JP2963675B2 - 車両運搬用フレーム、レッカー車及び簡易クレーン - Google Patents

車両運搬用フレーム、レッカー車及び簡易クレーン

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JP2963675B2 JP14609597A JP14609597A JP2963675B2 JP 2963675 B2 JP2963675 B2 JP 2963675B2 JP 14609597 A JP14609597 A JP 14609597A JP 14609597 A JP14609597 A JP 14609597A JP 2963675 B2 JP2963675 B2 JP 2963675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、故障車、事故車、あ
るいは違法駐車等の車両を除去あるいは移動をするため
の車両運搬用フレーム及びこのフレームを備えたレッカ
ー車、さらにはこのフレームを取り付けうる簡易クレー
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、自動車は、移動交通手段、商品流
通手段においては無くてはならないものになり、その発
達と台数の増加にはめざましいものがある。それ故に、
故障を起こす車、事故を起こす車および違法に駐車する
車など、交通の円滑な流れを阻害するものがある。そこ
で、これらの車を除去して円滑な交通の流れとするため
に、レッカー車によって支障のない所定の場所へ移動し
ている。
【0003】現状のレッカー車による移動は、図13に
示すようになされている。レッカー車は、運転室1の後
ろの荷台2上の前輪3と後輪4との間に位置するところ
にクレーン5が設けられ、後端に牽引車両を乗せるフレ
ーム6が牽引時に後方に倒れ、常態である不使用時に垂
直に立てるように回動自在に取り付けられ、前端には牽
引車両を乗せる重量に平衡させるためウエイト7が設け
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動す
べき車両の前輪3又は後輪4を荷台2の後方に突出した
フレーム6上に乗せ、残りの車輪3,4を地上に着かせ
た状態で牽引するため、牽引車両のほぼ半分の重量が後
輪4の後方のフレーム6上にかかり、後輪4を支点とし
た釣り合いとなり、その結果浮き上がり防止のため、ホ
イールベースが長くなり、先端にウエイト7も車両から
突出して設けなければならなかった。それ故に、レッカ
ー車自身が長くなり、かつ重くなるため操作性も経済性
も良くないし、牽引しているときにはさらに牽引される
車両が接続されるため一層回転半径は大きくなり操作性
は困難であった。
【0005】また、車両の法規制からすると、規制にあ
ったレッカー車を作るには仕様的に困難で、時には違反
となるような改造も行われていた。
【0006】そこで、この発明の目的は、レッカー車へ
の取り付け構造を改良し、レッカー車自身の長さを短く
し、かつ軽くして操作性も経済性も良く、車両を牽引し
ても回転半径はあまり大きくならず操作性も良い車両用
運搬フレーム及びこのフレームを用いたレッカー車を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明は、荷台の前輪と後輪との間に支柱
を備えたレッカー車に装着される車両運搬用フレームに
おいて、前記支柱に装着される連結部を備え、常態で前
記荷台に支持され、該荷台を越えて延び下端が地面近く
まで下がる前方フレームと、該前方フレームの下端部に
常態の起立姿勢から車両運搬時の倒伏姿勢まで回動自在
に装着され、中間部に車両載置手段が設けられ、自由端
部に前記車両への後部吊り上げ手段が設けられた後方フ
レームと、該後方フレームと前記前方フレームとの間に
設けられ、前記後方フレームを倒伏姿勢で保持する倒伏
姿勢保持手段とからなることを特徴とする車両運搬用フ
レームとしている。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、前記後方フレームは、自由端部が伸縮するスライド
手段を備えていることを特徴とする車両運搬用フレーム
としている。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1におい
て、前記前方フレームは、前記後方フレームを前記倒伏
姿勢に設定するフレーム用アウトリガーを備えているこ
とを特徴とする車両運搬用フレームとしている。
【0010】また、請求項4の発明は、荷台の前輪と後
輪との間に支柱を設け、該支柱に水平面内に回動自在な
フリーホイルブラケットを設け、該フリーホイルブラケ
ットに鉛直面内に回動自在に連結部で車両運搬用フレー
ムを装着し、前方フレームに後方フレームを起立姿勢に
折り畳んだ常態で前記車両運搬用フレームが地面に着か
ず、かつ振れ回らないように支持固定するとともに、前
記後方フレームを起立姿勢から倒伏姿勢にセットした車
両運搬時に前記車両運搬用フレームが前記クレーン支柱
の周りで回動自在となるようにするフレーム支持柱を前
記荷台に設けたことを特徴とするレッカー車としてい
る。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項4におい
て、前記フレーム支持柱は、前記後方フレームの起立姿
勢時には起立して前記前方フレームを支持固定し、倒伏
姿勢時には倒伏して前記前方フレームから離脱している
ことを特徴とするレッカー車としている。
【0012】また、請求項6の発明は、請求項4におい
て、車両運搬時、車両全体を前記後方フレームに乗せあ
げて別の運搬用車輪を前記後方フレームに設けるか、車
両の一部を前記後方フレームに乗せ、前記車両の少なく
とも一部の車輪を接地させるようにしたことを特徴とす
るレッカー車としている。
【0013】また、請求項7の発明は、請求項6におい
て、前記後方フレームに車両の一部を乗せ、前記車両の
少なくとも一部の車輪を接地させ、接地車輪の制動手段
を牽引車両側で制御可能としたことを特徴とするレッカ
ー車としている。
【0014】また、請求項8の発明は、支持梁にクレー
ンが設けられた支柱を立て、該支柱に車両運搬用フレー
ムを装着するフリーホイルブラケットを回転自在に設け
たことを特徴とする簡易クレーンとしている。
【0015】さらに、請求項9の発明は、請求項8にお
いて、前記支持梁にアウトリガーを設けたことを特徴と
する簡易クレーンとしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施の形態を表
す図面に基づいて説明する。
【0017】図1〜図12まではこの発明の実施の形態
の一例である。
【0018】図1において、10はレッカー車で、運転
室11および荷台12のそれぞれの下側に前輪13及び
後輪14が設けられている。荷台12の前輪13と後輪
14との間には、支柱20が設けられている。
【0019】具体的には、荷台12上に車幅方向によぎ
って荷台12の幅を超える支持梁15が設けられ、この
支持梁15上に支柱20が水平面内で回動自在に取り付
けられている。支持梁15の両端は車幅方向に伸縮自在
で、その端部にアウトリガー16が設けられている。支
柱20の上端には垂直面内で折り畳まれるクレーン21
が設けられている。
【0020】支持梁15の幅方向中央には、円盤プレー
ト22が溶接等によって固定され、この上に鍔付きカラ
ー23が乗せられ、鍔付きカラー23の鍔上にフリーホ
イルブラケット24が回転自在に乗せられ、さらにこの
回転を許容するように上から円盤プレート25が乗せら
れ、支柱20の下端に取り付けられた円盤プレート26
が乗せられ、これらを一体に複数本のボルトで取り付け
固定する。ここでは支柱20が回転しない構成で示され
ているが、公知の方法で回転するようにすることもでき
る。フリーホイルブラケット24の180度対向位置に
は、キングピン27が外に向かって突出している。
【0021】ここで、支持梁15と、クレーン21が設
けられた支柱20と、支柱20に回転自在にされたフリ
ーホイルブラケット24と、アウトリガー16とを一体
にまとめて簡易クレーンとすることが出来る。このよう
な簡易クレーンが作られ、市販されれば、トラックの荷
台に簡易に装着することでレッカー車に容易に改造する
ことが出来る。
【0022】また、車両運搬用フレーム30を支持する
フレーム支持柱28が設けられている。このフレーム支
持柱28は、車両非運搬時の常態で車両運搬用フレーム
30が地面につかず、かつ振れ回らないように支持固定
するとともに、車両運搬時に車両運搬用フレームが支柱
20の周りで回動自在となるように支柱20より後ろの
出来るだけ後ろの荷台12位置に起立姿勢と倒伏姿勢の
2姿勢を取るようにされている。また、フレーム支持柱
28は、後方フレーム50の起立姿勢時には起立して前
方フレーム40を支持固定し、倒伏姿勢時には倒伏して
前方フレーム40から離脱している。
【0023】車両運搬用フレーム30は、図1〜図3に
示されるように、支柱20に装着される連結部41を備
え、常態で荷台12に支持され、荷台12を越えて延び
下端が地面近くまで下がる前方フレーム40と、前方フ
レーム40の下端部に常態の起立姿勢から車両運搬時の
倒伏姿勢まで回動自在に装着され、中間部に車両載置手
段51が設けられ、自由端部52に車両への後部吊り上
げ手段53が設けられた後方フレーム50と、前方フレ
ーム40と後方フレーム50との間に設けられ、後方フ
レーム50を倒伏姿勢で保持する倒伏姿勢保持手段60
から構成されている。
【0024】前方フレーム40は、図3に示す側方視
で、水平から縦に降りるL字状を呈しており、図2に示
す平面視で、中央が大きく穴の空いた矩形部と、矩形部
から先端に向かって,フリーホイルブラケケット24の
幅だけ開けて突出する二本の連結部41とから構成され
ている。連結部41は、フリーホイルブラケット24の
キングピン27が入り込むU字形切欠部42と、そこに
取り付けられるキングピン27の入る穴の空いた矩形の
プレート43とを有している。前方フレーム40の縦の
フレーム部は、図4に示すように剛性を上げるため平板
44が溶接等によって張り付けられている。さらに縦の
フレーム部の両側には、フレーム用アウトリガー45が
設けられている。
【0025】後方フレーム50は、図2,3に示されて
いるように、平面視コ字状にフレームが組まれたものの
上側に平板54が溶接等で固定され剛性を向上させてお
り、平板54上には車両積載手段51が穴の取り付け位
置で積載位置を調節できるように装着され、開放側が前
方フレーム40の下端でピン55を介して回動自在にさ
れている。また、コ字状に組んだフレームの開放側と反
対側は、同じくコ字状に組んだフレームが入れ子式に組
み付けられたスライド手段56で自由端部52が伸縮す
るようにされている。この自由端部52には、フレーム
移動用車輪57が設けられているが、場合によっては、
図11のように大きな運搬用車輪58が設けられる。後
方フレーム50のピン55よりは自由端よりの位置に倒
伏姿勢保持手段60と係合させる穴59が設けられてい
る。
【0026】倒伏姿勢保持手段60は、前方フレーム4
0の両側でL字状の角部近傍に一端が回動自在にされた
棒状部材で、他端側には姿勢調整用の穴61が複数個並
んで設けられている。この穴61と、後方フレーム50
の穴59とを合わせてボルトやピンで固定することによ
って倒伏姿勢を保持させている。
【0027】以上のことから、レッカー車10は、荷台
12の前輪13と後輪14との間に支柱20を設け、支
柱20に水平面内に回動自在なフリーホイルブラケット
24を設け、このフリーホイルブラケット24に鉛直面
内に回動自在に連結部41で車両運搬用フレーム30を
装着し、前方フレーム40に後方フレーム50を起立姿
勢に折り畳んだ常態で車両運搬用フレーム30が地面に
着かず、かつ振れ回らないように支持固定するととも
に、後方フレーム50を起立姿勢から倒伏姿勢にセット
した車両運搬時に車両運搬用フレーム30が支柱20の
周りで回動自在となるようにするフレーム支持柱28を
荷台12に設けている。
【0028】次に図1,図6〜9を参照して移動を必要
とする車両のレッカー作業について説明する。
【0029】運搬車両用フレーム30が、図1に示すよ
うに、クレーン21の支柱20に二点差線で示すように
折り畳まれてフレーム支持柱28に支持されたレッカー
車10は、図9のAの如く牽引される車両の例えば前方
に行き、クレーン21を後方に回して後方フレーム50
を吊りながら後方フレーム50を起立姿勢から倒伏姿勢
にし、フレーム支柱28を外して後方フレーム50の自
由端52のフレーム移動用車輪57を地面につけて車両
の下に押し込む。
【0030】後方フレーム50の車両積載手段51の位
置に、例えばフロントアクスルが来るように合わせ、ス
ライド手段56で自由端部52を伸縮させ、ウインチあ
るいは巻き上げ機などを含む後部吊り上げ手段53で後
方フレーム50の自由端52を図7、図9のB,Cのよ
うに吊り上げる。次に、フレーム用アウトリガー45を
作動させて図6,図9のDの様に車両の前輪3を持ち上
げて所望の姿勢を取らせる。その状態で倒伏姿勢保持手
段60を用いて穴61と後方フレーム50の穴59とを
合わせ固定した後、図9のEに示す如く車両用アウトリ
ガー45の足を引き込まして牽引姿勢を取らせる。この
状態では、運搬車両用フレーム30は、フレーム支持柱
28が倒れて支柱20の周りで回動自在となっており、
レッカー車10による牽引が可能である。
【0031】図10は、後方フレーム50に車両の一部
を乗せ、車両の少なくとも一部の車輪を接地させた、例
えば図9のEのような牽引姿勢を取らせたときの制動シ
ステムを示している。すなわち、牽引される車両の接地
車輪の制動手段70に牽引車であるレッカー車10の制
動手段80を接続し、牽引車両側で牽引される車両の制
動を制御可能としている。
【0032】制動手段70は、既存のブレーキ装置71
及びエアマスターバック72が用いられ、エアマスター
バック72に取り付けられたブレーキマスター取り付け
金具73に、レッカー車10側の制動手段80が接続さ
れている。制動手段80は、ブレーキバルブ81からブ
レーキ用エアホース82でブレーキマスター取り付け金
具73に至る部材で構成されている。
【0033】この結果、レッカー車10が制動をかけて
も、牽引される車両も制動がかけられることから、キッ
クバックなどもなく、またカーブでの振り回し力の発生
もなく走行安定性が得られる。
【0034】図11は、牽引される車両が比較的小さい
場合のもので、後方フレーム50の自由端52にフレー
ム用移動車輪57の代わりに大きな運搬用車輪58を用
いて、後方フレーム50をほぼ水平にし、その上に車両
全体を乗せた場合である。このように、車両の運搬に当
たっては、牽引される車両全体を後方フレーム50に乗
せ上げる様な別の運搬用車輪58を設けるか、車両の一
部を後方フレーム50に乗せ、車両の少なくとも一部の
車輪を接地させるようにしている。
【0035】図12は、従来の牽引時の回転半径を示す
模式図Aと、本発明の回転半径を示す模式図Bを示して
いる。牽引される車両の連結位置、振れ回り中心は、従
来はレッカー車からはみ出した後方位置であり、本案は
レッカー車10のリアアクスルより少し前方位置となっ
ているため、本案の牽引時の回転半径が小さくなる。回
転半径が小さくなれば、キックバックなどの影響は大き
いが、図10に示したように牽引される車両の制動の制
御をレッカー車10側で出来るようにしているため、何
ら問題なく安定走行が出来る。
【0036】なお、図10と図13とを比較しながら車
両にかかる重量配分について説明する。図13は、従来
のタイプで移動されるべき車両の前輪荷重が5トンで、
後輪荷重が8トンであるとき、位置Cには5トン、位置
Dには8トンがかかる。位置Cにかかる5トンの荷重
は、レッカー車の後輪位置Bを支点として前輪位置Aに
かかる前輪荷重とモーメントで釣り合う様にされてい
る。この場合牽引される車両の前輪荷重がレッカー車の
後輪より後方に掛かることから、ウエイト7をなるべく
前方の位置E置いたり、レッカー車を前後方向に長く
(大きく)する必要があった。
【0037】図10は、同じ牽引車両を本案のレッカー
車で牽引する際の重量配分を説明する。支柱20の位置
Aと後方フレーム50上の前輪位置Bとの距離、この前
輪位置Bと後方フレーム50の後端吊り上げ位置C、D
との距離、吊り上げ位置C、Dと後輪軸の位置E、これ
らの距離がほぼ等しく、牽引される車両の前輪荷重が5
トンで、後輪荷重が8トンであるとする。後方フレーム
50の後端を吊り上げしていないとき、支柱20の位置
A及び位置Cには2.5トンづつ掛かる。吊り上げられ
たときは、前方フレーム40と後方フレーム50及び牽
引される車両が一体となり、後輪軸の位置Eが支点とな
る。従って位置Aにかかる荷重は、5×(2/3)=
3.3トンとなる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、レッカー車の荷台の前輪と後輪との間の支柱に水平
方向に回動自在とすることが出来、レッカー車への取り
付け構造を改良し、レッカー車自身の長さを短くし、か
つ軽くして操作性も経済性も良く、車両を牽引しても回
転半径はあまり大きくならず操作性も良い車両用運搬フ
レームを提供することが出来る。
【0039】請求項2の発明は、請求項1の効果に加え
て、後方フレームの長さを調節することが出来、牽引さ
れる車両の大きさに対応でき、最適な牽引をすることが
出来る。
【0040】請求項3の発明は、請求項1の効果に加え
て、後部吊り上げ手段と協働して容易に牽引される車両
を牽引状態に積載することが出来る。
【0041】請求項4の発明は、レッカー車への取り付
け構造を改良し、レッカー車自身の長さを短くし、かつ
軽くして操作性も経済性も良く、車両を牽引しても回転
半径はあまり大きくならず操作性も良い車両用運搬フレ
ームを用いたレッカー車を提供することが出来る。
【0042】請求項5の発明は、請求項4の効果に加え
て、牽引される車両の積み卸しを容易にすることが出来
る。
【0043】請求項6の発明は、請求項4の効果に加え
て、牽引車両の大小に対して適切な選択が出来る。
【0044】請求項7の発明は、請求項6の効果に加え
て、牽引車両の制動制御が出来るため、キックバックな
どの現象を抑えることが出来、安定走行を実現できる。
【0045】請求項8の発明は、ホイールブラケットを
備えた簡易クレーンを提供するため、標準として製造し
ておくことが出来、トラックなどを容易にレッカー車に
改造できる。
【0046】請求項9の発明は、請求項8の効果に加え
て、クレーンに必要となるアウトリガーを一体的に設け
たのでより便利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るレッカー車の左側面図であ
る。
【図2】 図1に示した車両運搬用フレームの車両運搬
時の倒伏姿勢を示す平面図である。
【図3】 図2に示した車両運搬用フレームの側面図で
ある。
【図4】 図3に示した車両運搬用フレームの背面図で
ある。
【図5】 図3に示した車両運搬用フレームの正面図で
ある。
【図6】 牽引される車両の積載を説明するための要部
説明図である。
【図7】 図6と同様な要部説明図である。
【図8】 支柱のホイルブラケット部の分解斜視図であ
る。
【図9】 (A)乃至(E)はレッカー車の積載作業を
説明する作業説明図である。
【図10】 牽引される車両の制動制御を示す説明図で
ある。
【図11】 小さな牽引車両をフレームに乗せ上げる例
を示す説明図である。
【図12】 (A)及び(B)はレッカー時の回転半径
を説明する説明図である。
【図13】 従来のレッカー車の牽引状態説明図であ
る。
【符号の説明】
10…レッカー車 20…支柱 30…車両運搬用フレーム 40…前方フレーム 50…後方フレーム 60…倒伏姿勢保持手段 70,80…制動手段

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台の前輪と後輪との間に支柱を備えた
    レッカー車に装着される車両運搬用フレームにおいて、 前記支柱に装着される連結部を備え、常態で前記荷台に
    支持され、該荷台を越えて延び下端が地面近くまで下が
    る前方フレームと、 該前方フレームの下端部に常態の起立姿勢から車両運搬
    時の倒伏姿勢まで回動自在に装着され、中間部に車両載
    置手段が設けられ、自由端部に前記車両への後部吊り上
    げ手段が設けられた後方フレームと、 該後方フレームと前記前方フレームとの間に設けられ、
    前記後方フレームを倒伏姿勢で保持する倒伏姿勢保持手
    段とからなることを特徴とする車両運搬用フレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記後方フレーム
    は、自由端部が伸縮するスライド手段を備えていること
    を特徴とする車両運搬用フレーム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記前方フレーム
    は、前記後方フレームを前記倒伏姿勢に設定するフレー
    ム用アウトリガーを備えていることを特徴とする車両運
    搬用フレーム。
  4. 【請求項4】 荷台の前輪と後輪との間に支柱を設け、
    該支柱に水平面内に回動自在なフリーホイルブラケット
    を設け、該フリーホイルブラケットに鉛直面内に回動自
    在に連結部で車両運搬用フレームを装着し、前方フレー
    ムに後方フレームを起立姿勢に折り畳んだ常態で前記車
    両運搬用フレームが地面に着かず、かつ振れ回らないよ
    うに支持固定するとともに、前記後方フレームを起立姿
    勢から倒伏姿勢にセットした車両運搬時に前記車両運搬
    用フレームが前記クレーン支柱の周りで回動自在となる
    ようにするフレーム支持柱を前記荷台に設けたことを特
    徴とするレッカー車。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記フレーム支持柱
    は、前記後方フレームの起立姿勢時には起立して前記前
    方フレームを支持固定し、倒伏姿勢時には倒伏して前記
    前方フレームから離脱していることを特徴とするレッカ
    ー車。
  6. 【請求項6】 請求項4において、車両運搬時、車両全
    体を前記後方フレームに乗せあげて別の運搬用車輪を前
    記後方フレームに設けるか、車両の一部を前記後方フレ
    ームに乗せ、前記車両の少なくとも一部の車輪を接地さ
    せるようにしたことを特徴とするレッカー車。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記後方フレームに
    車両の一部を乗せ、前記車両の少なくとも一部の車輪を
    接地させ、接地車輪の制動手段を牽引車両側で制御可能
    としたことを特徴とするレッカー車。
  8. 【請求項8】 支持梁にクレーンが設けられた支柱を立
    て、該支柱に車両運搬用フレームを装着するフリーホイ
    ルブラケットを回転自在に設けたことを特徴とする簡易
    クレーン。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記支持梁にアウト
    リガーを設けたことを特徴とする簡易クレーン。
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