JPS61106571A - 3,4−ジヒドロベンゾピラン誘導体及びこれを有効成分とする血中脂質低下剤 - Google Patents

3,4−ジヒドロベンゾピラン誘導体及びこれを有効成分とする血中脂質低下剤

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JPS61106571A
JPS61106571A JP22936784A JP22936784A JPS61106571A JP S61106571 A JPS61106571 A JP S61106571A JP 22936784 A JP22936784 A JP 22936784A JP 22936784 A JP22936784 A JP 22936784A JP S61106571 A JPS61106571 A JP S61106571A
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浩一 金平
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万蔵 塩野
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芳司 藤田
Takuji Nishida
西田 卓司
Joji Yamahara
條二 山原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (式中 R1、R2及びR3はそれぞれ水素原子又はニ
コチノイル基を表わし、かつ少なくとも1つはニコチノ
イル基であシ、mはO%l又は2の整数を表わし、nF
iO又は1の整数を表わす)で示される3、4−ジヒド
ロベンゾビラン誘導体及びこれを有効成分とする血中脂
質低下剤に関する。
〔従来の技術〕
従来、ニコチン酸を人体に投与すれば血中のコレステロ
ール濃度が一時的に低下することが知られているが、そ
の作用効果には持続性がない。持続性のある血中コレス
テロール低下作用を有する化合物を創製すべく研究がな
され、2,2,6.6−テトラキスにコテノイルオキシ
メチル)シクロヘキシルニコチネート(これはニコチー
ト称される)、ペンタエリスリトールテトラニコチネー
トなどのニコチン酸エステルが血中脂質低下剤として開
発され、臨床的に使用されるに至っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のニコチン酸エステルの血中脂質低下作用は必ずし
も充分ではなく、よシ優れた血中脂質低下剤の開発が望
まれているのが現状である。
しかして、本発明の目的の1つは、優れた血中脂質低下
作用を持続的に発揮する新規なニコチン酸エステルを提
供するにある。また本発明の他の目的は該新規なニコチ
ン酸エステルの血中脂質低下剤としての用途を提供する
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、前記一般式(I)で示
される3、4−ジヒドロベンゾビラン誘・導体を1・□
   提供することによって達成され、また該3,4一
ジヒドロベンゾピラン誘導体を有効成分とする血中脂質
低下剤を提供することによって達成される。
一般式(1)で示される3、4−ジヒドロベンゾピラン
訪導体の具体例として下記のものを挙げることができる
3.4−ジヒドロ−2−ニコチノイルオキシエチル−2
,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−6
−オール〔化合物(1)〕 3.4−ジヒドロ−2−ニコチノイルオキシエチル−2
,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−6
−イル ニコチネート〔化合物(2)〕3.4−ジヒド
ロ−2−ヒドロキシエチル−2,5゜7.8−テトラメ
チル−2H−ベンゾピラン−6−イル ニコチネート〔
化合物(8)〕3.4−ジヒドロ−2−ニコチノイルオ
キシメチル−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベ
ンゾピラン−6−オール〔化合物(4J〕 3.4−ジヒドロ−2−ニコチノイルオキシメチル−2
,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−6
−イル ニコチネート〔化合物(5)〕3.4−ジヒド
ロ−2−ニコチノイルオキシプロピル−2,5,7,8
−ナト2メチルー2H−ベンゾビラン−6−イル ニコ
チネート〔化合物(6))3.4−ジヒドロ−2−1:
 2.3−ジにコチノイルオキシ)プロピル)−2,5
,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−6−イ
ル ニコチネート〔化合物(γン〕 一般式(I)で示される3、4−ジヒドロベンゾピラン
訪導体は一般式 (式中、m及びnは前記定義のとおシである)で示され
る3、4−ジヒドロベンゾビラン−6−オール又はその
反応性誘導体とニコチン酸又はその反応性誘導体とを常
法によりヱステル化反応させることにより容易に製造す
ることができる。例えば、一般式(II)で示される3
、4−ジヒドロベンゾピラン−6−オールにこれに対し
て0.9〜1.2当量、好ましくは1.0〜1.1当量
の塩酸ニコチン酸クロライドを例えばトルエン、ベンゼ
ン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒;四塩化炭素、ジクロ
ルメタン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクレン
等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、t
−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶
媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等の非プ
ロトン性極性溶媒などの不活性溶媒中又は溶媒の不存在
下に、塩酸ニコチン酸クロライドに対して2.0当量な
いしは溶媒量のピリジン、トリエチルアミン等の有機第
三級塩基の存在下、室温ないしは加熱還流下に反応させ
ることにより、一般式(1)で示される3、4−ジヒド
ロベンゾピラン誘導体を得ることができる。また、3,
4−ジヒドロベンゾビラン−6−オールの反応性誘導体
としてそのアルカリ金属” 塩を用いた場合にはと九に
対して0.9〜1,2幽量、好ましくは1.0〜161
当量のニコチン醗ハライド、ニコチン酸無水tl、ニコ
チン酸p−)ルエンスルホン酸混合酸無水物等のニコチ
ン酸の反応性誘導体を上記の3,4−ジヒドロベンゾピ
ラン−6−オールと塩酸ニコチン酸クロライドとの反応
で用いられる不活性溶媒中で、約−20℃ないしは加熱
用 還流下に反応させることにより、一般式(I)で示
1・ される3、4−ジヒドロベンゾピラン誘導体を得ること
ができる。このようにして得られた一般式(I)で示さ
れる3、4−ジヒドロベンゾピラン誘導体の分離・精製
は一般的な方法により行なうことができる。例えば、反
応混合物を水に注ぎ、ジエチルエーテル、トルエン等で
抽出し、その抽出液を重1水、水で洗滌したのち、これ
より低沸点物を留去し、得られる粗生成物を再結晶、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー等に付することによ
シ行なう。
原料として用いる一般式(n)で示される3、4−ジヒ
ドロベンゾビラン−6−オールのうち、式中nが0であ
る化合物は公知化合物であり、またnが1である化合物
は新規化合物である。一般式但)においてnが1である
3、4−ジヒドロベンゾビラン−6−オールは例えば下
記の方法によシ容易に得ることができる。またこの3,
4−ジヒドロベンゾビラン−6−オールの反応性誘導体
は常法によp 該3.4−ジヒドロベンゾビラン−6−
オールから得られる。
(式中 14は水酸基の保護基を表わし 115は水素
原子又は低級アルキル基を表わす) 以下、本発明化合物及びニコモールなどKついての血中
コレステロール低下作用の試験及びその結果を示す。
試験方法 体重的259のdd系雌雄性マウス1群10匹とし、1
2時間絶食させたのち、これらのマウスに脂肪乳濁液(
オリーブ油32.71、コレステロール2.5%、コラ
ン酸ナトリウム1.8 % 、シミ糖41.9%及び水
21.1係)を25.5帳働経口投与した。この投与直
後及び該投与後7時間経過時にそれぞれ被検化合物をア
ジピアゴム末と懸濁させた液をマクスに経口投与した。
2回目の被検化合物の投与後17時間経過時にエーテル
麻酔下で、マウスの腹部下行大動脈より採血し、血清中
の総コレステロール値t−c’oJ)−p−クロルフェ
ノール発色法で測定した。
試験成績 被検化合物の投与量と2回目の投与後17時間経過した
時点の各々の血清中のコレステロール値を正常マウス及
び過コレステロール血症マウスにおける血清中のコレス
テロール値と比較して第1〜4表に示す。
第  1  表 第  2  表 第  3  表 第  4  表 第1〜4表から明らかなように被検化合物のすべてにお
いて血中コレステロール低下作用が認め 。
られ、特に本発明化合物(i) b (2) 、(s)
及び(6)はニコモールに比べ約2倍強いコレステロー
ル低下作用を示した。
このように本発明化合物は血中脂質低下剤として優れた
特性を有するものであシ、さらに毒性試験においても低
毒性であることが確認された。例えば、本発明化合物(
1)の急性毒性値(LDso(マウス経口)〕は50o
qv/1w以上であり、本発明化合物(2)の急性毒性
値(LDso (マウス経口)〕は 。
5000■殉以上であった。
° 以上の薬理試験の結果より、本発明化合物は動脈硬
化症にともなう各種症状の治療剤、例えば過コレステロ
ール血症、過脂肪血症、アテローム性動脈硬化症、脳の
循環系障害、冠状動脈系、及び末梢脈管系障害の治療剤
として期待される。
本発明化合物の臨床用量は、一般に50〜500W/d
&”l(経口)、好ましくは100〜3001ny/ 
day(経口)の量で、分割投与にて2〜3回に分版さ
れる。
本発明化合物は任意慣用の製剤方法を用やて投与用に調
製することができる。従って、本発明は人体医薬として
好適な少なくとも1種の本発明の化合物を含有する製剤
組成物をも包含するものである。このような組成物は任
意所要の製薬用担体又は賦形剤によシ慣用の方法で使用
に供される。
この組成物は消化管からの吸収に好適な形態で提供され
るのが菫ましい。経口投与の錠剤及びカプセルは単位量
投与形態であシ、結合剤、例えばシロップ、アラビアゴ
ム、ゼラチン、ソルビット、トラカント、ポリビニルピ
ロリドンなど;賦形薬、例えば乳糖、とうもろこし澱粉
、9ん酸カルシウム、ソルビット、グリシンなど;潤滑
剤、例えばステアリン酸マグネシウム、メルク、ポリエ
チレングリコール、シリカなど:崩壊剤、例えば馬鈴薯
澱粉など;又は許容し得る湿潤剤、例えばラウリル硫酸
ナトリウムなどのような慣用の賦形剤を含有していても
よい。錠剤は当業界において周知の方法でコーティング
してもよい。経口用液体製剤は水性又は油性懸濁剤、溶
液、シロップ、エリキシル剤、その他であってもよく、
あるいは使用する前に水又は他の適当なビヒクルで再溶
解させる乾燥生成物であってもよい。このような液体製
剤は普通に用いられる添加剤、例えば懸濁化剤、例エバ
ソルビットシロップ、メチルセルロース、グルコース/
糖シロップ、ゼラチンヒドロキシエチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウム
ゲル、水素化食用脂など;乳化剤、例えばレシチン、モ
ノオレイン酸ンルビタン、アラビアゴムなト:非水性ビ
ヒクル、例えばアーモンド油、分別ココナツト油、油性
エステル、フロピレンクリコール、エチルアルコールな
ど;防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸” メチル
、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ンルビン酸などを
含有してもよい。
〔実施例〕
以下に、本発明を実施例により具体的に説明する。なお
、本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
実施例1 窒素雰囲気下、3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシエチ
JLニー 2.5.7.8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−6−オール8?、ピリジン5.06P及ヒ1
,2−ジクロルエタン54dの混合液に塩酸ニコチノイ
ルクロライド5.72を加え、加熱還流した。反応を完
結させるため塩酸ニコチノイルクロ2イド1.14Fと
ピリジン1.0IPを追加し、原料が消失するまで加熱
還流を続けた。得られた反応液を冷却後、氷水にあけ、
重曹水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。低
沸点物を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分離、精製することにより下記の物性
値を有する3、4−ジヒドロ−2−ニコチノイルオキシ
エチル−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾ
ピラン−6−オール〔化合物(1)〕9.orを得た(
収率79,2チ)。
1H−NMRスペクトル(90MHz )δCDα3゜
EMS’ 7Hz、 2H) 、 4.98 (broad s、
 lH) 。
7.33 (dd、 J=5Hz及び(3Hz t I
 H) +8.26 (ddd、 J=2H2、2Hz
及びB Hz t IH) +8.73 (dd 、 
J= 2H2及び5Hz、IH)。
9.17(d、に2Hz、 IH) FD−Mas8xヘクトk : l:M”、l 355
実施例2 窒素雰囲気下、3,4−ジヒドロ−2〜ヒドロキシメチ
ル−2,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラ
ン−6−オール4 f (16,9mmol)、ピリジ
ン5.92及び1,2−ジクロルエタン70yJから成
る混合液に塩酸ニコチノイルクロライド6.642を加
え、加熱還流した。反応完結後、反応液を冷却し、氷水
にあけて重曹水で洗滌した。無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、低沸点物を減圧下に留去したのち、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離、精製す
ることによシ下記の物性値を有する3、4−ジヒドロ−
2−ニコチノイルオキシメチル−2,5,7,8−テト
ラメチル−2H−ペンソヒラン−6−イル ニコテネ−
)〔化合物(5’) 〕6.9 Fを得た(収率91.
5チ)0”H−NMRxベク)ル(90MHz)δCD
α3・EMS ’ 1.37(S、3H)、1.98(8,3H)12.0
1(3,3H)、2.07(8,3H)。
1.8〜2.2(m、2H)、2.66(t、J=7H
z、2H)。
4.25〜4.6 (m、 2K) 、 7.25〜v
、ss(m、 2H) 18.27 (ddd 、 J
=2Hz 、 2Hz及びsH3? l”) 78.4
7 (ddd、 J=2Hz 、 2Hz及びsHz+
IH)+8.77 (dd 、 J= 2Hz及び5H
z、IH)。
8.81(dd、J=2Hz及び5Hz、LH)。
9.25(d、J=2Hz、LH)、 9.44(d、
J=2Hz、IH)FD−Massxベクトル:(M”
 〕446実施例2において3,4−ジヒドロ−2−ヒ
ドロキシメチル−2,5,7,8−テトラメチル−2H
−ベンゾピラフ −6−yF−k 16.9 mmol
の代シに3,4−ジヒドロ−2−ヒドロキシエチル−2
,5,7,8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン−6
−オール、3.4−ジヒドロ−2−ヒドロキシプロピル
−2,5゜7.8−テトラメチル−2H−ベンゾピラン
−6−オールをそれぞれ15.9 mmol用いた以外
は実施例2と同様に反ろ及び分離回収を行なうことによ
り、それぞれ対応する3、4−ジヒドロ−2−ニコチノ
イルオキシエチル−2,5,7,8−テトラメチル−2
H−ベンゾピラン−6−イル ニコチネート〔化金物(
2)〕及び〕3.4−ジヒドロー2−ニコチノイルオキ
シプロビル2.5.7.8−テトラメチル−2H−ベン
ゾピラン−6−イル ニコチネート〔化合物(6]〕を
得た。これら生成物の収率及び物性値を[:   第5
表に示す。
1′(1 第  5  表 生成物 収率(@      物 性  値1.34(
s、3H)、2.00(s、6H)。
2.06(s、3H)、1.70〜2.20(m、4H
)。
2.62(t、J=7出t2H)、4.52(dt、J
=2MZ及び7H212H)、7.32(dd、J=5
H’z及び8Hz 、 LH) 、 7.42(dd、
 J=5Hz及び8Hz 、 IH) 、 8.21 
(ddd 、 J= 21(Z 。
2Hz及び8Hz、LH)、8.34(ddd、 J=
2H2,2Hz及び8Hz 、 IIH) 、 8.7
3 (dd 。
J=2H2及び5Hz 、 IH) 、 B、B 3 
(dd、 J=2Hz及び5H2,LH)、9.18(
d、 J=2Hz、LH)、9.41(J−2Hz、I
H)FD−Massスペクトル:〔Mづ460化合物C
6)  68.1 1H−NMRスペクトル(90MH
z )δCDd3MS 1.25(s、3H)、1.96(s、3H)。
讐、99(s、3H)、2.09(s、31F()。
1.5〜2.3 (m、 15H) 、 2.59 (
t 、 J=7H2。
2H)、4.2〜+、5(m、2H)、7.33(dd
、J   ’=−5Hz及び8 Hz 、 LH) 、
 7.43 (dd、 J=5Hz及び8Hz、 IH
) 、8.05〜8.35(m。
lH) 、 8.46(ddd、 J=2Hz 、 2
Hz及び8Hz 、 LH) 、 8.74 (dd 
、 J=2H2及び5f(z 、 LH) 、 8J3
3(dd、 J=2H2及び5Hz、IH)、9.20
(m、LH)t9.47(m、LH) Fp−’NJ、ass 、x、ヘクト# : (M”〕
474実施例5〜7 窒素雰囲気下、水素化リチウムアルミニウム1.77t
とテトラヒドロ7−)ン200dの混合液中に加熱還流
しながらエステル(l[) 32 mmolとテトラヒ
ドロフラン90+++Jの混合液を滴下した。
滴下後、1時間加熱還流してから反応液を冷却し、氷水
にあけた。希塙酸を加えてジエチルエーテルで抽出し、
抽出液を飽和食塩水で洗滌したのち、無水硫酸ナトリク
ムで乾燥した。低沸点物を減圧下に留去したのち、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離
、精製することによシ、それぞれ対応する3、4−ジヒ
ドロベンゾビラン−6−オール(■′)を得た。それぞ
れの収率及びFD−Massスペクトルを第6表に示す
第  6  表 例 ノー6−オール(■′)          (4
)  スペクトル6      n=1       
 36  CM”12807      n=2   
    73  (Mj)294上記の方法により得ら
れた3、4−ジヒドロベンゾピ57−6− 、t−k 
(It’) 10.g mmol、ピリジン6.19F
及び1.2−ジクロルエタン1004の混合液に塩酸ニ
コチノイルクロライド6.949を加え、反応が完結す
るまで加熱還流した。得られた反応液を冷却し、氷水に
あけ、重曹水で洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。低沸点物を減圧下に留去したのち、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで分離、精
製することにより、それぞれ対応す、るニコチン酸エス
テル(白を得た。その結果を第7表に示す。
第  7  表 実施  ニコチン酸エステル(白  収率(%) FD
−Massスペクトル例 n=0       60     CMづ5816 
    n=1     61    CM+]595
7     n = 2      82    (M
”〕609(ri″) (1’) 3.4−ジヒドロベンゾピラン−6−オール(■“)!
:111 10 mmolとN、N−ジメチルホルムア
ミド100m molの混合液に水素化ナトリウムlQ
mmolを加え、対応するナトリウムフェノキサイドの
溶液を調製した。ニコチン酸無水物IQmmolのN、
N−ジメチルホルムアミド50d溶液に上記のナトリウ
ムフェノキサイドの溶液を滴下し、反応させた。得られ
た反応液を希塩酸にあけ、ジエチルエーテルで抽出した
。抽出液を水、重曹水及び飽和食塩水で順次洗滌し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、低沸点物を減圧下に
留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
分離、精製することにより、それぞれ対応スルニコチン
酸エステル(1′)を得た。その結果を第8表に示す。
第  8  表 9     n=175    [:M”]35510
    11=2     70    (M”)as
9次に本発明の化合物のうち3,4−ジヒドロ−2−ニ
コチノイルオキシエチル−2,5,7,8−テトラメチ
ル−2H−ベンゾビラン−6−イル ニコチネート〔化
合物(2)〕を活性成分とした製剤例を示実施例11 
 錠 剤 本発明化合物(2)         100 Fコー
ンスターチ         145Pカルボキシセル
ロース      40Fポリビニルピロリドン   
    91全   量              
300f常法によシ1錠300■の錠剤を調製した。錠
剤1錠中本発明化合物(2)を1004含有する。
実施例12  散剤、カプセル剤 本発明化合物(2)         100 f全 
  fk              30of両粉末
を混合して散剤とした。また、この散剤を3号のハード
カプセルに充填してカプセル剤とした。
〔発明の効果〕
本発明によシ提供される一般式(1)で示される3、4
−ジヒドロベンゾピラン誘導体に含まれる多くの化合物
は、上記の薬理試験の結果から明らかなとおり、ニコモ
ールに比較して優れた血中脂質低下作用を有しておシ、
また一般式(I)で示される3、4−ジヒドロベンゾビ
ラン誘導体を有効成分とする血中脂質低下剤は該3,4
一ジヒドロベンゾピラン誘導体の有する優れた血中脂質
低下作用を効果的に発現させる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1、R^2及びR^3はそれぞれ水素原子又
    はニコチノイル基を表わし、かつ少なくとも1つはニコ
    チノイル基であり、mは0、1又は2の整数を表わし、
    nは0又は1の整数を表わす)で示される3,4−ジヒ
    ドロベンゾピラン誘導体。 2、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、R^1、R^2及びR^3はそれぞれ水素原子
    又はニコチノイル基を表わし、かつ少なくとも1つはニ
    コチノイル基であり、mは0、1又は2の整数を表わし
    、nは0又は1の整数を表わす)で示される3,4−ジ
    ヒドロベンゾピラン誘導体を有効成分とする血中脂質低
    下剤。
JP22936784A 1984-10-30 1984-10-30 3,4−ジヒドロベンゾピラン誘導体及びこれを有効成分とする血中脂質低下剤 Granted JPS61106571A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100402054B1 (ko) * 2001-03-30 2003-10-17 한국화학연구원 항산화 활성을 갖는 2-아릴-2-메틸-2,3-디히드로벤조퓨란화합물

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