JPS61118564A - 点火時期制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はエンジンの点火時期制御装置に関するもので
ある。

（従来技術およびその問題点） エンジンの点火時期制御装置は、エンジンの点火プラグ
に高電圧パルスを供給するタイミングをエンジン回転数
の増減に応じて適切に調整し、シリンダ内の最適燃焼を
得るとともに、エンジンの極低回転域における逆トルク
の発生も防止しようとするものである。

このような点火時期制御装置として本件出願人−は先に
特願昭５８−１３３６２９号で開示したような発明をし
た。この先の発明に係る点火時期制御装置を、第５図（
ａ）　（ｂ）および第６図（ａ）〜（ｅ）も参照して説
明すると、まず、第５図は、エンジンの正回転時に上死
点（以下ｒＴＤＣＪという）付近のそれぞれ所定のクラ
ンク角度位置で正および負のタイミングパルス（第１、
第２のタイミングパルス）Ｐｃ、、Ｐｃ２を発生するパ
ルサ（パルサ発生手段）を示している。パルサはエンジ
ンのクランク軸１１に装着したフライホイール１２に鉄
等の強磁性部材で形成した誘導子１３を固着し、該誘導
子１３の回転時に当該誘導子１３と対向可能に配設した
磁石１４にパルサコイル１ｂを巻回して構成したもので
ある。第１のタイミングパルスＰｃ工は、クランク軸１
１の回転に伴って誘導子１３の一端１３ａが磁石１４を
通過し始める角度位置で立上り（１５ａの方向）、一方
、第２のタイミングパルスＰｃ、は誘導子１３の他端１
３ｂが磁石１４から抜は出る角度位置で立上る（１５ｂ
の方向）。このようにしてエンジン回転に伴って第１と
第２のタイミングパルスＰｃエ　ｐ　ｃ、が所定のクラ
ンク角度位置で発生する。第１のタイミングパルスＰｃ
ｍの立上り時点と第２のタイミングパルスＰｃ、の立上
り時点との間隔１６は、あるエンジン回転数に対しては
常に一定の間隔に規定される。一方、制御回路部には、
第２のタイミングパルスＰｃ、の立下り（１５Ｃの方向
）に同期して第１鋸歯状波信号（第６図（ｂ））を発生
する第１鋸歯状波発生回路、第１および第２のタイミン
グパルスＰｃユ、Ｐｃ、間において第１鋸歯状波信号よ
り大なる傾斜を有し且つ前縁立上り部を有する第２鋸歯
状波信号（同ｒＭ（ｃ））を発生する第２鋸歯状波発生
回路、第２のタイミングパルスＰｃ、の発生期間□にお
いて第２鋸歯状波信号よりも大なるレベルの矩形波信号
（同図（ｄ））を発生する矩形波発生回路、第１鋸歯状
波信号と第２鋸歯状波信号もしくは矩形波信号とを比較
して両比較信号が一致したときオン信号を発生する比較
回路、このオン信号に応じて点火回路に向けてトリガ信
号を発生するトリガ信号発生回路が備えられている。こ
のように先の発明に係る点火時期制御装置は、第２のタ
イミングパルスＰＣ２の立下り時点（１５Ｃの立下り時
点）を１つの基準点として、第１鋸歯状波信号を、この
基準点に同期して発生させ、また、他の各信号も第６図
（Ｃ）（ｄ）（ｅ）にそれぞれ示すように上記の基準点
を立下りタイミングとして発生させている。

そしてこのように先の発明に係る点火時期制御装置は各
信号の立下りタイミングが第２のタイミングパルスＰｃ
、の立下り時点となっているので、低回転時における点
火時期の最遅角度位置は、この第２のタイミングパルス
Ｐｃ２の立下り時点となっている。一方、エンジン回転
数が上昇すると、これに対応して比較回路から出力され
るオン信号が所要量進角した位置で発生し、点火時期が
所要量進角する。

ところでパルサから発生する第１および第２のタイミン
グパルスＰ　ｃ、、　Ｐ　ｃ２の各立上り時点（１５ａ
、１５ｂの時点）は、誘導子１３の両端１３ａ、１３ｂ
間の長さ等により物理的に決るものであるが、当該パル
スＰ　ｃｌ、　Ｐ　ｃ、自体のパルス幅はエンジン回転
の影響を受け、特に始動時の極低回転時には不安定にな
り易いという要素を有している。

しかしながら先の発明に係る点火時期制御装置にあって
は、点火時期の最遅角度位置が第２のタイミングパルス
Ｐｃ、の立下り時点となっていて、そのパルス幅の影響
を受けるようになっていたため、最遅角度の点火時期が
不安定となる場合があり、逆トルクの発生を確実に押さ
えることは難かしかった。このためエンジンの強度を大
きくとる必要があり、エンジンの重量増加を招いていた
。

（発明の目的） この発明はこのような点に着目してなされたもので、そ
の目的とするところは２段進角特性を有するとともに、
エンジン始動時近傍の低いエンジン回転数における点火
時期を精度良く制御して逆トルクの発生を効果的に抑え
エンジンの重量軽減を図ることのできる点火時期制御装
置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、この発明はトリガ信号に応じ
て点火プラグ駆動用の点火コイルに高電圧パルスを供給
する点火回路に、当該トリガ信号を供給する点火時期制
御装置であって、それぞれ所定のクランク角度に対応し
た第１および第２のタイミングパルスを発生するパルス
発生手段と。

該第２のタイミングパルスの立上りに同期した第１１歯
状波信号を発生する第１鋸歯状波発生回路と、前記第１
および第２の両タイミングパルス間において該第１１ｉ
１歯状波信号より大なる傾斜を有し且つ前縁立上り部を
有する第２＠歯状波信号を発生する第２鋸歯状波発生回
路と、前記第１および第２の両タイミングパルス閏にお
いて該第１鋸歯状波信号より大なる傾斜を有する第３鋸
歯状波信号を発生する第３鋸歯状波発生回路と、前記第
１鋸歯状波信号と第３鋸歯状波信号とを比較してこれら
両タイミングパルスの立上り時までの間において前記第
２鋸歯状波信号より大なるレベルの矩形波信号を発生す
る矩形波発生回路と、前記第１鋸歯状波信号と第２鋸歯
状波信号もしくは矩形波信号とを比較して両比較信号の
信号レベルが一致した時に駆動信号を発生する比較回路
と、この駆動信号に応じて前記リトガ信号を発生するト
リガ信号発生回路とを具備したことを特徴とするもので
ある。第１鋸歯状波信号は第２のタイミングパルスの立
上りに同期して発生し、他の各信号も、この第２のタイ
ミングパルスの立上り時点を基準として立下るように形
成されるので、エンジンの回転速度の増減に適切に対応
した２段進角特性を有するとともに、最遅角度の点火時
期を、エンジン始動時等の不安定な回転状態に影響を受
けることのない第２のタイミングパルスの立上り時を基
準として決めることができ、点火時期を精度よく制御で
きて逆トルクの発生を効果的に抑え、エンジンの重量軽
減を図ることができるという利点がある。

（実施例） 以下この発明を図面に基づいて説明する。第１図はこの
発明の実施例を示す図である。

まず構成を説明すると１図中筒号１は発電機で。

この発電機１におけるエキサイタコイル１ａから導出さ
れた線路が点火回路２に接続されている。

点火回路２にはエキサイタコイル１ａの交流出力を整流
するためのダイオードＤ、３．その整流出力により充電
されるコンデンサＣいおよびこのコンデンサＣ８の放電
制御用のサイリスタＳＣＲが備えられている。点火回路
２の出力端は、イグニッションコイル３における１次コ
イル３ａに接続され、２次コイル３ｂに点火プラグ４が
接続されている。発電機１における符号１ｂは、前述の
パルス発生手段を構成しているパルサコイルで、このバ
ルサコイル１ｂと点火回路２との間に次のような点火時
期制御回路が配設されている。この制御回路を、第２図
（ａ）〜（ｆ）に示す各信号も参照して、まず、各機能
毎のブロックで大別すると、電源回路Ｑ、第２のタイミ
ングパルスＰｃ２の立上りに同期した第１鋸歯状波信号
（第２図（ｂ））を発生する第１鋸歯状波発正回路ｍ、
第１および第２の両タイミングパルスＰｃ工、Ｐｃ。

間において第１鋸歯状波信号より大なる傾斜を有し且つ
前縁立上り部を有する第２鋸歯状波信号（同図（Ｃ））
を発生する第２鋸歯状波発生回路ｎ、第１および第２の
両タイミングパルスＰｃＬ。

Ｐｃ、間において第１鋸状波信号より大なる傾斜を有す
る第３鋸歯状波信号（同図（ｄ））を発生する第３鋸歯
状波発生回路Ｐ、第１鋸歯状波信号と第３鋸歯状波信号
とを比較し、これら両信号の信号レベルが一致した時か
ら第２のタイミングパルスＰｃ、の立上り時のでの間に
おいて第２鋸歯状波信号より大なるレベルの矩形波信号
（同図（ｅ））を発生する矩形波発生回路ｑ、第１鋸歯
状波信号と、第２鋸歯状波信号および矩形波信号の合成
波信号（同図（ｆ））とを比較して両比較信号の信号レ
ベルが一致した時に駆動信号を発生する比較回路ｒ、こ
の駆動信号に応じて点火回路２駆動用のトリガ信号を発
生するトリガ信号発生回路Ｓの各回路で構成されている
。

次いで上記各回路Ｑ　”　ｓの内部構成の詳細をさらに
説明すると、電源回路ρは、エキサイタコイル１ａの交
流電圧を整流するダイオードＤ□と、この整流出力によ
り抵抗Ｒ１を介して充電されるコンデンサＣ１と、その
充電電圧を所定の電圧値Ｖｅに規定するためのダイオー
ドＤ２およびツェナーダイオードＺＤとで構成されてい
る。

第１鋸歯状波発生回路ｍには、抵抗Ｒ２を介してこの電
源回路１に連なるコンデンサＣ□が配設され、この前段
に第２（負）のタイミングパルスＰｃ３でオンに転じる
トランジスタＱ□が配設されている。トランジスタＱ１
は、これがオンに転じたとき抵抗Ｒ□、Ｒ４とともにコ
ンデンサｃ２の充電電圧を放電する放電路を形成する。

トランジスタＱ８のベースは、バイアス設定用等の抵抗
ＲｓおよびコンデンサＣ，の並列回路を介してアースに
接続されている。ダイオードＤ−家波形成形用等のダイ
オードである。

第２鋸波状発生回路ｎには電源回路。がら電源線路５が
導かれ、この電源線路５がトランジスタＱ２、抵抗Ｒい
および順方向接続のダイオードＤ４を介してコンデンサ
Ｃ４に接続されており、このコンデンサＣ４の他端はア
ースされている。トランジスタＱ２のベースは抵抗Ｒ０
およびトランジスタＱ３を介してアースに接続され、さ
らにこのトランジスタＱ３のベースは、抵抗Ｒ１゜とコ
ンデンサＣ６の並列回路、および抵抗Ｒ９を介してバル
サコイル１ｂの出力端■に接続されている。また。

トランジスタＱ２の後段における電源線路５とアースと
の間には、トランジスタＱ、およびコンデンサＣ５の直
列回路が接続され、これに２個の抵抗Ｒ□、およびＲ１
２を直列接続した電圧分圧回路が並設されている。その
分圧点６はトランジスタＱ。

のベースに接続され、このトランジスタＱ４とコンデン
サＣ１どの接続点が抵抗Ｒユ、を介して前記コンデンサ
Ｃ４の非アース端に接続されている。

第３鋸歯状波発生回路ｐには、コンデンサＣ７が配設さ
れている。コンデンサＣ６の一端はアースされ、他端は
、抵抗Ｒ１４を介して第２鋸歯状波発生回路ｎにおける
コンデンサＣ４の非アース端に接続されている。抵抗Ｒ
１４には、コンデンサＣ７側から他のコンデンサＣ４側
に向けて順方向としたダイオードＤ、が並列接続されて
いる。

矩形波発生回路ｑには、コンパレータ７とトランジスタ
Ｑ、が配設されている。コンパレータ７のプラス側入力
端子７ａには、２個の抵抗Ｒ１ｓとＲ２，で適宜レベル
に設定された第１鋸歯状波信号の信号電圧が導かれ、マ
イナス側入力端子７ｂには第３鋸歯状波発生回路ｐの出
力短■が接続されている。またコンパレータ７の出力端
子はトランジスタＱ、のベースに接続されている。トラ
ンジスタＱ、のエミッタは第２１ｉｌｉ歯状波発生回路
ｎにおけるコンデンサＣ４の非アース端に接続され。

コレクタは抵抗Ｒ□、を経て矩形波信号（第２図（ｅ）
）の出力端■とされている。

比較回路ｒにはトランジスタＱ、が配設されている。ト
ランジスタＱ、のベースは抵抗Ｒ２１を介して第１鋸歯
状波発生回路ｍの出力端■に接続され、エミッタは、第
２鋸歯状波発生回路ｎの出力端■と矩形波発生回路ｑの
出力端■との共通接続点（合成波（第２図（ｆ））出力
端）■に接続され、コレクタがその比較出力たる駆動信
号の出力端■とされている。

トリガ信号発生回路Ｓには２個のトランジスタＱ、、　
Ｑ、が配設されている。トランジスタＱ、のエミッタに
は、第２鋸歯状波発生回路ｎにおける電源線路５が順方
向接続のダイオードＤ４を介して接続され、コレクタは
２個の抵抗Ｒ，，，Ｒ２７からなる分圧回路を介して点
火回路２におけるサイリスタＳＣＨのゲートに接続され
ている６また。

トランジスタＱ、のベースは、一方は抵抗Ｒ２４および
トランジスタＱ７を介してアースに接続されている。こ
のトランジスタＱ７のベースは抵抗Ｒ２□を介して比較
回路ｒの出力端■に接続されている。抵抗Ｒ０はバイア
ス設定用抵抗である。

次に第３図および第４図も参照して作用を説明する。

エンジンが始動し発電機１が回転するとエキサイタコイ
ルｌａ、パルサコイルｌｂに電圧が発生し、エキサイタ
コイル１ａの交流出力が点火回路２のダイオードＤ０で
整流されてコンデンサＣ８に充電される。またこれとと
もに電源回路ＱのコンデンサＣ１がツェナーダイオード
ＺＤで規定されてＶｅの電位に充電される。

この電源回路Ｑの電圧Ｖｅにより、まず第１ｍ歯状波発
生回路ｍにおけるコンデンサＣ２が抵抗Ｒ２との時定数
に従って充電される。次いでパルサコイル１ｂから第２
（負）のタイミングパルスＰｃ、が出力されると、この
第２のタイミングパルスの立上りに同期してトランジス
タＱ１がオンとなり、コンデンサＣ２の充電電圧は、放
電抵抗Ｒ，当該トランジスタＱ□および抵抗Ｒ３の経路
で放電され、出力端■からは第２図（ｂ）に示す第１鋸
歯状波信号Ｖａが発生する。この第１ｉ１ｉ１歯状波信
号Ｖａの傾斜は抵抗Ｒ２とコンデンサＣ１の時定数で規
定されて常に一定であり、また１周期ｔ１は第２のタイ
ミングパルスＰｃ、の発生周期により規定され、この第
１鋸歯状波信号Ｖａは第２のタイミングパルスＰｃ、の
立上り１５ｂに同期した信号波形となる。したがってエ
ンジン回転数がＮ工＜　Ｎ　２＜　Ｎ　ａ　＜　Ｎ　４
と上昇するにつれて、第２のタイミングパルスＰｃ、の
発生周期もこれに応じて短くなり、第３図に示すように
周期ｔ工がこれに対応してｉ１′＋　　ｔ１″のように
短かくなって、第１鋸歯状波信号Ｖａはそのピーク値が
次第に低くなるように変化する。

一方、パルサコイル１ｂから第１（正）のタイミングパ
ルスＰｃ、が出力されると、第２＃Ｉ歯状波発生回路ｎ
におけるトランジスタＱ３、およびＱ２がオンする。こ
の結果まずコンデンサｃ４が略電源電圧Ｖｓまで充電さ
れる。また、トランジスタＱ４がオンとなるのでコンデ
ンサＣ６が分圧点６の電位まで充電される。コンデンサ
ｃ４の充電電位はコンデンサＣ１の充電電位よりも高く
、この結果コンデンサＣ６がコンデンサＣ１の充電電圧
により抵抗Ｒ１，で規定される所定の時定数で充電され
る。このコンデンサＣ１の充電電圧は前述のようにパル
サコイル１ｂから第２のタイミングパルスＰｃ、が出力
されてトランジスタＱ、、　Ｑ、がオンとなった時に放
電する。したがって出力端Ｏには第２図（ｃ）で示すよ
うな立上り前縁部を有する第２鋸歯状波信号ｖｂが発生
する。第２鋸歯状波信号ｖｂの傾斜は、抵抗Ｒ１３等で
規定される時定数により第１鋸歯状波信号ｖｂよりも大
になるように設定されている６またそのパルス幅ｔ２は
第１および第２のタイミングパルスの立上り間隔（１５
ａから１５ｂの間隔）により規定され第３図に示すよう
にエンジン回転数の上昇とともに次第に狭くなる。した
がってそのピーク値はエンジン回転数の上昇とともに次
第に低くなる。

また、第３鋸歯状波発生回路ｐにおいては、前記トラン
ジスタＱ２のオンのタイミングでコンデンサＣ１に抵抗
Ｒ□、との組合せで規定される時定数により充電が開始
され、第１のタイミングパルスの消滅によりトランジス
タＱ２がオフした後も前記と同様にコンデンサＣ４の充
電電圧で引続き充電され、第２のタイミングパルスでト
ランジスタＱ、、ＱＧがオンとなった時に放電する。従
って出力端■には、第２図（ｄ）で示す第３鋸歯状波信
号Ｖｅが発生する。

次いで矩形波発生回路ｑにおいては、コンパレータ７で
■出力から第１鋸歯状波信号Ｖａの信号レベルと、■出
力端からの第３鋸歯状波信号Ｖｃの信号レベルとが比較
され、第３鋸書状波信号Ｖｃの信号レベルが、第１鋸歯
状波信号の信号レベルを超えた時にコンパレータの出力
は１１０”レベルに転じる。これによりトランジスタＱ
、がオンとなり、出力端■にはこのトランジスタＱ８の
オン期間に対応したパルス幅の矩形波信号が発生する。

したがって出力端■と出力端■との共通接続点■には第
２図（ｆ）に示すような第２鋸歯状波信号ｖｂと、矩形
波信号との合成波信号Ｖｆが発生する。

トリガ信号発生回路Ｓが点火回路２に向けてトリガ信号
を発生する条件は、パルサコイル１ｂがら第２のタイミ
ングパルスＰｃ、が出力された時、または合成波信号Ｖ
ｆの信号レベルが、第１鋸歯状波信号Ｖａの信号レベル
を超えて比較回路ｒがら駆動信号が出力された時である
。まず、第２のタイミングパルスＰｃ、が出力した時点
のトリガ信号の発生について述べると、第２のタイミン
グパルスＰｃ、の立上りによりトランジスタＱ□がオン
となり、コンデンサＣ２が放電を開始するとトランジス
タＱ、がオンし、コンデンサＣ，，Ｃ４が放電する。こ
のトランジスタＱ、のオンによりトランジスタＱｔ−Ｑ
ｓがオンし、トリガ信号が出力されサイリスタＳＣＲが
オンとなる。この結果、コンデンサＣ６の充電電荷がサ
イリスタＳＣＲを通して放電され、イグニッションコイ
ル３の１次コイル３ａに大電流（放電電流）が流れ、２
次コイル３ｂに高電圧が発生し、点火プラグ４に点火さ
れる。このときの点火時期は最遅角度（第４図８ａ）で
ある、このようにして最遅角度の点火時期は第２のタイ
ミングパルスＰｃ、の立上り時点で規定される。

次にエンジン回転数がアイドル時Ｎ２、進角時Ｎ１３高
回転時Ｎ３と順次上昇したときの点火時期は１合成波信
号Ｖｆの信号レベルと、第１鋸歯状波信号Ｖａの信号レ
ベルとが比較回路ｒで比較され合成波信号Ｖｆの信号レ
ベルが、第１Ｉ！歯状波信号Ｖａの信号レベルを超えた
ときである。この時、駆動信号がトランジスタＱ７に向
けて出力され、これがオンとなり１次いでトランジスタ
Ｑ。

がオンとなって前記と同様に点火プラグに点火される。

このときの点火時期は合成波信号Ｖｆの信号波形と、第
１＃ｌ歯状波信号Ｖａの信号波形との関係で回転数Ｎ＝
（アイドル時）の領域では第４図の８ｂに示すように一
定の低クランク角度位置に設定される１回転数Ｎ、（進
角時）に至るると合成波信号Ｖｆにおける傾斜部分が第
１鋸歯状波信号Ｖａと交わるのでエンジン回転数の上昇
とともに次第に進角する。高回転数Ｎ４の領域に達する
と８ｄで示すよ４うに一定の高クランク角度位置に設定
される。このようにして２段進角特性が得られる。

（発明の効果） 以上詳述したようにこの発明によれば、第２のタイミン
グパルスの立上りに同期した第１鋸歯状波信号を発生す
る第１鋸歯状波発生回路と、第１および第２の両タイミ
ングパルス間において第１鋸書状波信号より大なる傾斜
を有し且つ前縁立上す部を有する第２鋸歯状波信号を発
生する第２鋸歯状波発生回路と、第１および第２の両タ
イミングパルス間において第１鋸歯状波信号より大なる
傾斜を有する第３鋸歯状波信号を発生する第３鋸歯状波
発生回路と、第１鋸歯状波信号と第３＠歯　　２状波信
号とを比較し両信号の信号レベルが一致した時から第２
のタイミングパルスの立上り時までの間において第２鋸
歯状波信号より大なるレベルの矩形波信号を発生する矩
形波発生回路と、第１鋸歯状波信号と第２鋸歯状波信号
もしくは矩形波信号とを比較して両比較信号の信号レベ
ルが一致した時に駆動信号を発生する比較回路と、駆動
信号に応じて点火回路駆動用のトリガ信号を発生するト
リガ信号発生回路とを具備させたから、エンジン回転速
度の増減に応じてシリンダ内に最高燃焼が得られるよう
な２段進角特性を有せしめ得るとともに、最遅角度の点
火時期をエンジン始動時等の不安定な回転状態に影響を
受けることのない第２のタイミングパルスの立上り時を
基準として決めることができ、この最遅角度の点火時期
を精度よく制御できて逆トルクの発生を効果的に抑える
ことができる。従ってエンジンの強度を必要以上に大き
くしなくてもよいので、エンジン重量の軽減をはかるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る点火時期制御回路の実施例を示
す回路図、第２図は同上実施例の動作を示すタイミング
チャート、第３図は第１図の実施例の点火時期の進角作
用を示すタイミングチャート、第４図は第１図の実施例
のエンジン回転数に対する点火時期の進角特性を示すグ
ラフ、第５図はエンジンのクランク角度位置とパルサコ
イルとの関係を示す図、第６図は従来の点火時期制御装
置の動作を示すタイミングチャートである。 １ｂ・・・パルサコイル、２・・・点火回路、３・・・
イグニッションコイル、４・・・点火プラグ、２・・・
電源回路、ｍ・・・第１鋸歯状波、ｎ・・・第２鋸歯状
波発生回路、ｐ・・・第３鋸歯状波発生回路、ｑ・・・
矩形波発生回路、ｒ・・・比較回路、Ｓ・・・トリガ信
号発生回路。 第３図 第４図 エノン／ｌ！！ＩＮ；に 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、トリガ信号に応じて点火プラグ駆動用の点火コイル
   に高電圧パルスを供給する点火回路に、当該トリガ信号
   を供給する点火時期制御装置であって、それぞれ所定の
   クランク角度に対応した第１および第２のタイミングパ
   ルスを発生するパルス発生手段と、該第２のタイミング
   パルスの立上りに同期した第１鋸歯状波信号を発生する
   第１鋸歯状波発生回路と、該第１および第２の両タイミ
   ングパルス間において該第１鋸歯状波信号より大なる傾
   斜を有し且つ前縁立上り部を有する第２鋸歯状波信号を
   発生する第２鋸歯状波発生回路と、該第１および第２の
   両タイミングパルス間において該第１鋸歯状波信号より
   大なる傾斜を有する第３鋸歯状波信号を発生する第３鋸
   歯状波発生回路と、該第１鋸歯状波信号と第３鋸歯状波
   信号とを比較し該両信号の信号レベルが一致した時から
   該第２のタイミングパルスの立上り時までの間において
   該第２鋸歯状波信号より大なるレベルの矩形波信号を発
   生する矩形波発生回路と、該第１鋸歯状波信号と該第２
   鋸歯状波信号もしくは矩形波信号とを比較して両比較信
   号の信号レベルが一致した時に駆動信号を発生する比較
   回路と、該駆動信号に応じて該トリガ信号を発生するト
   リガ信号発生回路とを具備してなることを特徴とする点
   火時期制御装置。