JPS6112281A - 好気性菌類の培養方法 - Google Patents

好気性菌類の培養方法

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JPS6112281A
JPS6112281A JP13090984A JP13090984A JPS6112281A JP S6112281 A JPS6112281 A JP S6112281A JP 13090984 A JP13090984 A JP 13090984A JP 13090984 A JP13090984 A JP 13090984A JP S6112281 A JPS6112281 A JP S6112281A
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JP
Japan
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growth
closed
microorganisms
vessel
medium
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JP13090984A
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Yoshihiko Nishizawa
西澤 嘉彦
Shiro Yamada
山田 四郎
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Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は好気性菌類、特に糸状菌又は担子菌の培養方法
に関する。
従来、醤油、味噌、清酒等を製造する際に用いられる種
麹は、通常シャーレ又は蓋付トレイ等の密閉容器に、小
麦、皺、米等の固体培地を充填し殺菌後糸軟菌を接種し
培養して得られる。
しかしながら、この方法は培地中への酸素の補給あるい
は糸状菌の生育にともない発生する炭酸ガスの除去が充
分とは言えない。そのため培養中シャーレ又は蓋を若干
持ち上げたシあるいは容器の蓋部に綿栓等を取シ付けて
空気の流通をはかること等も行われているが充分でなく
、また操作が繁雑であったシ、汚染菌が侵入する恐れが
あった。
またエノキタケ、ヒラタケ、ナメコ、シイタケ等の担子
菌は鋸屑を主体とし、これに必要により米糠等の栄養源
を適当量配合した培地に担子菌の種菌を接種、培養して
得られている。とれら担子菌の培養は外気と共に侵入し
菌床を腐敗させる汚染菌の侵入を防止するため、上記固
体培地を例えば、壜等の容器に充填し紙栓又は綿栓等の
空気フィルターを取り付けたり、あるいは上記固体培地
をフィルムシートで包むか又はプラスチック製袋等に充
填して殆んど外気と遮断した状態で培養される。そのた
め好気的に性質を持つ上記エノキタ去が充分でなかった
。従って培養容器の形状、大きさを工夫したシあるいは
フィルムシートの包み方を緩やかにする等の方法により
適当に空気の流通をはかつているが未だ十分でなく、担
子菌の培養は酸素不足及び炭酸ガス等の蓄積による阻害
作用のため、培養期間が長期にわたるという欠点があっ
た。従って食用キノ°コ類の栽培事業に於いて゛は出来
る限り生育期間を短縮することにより発茸を早め、培地
の回転を早めることが要望されていた。
そこで本発明者等は上記実情に鑑み、種々検討する中で
過酸化カルシウムに着目した。
過酸化カルシウムは水中あるいは湿気の多い環境に放置
すると徐々に分解して酸素を放出し、同時に水酸化カル
シウムを生成する。
そこでとの過酸化カルシウムを密閉容器中での菌類の固
体培養に適用すべく検討した結果、好気性菌類、特に糸
状菌又は担子菌を密閉容器等中で固体培養するに際し、
容器内もしくは培地中に過酸化カルシウムを存在させる
ことにより、糸状菌又は担子菌等の生育に必要な酸素を
培養容器等の外部から取シ入れ乞ことなく内部から発生
させて供給し、また菌類の生育に伴って発生し阻害作用
のある炭酸ガスも、反応により生成する水酸化カルシウ
ムに吸収除去するζ′とができることを知見し、本発明
を完成した。
即ち本発明は、好気性菌類を密閉もしくは半密閉容器を
用いて固体培養するに際し、容器内もしくは培地中に過
酸化カルシウムを添加することを特徴とする好気性菌類
の培養方法である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に用いられる好気性菌類としては、その生育に酸
素を要求する菌類、特に醤油、味噌、清酒等の製造に用
いられる例えば、アスペルギルス属、ペニシリウム属、
モナスカス属、ノイロスポラ属、ムコール属、リゾープ
ス属等の糸状菌、エノキタケ、ヒラタケ、ナメコ、シイ
タケ等食用キノコ類の栽培に用いられる例えば、エノキ
タケ属、ヒラタケ属、スギタケ属、シイタケ属等の担子
菌が好適に用いられる。
そしてこれら好気性菌類の培地としては、通常の固体培
養に用いられる炭素源、窒素源、その細菌類の生育に必
要な諸成分から成る固体培地を用いることができる。例
えば、糸状菌の培養には、大豆、脱脂大豆、グルテン等
の蛋白質原料、米、麦、とうもろこし等の炭水化物原料
並びに醤油粕、味淋粕、酒粕、皺、糠、フィツシュミー
ル等の食品産業の副産物等が用いられる。又、担子菌の
培養には例えば、鋸屑等の木質原料、バガス、籾殻、莢
、藁等の植物繊維原料等の1種又は2種以上を主原料と
し、これに担子菌の栄養物質、例えば、米糠、とうもろ
こし糠、コーンスチープリカー、麩、アミノ酸類、大豆
ミール、醤油粕等の窒素源、グルコース、マルツエキス
等の炭素源、燐酸−カリウム、炭酸石灰、硫酸マグネシ
ウム等のミネラル及びビタミン類等から選ばれた1種又
は2種以上を配合したものが用いられる。
次に上記の菌類用培地を適当な密閉容器もしくは半密閉
容器に充填する。
本発明で言う密閉容器もしくは半密閉容器とは、通常糸
状菌、担子菌等の菌類を固体培養するのに用いられる例
えば、試験管、シャーレ、フラスコ、壜、トレイ、袋、
シート等ガラス製、木製、合成樹脂製、金属製等の容器
もしくはシートに綿栓、紙栓、その他の空気フィルター
、蓋等を取付けたシあるいは包む等の方法により殆んど
外気と遮断した状態とすることができるものをいう。
これらの密閉容器もしくは半密閉容器に上記の菌類用培
地を充填し、通常の殺菌処理を行う。そして菌類の種菌
を接種して培養を行うが、この際に、容器内もしくは培
地中に過酸化カルシウムを添加する。
本発明で使用する過酸化カルシウムは、農園芸用として
市販されている過酸化カルシウム粉剤、例えば、3゛カ
ルパー粉剤″〔保止ケ谷化学■製〕を用いることができ
る。
過酸化カルシウムの添加量は、菌種、培地量、容器の形
状等により適当に加減すればよいが、概ね培地重量の/
%(W/W)以内が好ましい。そして添加方法は、容器
と培地との間隙又は培地中の種菌の接種穴の底に置いた
シ、培地上にそのままあるいは水溶液として撒布する等
の方法が用いられる。そして添加後はそのままでもよく
、培地と均一に混合してもよい。また添加時期は培養中
のいつでもよいが、汚染菌の侵入等を考慮すると種菌接
種時に添加するのが好ましい。
このようにして種菌を接種し過酸化カルシウムを添加し
た後は、通常の培養法に従って培養し、種麹又は食用茸
菌床を得ることができる。
以上の如く、本発明方法によると好気性菌類を密閉状態
のまま培養を行っても、菌類の生育に必要々酸素の発生
及び菌類の生育に伴って発生し阻害作用のある炭酸ガス
の吸収が密閉した容器内で行われるため、何等空気調節
のため蓋等を操作する必要が々く、健全で純度の高い種
麹あるいは菌糸の生育が良好で汚染の発生もない食用茸
菌床を早期に得ることができる。
以下、実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 蓋付ステンレスケース(大きさ:600×300×乙O
mm ) 20枚を用いて、7ケース当り/ Kgの皺
をそれぞれ充填し、水分≠O%となるように加。
水して平らに拡げた。蓋をしてそれぞれ常圧殺菌装置に
入れ、圧力0Kv/cd−Gの水蒸気によジノ時間殺菌
処理した後接種室に移し、室温迄冷却した。
そして試験区10ケースには市販醤油用種菌22及び過
酸化力ルンウム〔品名:カルパー粉剤、採土ケ谷化学■
製〕0.jf/を加えてよく混合して蓋をし、対照区7
0ケースには醤油用種麹のみ2?を加えて同様に処理し
、試験区、対照区とも2に℃の恒温室に移し70時間蓋
を取ることなくそのまま培養した。培養終了後、それぞ
れ胞子数、細菌数及び胞子発芽率を測定し、第1表に示
し7た。
第   1   表 (注1)第1表に於ける各値は、それぞれのケースから
jグづつ試料を採取して分析に供し、その平均値で示し
た。
(注2)胞子数・・・トーマ血球計数器を使用して測定
した。
(注3)#l菌数・・・加糖ブイヨン寒天培地を用いる
平板法により3!;℃、≠r時間培時間培養−ニー数を
測定して求めた。
(注4)胞子発芽率・・・カバーグラス上に米麹汁寒天
培地を張り、その培地上に胞子懸濁液を流した後胞子を
定着せしめ、30℃で5時間培養した後、顕微鏡で測定
して求めた。
第1表の結果から、試験区(過酸化カルシウム添加)は
対照区(過酸化カルシウム無添加)に比較して、胞子数
が多く、細菌数の少ない生育良好な種麹であシ、発芽率
も良好であった。
実施例2 ブナ鋸屑110に9、米糠10Kgを均一に混合した後
、水totを加え、水分t 3. r %の培地を調整
した。これを7jOηrl容ポリプロピレン壜(直径:
りj艶、高さ:/30謹)200本に!009づつ壜の
肩迄詰め、それぞれの壜の中心部に底に達する迄接種穴
を開けた。紙栓をしてゴムバンドで止め、オートクレー
ブで圧力/にり/ca−G、60分殺菌を行った。そし
て接種室に移し、放冷して培地温度2!℃となってから
、試験区100本については、それぞれ過酸化カルシウ
ム〔品名:カルバ−粉剤、採土ケ谷化学■製] 0.夕
?を接種穴の底に添加し、次いで米粒大に砕いたナメコ
種菌〔明治製菓■製、極早生種〕λmlを接種した。ま
た対照区の700本については、ナメコ種菌のみ2ml
を接種した。そして試験区、対照区とも紙栓をして20
℃の培養室に移して培養し、菌糸の完熟後、is’cの
冷房室に移して子実体の発生処理を行った。その結果を
第2表に示した。
第   2   表 第2表より明らかな如く、試験区(過酸化カルシウム添
加)は対照区(過酸化カルシウム無添加)に比較して、
短期間で菌糸が完熟し、汚染本数も少なく、さらに子実
体の収量も多かった。
実施例3 ブナ鋸屑3gKg、米糠ll−に7、籾殻4LK9を均
一に混合し、水りOtを加えて水分乙オ係の培地を調整
した。これをハイゼツクスシートを底に敷いた木箱(大
キサ: A30×3!r (1)X/ 00tran)
/乙箱ににそれぞれ3− Kfづつ充填し、表面を均ら
した後、それぞれシートで包装した。これを常圧殺菌装
置に入れ圧力OKg/cm−Gの水蒸気により2時間殺
菌処理した後、室温迄冷却して接種室に移し、試験区r
箱についてはシートを開いて粗砕したシイタケ種菌(筒
材食用菌研究所製、54号)30mlを散布し、次いで
培地側面部とシートとの間隙にそれぞれ過酸化カルシウ
ム〔品名:カルパー粉剤、採土ケ谷化学■製〕21i′
を添加しシートを固く包装した。また対照区のg箱につ
いてはシイタケ種菌のみ30WLlを接種し、常法通り
緩く包装した。
そして試験区、対照区とも温度j〜10℃で仮伏し、タ
ケ月経過後、温度/λ〜20℃で棚差しした。棚差し後
菌床を完熟させ、さらに/J−℃の発生室に移し発生処
理を行った。その結果を第3表に示した。
第   3   表 第3表に示す如く、試験区(過酸化カルシウム添加)は
対照区(過酸化カルシウム無添加)に比較して、短期間
で菌床が完熟し、汚染もなく、子実体の収量も多かった

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)好気性菌類を密閉もしくは半密閉容器を用いて固
    体培養するに際し、容器内もしくは培地中に過酸化カル
    シウムを添加することを特徴とする好気性菌類の培養方
    法。
  2. (2)好気性菌類が、糸状菌又は担子菌より選ばれた1
    種である特許請求の範囲第(1)項記載の培養方法。
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