JPS6111081Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は荷台後部にクレーンを架装可能に構成
したトラツクに関するものである。

従来、一部トラツクにあつては、作業の迅速
化、効率化の要請よりトラツク荷台後端にクレー
ンを架装し荷役作業に供していた。しかし、かか
る構成のトラツクにあつては、常にクレーンを架
装しているため、クレーンの重量分だけトラツク
の積載重量が減トンされ、さらに荷台長さも短か
くなつていた。従つて本考案においては、トラツ
クを荷物の搬送のみを行う平ボデイ専用車とし
て、また荷役作業も行うクレーン付トラツクとし
て適宜併用し得るよう構成したトラツクを提供し
ようとするものである。

以下本考案の実施の一例態様につき説明する。

第３図はトラツク荷台後部を拡大して示すもの
で、１はトラツクのシヤーシフレーム、２はこの
フレーム１上に設けた荷台で、この荷台２は、床
面３、横〓４、後部〓５より構成されるが、本考
案にあつては、この荷台２の後端部適所を分割
し、この後端部分６を立設可能とし、その立設位
置に適宜手段により係止保持されるよう構成す
る。しかして、７ａ，７ｂは、この後端部分６を
倒した際、この後端部分とシヤーシ１とを係止す
るための係止部材である。

従つてこのトラツクをクレーン付とする場合
は、前記後端部６を立設保持し、その後端のシヤ
ーシフレーム部にクレーンを架装する（第１
図）。またトラツク専用として使用する場合は、
後端部分６を倒伏し、係止部材７ａ，７ｂを係止
すれば荷台長Ｙが追加され荷台長はＸ＋Ｙとな
り、平ボデイ専用車となる（第２図）。

なお、クレーンをトラツクに架装し又は取りは
ずす場合は、次のように行えば、他の荷役装置等
を使用することなく、単独で行うことができる。
すなわち第４図に示すよう、クレーンのブーム８
を後方に回し、通常はブーム８の前方に張り出し
て継ジブとして使用するエキステンシヨンジブ９
をブーム８の先端部より吊下位置に固設し、クレ
ーンの架装ボルト１１を緩るめ、アウトリガー１
０を張り出してクレーン本体をトラツクシヤーシ
１より浮かし、次いで油圧ホース１２のジヨイン
ト１３をはずし、この状態よりトラツクを前方に
移動させればクレーンは保管状態となり、トラツ
クは後端部分６を倒せば平ボデイ専用車となる
（第５図）。トラツクにクレーンを架装する場合
は、この逆の操作を行えばよい。

方考案は以上のように構成したので、 (1) １台のトラツクで平ボデイ専用車として、ま
たクレーン付トラツクとして併用でき、増車す
る必要がない。

(2) クレーンを取り除くことにより、従来の積載
量よりもクレーン重量分だけ増トンでき、また
荷台寸法もクレーンの架装スペース分だけ増加
できる。

(3) クレーンがトラツク荷台の後端部に架装され
ているので、クレーンの脱装着は、アウトリガ
ー及びエキステンシヨンジブを利用すれば、自
力で可能であり、またクレーン単体として保管
されるため保守整備が容易となる。

等、その実用価値は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図はトラツクのクレーンを架装した状態
図、第２図はクレーンを取りはずし、平ボデイ専
用車とした状態図、第３図は要部の説明図、第４
図及第５図はクレーンの脱装着の説明図である。 １……シヤーシフレーム、２……荷台、３……
床面、４……横〓、５……後部〓、６……後端部
分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 荷台後端部分を前方に立設可能とし、この荷台
   後端部分を立設した際のシヤーシフレーム部にク
   レーンを架装可能に構成したことを特徴とするト
   ラツク。