JPS6110575Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、低注出口型のポンプ汲上式液体容器
に関するものであり、内部に液体を収容すべく構
成した容器本体（以下、本体という）上部の下口
部材に対して着脱あるいは開閉自在な蓋体内にポ
ンプ装置を配設し、該ポンプ装置の駆動によつて
前記本体内の液体を汲上管および注出管を通して
前記下口部材に形成した開口に臨ましめられた注
出管の先端開口から外部へ導出し得るようにした
ポンプ汲上式液体容器において、注出口を低位な
らしめるべく前記本体外側面に取付けられる下向
きの吐出管を簡単且つ確実に取付け得るようにす
ることを目的とするものである。

かかる目的達成のため、本考案は、上記構成の
ポンプ汲上式液体容器において、外部への注出口
を低位ならしめるべく、前記本体外側面に単体構
成とした下向きの吐出管を外面に露出させた状態
で位置させ、且つ該吐出管には、前記本体側に向
かう下向きカギ状の取付片を一体に突設し、該取
付片を前記本体側に形成した切欠窓の下縁部に上
方より係止するとともに、前記吐出管の上端開口
縁を前記下口部材の開口口縁下面に当接した構成
を特徴としている。

以下添付の図面を参照して本考案の実施例にか
かるポンプ汲上式液体容器を説明する。

以下の説明では、ポンプ汲上式の魔法瓶を実施
例としているが、本考案は、加熱保温兼用型の電
気ポツト等にも適用可能なことは勿論である。

第１図には、本考案の第１実施例が示されてい
る。図において符号１は容器本体、２は本体１の
外周面を構成する板金製の外ケース、３は本体１
の内周面を構成する真空二重瓶製の液容器、４は
本体１の上面を構成する合成樹脂製の下口部材、
５は下口部材４に対して螺着脱自在な蓋体、６は
蓋体５内に配設されるポンプ装置であるベローズ
式のエアーポンプ、７はエアーポンプ６を押圧駆
動するための操作板、８は下口部材４に形成され
た給液口、９は該給液口８に密嵌された中栓、１
０および１１は中栓９内に併用された電気路およ
び通液路、１２および１３は汲上管および注出管
である。

前記注出管１３は、中栓９側方から下口部材４
の嘴部４ａに向つて略水平に延設されており、そ
の先端部１３ａは嘴部カバー１４と一体に形成さ
れている。

又、注出管１３の先端開口１５は、下口部材４
の嘴部４ａ底面に形成した開口１６の下向きに臨
ましめられている。

更に、本体１の外側であつて嘴部４ａ下方には
液体の外部への注出口１８を底位ならしめるべき
吐出管１７が露出状態で配設されている。

つまり、この吐出管１７は、管状体による単体
構成とされているのである。

該吐出管１７には、本体１側に向う下向きカギ
状の取付片１９が一体に形成されている。

又、本実施例では吐出管１７上端にも、本体１
側に向う下向きカギ状の係上片２０が一体に形成
されている。

一方、本体１の側面である外ケース２において
嘴部４ａ下方には、上端に切欠部２１が、前記取
付片２０に対応する位置に切欠窓２２がそれぞれ
形成されている（第２図参照）。

しかして、前記取付片１９を前記外ケース２の
切欠窓２２下縁部に上方より係止するとともに、
前記吐出管１７の上端開口縁１７ａを前記下口部
材４の開口１６口縁下面に当接して、前記取付片
１９の脱却を規制することによつて、吐出管１７
は外ケース２側面に固定されている。なお、係止
片２０は、外ケース２の切欠部２１に係合せしめ
られて下口部材４との間に挾着せしめられてい
る。

第３図および第４図には、本考案の第２実施例
が示されている。この場合、吐出管１７の上端開
口縁１７ａには、下口部材４における開口１６の
口縁１６ａの一部を係合すべき係合溝２３が形成
されている。

続いて本考案のポンプ汲上式液体容器の効果を
述べる。

本考案によれば、ポンプ汲上式液体容器におい
て、外部への吐出管１８を低位ならしめるべく本
体１外側面に取付けられた下向きの吐出管１７
に、本体１側に向う下向きカギ状の取付片１９を
一体に形成し、該取付片１９を前記本体１側に形
成した切欠窓２２の下縁部に上方より係止すると
ともに、前記吐出管１７の上端開口縁１７ａを注
出管１３の先端開口１５を臨ましめるべく下口部
材４に形成した開口１６の口縁下面に当接し、前
記取付片１９の脱却を規制するようにしたので、
吐出管１７を固定するための特別な部材が不要と
なり、しかも吐出管１７は、これを一体形成され
た取付片１９によつて本体１側面に取付けられる
こととなり、吐出管の取付け構造および作業が著
しく簡略化されるとともに、確実な取付け状態が
得られるという実用的な効果がある。

また、前記吐出管１７を単体構成として、外面
に露出させた状態で本体１外側面に位置させるよ
うにしたので、部品点数がすくなくなり、取付も
簡単となるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の第１実施例にかかるポンプ
汲上式液体容器の内部を開示した側面図、第２図
は、第１図のポンプ汲上式液体容器の要部分解斜
視図、第３図は、それぞれ本考案の第２実施例に
かかるポンプ汲上式液体容器の要部断面図、第４
図は、第３図のポンプ汲上式液体容器における吐
出管の斜視図である。 １……容器本体、４……下口部材、５……蓋
体、６……ポンプ装置、１２……汲上管、１３…
…注出管、１５……先端開口、１６……開口、１
７……吐出管、１７ａ……吐出管の上端開口縁、
１８……注出口、１９……取付片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に液体を収容すべく構成した容器本体１上
   部の下口部材４に対して着脱あるいは開閉自在な
   蓋体５内にポンプ装置６を配設し、該ポンプ装置
   ６の駆動によつて、前記容器本体１内の液体を汲
   上管１２および注出管１３を通して、前記下口部
   材４に形成した開口１６に臨ましめられた注出管
   先端開口１５から外部へ導出し得るようにしたポ
   ンプ汲上式液体容器において、外部への注出口１
   ８を低位ならしめるべく、前記容器本体１外側面
   に単体構成とした下向きの吐出管１７を外面に露
   出させた状態で位置させ、且つ該吐出管１７に
   は、前記容器本体１側に向かう下向きカギ状の取
   付片１９を一体に突設し、該取付片１９を前記容
   器本体１側に形成した切欠窓２２の下縁部に上方
   より係止するとともに、前記吐出管１７の上端開
   口縁１７ａを前記下口部材４の開口１６口縁下面
   に当接したことを特徴とするポンプ汲上式液体容
   器。