JPS61267570A - 3,4―ジヒドロ―2h―ベンゾピラン誘導体及びこれを有効成分とする利胆剤 - Google Patents

3,4―ジヒドロ―2h―ベンゾピラン誘導体及びこれを有効成分とする利胆剤

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JPS61267570A
JPS61267570A JP10885585A JP10885585A JPS61267570A JP S61267570 A JPS61267570 A JP S61267570A JP 10885585 A JP10885585 A JP 10885585A JP 10885585 A JP10885585 A JP 10885585A JP S61267570 A JPS61267570 A JP S61267570A
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浩一 金平
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万蔵 塩野
Yoshiji Fujita
芳司 藤田
Joji Yamahara
條二 山原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はクロマン骨格を有する新規な化合物及びこれを
有効成分とする利胆剤に関する。
〔従来の技術〕
従来、クロマン骨格を有する化合物の中にはいくつかの
薬理作用を有する化合物があることが見出されている。
例えば、  2.2.5.7.8−ペンタメチル−6−
(2−グアニジノエト中シ)クロマンは血圧降下作用を
有しチオl) (Ceak、 Farm、、 29巻5
号125頁(1980年)参照〕、また2−(N、N−
ジメチルアミノ)エチル2−(2,2,5,7,8−ペ
ンタメチル−6−クロマニルオ°キシ)インプチレー)
、  2− (2,2,5,7,8−ペンタメチルー6
−クロマニルオキシ)イソブチルニコチネートなどはコ
レステロール低下作用を有している(特開昭55−94
382号公報参照)。さらにクロマン骨格を有するビタ
ミンEは生体内における種々の生理作用に関与している
ことが知られている。
利胆剤としてデヒドロコール酸、ウルソデオキシコール
酸、シクロブチロールなど数多くのものが臨床に供せら
れているが、これら利胆剤として使用されている化合物
のなかにはクロマン骨格を有するものはない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のとおシ利胆剤として数多くのものが臨床に供せら
れているが、臨床に供せられている利胆剤よりも効力の
強い、持続性のある、しかも安全性の高い利胆剤の開発
が望まれているのが現状である。
しかして、本発明の目的の1つは、優れた利胆作用を有
し、かつ安全性の高い、しかも従来肝臓からの胆汁分泌
を促す作用又は十二指腸内への胆汁排出を促進する作用
があると報佐されている化金物とは構造が著しく異なる
クロマン骨格を有する新規な化合物を提供するKある。
また本発明の他の目的は該新規な化合物の利胆剤として
の用途を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、一般式(式中R1は水
素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表わし、R
2、R3及びR4はそれぞれ水素原子又はヒドロキシル
基を表わし、nは0.1又は2の整数を表わす) で示される3、4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン誘導
体又はその薬理学的に許容されるエステル(以下、これ
らの化合物を3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン誘
導体類と総称する)を提供することによって達成され、
また該3,4一ジヒドロー2H−ベンゾビラン誘導体類
を有効成分とする利胆剤を提供することによって達成さ
れる。
上記一般式(1)中、Rが表わすハロゲン原子としては
塩素原子、臭素原子、フッ素原子、ヨウ素原子などが挙
げられ、また低級アルキル基としてはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。
一般式(1)で示される3、4−ジヒドロ−2H−ベン
ゾピラン誘導体の代表例として次の化合物を挙げること
ができる。
3.4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2
−lfシル−H−ペンゾピ2ンー5−オール(化合物3
.4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2−
メチル−2H−ベンゾビラン−7−オール〔化合物3.
4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2−メ
チル−2H−ベンゾピラン−8−オール〔化合物(8)
〕 H 6−クロル−3,4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシ
エチル)−2−メチル−2H−ベンゾビラン(化合物3
.4−ジヒド0−2.6−シメチルー2−(2−ヒドロ
キシエチル)−2H−ベンゾビラン〔化合物(5)〕3
.4−ジヒドロ−2−ヒドロキシメチル−2−メチル−
2H−ベンゾビラン−7−オール〔化合物(6J〕3.
4−ジヒドロ−2−(3−ヒドロキシプロピル)−2−
メチル−2H−ペンゾピ2ンー7−オール〔化合物(テ
)〕 6−クロル−3,4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシ
エチル)−2−メチル−2H−ベンゾピラン−7−オー
ル〔化合物(8)〕 3.4−ジヒドロ−2,6−シメチルー2−(2−ヒド
ロキシエチル)−sl(−ベンゾピラン−7−オール〔
化合物(9)〕 3.4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2
−メチル−2H−ベンゾピラン〔化合物(2)〕一般式
(1)で示される3、4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラ
ン誘導体の薬理学的に許容されるエステルとしては、例
えば酢酸、プロピオン酸、酪酸などの低級脂肪酸のエス
テル;パルミチン酸、リノール酸、オレイン酸、ステア
リン酸などの高級脂肪酸のエステル;安息香酸、リン酸
、モノマンノシルホスフェートなどのエステルなどが挙
ケラれる。
一般式(1)で示される3、4−ジヒドロ−2H−ベン
ゾビラン誘導体のうち、該一般式(1)においてR2が
ヒドロキシル基である3、4−ジヒドロ−2H−ベンゾ
ビラン誘導体は例えば次の方法により製造することがで
きる。
(上記式中、BuFin−ブチル基を表わし、Xはハロ
ゲン原子を表わし Hl、 R8、R4及びnは前記定
義のとおシである) すなわち、レゾルシンジメチルエーテル又はその誘導体
に0.9〜1.1モル当量のn−ブチルリチウムをヘキ
サン、ジエチルエーテルなどの不活性溶媒中、0.9〜
1.2モル当量のN、 N、 N’、 N’−テトラ・
メチルエチレンジアミンの存在下に一り0℃〜室温で作
用させたのち、一般式(If)で示されるアリに一ライ
ドを反応させることにより一般式(III)で示すれる
置換レゾルシンジメチルエーテルを得ることができる。
次いで、該置換レゾルシンジメチルエーテルに2.0〜
2.4モル当量の三臭化ホウ素を塩化メチレン、1,2
−ジクロルエタンなどの不活性溶媒中、−70℃〜室温
で作用させ、必要に応じ得られた粗生成物をN、N−ジ
メチルホルムアミド中、1〜5モル当量の酢酸カリツム
又は酢酸ナトリウムの存在下に加熱したのち、エタノー
ル中水酸化ナトリウムで加水分解し、次いで中和するこ
とにより一般式(Ia)で示される5−ヒドロキシ−3
,4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導体を製造する
ことができる。
また一般式(1)においてR2が水素原子である3゜4
−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導体は、該式中のn
の値によシそれぞれ次に示す方法により製造することが
できる。
(Ib) (上記式中 11、R3及びR4は前記定義のとおりで
ある) 一般式(IV)で示されるフェノール又はその誘導体か
ら公知の方法に従って一般式(V)で示されるカルボン
酸を得る(%開昭49−88877号公報参照)。次に
、一般式(V)で示されるカルボン酸を該カルボン酸に
対して1.0〜2.0モル当量の水素化リチウムアルミ
ニウムのテトラヒドロフラン懸濁液に、テトラヒドロフ
ラーン加熱還流下に滴下し、次いで冷却しつつ水及び希
塩酸を加えたのち、塩化メチレンで抽出することによシ
対応する一般式(Ib)で示される3、4−ジヒドロ−
2H−ベンゾビラン誘導体を製造することができる。
(上記式中、R1、R3及びR4は前記定義のとおりで
ある) 一般式(IV)で示されるフェノール又はその誘導体と
該フェノール又はその誘導体に対して0.01〜1.2
モル当量の塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素などのル
イス酸とをジクロルメタン、1.2−ジクロルエタン、
ジオキサンなどの不活性溶媒に懸濁させ、この懸濁液に
該フェノール又はその誘導体に対し1.0〜1.2モル
当量の3−メチル−2−ペンテルー1,5−ジオール、
5,6−シヒドロー4−メチル−2H−ビラン又は酢酸
5−クロル−3−メチル−3−ペンテニルを室温〜10
0℃の温度で、好ましくは40〜80℃に加熱下に反応
させることによシ対応する一般式(IC)で示される3
、4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導体を製造する
ことができる(#開昭56−145282号公報、特開
昭58−201775号公報及び特開昭58−2191
78号公報参照)。
(mV)             (M)(Id) (上記式中 11、R8及びR4は前記定義のとおシで
ある) 一般式(IV)で示されるフェノール又はその誘導体と
該フェノール又はその誘導体に対して0.7〜1.2モ
ル当量のγ−メチルーγ−ビニルーγ−ブチロラクトン
とを1,2−ジクロルエタン、ジオキサンなどの不活性
溶媒中、塩化亜鉛、三フッ化ホウ素、p−トルエンスル
ホン酸、塩化亜鉛を担持させた強酸性イオン交換樹脂な
どのルイス酸の存在下に室温〜加熱還流下の温度で反応
させることにより一般式(■)で示されるカルボン酸ヲ
得ル。
次いで、一般式(Vl)で示されるカルボン酸ヲ該カル
ボン酸に対して1.°0〜2.0モル当量の水素化リチ
ウムアルミニウムを用いてテトラヒドロフラン還流下に
還元することにより対応する一般式(Id)で示される
3、4−ジヒドcr−2H−ベンゾビラン誘導体を製造
することができる(特公昭鳴7−14568号公報参照
)。
以下、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導体類
及びデヒドロコール酸ナトリウム、シクロブチロールカ
ルシウムなどについての利胆作用の試験及びその結果を
示す。
利胆作用試験(i、 ci、) 体重的30ofのWistar系雄性ラットを一群8〜
10匹とし、手術前6時間給食後、軽くエーテル麻酔下
、ウレタン麻酔(700η〜s i、p、)を行い、正
中線に沿って開腹後、総胆管にポリエチレン製カニユー
レ(Hibiki  3号)を肝臓側に向けて挿入し、
カニュールを胆管とともに縫合糸で結紮して固定し、胆
汁を体外へ流出させた。1時間の安定期間をおき、安定
後30分目に被検化合物を5優アラビアゴム末と懸濁さ
せて、十二指腸内に投与し、投与後、0.5 、1.0
 、2.0 、3.0 、4.0及び5.0時間目まで
の流出胆汁を採取し、メスピペットで胆汁量を測定し、
被検化合物投与前30分間の胆汁量を1001として、
各時間ごとの百分率を求め、胆汁量の変化とした。また
、コントロール群には、アラビアゴム末を蒸留水で懸濁
して、十二指腸内に投与した。なお、被検化合物の投与
量は100岬/4とした。
試験結果 被検化合物を投与したラットの肝臓からの胆汁流出量の
変化をコントロール群のラットの肝臓からの胆汁流出量
の変化と比較して第1〜4表に示す。
第1〜4表から明らかなように被検化合物のすべてにお
いて肝胆汁の生成分泌機能を′jc進し胆汁分泌量を増
大させる作用が認められた。
このように3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導
体類は利胆剤として優れた特性を有するものであり、さ
らに毒性試験においても低毒性であることが確認された
。一般式(I)で示される3、4−ジヒドロ−2H−ベ
ンゾピラン誘導体のうち、前述の代表例として挙げた化
合物の急性毒性値(LDso (マウス経口)〕はいず
れも2,000η/神以上であった。
以上の薬理試験の結果よp、3.4−ジヒドロ−2H−
ベンゾピラン誘導体類は利胆剤として使用することがで
きる。
3.4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導体類の臨床
用量は、一般に10〜300岬/day(経口)、好ま
しくは50〜100η/ day (経口)の量で、分
割投与にて2〜3回に分版される。
3.4−ジヒドロ−2H−ベンゾビラン誘導体類は任意
慣用の展剤方法を用いて投与用に調製することができる
0従って、本発明は人体医薬として好適な少なくとも1
種の3,4−ジヒドロ−2a−ベンゾビラン誘導体類を
含有する製剤組成物をも包含するものである。このよう
な組成物は任意所要の製薬用担体又は賦形剤により慣用
の方法で使用に供される。
この組成物は消化管からの吸収に好適な形態で提供され
るのが望ましい。経口投与の錠剤及びカプセルは単位量
投与形態であシ、結合剤、例えばシロップ、アラビアゴ
ム、ゼラチン、ソルビット、トラカント、ポリビニルピ
ロリドンなど;賦形薬、例えば乳糖、とうもろこし澱粉
、シん酸カルシウム、ソルビット、グリシンなど;潤滑
剤、例えばステアリン酸マグネシウム、メルク、ポリエ
チレングリコール、シリカなど;崩壊剤、例えば馬鈴薯
澱粉など;又は許容し得る湿潤剤、例えばラウリル硫酸
ナトリウムなどのような慣用の賦形剤を含有していても
よい。錠剤は当業界において周知の方法でコーティング
してもよい。経口用液体製剤は水性又は油性懸濁剤、溶
液、シロップ、エリキシル剤、その他であってもよく、
するいは使用する前に水又は他の適当なビヒクルで再溶
解させる乾燥生成物であってもよい。このような液体製
剤は普通に用いられる添加剤、例えば懸濁化剤、例、t
 ハソルビットシロップ、メチルセルロースtグルコー
ス/糖シロッフ、ゼラチンヒドロキシエチルセルロース
、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニ
ウムゲル、水素化食用脂など;乳化剤、例えばレシチン
、モノオレイン酸ソルビタン、アラビアゴムなど;非水
性ビヒクル、例えばアーモンド油、分別ココナツト油、
油性エステル、フロピレンクリコール、エチルアルコー
ルなど;防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル
、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ソルビン酸などを
含有してもよい。
〔実施例〕
以下に1本発明を実施例によ勺具体的に説明する。なお
、本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
実施例1 窒累雰囲気下、レゾルシンジメチルエーテル22.08
 y、 N、N、N’、 N’−テトラメチルエチレン
ジアミン18.56 f及びヘキサン50−から成る溶
液に5〜10℃の温度でn−ブチルリチウム(1,6M
ヘキサン溶液)100mlを滴下し、滴下後、室温で0
.5時間攪拌して2,6−シメトキシフエニルリチウム
の白色懸濁液を得た0酢酸5−クロル−3−メチル−3
−ペンテニル28.24f。
ヨク化第−銅0.1f及びテトラヒドロフラン70dか
ら成る懸濁液に上記の2,6−シメトキシフエニルリチ
ウムの白色懸濁液を水冷下に滴下し、滴下後、室温で一
夜攪拌した。得られた反応液を塩化アンモニウム水溶液
にあけ−、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を食塩
水で洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。これよ
り低沸点物を留去し、その残渣を減圧下に蒸留すること
により酢酸5−(2,6−リストキシフエニル)−3−
メチル−3−ペンテニルを9.22得た。
酢酸5−(2,6−リストキシフエニル)−3−メチル
−3−ペンテニル4.85ftK工1/−ル20m1及
び水酸化ナトリウムの20%水溶液5MIを加えて攪拌
し、減圧下に濃縮した。濃縮物を永にあけ、ジエチルエ
ーテルで抽出した。抽出液を食塩水で洗滌し、乾燥した
のち、低沸点物を留去することにより5− (2,6−
リストキシフエニル)−3−メチル−3−ベンアールを
4.Of得た05−(2,6−リストキシフエニル)−
3−メチル−3−ペンIεル3.88f、  ピリジン
1.3of及び1.2−ジクロルエタン101Llの混
合液に一40°Cで三臭化リンの塩化メチレン溶i(I
M)49.3−を滴下したのち、室温で2日間攪拌した
。得られた反応液を水にあけ、ジエチルエーテルで抽出
した。抽出液を水、重1水で順次洗滌したのち乾燥し、
低沸点物を留去した。得られた残渣をN、N−ジメチル
ホルムアミド201fl!に溶解し、この溶液に酢酸ナ
トリウム5ノを加え、1時間加熱還流した。反応液を希
塩酸にあけ、ジエチルエーテルで抽出した。この抽出液
より低沸点物を留去し、得られた残渣をエタノールに溶
解し、次いでこの溶液に2(l水酸化ナトリクム水溶液
5ILlを加えて攪拌したのち、減圧下に濃縮した。濃
縮物に希塩酸を加え、ジエチルエーテルで抽出した。抽
出液を乾燥後、低沸点物を留去し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより
、下記の物性を有する3、4−ジヒドロ−2−(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−メチル−2H−ベンゾピラン−
5−オール〔化合物(1)〕を〕025f得た。
N M Rスペクトk (90MHz )δHMS ・
CDα8゜ 1.27 (8、3H) ; 1.5〜2.17 (m
、 4H) ;2.5 (br、s、 tH) ; 2
.63(t 、 J=7Hz、 2H) ;3.65〜
4.1 (m、 2H) ;6.03 (br、 s、
 LH) ;6.3(d、J=8Hz、 IH) ; 
6.33(d 、J=8Hz、 LH) ;6.9 (
dd、 J=8Hz 、 8Hz 、 IH)Fb質量
スペクトル’(M]”208 実施例2 窒素雰囲気下、レゾルシン187F、塩化アルミニウム
227r及び1.2−ジクロルエタン150〇−から成
る懸濁液に5.6−シヒドロー4−メチル−2a−ピラ
ン2002を50℃以下の温度で滴下した。滴下後、3
0分間攪拌したのち、反応液を21の氷水にあけ、分液
して有機層を重曹水、食塩水で順次洗滌し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。これより低沸点物を減圧下に留
去したのち、その残渣を減圧下蒸留した。得られた沸点
が180〜190℃10.5飄H,の留分104.61
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製したのち
、ベンゼンで再結晶することにより、下記の物性を有す
る3、4−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−
2−メチル−2H−ベンゾビラン−7−オール〔化合物
(2)〕を35.2 f得た。
HMS 。
NMRスペクトル(9QMHz)δCDCl5゜1.2
8 (s 、 3H) ; 1.50〜2.1 (m、
 4H) ;2.65(t、J =7f(z、2M);
2.93(br、s、IH);3.90(br、s、2
H); 6.17(d、J=aHz、LH);6.35
(dd、J=3)iz、8Hz、IH) ;6.81 
(d 、 J=8Hz 、 I H)FD5(量xベン
)ル: (M)208実施例3 窒素雰囲気下、カテコール14.85 y、酢酸5−ク
ロル−3−メチル−3−ペンテニル23.831及びベ
ンゼン150 mlから成る溶液に塩化亜鉛8.729
を担持させた強酸性イオン交換樹脂アンバーリスト15
を302加え、3時間加熱還流した。反応液を水にあけ
、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を重曹水、食塩
水で順次洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち
、これより低沸点物を留去した。得られた一残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製したのち、減圧
下に蒸留し、次いでアルコール性水酸化す) IJウム
で加水分解することにより、下記の物性を有するS、+
−ジヒドロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチ
ル−2H−ベンゾピラン−8−オール〔化合物(8)〕
を1.36f得た。
HMS 。
NMRスペクトル(gOM)iz)δCD(js ・1
.28 (B 、3n) s l−5〜2.1 (ms
 4”) ;2.65(t、J=71(Z、2H) ;
 2.93(br、s、 IH) ;3.9(br、s
、 2H) ; 6.17(d、 J=3Hz、 IH
) ;6.35(dd、J=3Hz、8Hz、IH) 
;6.57(br、s、 LH);6.81(d 、 
J=8hz 、 LH)FD質量スペクトル: (M)
 208実施例4 窒素雰囲気下、レゾルシン9.0f% ジオキサン20
5d、三フッ化ホウ素・エーテル錯体12.9−及びT
−ビニル−T−バレロラクトン13.09fから成る混
合物を2時間加熱還流したのち、得られた反応液にp−
トルエンスルホン酸0.4fを加え、さらに4時間加熱
還流した。得られた反応液を水にあけ、ジエチルエーテ
ルで抽出した0エーテル抽出液を水洗後、重1水で抽出
し、次いで重曹水抽出液をジエチルエーテルで洗滌した
のち、6N−塩酸で中和し、塩化メチレンで抽出した0
塩化メチレン抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、これよシ低沸点物を留去1−1その残渣をジエチ
ルエーテルで再結晶することによシ3−(3,4−ジヒ
ドロ−7−ヒドロキシ−2−メチル−2H−ベンゾビラ
ン−2−イル)フロピオン酸6.8Fを得た。
3−(3,4−ジヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メチル
−2H−ベンゾビラン−2−イル)プロピオン酸6.7
9fのテトラヒドロ7ラン100dC)溶液を水素化リ
チウムアルミニウム2.Ofとテトラヒドロフラン75
dの混合液に加熱還流下に滴下したのち、1.5時間加
熱還流した。得られた反応液を氷水にあけ、希塩酸で酸
性にしたのちジクロルメタンで抽出し、次いで抽出液よ
り低沸点物を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーで精製することにより、下記のFD質量ス
ペクトルを有する3、4−ジヒドロ−2−(3−ヒドロ
キシプロピル)−2−メチル−2H−ヘyゾピラン−7
−オール〔化合物(マ)〕を3.1f得た。
FD質量スペクトル: CM) 222実施例5及び6 p−置換フェノール(0,85mol)、塩化アルミニ
ラA113.5F(0,85mol)及び1,2−ジク
ロルエタンIJから成る懸濁液に5.6−シヒドロー4
−メ? ルー 2 H−ピラ:/ 100.Of (1
,7mol)を1時間かけて滴下したのち、30分間加
熱還流した。得られた反応液を11の氷水中に注ぎ込み
分液した。有機層を重1水、食塩水で順次洗滌し、無水
硫酸マグネジ9ムで乾燥したのち、これよシ低沸点物を
減圧下に留去した。残渣を減圧下に蒸留することにより
対応する3、4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン誘導体
を得た。生成物の収率及び物性値を第5表に示す0 実施例7及び8 実施例5又は6においてp−置換フエノールQ、85m
olO代りVc4−置換レゾルシy Q、85 mol
用いた以外は同様にして反応及び分離精製を行なうこと
により対応する3、4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン
誘導体を得た。生成物の収率及び物性値を第6表に示す
第  6  表 フェノール50t1塩化亜鉛341を担持させた強酸性
イオン交換樹脂アンバーリスト15の118f及びベン
ゼン600mから成る懸濁液に加熱還流下に5−クロル
−3−メチル−3−ペンテニルアセテート94fを滴下
した。滴下後、3時間加熱還流を続けた。反応液を冷却
後濾過し、イオン交換樹脂をベンゼン及びアセトンで順
次洗滌した。得られたp液を重1水及び食塩水で順次洗
滌し、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、これより低
沸点物を留去した。残渣を減圧下に蒸留することにより
2−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−2H−ペンソヒ
ランー2−イル)エチルアセテートを31.6f得た。
次いで、該アセテートをエタノール250dに溶解し、
この溶液に50%水酸化カリワム水溶液281を加えて
攪拌したのち、減圧下にエタノールを留去した。残渣に
水を加え1.塩化メチレンで抽出し、次いで抽出液を食
塩水で洗滌後、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、こ
れより低沸点物を留去した。残渣を減圧下に蒸留するこ
とによシ、下記の物性を有する3、4−シヒドロー2−
(2−ヒドロキシエチル)−2−メチル−2H−ベンゾ
ビラン〔化合物−〕を22.7f得た。
HMS 。
N M Rスヘク) ル(9Q MHz)δCDCl5
 ・1.25(s、 3H);1.46〜z、to(m
、4H) ;2.53(br、8.IH) ; 2.6
9(t 、 7Hz、2H) ;3.77 (t 、 
7Hz、 2H) ; 6.57〜7.17 (m、 
4H)FD質量スペクトル: (M)192 実施例10  錠 剤 化合物(2)         251コーンスターチ
         552カルボキシセルロース   
     15Fポリビニルピロリドン       
   32全   i             10
0F常法により1錠100キの錠剤を調製した。錠剤1
錠中化合物(2)を25NI含有する。
実施例11  散剤、カプセル剤 化合物(2)          25 f全   量
            100f両粉末を混合して散
剤とした。また、この散剤を3号のハードカプセルに充
填してカプセル剤とした。
〔発明の効果〕
本発明によシ提供される3、4−ジヒドロ−2H−ベン
ゾピラン誘導体類は、上記の薬理試験の結果から明らか
なとおり、優れた利胆作用を有し、しかも安全性が高い
。また3、4−ジヒドロ−2H−ペンゾビラン誘導体類
を有効成分とする利胆剤ハ該3.4−ジヒドロ−2H−
ベンゾピラン誘導体類の有する優れた利胆作用を効果的
に発現させる。
斐出願人 株式会社り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキ
    ル基を表わし、R^2、R^3及びR^4はそれぞれ水
    素原子又はヒドロキシル基を表わし、nは0、1又は2
    の整数を表わす) で示される3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン誘導
    体又はその薬理学的に許容されるエステル。 2、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1は水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキ
    ル基を表わし、R^2、R^3及びR^4はそれぞれ水
    素原子又はヒドロキシル基を表わし、nは0、1又は2
    の整数を表わす) で示される3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾピラン誘導
    体又はその薬理学的に許容されるエステルを有効成分と
    する利胆剤。
JP10885585A 1985-05-20 1985-05-20 3,4―ジヒドロ―2h―ベンゾピラン誘導体及びこれを有効成分とする利胆剤 Granted JPS61267570A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5015661A (en) * 1988-08-09 1991-05-14 Hoffmann-La Roche Inc. Chromanes and their pharmaceutical compositions and methods
US5132310A (en) * 1988-08-09 1992-07-21 Hoffmann-La Roche Inc. Pharmacologically active chromanes
US5260294A (en) * 1988-08-09 1993-11-09 Hoffman-La Roche Inc. Chromanes and their pharmaceutical compositions and methods

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US5132310A (en) * 1988-08-09 1992-07-21 Hoffmann-La Roche Inc. Pharmacologically active chromanes
US5260294A (en) * 1988-08-09 1993-11-09 Hoffman-La Roche Inc. Chromanes and their pharmaceutical compositions and methods

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