.
552.554を介して、隔壁部材12aの突出部分1
2bで受け持つようになっている。
なお、この実施例の構造では、フランジ部材260とド
ラム258との結合をスプライン嵌合として軸方向に移
動可能とした場合について説明したが、逆に、フランジ
部材260と第1のサンギヤ212との結合をスプライ
ン嵌合として軸方向に移動可能としてもよい。また、ド
ラム258と第1のサンギヤ212との両方の結合をス
プライン嵌合として両方ともに軸方向に移動可能として
もよい。
再び、クラッチ装置250の一般的な説明に戻ると、ド
ラム258の垂直壁はシリンダ部位258bとなってお
り、このシリンダ部位258bにはピストン254が嵌
合している。そして、このシリンダ部位258bにより
郭定される作動油室264に作動油圧が供給されること
により、ピストン254は作動され、摩擦係合部材25
2が係合状態とされる。この係合伏態により回転軸18
0と第1のサンギヤ212は回転連結され、回転軸18
0の回転が第1のサンギヤ212に伝達される。
シリンダ部位258bの内周部に連結して配置される部
材560には突出部位560aが半径方向外方に向けて
形成されており、このため、ピストン254はシリンダ
部位258bの半径方向外方位置に円環状に嵌合されて
いる。これは、ピストン254の受圧面積を小さくする
ためにとられた構成である。ピストン254にはリター
ンスプリング266が掛止されており、ピストン254
を作動状態から戻し作動する。
また、部材560の基部560bは断面コ字形に形成さ
れており、隔壁部材12aの突出部分12bにスラスト
ベアリング268を介して取付けられている。これによ
り、シリンダ部位258bに生じるスラスト力は隔壁部
材12aの突出部分12bで受け持たせることができ、
その構成を簡単とすることができる。すなわち、隔壁部
材12aがないときには、シリンダ部位258bのスラ
ス1−力は回転軸180で受ける構成としなければなら
ず、スラストを受ける構成が必然的に複雑となり、かつ
困難となる。また、この場合には、相対回転数が高いと
いう不利もある。
また、作動油室264への作動油圧の供給は、部材56
0cこ形成された油路270を通じて行われるようにな
っており、この油路270には隔壁部材12aに形成さ
れた油路を通じて供給されるようになっている。
なお、ブレーキ装置230は、周知のブレーキバンド形
式で構成されており、クラッチ装置250のドラム部材
258の外周に配設されている。
また、ブレーキ装置240は、クラッチ装置250と同
様に摩擦多板係合形式で形成されており、遊星歯車装置
210のリングギヤ220と隔壁部材12aとの間に配
設されている。
減速用歯車装置300 減速用歯車装置300は、第2図に示すように、出力軸
310に設けられたギヤ312が、中間軸320の第1
のギヤ322と噛合い、中間軸320の第2のギヤ32
4が最終減速ギヤ330と噛合って構成されている。こ
れらの各ギヤの噛合いは減速回転させられる構成とされ
ている。これにより、補助変速装置200からの回転は
、この減速用歯車装置300により減速して差動歯車装
置350に伝達される。
差動歯車装置350 差動歯車装置350は、最終減速ギヤ330に周知の構
成で備えられている。すなわち、左右一対のサイドギヤ
352.354に、ピニオンシャフト360に支持され
たピニオン356.358が噛合っており、回転動力は
デフケース362から、ピニオンシャフト360、ビニ
オン356.358を経て、サイドギヤ352.354
に伝達され、サイドギヤ352.354から駆動軸37
0.372を経て不図示の車輪に伝達される。そして、
左右車輪の差動回転は、ビニオシ356.358の回転
により許容されるようになっている。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明によれば、クラッチ装置の
ドラムから遊星歯車装置のサンギヤに動力伝達を行うフ
ランジ部材は、サンギヤとドラムとの少なくとも一方の
結合が軸方向に移動可能とされて結合されていることに
より、サンギヤに発生するスラスト力はフランジ部材を
介することなくケース部材に受け持たれるため、フラン
ジ部材は動力伝達時における回転トルクのみを考慮して
形成すれば足り、このため、フランジ部材の板厚を、従
来のスラスト力をも伝達する場合に比べ、薄くすること
ができ、軸方向長さを短縮することができる。この結果
、変速機全体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としてベルト式無段変速装置
に付属して設けられる遊星歯車装置を備えた補助変速装
置の詳細構造を示す断面図、第2図は変速機全体を示す
スケルトン図、第3図はクラッチ装置のドラムを示す正
面図、第4図は第3図の[V −rV線断面図、第5図
はフランジ部材の正面図、第6図は第5図のV[−VI
線断面図である。 符号の説明 l2δ  主ケース部)Aの隔壁部材(ケーン、部材) 210   ラビニオ型複合遊星ff、I;i車装置2
12  第1のサンキャ 250  クラッチ装置 258−ドラム 260  フランジ部材 出願人  トヨタ自動車株式会社 第2図 第3図    第4図 第5図 τ 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、遊星歯車装置にドラムを有する摩擦多板係合形式の
    クラッチ装置を介して動力伝達が行われ、クラッチ装置
    のドラムと遊星歯車装置のサンギヤとがフランジ部材を
    介して結合されている遊星歯車装置を備えた変速機の動
    力伝達装置において、前記フランジ部材と遊星歯車装置
    のサンギヤおよびクラッチ装置のドラムとの結合は回転
    方向には一体的となっているがサンギヤとドラムとの少
    なくとも一方の結合はスプライン嵌合等により軸方向に
    は移動可能となっており、遊星歯車装置のサンギヤに生
    じるスラスト力はフランジ部材を介することなくケース
    部材に受け持たせる構造となっていることを特徴とする
    遊星歯車装置を備えた変速機の動力伝達装置。
JP59252533A 1984-11-29 1984-11-29 遊星歯車装置を備えた変速機の動力伝達装置 Pending JPS61130647A (ja)

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