JPS6025969Y2 - ポンプ汲上式液体保温容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ポンプ汲上式液体保温容器に関するものであ
る。

一般にこの種のポンプ汲上式液体保温容器において、注
出口を低位となした低注出口型を採用する場合、容器本
体内に垂設せる液体汲上管と、容器本体上方で略水平に
延びる液体注出管との外に容器本体外側面で下方に延び
る吐出管を設けて一連の注出通路を構成するようにして
いる。

ところが、このような構造のポンプ汲上式液体保温容器
において、容器本体の上面を構成する下口部材をステン
レス製とすると、吐出管上端部を下口部材に固定しにく
いという問題が生じる。

本考案は、上記問題点を解消しようとするもので、極め
て簡単な構造の吐出管固定構造を提供することを目的と
するものであり、かかる目的達成のため、ステンレス製
下口部材の嘴部に形成した穴に継手部材を固定し且つ該
継手部材に対して吐出管の上端部を係脱可能に嵌着せし
めるとともに、該吐出管外周に、これを被包するパイプ
カバーを設けた構成を特徴とする。

以下、添付の図面を参照して本考案の実施例にかかるポ
ンプ汲上式液体保温容器を説明する。

第１図及び第２図には、本考案の第１実施例が示されて
いる。

このポンプ汲上式液体保温容器は、内部に液体を収容す
べく構成された容器本体１と該容器本体１に対して蝶番
ピン３を介して開閉自在に枢着された蓋体２とによって
構成されている。

前記容器本体１は、外周面を構成する板金製の外ケース
４と、内周面を構成する真空二重瓶製ｐ液容器５と、上
面を構成するステンレス製の下口部材６と、底面を構成
する合成樹脂製の底部材（図示省略）とからなっている
。

前記下口部材６には、中央部に液容器５内へ通ずる給液
ロアが形成され、又、反蝶番ピン側に嘴部８が突設され
てい・る。

一方、前記蓋体２内には、ポンプ装置としてのベローズ
式のエアーポンプ９が配設されている。

該エアーポンプ９は、蓋体２上面に露出せる押圧部材１
０によって押圧駆動される。

符号１１は吸入弁、１２は吐出口、１３は押圧部材１０
を下動可能位置あるいは下動不能位置に回動操作するた
めの操作部材である。

前記給液ロアには、内部に通気路（図示省略）および通
液路（図示省略）を併設してなる中栓１４が嵌着されて
いる。

該中栓１４には、液容器５内にあって下方に延びる液体
汲上管１５と下口部材６上方にあって嘴部８側へ略水平
に延びる液体注出管１６とが接続されている。

前記下口部材６の嘴部８において前記液体注出管１６の
先端開口１６ａと対向する位置には、穴１７が形成され
ており、該穴１７には後述する吐出管１８を嵌着するた
めの継手部材１９が固定されている。

該継手部材１９は、本実施例では上端に外向鍔部２０を
有する筒状体で構成され、その内外周面には内ネジ２１
および外ネジ２２が形成されている。

しかして、継手部材１９はその外向鍔部２０を穴１７の
口縁上面に係止した後、外ネジ２２にナツト２３を螺着
せしめることによって固定されている。

符号２８はパツキンである。前記吐出管１８の上端部外
周には、外ネジ２４が形成されている。

そして、吐出管１８はそれを前記継手部材１９に上方か
ら嵌挿した後、継手部材１９の内ネジ２１に対して外ネ
ジ２４を螺着せしめることによって係脱可能に嵌着され
る。

本実施例では、吐出管１８に対して吐出補助管２５が上
下方向に摺動可能且つ適宜位置で係止可能に嵌挿されて
いる。

符号２６は、吐出補助管２５を適宜位置で係止すべく作
用するストッパー、２７は吐出管１８をカバーするパイ
プカバーである。

そして、本実施例においては、液体汲上管１５、液体注
出管１６、吐出管１８および吐出補助管２５によって注
出口を低位となした一連の仕出通路りが構成されている
。

このポンプ汲上式液体保温容器は次のように作用する。

押圧部材１０を押圧することによってエアーポンプ９か
ら加圧空気を液容器５内に吹き込み、該加圧空気によっ
て液容器５内の液体を一連の注出通路Ｌ（液体汲上管１
５、液体注出管１６、吐出管１８および吐出補助管２５
）を通して外部へ導出する。

第３図および第４図には、本考案の第２実施例が示され
ている。

この場合、継手部材１９はパイプカバー２７と一体に成
形されており、固定手段が不要とされている。

従って、第１実施例における外向鍔部２０、外ネジ２２
およびナツト２３が省略されている。

その外の構造および作用は第１実施例と同様なのでその
説明を省略する。

続いて本考案のポンプ汲上式液体保温容器の効果を述べ
る。

本考案によれば、ステンレス製の下口部材６の嘴部８に
形成した穴１７に継手部材１９を固定し且つ該継手部材
１９に対して容器本体１内外を連通すべき注出通路りの
一部を構成する吐出管１８の上端部を係脱可能に嵌着し
たので、吐出管１８の取付構造が簡単且つ確実となり、
注出通路りの形成の際の作業性が著しく向上するという
実用的な効果がある。

又、前記吐出管１８外周に、これを被包するパイプカバ
ー２７を設けたので、吐出管１８は勿論、継手部材１９
、ひいては継手部材１９と吐出管１８との接続部分への
外力の作用が阻止されることとなり、注出通路りを構成
する部材が効果的に保護されるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第３図は、それぞれ本考案の第１および第
２実施例にかかるポンプ汲上式液体保温容器の上部縦断
面図、第２図および第４図は、それぞれ第１図および第
３図の要部拡大図である。 １・・・・・・容器本体、２・・・・・・蓋体、６・・
・・・・下口部材、訃・・・・・嘴部、９・・・・・・
ポンプ装置、１５・・・・・・液体汲上管、１６・・・
・・・液体注出管、１７・・・・・・穴、１８・・・・
・・吐出管、１９・・・・・・継手部材、２７・・・・
・・パイプカバー、Ｌ・・・・・・注出通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステンレス製の下口部材６で上面を構成した容器本体１
   内にポンプ装置９から加圧空気を吹き込み、該加圧空気
   によって容器本体１内の液体を、液体汲上管１５、液体
   注出管１６および吐出管１８からなる一連の注出通路り
   を通して外部へ導出し得るようにしたポンプ汲上式液体
   容器において、前記下口部材６の嘴部８に形成した穴１
   ７に継手部材１９を固定した該継手部材１９に対して前
   記吐出管１８の上端部を係脱可能に嵌着せしめるととも
   に、該吐出管１８外周には、これを被包するパイプカバ
   ー２７を設けたことを特徴とするポンプ汲上式液体容器
   。