JPS609929A - 融着仮撚糸の製造方法 - Google Patents
融着仮撚糸の製造方法Info
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- JPS609929A JPS609929A JP8195684A JP8195684A JPS609929A JP S609929 A JPS609929 A JP S609929A JP 8195684 A JP8195684 A JP 8195684A JP 8195684 A JP8195684 A JP 8195684A JP S609929 A JPS609929 A JP S609929A
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- twists
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
イ０本発明の技術分野
本発明は仮撚加工糸の製造方法に関する。さらに詳しく
は、融着部と捲縮部とが特殊な構造状態で糸を形成して
いる特異々融着加工糸に関するものである。
は、融着部と捲縮部とが特殊な構造状態で糸を形成して
いる特異々融着加工糸に関するものである。
口、従来技術とその問題点
従来、融着加工糸あるいはその製造方法に関するものと
して特公昭５１−７２１６号公報、同５１−４２６６２
号公報、同５２＝１４３４１号公報。
して特公昭５１−７２１６号公報、同５１−４２６６２
号公報、同５２＝１４３４１号公報。
特開昭５１＝７２４７号公報等に見られるように仮撚を
利用した技術が数多く提案されてきているが、これらの
技術はいずれも融着、未解撚、および未解撚交互撚りに
よるシャリ感や製品の表面効果の強調をねらったもので
あって、これらの糸は糸品質面からみた場合には嵩高感
の不足、製品外観の不均一さ、染ムラの発生等の問題が
あり汎用性に乏しいものであった。また仮撚加工性の面
からみても強度低下、均一な糸を得るための加工条件の
許容範囲が狭いなどのため安定加工が困難などの欠点が
ある。
利用した技術が数多く提案されてきているが、これらの
技術はいずれも融着、未解撚、および未解撚交互撚りに
よるシャリ感や製品の表面効果の強調をねらったもので
あって、これらの糸は糸品質面からみた場合には嵩高感
の不足、製品外観の不均一さ、染ムラの発生等の問題が
あり汎用性に乏しいものであった。また仮撚加工性の面
からみても強度低下、均一な糸を得るための加工条件の
許容範囲が狭いなどのため安定加工が困難などの欠点が
ある。
また、複数本の糸条を同時に供給してなる嵩高融着加工
糸があるが、延伸倍率および融点の異なる糸を同一給糸
する場合、あるいは給糸量変更による場合いずれも融着
部が真直ぐに連続的であり。
糸があるが、延伸倍率および融点の異なる糸を同一給糸
する場合、あるいは給糸量変更による場合いずれも融着
部が真直ぐに連続的であり。
糸の表面に融着部が現われた時には粗硬感が生じ好まし
くない。また複数本給糸であるため、原糸および加工コ
ストが高く、経済的にも不利である。
くない。また複数本給糸であるため、原糸および加工コ
ストが高く、経済的にも不利である。
本発明に最も近似した公知例としては特開昭５０−１２
６９１２号公報が存在する。かかる公知技術は、熱板上
に糸条を接触させ、撚の上流への波及を阻止することに
よシ、糸条の内層に融着部を、外層部に捲縮を付与する
ものである。
６９１２号公報が存在する。かかる公知技術は、熱板上
に糸条を接触させ、撚の上流への波及を阻止することに
よシ、糸条の内層に融着部を、外層部に捲縮を付与する
ものである。
しかしかかる方法は仮撚数が、多いため、融着部の未解
撚部に相当する撚数が大きくなシ、この結果風合が硬く
なるという欠点があった。また仮撚数が多いため糸切れ
し易いという欠点もあった。
撚部に相当する撚数が大きくなシ、この結果風合が硬く
なるという欠点があった。また仮撚数が多いため糸切れ
し易いという欠点もあった。
ハ０本発明の目的
本発明の目的は、上記したような従来知られている融着
加工糸の欠点を解消し、安定した加工性のもとに製造で
き得るという効率のよい製造プロセスを提供するととも
に、未解撚がなく、シャリ感と嵩高性を兼備したきわめ
て新規な糸構造を呈する融着仮撚加工糸を得る方法を提
供するととにある。
加工糸の欠点を解消し、安定した加工性のもとに製造で
き得るという効率のよい製造プロセスを提供するととも
に、未解撚がなく、シャリ感と嵩高性を兼備したきわめ
て新規な糸構造を呈する融着仮撚加工糸を得る方法を提
供するととにある。
二０本発明の構成
上記目的を達成するため本発明は次の構成からなる。
「ポリエチレンテレフタレートフィラメント繊維からな
る複屈折Δｎが１５ ｘ １０− 以上の未延伸糸条を
延伸同時仮撚加工するに際し、加熱ヒータと仮撚装置と
の間に撚止めガイドを設け、糸条と撚止めガイドとの接
触角θ（）を３０≦θ８５０の範囲とし、仮撚装置の設
定仮撚数ｔ （Ｔ／Ｍ ）数 ｔ’（Ｔ／Ｍ）を前記撚
止めガイドによりＪＤ ％／１１ にすると共に、ヒータ温度 Ｔｈ （℃）を０８５≦Ｔ
ｌ−ｔ／Ｔ ≦０９５ の範囲の条件で融着延伸同時仮撚加工することを特徴と
する融着仮撚糸の製造方法。
る複屈折Δｎが１５ ｘ １０− 以上の未延伸糸条を
延伸同時仮撚加工するに際し、加熱ヒータと仮撚装置と
の間に撚止めガイドを設け、糸条と撚止めガイドとの接
触角θ（）を３０≦θ８５０の範囲とし、仮撚装置の設
定仮撚数ｔ （Ｔ／Ｍ ）数 ｔ’（Ｔ／Ｍ）を前記撚
止めガイドによりＪＤ ％／１１ にすると共に、ヒータ温度 Ｔｈ （℃）を０８５≦Ｔ
ｌ−ｔ／Ｔ ≦０９５ の範囲の条件で融着延伸同時仮撚加工することを特徴と
する融着仮撚糸の製造方法。
（ただしＴは撚の数１Ｍは長さ１ｍ、Ｔｍは延伸糸の融
点、Ｄは加工された糸の繊度を各々示す、）」まず本発
明方法においては、出発原糸として複屈折Δｎが１５
ｘ １０− 以上の高配向ポリエステル未延伸糸を用い
る必要がある。複屈折がこの範囲のものであると、高温
で延伸同時仮撚加工を行なう場合、適度の延伸性能を有
するため、加熱による糸条の内・外層の延伸差が容易に
付与される。
点、Ｄは加工された糸の繊度を各々示す、）」まず本発
明方法においては、出発原糸として複屈折Δｎが１５
ｘ １０− 以上の高配向ポリエステル未延伸糸を用い
る必要がある。複屈折がこの範囲のものであると、高温
で延伸同時仮撚加工を行なう場合、適度の延伸性能を有
するため、加熱による糸条の内・外層の延伸差が容易に
付与される。
複屈折Δｎが１５ ｘ １０／” 未満であると糸条が
脆化して５糸切れ１毛羽、また得られる加工糸の強度が
著しく低下する。さらには、断面変形を小さくできるの
で、光沢斑の発生を防止できるとともに腰のある糸とす
ることができる。
脆化して５糸切れ１毛羽、また得られる加工糸の強度が
著しく低下する。さらには、断面変形を小さくできるの
で、光沢斑の発生を防止できるとともに腰のある糸とす
ることができる。
複屈折Δｎが１５ ｘ １０− 以上の高配向未延伸糸
はｉ紡糸速度を約２３００ｍ／分程度以上七することに
より得ることができる。
はｉ紡糸速度を約２３００ｍ／分程度以上七することに
より得ることができる。
次に本発明方法においては、加熱ヒータと仮撚装置との
間に撚止めガイドを設け、かつ糸条と撚止めガイドとの
接触角θを５０〜８５０ の範囲とすることが必要であ
る。この理由は、仮撚装置では加工を安定させるため実
質の融着に必要な仮撚数よシも多い仮撚数を積極的に加
えると共に、撚止めガイドによりヒータ上の糸条への撚
遡及をあ゛る程度妨害し、加熱領域にある糸条９％に延
伸領域にある糸条をせ仮ヨリ状態に保つ−ためである。
間に撚止めガイドを設け、かつ糸条と撚止めガイドとの
接触角θを５０〜８５０ の範囲とすることが必要であ
る。この理由は、仮撚装置では加工を安定させるため実
質の融着に必要な仮撚数よシも多い仮撚数を積極的に加
えると共に、撚止めガイドによりヒータ上の糸条への撚
遡及をあ゛る程度妨害し、加熱領域にある糸条９％に延
伸領域にある糸条をせ仮ヨリ状態に保つ−ためである。
従って糸条と撚止めガイドとの接触角θが３０未満では
撚止め作用を発揮できず、また接触角θが８５０ を越
える範囲では撚止め作用が高過ぎて好ましくない。
撚止め作用を発揮できず、また接触角θが８５０ を越
える範囲では撚止め作用が高過ぎて好ましくない。
次に本発明方法においては、仮撚装置の設定仮撚数ｔを
１２０００／、ＪＤ 〜 ２８０００／Ｊ了の範囲とす
ることが必要である。仮撚装置近辺の糸条のバルーニン
グ等を押え、かつ糸切れ等を防ぎ、安定した加工をなす
ためである。設定仮撚数ｔが１２ＤＯＤ／ＪＤ未満では
安定した仮撚の付与が困難となシ、均斉な融着が得られ
ない。
１２０００／、ＪＤ 〜 ２８０００／Ｊ了の範囲とす
ることが必要である。仮撚装置近辺の糸条のバルーニン
グ等を押え、かつ糸切れ等を防ぎ、安定した加工をなす
ためである。設定仮撚数ｔが１２ＤＯＤ／ＪＤ未満では
安定した仮撚の付与が困難となシ、均斉な融着が得られ
ない。
また、２８０００／、／Ｄ を越える範囲ではバルーニ
ングが発生したり２重撚が発生するため、糸が不安定と
なり、さらには糸切れが発生したりするので好ましくな
い。なお設定仮撚数は摩擦仮撚の場合、糸速と仮撚付与
装置の表面速度又は回転速度および必要な場合は糸条の
太さが決まれば機械的に算出することができる。
ングが発生したり２重撚が発生するため、糸が不安定と
なり、さらには糸切れが発生したりするので好ましくな
い。なお設定仮撚数は摩擦仮撚の場合、糸速と仮撚付与
装置の表面速度又は回転速度および必要な場合は糸条の
太さが決まれば機械的に算出することができる。
次に本発明方法においては、加熱ヒータ内撚数ｔ′を前
記した撚止めガイドにより２５００／、／Ｄ 〜１４５
００／、／Ｄとすることが必要である。加熱領域。
記した撚止めガイドにより２５００／、／Ｄ 〜１４５
００／、／Ｄとすることが必要である。加熱領域。
特に延伸領域における撚によるマイグレーション作用（
構成フィラメントの内層−外層の入れ替わり作用）を適
度に悪くするためである。すなわちマイグレーション作
用が適度に悪くなると、中央部の単繊維は長い間にわた
って中央部に位置するために延伸倍率が低くなり、また
外周部の単繊維は長い間にわたって外周部に位置するた
めに延伸倍率が高くなり、糸条の内外層に延伸倍率斑を
形成した糸条を得ることができる。そして糸条の内外層
に延伸倍率斑があると、熱融着挙動が異なつたものとな
るので、内層は融着し易く、外層は捲縮形態を保つ特性
を有する。従って加熱ヒータ内撚数ｔｌが２５００／、
／Ｄ 未満では糸条はせヨリ過ぎて捲縮形態が形成でき
ず好ましくない。またｔ′が１４５００／、／Ｄを越え
る範囲ではマイグレーション作用が良好となり延伸差を
得ることが困難となる。
構成フィラメントの内層−外層の入れ替わり作用）を適
度に悪くするためである。すなわちマイグレーション作
用が適度に悪くなると、中央部の単繊維は長い間にわた
って中央部に位置するために延伸倍率が低くなり、また
外周部の単繊維は長い間にわたって外周部に位置するた
めに延伸倍率が高くなり、糸条の内外層に延伸倍率斑を
形成した糸条を得ることができる。そして糸条の内外層
に延伸倍率斑があると、熱融着挙動が異なつたものとな
るので、内層は融着し易く、外層は捲縮形態を保つ特性
を有する。従って加熱ヒータ内撚数ｔｌが２５００／、
／Ｄ 未満では糸条はせヨリ過ぎて捲縮形態が形成でき
ず好ましくない。またｔ′が１４５００／、／Ｄを越え
る範囲ではマイグレーション作用が良好となり延伸差を
得ることが困難となる。
次に本発明方法においてはヒータ一温度Ｔｈを。
延伸糸の融点 Ｔ との関係において。
０８５≦Ｔ）１ ／ Ｔｍ≦０−９５
の関係に保つ必要がある。前記延伸領域において形成し
た低延伸倍率の部分を融着するためである。
た低延伸倍率の部分を融着するためである。
従ってＴ）１ ／ ’ｒｍが０８５未満では良好な融着
は発生せず、またＴｈ ／ Ｔｍが０９５を越える範囲
では糸条の大部分が融着し、捲縮形態を有効に保てない
ので好ましくない。なお通常ポリエチレンテレフタレー
ト延伸糸の融点は約２６０°Ｃであるので。
は発生せず、またＴｈ ／ Ｔｍが０９５を越える範囲
では糸条の大部分が融着し、捲縮形態を有効に保てない
ので好ましくない。なお通常ポリエチレンテレフタレー
ト延伸糸の融点は約２６０°Ｃであるので。
本発明方法で使用するヒータ温度は２２１〜２４７°Ｃ
程度となる。
程度となる。
なお本発明方法で用いられる好ましい延伸倍率ｍは９ｍ
≦３．８ ’−１，２ｌｏｇ（Δｎ ｘ １０ ） の
範囲である。融着部と捲縮部を同時に形成するためであ
る。
≦３．８ ’−１，２ｌｏｇ（Δｎ ｘ １０ ） の
範囲である。融着部と捲縮部を同時に形成するためであ
る。
次に本発明方法の具体的プロセスについて第１図を用い
て説明する。まず供給未延伸糸１を供給ローラ２とデリ
ベリ−ローラ６との間で延伸仮撚加工を施すに際し、加
熱ヒータ３と仮撚スピンドル５の間に撚止めガイド４を
特に設けて、仮撚ス３０≦θ≦８５０の範囲で加工する
。７は巻取ローラである。このような工程における撚に
よるマイグレーションは低撚、低張力はど悪く々シ、マ
イグレーションの程度と加工温度によって融着程度、嵩
高度が変化する。すなわちマイグレーションが良すぎる
時は通常の仮撚加工糸が得られ、マイグレーションが悪
くなるにつれて融着部の長さが短く軽度の融着状態を示
すようになり、さらに不良になるにつれて数本の融着部
が接着し融着部が長くなり、最後には１本の連続した融
着糸になろ過程を通るのであり１本発明の融着力ロエ糸
を得るには、かかるマイグレーションをガイド等を用い
てうまくコントロールすることが重要な要素である。
て説明する。まず供給未延伸糸１を供給ローラ２とデリ
ベリ−ローラ６との間で延伸仮撚加工を施すに際し、加
熱ヒータ３と仮撚スピンドル５の間に撚止めガイド４を
特に設けて、仮撚ス３０≦θ≦８５０の範囲で加工する
。７は巻取ローラである。このような工程における撚に
よるマイグレーションは低撚、低張力はど悪く々シ、マ
イグレーションの程度と加工温度によって融着程度、嵩
高度が変化する。すなわちマイグレーションが良すぎる
時は通常の仮撚加工糸が得られ、マイグレーションが悪
くなるにつれて融着部の長さが短く軽度の融着状態を示
すようになり、さらに不良になるにつれて数本の融着部
が接着し融着部が長くなり、最後には１本の連続した融
着糸になろ過程を通るのであり１本発明の融着力ロエ糸
を得るには、かかるマイグレーションをガイド等を用い
てうまくコントロールすることが重要な要素である。
ホ８本発明の効果
このような特別の加工方法によって得られる本発明の融
着加工糸は、従来知られている糸よりも粗硬感がなく、
嵩高性、シャリ感、ドレープ性においても優れたもので
ある。
着加工糸は、従来知られている糸よりも粗硬感がなく、
嵩高性、シャリ感、ドレープ性においても優れたもので
ある。
すなわち第２図（Ａ） 、 （Ｂ） 、第６図（Ａ）、
（Ｂ）は２本発明により得られる融着仮撚糸を示す。そ
れぞれ（Ａ）は先側面から見た外観概略図、ＣＢ）は糸
断面概略図である。
（Ｂ）は２本発明により得られる融着仮撚糸を示す。そ
れぞれ（Ａ）は先側面から見た外観概略図、ＣＢ）は糸
断面概略図である。
本発明の糸は第２図（Ｂ）、および第６図（Ｂ）に示す
如く、太繊度、高伸度、高染着性の特性を有する融着部
を芯とし、細繊度、低伸度、低染着性の未解撚のない捲
縮部が糸長差によって該融着部を包み込むように配列さ
れた糸断面形態を示し、さらに、従来糸と比較検討する
と、まず第２．３図色）に示した如く、融着部の未解撚
部に相当する部分（仮撚加熱領域で撚を与えられた形態
のまま存在する部分）の撚数が２５００／、／Ｄ 〜
１４５００／ＪＤと少ないという特徴を有する。これに
対して、特公昭５１−７２１６号公報、ｌｆ！ｊ開昭５
０−１２６９１２号公報等の公知技術においては、熱板
上で撚の遡及を防止しているため、確かに延伸部におい
てはせヨリの状態となるが、熱板の途中部分において多
くの撚が入ってしまい、この状態で熱セットを受けるの
で融着部の未解撚部は強撚状態となυ。
如く、太繊度、高伸度、高染着性の特性を有する融着部
を芯とし、細繊度、低伸度、低染着性の未解撚のない捲
縮部が糸長差によって該融着部を包み込むように配列さ
れた糸断面形態を示し、さらに、従来糸と比較検討する
と、まず第２．３図色）に示した如く、融着部の未解撚
部に相当する部分（仮撚加熱領域で撚を与えられた形態
のまま存在する部分）の撚数が２５００／、／Ｄ 〜
１４５００／ＪＤと少ないという特徴を有する。これに
対して、特公昭５１−７２１６号公報、ｌｆ！ｊ開昭５
０−１２６９１２号公報等の公知技術においては、熱板
上で撚の遡及を防止しているため、確かに延伸部におい
てはせヨリの状態となるが、熱板の途中部分において多
くの撚が入ってしまい、この状態で熱セットを受けるの
で融着部の未解撚部は強撚状態となυ。
風合が粗硬化するという欠点があった。
また本発明方法においては、加熱温度が比較的低い場合
は第６図（Ａ）に示したように融着部が１本のほぼ真直
ぐの連続した直線状を示してはいないもので、融着部の
中心が糸中心軸のまわシを移動しながら見掛上連続的に
糸長平方向に存在しているという特異な構造を示す。こ
こで糸長平方向に見掛上連続的に存在しているとは、先
側面方向から見た場合、完全に融着をしていない部分が
糸長平方向に存在することがなく１位置のずれはあって
も融着部は長手方向全域にわたってとぎれることなく存
在しているという意味である。
は第６図（Ａ）に示したように融着部が１本のほぼ真直
ぐの連続した直線状を示してはいないもので、融着部の
中心が糸中心軸のまわシを移動しながら見掛上連続的に
糸長平方向に存在しているという特異な構造を示す。こ
こで糸長平方向に見掛上連続的に存在しているとは、先
側面方向から見た場合、完全に融着をしていない部分が
糸長平方向に存在することがなく１位置のずれはあって
も融着部は長手方向全域にわたってとぎれることなく存
在しているという意味である。
本発明において融着の程度が軽い場合には第３図（Ａ）
に示されるように融着部が完全に位置をずらして区切ら
れたようになり、また融着の程度が強いものは、第２図
（Ａ）の如く融着部がストレート又は融着部が１本の緩
いらせん状の曲線を示す。
に示されるように融着部が完全に位置をずらして区切ら
れたようになり、また融着の程度が強いものは、第２図
（Ａ）の如く融着部がストレート又は融着部が１本の緩
いらせん状の曲線を示す。
したがって本発明で得られる糸で完全に連続して融着し
ている部分の長さは１０ｍｍ程度から無限大までとなる
。また、第３図（Ａ）のように融着部が完全に区切れて
存在している場合でも、隣り合う各単一連続融着部の端
部と端部の間には軽い融着部が架橋する如く存在するこ
ともある。
ている部分の長さは１０ｍｍ程度から無限大までとなる
。また、第３図（Ａ）のように融着部が完全に区切れて
存在している場合でも、隣り合う各単一連続融着部の端
部と端部の間には軽い融着部が架橋する如く存在するこ
ともある。
本発明で得られる糸は、このような融着部を捲縮部が被
覆してなるものであって、このような本、発明の糸は未
解撚がないため製品表面が均一で。
覆してなるものであって、このような本、発明の糸は未
解撚がないため製品表面が均一で。
粗硬感がなく、融着部と捲縮部の糸長差によって嵩高に
なり、シャリ感と嵩高性の双方の特性を兼備えているも
のとなる。また融着部が糸中心のまわりを糸断面方向に
移動するため、コイル糸のようになり、かかる効果から
も嵩高性が向上されている。また融着程度の軽い糸は融
着部が糸断面方向にずれて区切られた不連続融着である
ため、その区切れ箇所が容易に曲がシ、ドレープ性がよ
くなるなど、従来糸にはない多くの優れた特徴を持った
糸となる。
なり、シャリ感と嵩高性の双方の特性を兼備えているも
のとなる。また融着部が糸中心のまわりを糸断面方向に
移動するため、コイル糸のようになり、かかる効果から
も嵩高性が向上されている。また融着程度の軽い糸は融
着部が糸断面方向にずれて区切られた不連続融着である
ため、その区切れ箇所が容易に曲がシ、ドレープ性がよ
くなるなど、従来糸にはない多くの優れた特徴を持った
糸となる。
また本発明方法は、仮撚装置近辺の糸条には適切な撚を
与えているので走行安定性がよく、かつ撚止めガイドに
よりヒーター内の糸条の撚遡及を適度に防止しているの
で、融着部と捲縮部を混在させた糸条を安定して得るこ
とができる。
与えているので走行安定性がよく、かつ撚止めガイドに
よりヒーター内の糸条の撚遡及を適度に防止しているの
で、融着部と捲縮部を混在させた糸条を安定して得るこ
とができる。
次に実施例により１本発明の融着仮撚加工糸を具体的に
説明する。なお実施例中、設定仮撚数とは（仮撚スピン
ドル回転数／糸速）を示し、実仮撚数とは加熱ヒータ上
で糸条をサンプリングして実測した撚数を示す。
説明する。なお実施例中、設定仮撚数とは（仮撚スピン
ドル回転数／糸速）を示し、実仮撚数とは加熱ヒータ上
で糸条をサンプリングして実測した撚数を示す。
実施例１
第１図に概略を示した装置を用いポリエチレンテレフタ
レート繊維からなる複屈折Δｎが３４ｘｌＯ−’の未延
伸糸を供給し１次の条件で延伸仮撚加工を実施した。糸
とガイドの接触角は第１表に示すとおシとした。また、
加工糸の繊度は１５０デニールであった。
レート繊維からなる複屈折Δｎが３４ｘｌＯ−’の未延
伸糸を供給し１次の条件で延伸仮撚加工を実施した。糸
とガイドの接触角は第１表に示すとおシとした。また、
加工糸の繊度は１５０デニールであった。
得られた加工糸は第１表のとおシであった。実験番号１
〜６は設定仮撚数の効果を示すもので。
〜６は設定仮撚数の効果を示すもので。
得られる加工糸の平均的特性は大差ないが、実験番号１
（比較例）は設定仮撚数が小さすぎるため。
（比較例）は設定仮撚数が小さすぎるため。
仮撚数のバラツキが大きくなり融着の状態、嵩高の状態
が不均斉となった。また実験番号６（比較例）は仮撚数
が大きすぎるため、バルーニングが発生して、糸切れ頻
度が多かった。実験番号７〜１２はヒータ内撚数の効果
を示すものである。実験番号７（比較例）はヒータ内仮
撚数が小さく融着が極度に進行してシャル感は十分ある
が、嵩高性、ドレープ性が劣シよくない。また実験番号
１２（比較例）はヒータ内仮撚数が大のため、融着程度
が軽く、シャリ感の特徴が得られない。実験番号８〜１
１の範囲に本発明の効果が得られる。
が不均斉となった。また実験番号６（比較例）は仮撚数
が大きすぎるため、バルーニングが発生して、糸切れ頻
度が多かった。実験番号７〜１２はヒータ内撚数の効果
を示すものである。実験番号７（比較例）はヒータ内仮
撚数が小さく融着が極度に進行してシャル感は十分ある
が、嵩高性、ドレープ性が劣シよくない。また実験番号
１２（比較例）はヒータ内仮撚数が大のため、融着程度
が軽く、シャリ感の特徴が得られない。実験番号８〜１
１の範囲に本発明の効果が得られる。
実験番号１３〜１８はヒータ温度の効果を示すものであ
る。実験番号１６（比較例）はヒータ温度が低いため、
延伸差が内在していても満足な融着糸が得られない。実
験番号１８（比較例）（ｄヒータ温度が高すぎるため、
単糸の大部分が融着しており、嵩高性、ドレープ性が劣
る。また糸が弱いため毛羽、糸切れも発生し好ましくな
い。実験番号１９〜２４は接触角の効果を示すものであ
る。
る。実験番号１６（比較例）はヒータ温度が低いため、
延伸差が内在していても満足な融着糸が得られない。実
験番号１８（比較例）（ｄヒータ温度が高すぎるため、
単糸の大部分が融着しており、嵩高性、ドレープ性が劣
る。また糸が弱いため毛羽、糸切れも発生し好ましくな
い。実験番号１９〜２４は接触角の効果を示すものであ
る。
実験番号１９（比較例）は接触角が小さいため設定仮撚
数とヒータ内仮撚数の両者を満足できない。
数とヒータ内仮撚数の両者を満足できない。
したがって満足な融着糸が得られず、シャリ感が不十分
である。実験番号２４（比較例）はヨリ止め角が大きす
ぎて、仮撚数、温度など他の条件を満足しており、得ら
れる加工糸の特性も好ましいものであるが、ヨリ止めガ
イドの抵抗が大きく糸切れ９毛羽など加工の安定性の面
で問題があった。
である。実験番号２４（比較例）はヨリ止め角が大きす
ぎて、仮撚数、温度など他の条件を満足しており、得ら
れる加工糸の特性も好ましいものであるが、ヨリ止めガ
イドの抵抗が大きく糸切れ９毛羽など加工の安定性の面
で問題があった。
実施例２
実施例１の実験番号４の条件で、ポリエチレンテレフタ
レート繊維からなる複屈折Δｎが１８×し、延伸仮撚加
工を実施した。得られた加工糸は第２表のとおシであっ
た。
レート繊維からなる複屈折Δｎが１８×し、延伸仮撚加
工を実施した。得られた加工糸は第２表のとおシであっ
た。
第 ２ 表
複屈折Δｎが小さくなると融着程度が大となるので、ヒ
ータ温度を調整してΔｎ１８ｘ１０ のものとΔｎ１２
ｘ１０−のもののシャリ感程度を合せて比較した。実験
番号２７（比較例）は得られた加工糸の強度の低下が著
しい。また加工中の糸切れも発生しておシ、供給系の複
屈折はΔｎ１５ｘ
ータ温度を調整してΔｎ１８ｘ１０ のものとΔｎ１２
ｘ１０−のもののシャリ感程度を合せて比較した。実験
番号２７（比較例）は得られた加工糸の強度の低下が著
しい。また加工中の糸切れも発生しておシ、供給系の複
屈折はΔｎ１５ｘ
第１図は本発明方法の一プロセスを示す。第２図、第６
図は本発明方法で得られる融着仮撚糸の側面図、および
断面図を示す。 １：供給未延伸糸 ２：供給ローラ ３＝加熱ヒータ ４：撚止めガイド ５：仮撚スピンドル ６：デリベリ−ローラ７二巻取ロ
ーラ 特許出願人 東 し 株 式 会 社
図は本発明方法で得られる融着仮撚糸の側面図、および
断面図を示す。 １：供給未延伸糸 ２：供給ローラ ３＝加熱ヒータ ４：撚止めガイド ５：仮撚スピンドル ６：デリベリ−ローラ７二巻取ロ
ーラ 特許出願人 東 し 株 式 会 社
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 ｆｉ＋ ポリエチレンテレフタレートフィラメント繊維
からなる複屈折Δｎが１５ ｘ １０ 以上の未延伸糸
条を延伸仮撚加工するに際し、加熱ヒータと仮撚装置と
の間に撚止めガイドを設け、糸条と撚止めガイドとの接
触角θ（）を３０≦θ≦８５０の範囲とし、仮撚装置の
設定仮撚数ｔ（Ｔ／Ｍ）をの範囲の条件で融着延伸同時
仮撚加工することを特徴とする融着仮撚糸の製造方法。 （ただしＴは撚の数、Ｍは長さくｍ）、Ｔ は延伸糸の
融点（℃）、Ｄは加工された糸の繊度を各々示す。）
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8195684A JPH0248656B2 (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | Juchakukarinenshinoseizohoho |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8195684A JPH0248656B2 (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | Juchakukarinenshinoseizohoho |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS609929A true JPS609929A (ja) | 1985-01-19 |
| JPH0248656B2 JPH0248656B2 (ja) | 1990-10-25 |
Family
ID=13760950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8195684A Expired - Lifetime JPH0248656B2 (ja) | 1984-04-25 | 1984-04-25 | Juchakukarinenshinoseizohoho |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0248656B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6346213U (ja) * | 1986-09-12 | 1988-03-29 | ||
| JP2002180341A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
-
1984
- 1984-04-25 JP JP8195684A patent/JPH0248656B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6346213U (ja) * | 1986-09-12 | 1988-03-29 | ||
| JP2002180341A (ja) * | 2000-12-12 | 2002-06-26 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0248656B2 (ja) | 1990-10-25 |
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