JP2002180341A - 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 - Google Patents
仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置Info
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- JP2002180341A JP2002180341A JP2000378105A JP2000378105A JP2002180341A JP 2002180341 A JP2002180341 A JP 2002180341A JP 2000378105 A JP2000378105 A JP 2000378105A JP 2000378105 A JP2000378105 A JP 2000378105A JP 2002180341 A JP2002180341 A JP 2002180341A
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- Knitting Of Fabric (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】合成繊維の仮撚加工糸、特に極細繊維や特殊な
断面形状を有する合成繊維の仮撚加工糸を毛羽や断糸を
発生させることなく安定して製造でき、かつドレープ性
が良好でふくらみ感、ソフト感に優れ、従来の延伸糸や
仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物を
提供できる仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工糸の製
造装置を提供する。 【解決手段】合成繊維の未延伸糸を加撚前に加熱体によ
り加熱した後、該加熱体から糸条が離れる点とは異な
る、加熱体と仮撚具との間の位置に設けた撚り止め装置
を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して行うに際
し、加熱前に交絡を付与することを特徴とする仮撚加工
糸の製造方法。
断面形状を有する合成繊維の仮撚加工糸を毛羽や断糸を
発生させることなく安定して製造でき、かつドレープ性
が良好でふくらみ感、ソフト感に優れ、従来の延伸糸や
仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物を
提供できる仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工糸の製
造装置を提供する。 【解決手段】合成繊維の未延伸糸を加撚前に加熱体によ
り加熱した後、該加熱体から糸条が離れる点とは異な
る、加熱体と仮撚具との間の位置に設けた撚り止め装置
を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して行うに際
し、加熱前に交絡を付与することを特徴とする仮撚加工
糸の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成繊維糸条の仮
撚加工方法に関する。更に詳しくは、ドレープ性が良好
でソフト感、ふくらみ感に優れ、従来の延伸糸や仮撚加
工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物を提供で
き、極細繊維や特殊な断面形状を有する合成繊維から成
る仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工糸の製造装置に
関するものである。
撚加工方法に関する。更に詳しくは、ドレープ性が良好
でソフト感、ふくらみ感に優れ、従来の延伸糸や仮撚加
工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物を提供で
き、極細繊維や特殊な断面形状を有する合成繊維から成
る仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工糸の製造装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維糸条の延伸仮撚連続加工
または同時延伸仮撚加工においては、加撚された糸条を
加熱し、延伸と加撚熱固定を施した後、解撚する方法が
主に採用されている。
または同時延伸仮撚加工においては、加撚された糸条を
加熱し、延伸と加撚熱固定を施した後、解撚する方法が
主に採用されている。
【0003】この従来の仮撚加工には、一般に供給ロー
ラーと引取りローラー、および両ローラー間に加熱ヒー
ター板と仮撚具を設けた仮撚装置が使用されている。こ
のような仮撚装置を用いて加工速度を増加させた場合、
安定加工のための加工張力増加や加熱ヒーター板上での
加撚により、単繊維の伸長切断や糸条の熱劣化による毛
羽や断糸が発生しやすい。また、熱セット時間の減少を
補うため、加熱ヒーター長が長大化するという問題が生
じる。
ラーと引取りローラー、および両ローラー間に加熱ヒー
ター板と仮撚具を設けた仮撚装置が使用されている。こ
のような仮撚装置を用いて加工速度を増加させた場合、
安定加工のための加工張力増加や加熱ヒーター板上での
加撚により、単繊維の伸長切断や糸条の熱劣化による毛
羽や断糸が発生しやすい。また、熱セット時間の減少を
補うため、加熱ヒーター長が長大化するという問題が生
じる。
【0004】上記の問題に対して、特開平9−2500
34号公報には、糸条供給ローラーを加熱ローラーとし
て非加撚状態で加熱した後、特開昭49−132353
号公報に開示されている糸押さえローラーにより加撚開
始点を加熱ローラー上の加熱終了点に把持して仮撚を行
う方法が提案されている。しかし、この方法では、加撚
開始点が加熱体表面に接しており、糸押さえローラーを
用いていることから、加熱体表面での糸条の熱劣化や擦
過、糸押さえローラーの摩耗や劣化による加熱ローラー
上への撚りの遡及により毛羽や断糸が発生しやすいとい
う問題が生じ、特に極細繊維や特殊な断面形状を有する
合成繊維糸条では顕著となる。
34号公報には、糸条供給ローラーを加熱ローラーとし
て非加撚状態で加熱した後、特開昭49−132353
号公報に開示されている糸押さえローラーにより加撚開
始点を加熱ローラー上の加熱終了点に把持して仮撚を行
う方法が提案されている。しかし、この方法では、加撚
開始点が加熱体表面に接しており、糸押さえローラーを
用いていることから、加熱体表面での糸条の熱劣化や擦
過、糸押さえローラーの摩耗や劣化による加熱ローラー
上への撚りの遡及により毛羽や断糸が発生しやすいとい
う問題が生じ、特に極細繊維や特殊な断面形状を有する
合成繊維糸条では顕著となる。
【0005】さらに、従来の仮撚加工法により得られる
仮撚加工糸は高い捲縮性を有しており、布帛とした場
合、リラックスやプリセット、減量および染色等の工程
で捲縮が発現すると同時に収縮が起こり、布帛のドレー
プ性やふくらみ感、ソフト感が低下するという問題があ
る。このような問題を解決するため、上述した従来の仮
撚加工を施した後、さらに加熱ヒーター板を使用して加
熱セットを行う二段ヒーター仮撚法が慣用されている。
また、特開昭59−130336号公報あるいは特開昭
60−252738号公報には、ポリエステル未延伸糸
を低温で仮撚加工することが開示されている。しかし、
いずれの方法においても捲縮発現時の収縮による布帛の
ドレープ性やふくらみ感、ソフト感の低下を解消するこ
とは困難であるのが実状である。
仮撚加工糸は高い捲縮性を有しており、布帛とした場
合、リラックスやプリセット、減量および染色等の工程
で捲縮が発現すると同時に収縮が起こり、布帛のドレー
プ性やふくらみ感、ソフト感が低下するという問題があ
る。このような問題を解決するため、上述した従来の仮
撚加工を施した後、さらに加熱ヒーター板を使用して加
熱セットを行う二段ヒーター仮撚法が慣用されている。
また、特開昭59−130336号公報あるいは特開昭
60−252738号公報には、ポリエステル未延伸糸
を低温で仮撚加工することが開示されている。しかし、
いずれの方法においても捲縮発現時の収縮による布帛の
ドレープ性やふくらみ感、ソフト感の低下を解消するこ
とは困難であるのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の有する問題点を解消し、合成繊維の仮撚加工糸、特
に極細繊維や特殊な断面形状を有する合成繊維の仮撚加
工糸を毛羽や断糸を発生させることなく安定して製造で
き、かつドレープ性が良好でふくらみ感、ソフト感に優
れ、従来の延伸糸や仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合
いを有する織編物を提供できる仮撚加工糸の製造方法お
よび仮撚加工糸の製造装置を提供することにある。
術の有する問題点を解消し、合成繊維の仮撚加工糸、特
に極細繊維や特殊な断面形状を有する合成繊維の仮撚加
工糸を毛羽や断糸を発生させることなく安定して製造で
き、かつドレープ性が良好でふくらみ感、ソフト感に優
れ、従来の延伸糸や仮撚加工糸とは異なる新感覚な風合
いを有する織編物を提供できる仮撚加工糸の製造方法お
よび仮撚加工糸の製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
本発明の仮撚加工糸の製造方法は、合成繊維の未延伸糸
の延伸仮撚連続加工において、該未延伸糸を加撚前に加
熱した後、加熱体と仮撚具との間で加熱体と糸条とが離
れる点とは異なる位置に撚り止め装置を設け、該撚り止
め装置を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して行
うに際し、加熱前に交絡を付与することを特徴とするも
のである。
本発明の仮撚加工糸の製造方法は、合成繊維の未延伸糸
の延伸仮撚連続加工において、該未延伸糸を加撚前に加
熱した後、加熱体と仮撚具との間で加熱体と糸条とが離
れる点とは異なる位置に撚り止め装置を設け、該撚り止
め装置を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して行
うに際し、加熱前に交絡を付与することを特徴とするも
のである。
【0008】また、本発明の仮撚加工糸の製造装置は、
合成繊維の未延伸糸を延伸仮撚する仮撚加工装置におい
て、該未延伸糸を加熱前に交絡を付与する交絡付与装置
と加撚前に加熱する加熱体を仮撚具の上流側に設けると
ともに、該加熱体から糸条が離れる点とは異なる、加熱
体と仮撚具との間の位置に撚り止め装置を設け、該撚り
止め装置を加撚開始点として、延伸仮撚を行うようにし
たことを特徴とするものである。
合成繊維の未延伸糸を延伸仮撚する仮撚加工装置におい
て、該未延伸糸を加熱前に交絡を付与する交絡付与装置
と加撚前に加熱する加熱体を仮撚具の上流側に設けると
ともに、該加熱体から糸条が離れる点とは異なる、加熱
体と仮撚具との間の位置に撚り止め装置を設け、該撚り
止め装置を加撚開始点として、延伸仮撚を行うようにし
たことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は本発明に適用する仮撚装置の一実施
態様を示す正面概略図である。本発明でいう合成繊維糸
条とは、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の熱延伸
が可能な合成繊維糸条をいい、ポリエステル繊維が最も
汎用的で好ましい。特に、上記合成繊維糸条を構成する
単糸の繊度が1.2dtex以下の極細繊維や単糸の断
面形状が2種類以上でその断面形状差から単糸間に配向
差を有する混繊糸の場合には、本発明の効果が顕著に現
れる。上記合成繊維糸条の未延伸糸1はフィードロール
2を経て交絡付与装置3において交絡を付与される。次
いで加熱ロール4とセパレートロール5に数回巻き付け
られて予備加熱され、撚り止め装置7、仮撚具8、引き
取りロール9の間で延伸仮撚りが連続的に施されるので
あるが(延伸は撚り止め装置7と仮撚具8との間で行わ
れる)、加熱ロール4上の糸条が離れる点6とは異なる
加熱ロール4から離れた加熱ローラ4と仮撚具8との間
の位置に設けられた撚り止め装置7を加撚開始点とし
て、延伸仮撚りが連続的に施される。次いで加熱してい
ないストレッチロール10を経て、パーン11として巻
き取られる。
態様を示す正面概略図である。本発明でいう合成繊維糸
条とは、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の熱延伸
が可能な合成繊維糸条をいい、ポリエステル繊維が最も
汎用的で好ましい。特に、上記合成繊維糸条を構成する
単糸の繊度が1.2dtex以下の極細繊維や単糸の断
面形状が2種類以上でその断面形状差から単糸間に配向
差を有する混繊糸の場合には、本発明の効果が顕著に現
れる。上記合成繊維糸条の未延伸糸1はフィードロール
2を経て交絡付与装置3において交絡を付与される。次
いで加熱ロール4とセパレートロール5に数回巻き付け
られて予備加熱され、撚り止め装置7、仮撚具8、引き
取りロール9の間で延伸仮撚りが連続的に施されるので
あるが(延伸は撚り止め装置7と仮撚具8との間で行わ
れる)、加熱ロール4上の糸条が離れる点6とは異なる
加熱ロール4から離れた加熱ローラ4と仮撚具8との間
の位置に設けられた撚り止め装置7を加撚開始点とし
て、延伸仮撚りが連続的に施される。次いで加熱してい
ないストレッチロール10を経て、パーン11として巻
き取られる。
【0011】本発明の延伸仮撚連続加工とは、上記のよ
うなインドロー方式でもよく、また、アウトドロー方式
でもよい。
うなインドロー方式でもよく、また、アウトドロー方式
でもよい。
【0012】本発明の製造方法では、延伸仮撚連続加工
において、合成繊維の未延伸糸を加熱前に交絡を付与
し、その後加熱体により加撚前に加熱し、加熱体と仮撚
具との間で加熱体上における糸条が離れる点とは異なる
位置に撚り止め装置を設け、該撚り止め装置と糸条とが
接する点を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して
行うものである。
において、合成繊維の未延伸糸を加熱前に交絡を付与
し、その後加熱体により加撚前に加熱し、加熱体と仮撚
具との間で加熱体上における糸条が離れる点とは異なる
位置に撚り止め装置を設け、該撚り止め装置と糸条とが
接する点を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して
行うものである。
【0013】本発明においては、合成繊維糸条は非加熱
状態で交絡を付与されることにより単糸の収束性が向上
し、単糸への加熱時の熱集中や延伸および加撚時の応力
集中を抑制できるため、毛羽の発生を防止し、均一な捲
縮を付与することができる。特に、合成繊維糸条の単糸
繊度が1.2dtex以下である場合、単糸の収束性向
上により、加熱時の熱集中や延伸時の応力集中を抑制
し、毛羽の発生を防止できるので好適である。また、構
成単糸の断面が2種類以上の断面形状からなる単糸間で
配向が異なる混繊糸の場合、加撚前に交絡を付与し、配
向の異なる単糸の配列をランダマイズすることにより、
加撚時の単糸間での応力偏差が抑制でき、良好な捲縮性
を有する仮撚加工糸を得ることができるので好適であ
る。本発明においては、合成繊維糸条は非加撚状態で加
熱されるので、糸条中の全単糸に均一かつ充分な熱量を
付与することができる。また、加熱体上の糸条が離れる
点と異なる位置に設けた撚り止め装置の糸条が接する点
を加撚開始点としたため、加熱体への撚りの遡及を防止
でき、毛羽や断糸が発生しない。さらに、撚り固定が糸
条が加熱体から受ける熱により行われるので、撚り固定
力は軽微である。そのため、本発明により得られる仮撚
加工糸は、布帛でのドレープ性やふくらみ感、ソフト感
の低下に起因する従来仮撚加工糸のような高い捲縮性を
有さず、織編物とした際、ドレープ性が良好で、ふくら
み感、ソフト感に優れ、従来の延伸糸や仮撚加工糸とは
異なる新感覚な風合いを呈することができる。
状態で交絡を付与されることにより単糸の収束性が向上
し、単糸への加熱時の熱集中や延伸および加撚時の応力
集中を抑制できるため、毛羽の発生を防止し、均一な捲
縮を付与することができる。特に、合成繊維糸条の単糸
繊度が1.2dtex以下である場合、単糸の収束性向
上により、加熱時の熱集中や延伸時の応力集中を抑制
し、毛羽の発生を防止できるので好適である。また、構
成単糸の断面が2種類以上の断面形状からなる単糸間で
配向が異なる混繊糸の場合、加撚前に交絡を付与し、配
向の異なる単糸の配列をランダマイズすることにより、
加撚時の単糸間での応力偏差が抑制でき、良好な捲縮性
を有する仮撚加工糸を得ることができるので好適であ
る。本発明においては、合成繊維糸条は非加撚状態で加
熱されるので、糸条中の全単糸に均一かつ充分な熱量を
付与することができる。また、加熱体上の糸条が離れる
点と異なる位置に設けた撚り止め装置の糸条が接する点
を加撚開始点としたため、加熱体への撚りの遡及を防止
でき、毛羽や断糸が発生しない。さらに、撚り固定が糸
条が加熱体から受ける熱により行われるので、撚り固定
力は軽微である。そのため、本発明により得られる仮撚
加工糸は、布帛でのドレープ性やふくらみ感、ソフト感
の低下に起因する従来仮撚加工糸のような高い捲縮性を
有さず、織編物とした際、ドレープ性が良好で、ふくら
み感、ソフト感に優れ、従来の延伸糸や仮撚加工糸とは
異なる新感覚な風合いを呈することができる。
【0014】上記加熱ロール4の温度は、使用する合成
繊維糸条の種類や所望の捲縮性能、加工速度等に応じて
適宜設定すれば良いが、使用する合成繊維糸条のガラス
転移温度以上であることが好ましい。また、加熱ロール
4への巻き回数は、所望の熱量に応じて適宜設定すれば
良いが、糸条の滑りを防止するためには4回以上とする
ことが好ましい。また、引き取りロール9を加熱ロール
4と同様に加熱可能なロールとすれば、仮撚を施された
糸条を熱セットすることができ、二段ヒーター仮撚糸を
容易に製造することができる。
繊維糸条の種類や所望の捲縮性能、加工速度等に応じて
適宜設定すれば良いが、使用する合成繊維糸条のガラス
転移温度以上であることが好ましい。また、加熱ロール
4への巻き回数は、所望の熱量に応じて適宜設定すれば
良いが、糸条の滑りを防止するためには4回以上とする
ことが好ましい。また、引き取りロール9を加熱ロール
4と同様に加熱可能なロールとすれば、仮撚を施された
糸条を熱セットすることができ、二段ヒーター仮撚糸を
容易に製造することができる。
【0015】加撚開始点に設ける撚り止め装置7は、加
熱ロール4への撚りの遡及を防止する効果を有する装置
であれば、従来用いられている棒ガイドなどの非回転ガ
イドや、ローラーガイドなどの回転ガイドなどが任意に
選択できる。
熱ロール4への撚りの遡及を防止する効果を有する装置
であれば、従来用いられている棒ガイドなどの非回転ガ
イドや、ローラーガイドなどの回転ガイドなどが任意に
選択できる。
【0016】仮撚具8はピン方式や三軸摩擦型ディスク
方式など従来公知の仮撚具が任意に採用できるが、加工
速度を高速化することができる三軸摩擦型ディスク方式
やベルトニップ方式の仮撚装置を使用することが好まし
い。
方式など従来公知の仮撚具が任意に採用できるが、加工
速度を高速化することができる三軸摩擦型ディスク方式
やベルトニップ方式の仮撚装置を使用することが好まし
い。
【0017】加撚及び解撚され、引き取りロール9、ス
トレッチロール10により引き取られた仮撚加工糸条
は、スピンドル式巻取装置を用いてパーン11として巻
き取られる。スピンドル式巻取装置を用いてパーン形状
で巻き取ることは、撚糸工程や織機への供給に際し、解
舒性を向上させることができるので好ましい。また、該
加工糸の解舒性を向上させるため、ストレッチロール1
0のセパレートロールとの間にて空気交絡ノズルを用い
て交絡を付与することがさらに好ましい。
トレッチロール10により引き取られた仮撚加工糸条
は、スピンドル式巻取装置を用いてパーン11として巻
き取られる。スピンドル式巻取装置を用いてパーン形状
で巻き取ることは、撚糸工程や織機への供給に際し、解
舒性を向上させることができるので好ましい。また、該
加工糸の解舒性を向上させるため、ストレッチロール1
0のセパレートロールとの間にて空気交絡ノズルを用い
て交絡を付与することがさらに好ましい。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例、および比較例によ
り、本発明を更に具体的に説明する。なお、実施例中の
評価方法、測定方法は以下の方法を用いた。評価結果、
測定結果は、表1および表2の通りである。
り、本発明を更に具体的に説明する。なお、実施例中の
評価方法、測定方法は以下の方法を用いた。評価結果、
測定結果は、表1および表2の通りである。
【0019】A.仮撚加工性 未延伸糸を500個用いて、3.0kg巻きの仮撚加工
糸を得る際に糸切れや毛羽が発生しなかった仮撚加工糸
の割合を仮撚加工性(%)とし、99.5%以上を合格
とした。
糸を得る際に糸切れや毛羽が発生しなかった仮撚加工糸
の割合を仮撚加工性(%)とし、99.5%以上を合格
とした。
【0020】B.毛羽発生数 東レエンジニアリング株式会社製MULTI POINT FLAY COU
NTER model MFC-1110により糸速度400m/minで
走行させながら、5分間毛羽数を測定し、5 0本の平
均値を毛羽発生数とした。毛羽発生数は、0.50個/
2000m以下を合 格とした。
NTER model MFC-1110により糸速度400m/minで
走行させながら、5分間毛羽数を測定し、5 0本の平
均値を毛羽発生数とした。毛羽発生数は、0.50個/
2000m以下を合 格とした。
【0021】C.伸縮復元率(CR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNで、カセ長50cm、巻き数10回のかせを
作り、これを90℃の熱水中に20分間浸漬後、吸取紙
または布で水を切り、水平状態で自然乾燥させる。この
かせ巻きを室温の水中に入れ、規定の初荷重と定荷重を
掛けた状態での試料長:aを測定する。次に、定荷重を
取り除き、試料に初荷重のみが負荷した状態で3分間水
中で放置し、3分後の試料長:bを測定し、下式により
伸縮復元率CR(%)を計算する。なお、初荷重と定荷
重は下式により求めたものを使用する。
x))cNで、カセ長50cm、巻き数10回のかせを
作り、これを90℃の熱水中に20分間浸漬後、吸取紙
または布で水を切り、水平状態で自然乾燥させる。この
かせ巻きを室温の水中に入れ、規定の初荷重と定荷重を
掛けた状態での試料長:aを測定する。次に、定荷重を
取り除き、試料に初荷重のみが負荷した状態で3分間水
中で放置し、3分後の試料長:bを測定し、下式により
伸縮復元率CR(%)を計算する。なお、初荷重と定荷
重は下式により求めたものを使用する。
【0022】CR(%)=((a−b)/a)×100 初荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.002×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 D.捲縮伸長率(TR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNでカセ長50cm、巻き数20回のかせを作
り、初荷重をかけ、150±2℃で5分間乾熱処理す
る。乾熱処理後、初荷重を掛けた状態での試料長:aを
測定する。次に、初荷重を外し、定荷重を掛けた状態で
の試料長:bを測定し、下式により捲縮伸長率TR
(%)を計算する。なお、初荷重と定荷重は下式により
求めたものを使用する。
0.002×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 D.捲縮伸長率(TR(%)と称す。) 検尺機を用いて初張力:(0.088×繊度(dte
x))cNでカセ長50cm、巻き数20回のかせを作
り、初荷重をかけ、150±2℃で5分間乾熱処理す
る。乾熱処理後、初荷重を掛けた状態での試料長:aを
測定する。次に、初荷重を外し、定荷重を掛けた状態で
の試料長:bを測定し、下式により捲縮伸長率TR
(%)を計算する。なお、初荷重と定荷重は下式により
求めたものを使用する。
【0023】TR(%)=((b−a)/b)×100 初荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.00166×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 E.トルク撚り数 試料の一端に初荷重を掛けた状態で試料長:100cm
の試料を採取し、試料の中央部に定荷重を掛ける。定荷
重を掛けた状態で、試料の両端を持ち、中央部で二つ折
りにしてフリー状態で吊し、トルク撚りが安定するまで
放置する。その後、検撚機で解撚し、二つ折りの糸条間
が平行になった時の回転数を読みとる。初荷重、定荷重
は繊度により、下式の通りとする。
0.00166×0.9807×巻取回数×2 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.1×0.9807×巻取回数×2 E.トルク撚り数 試料の一端に初荷重を掛けた状態で試料長:100cm
の試料を採取し、試料の中央部に定荷重を掛ける。定荷
重を掛けた状態で、試料の両端を持ち、中央部で二つ折
りにしてフリー状態で吊し、トルク撚りが安定するまで
放置する。その後、検撚機で解撚し、二つ折りの糸条間
が平行になった時の回転数を読みとる。初荷重、定荷重
は繊度により、下式の通りとする。
【0024】初荷重(cN)=(繊度(dtex)/
1.111)×0.1×0.9807 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.02×0.9807 F.布帛評価 実施例、比較例で得られた仮撚加工糸を小池機械製作所
社製一口型筒編み機(ゲージ数:20)により長さ35
cmの筒編みを作成し、プロコンパドル自動染色機を用
いて常法により染色、水洗、乾燥を行った。以上の方法
で得た布帛について、ふくらみ感、ソフト感を1〜5級
で官能評価し、3級以上を合格とした。
1.111)×0.1×0.9807 定荷重(cN)=(繊度(dtex)/1.111)×
0.02×0.9807 F.布帛評価 実施例、比較例で得られた仮撚加工糸を小池機械製作所
社製一口型筒編み機(ゲージ数:20)により長さ35
cmの筒編みを作成し、プロコンパドル自動染色機を用
いて常法により染色、水洗、乾燥を行った。以上の方法
で得た布帛について、ふくらみ感、ソフト感を1〜5級
で官能評価し、3級以上を合格とした。
【0025】また、33dtex12フィラメントのポ
リエステルフラットヤーンを経糸として、緯糸に実施
例、比較例で得られた仮撚加工糸を用いて平織りを行っ
た。この方法で得た布帛について、ドレープ性を1〜5
級で官能評価し、3級以上を合格とした。
リエステルフラットヤーンを経糸として、緯糸に実施
例、比較例で得られた仮撚加工糸を用いて平織りを行っ
た。この方法で得た布帛について、ドレープ性を1〜5
級で官能評価し、3級以上を合格とした。
【0026】実施例1 三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テレフタル酸
とエチレングリコールから常法に従い、極限粘度(オク
ソクロルフェノール溶媒中で25℃で測定)0.65の
ポリエチレンテレフタレート(PET)を得た。この
時、艶消し剤として平均一次粒径0.5μmの酸化チタ
ンを0.4wt%添加した。得られた重合体を紡糸温度
284℃、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸を行
い、126.0dtex、72フィラメントの未延伸糸
(POY)を巻き取った。
とエチレングリコールから常法に従い、極限粘度(オク
ソクロルフェノール溶媒中で25℃で測定)0.65の
ポリエチレンテレフタレート(PET)を得た。この
時、艶消し剤として平均一次粒径0.5μmの酸化チタ
ンを0.4wt%添加した。得られた重合体を紡糸温度
284℃、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸を行
い、126.0dtex、72フィラメントの未延伸糸
(POY)を巻き取った。
【0027】上記POYを図1の延伸仮撚連続加工装置
を用い、加熱ロール4の温度を100℃、引き取りロー
ル9の温度を常温、延伸倍率を1.53倍、延伸速度を
820m/分として、交絡付与装置3に空気交絡ノズル
を使用し、圧空圧を0.196MPaとして、撚り止め
装置7に回転ローラーガイド、仮撚具8に三軸摩擦型デ
ィスク式仮撚装置を使用し、ディスク回転数を6800
rpmとして、スピンドル式巻取装置にて3.0kg巻
きのパーンを巻き取り、83.9dtex、72フィラ
メントの仮撚加工糸を得た。上記条件下での延伸仮撚連
続加工において、加熱ロールへの撚りの遡及は発生せ
ず、仮撚加工性も99.6%と良好で、得られたパーン
に毛羽は認められず、毛羽発生数も0.02個/200
0mであった。得られた仮撚加工糸のCRは26%、T
Rは2.9%、トルク撚り数は3.1t/50cmであ
り、布帛評価においてもふくらみ感が4級、ソフト感、
ドレープ性が5級であり、非常に優れた布帛が得られ
た。
を用い、加熱ロール4の温度を100℃、引き取りロー
ル9の温度を常温、延伸倍率を1.53倍、延伸速度を
820m/分として、交絡付与装置3に空気交絡ノズル
を使用し、圧空圧を0.196MPaとして、撚り止め
装置7に回転ローラーガイド、仮撚具8に三軸摩擦型デ
ィスク式仮撚装置を使用し、ディスク回転数を6800
rpmとして、スピンドル式巻取装置にて3.0kg巻
きのパーンを巻き取り、83.9dtex、72フィラ
メントの仮撚加工糸を得た。上記条件下での延伸仮撚連
続加工において、加熱ロールへの撚りの遡及は発生せ
ず、仮撚加工性も99.6%と良好で、得られたパーン
に毛羽は認められず、毛羽発生数も0.02個/200
0mであった。得られた仮撚加工糸のCRは26%、T
Rは2.9%、トルク撚り数は3.1t/50cmであ
り、布帛評価においてもふくらみ感が4級、ソフト感、
ドレープ性が5級であり、非常に優れた布帛が得られ
た。
【0028】実施例2 三酸化アンチモンを重合触媒として用い、テレフタル酸
とエチレングリコールから常法に従い、極限粘度(オク
ソクロルフェノール溶媒中で25℃で測定)065のポ
リエチレンテレフタレート(PET)を得た。この時、
艶消し剤として平均一次粒径0.5μmの酸化チタンを
0.4wt%添加した。得られた重合体を紡糸温度28
4℃、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸を行い、
131.0dtex、丸断面24フィラメント、6葉断
面24フィラメントの合計48フィラメントの未延伸糸
(POY)を巻き取った。上記POYを図1の延伸仮撚
連続加工装置を用い、加熱ロール4の温度を100℃、
引き取りロール9の温度を常温、延伸倍率を1.59
倍、延伸速度を820m/分として、交絡付与装置3に
空気交絡ノズルを使用し、圧空圧を0.196MPaと
して、撚り止め装置7に回転ローラーガイド、仮撚具8
に三軸摩擦型ディスク式仮撚装置を使用し、ディスク回
転数を6900rpmとして、スピンドル式巻取装置に
て3.0kg巻きのパーンを巻き取り、83.6dte
x、48フィラメントの仮撚加工糸を得た。上記条件下
での延伸仮撚連続加工において、加熱ロールへの撚りの
遡及は発生せず、仮撚加工性も99.8%と非常に良好
で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛羽発生数も
0個/2000mであった。得られた仮撚加工糸のCR
は29%、TRは2.2%、トルク撚り数は7.0t/
50cmであり、布帛評価においてもふくらみ感、ソフ
ト感が5級、ドレープ性が4級であり、ふくらみ感、ソ
フト感に非常に優れた布帛が得られた。
とエチレングリコールから常法に従い、極限粘度(オク
ソクロルフェノール溶媒中で25℃で測定)065のポ
リエチレンテレフタレート(PET)を得た。この時、
艶消し剤として平均一次粒径0.5μmの酸化チタンを
0.4wt%添加した。得られた重合体を紡糸温度28
4℃、紡糸速度3000m/minで溶融紡糸を行い、
131.0dtex、丸断面24フィラメント、6葉断
面24フィラメントの合計48フィラメントの未延伸糸
(POY)を巻き取った。上記POYを図1の延伸仮撚
連続加工装置を用い、加熱ロール4の温度を100℃、
引き取りロール9の温度を常温、延伸倍率を1.59
倍、延伸速度を820m/分として、交絡付与装置3に
空気交絡ノズルを使用し、圧空圧を0.196MPaと
して、撚り止め装置7に回転ローラーガイド、仮撚具8
に三軸摩擦型ディスク式仮撚装置を使用し、ディスク回
転数を6900rpmとして、スピンドル式巻取装置に
て3.0kg巻きのパーンを巻き取り、83.6dte
x、48フィラメントの仮撚加工糸を得た。上記条件下
での延伸仮撚連続加工において、加熱ロールへの撚りの
遡及は発生せず、仮撚加工性も99.8%と非常に良好
で、得られたパーンに毛羽は認められず、毛羽発生数も
0個/2000mであった。得られた仮撚加工糸のCR
は29%、TRは2.2%、トルク撚り数は7.0t/
50cmであり、布帛評価においてもふくらみ感、ソフ
ト感が5級、ドレープ性が4級であり、ふくらみ感、ソ
フト感に非常に優れた布帛が得られた。
【0029】比較例1 加熱ロール4から糸条が離れる点に撚り止め装置7を設
けること以外は実施例1と同様な条件で製糸し、83.
9dtex、72フィラメントの仮撚加工糸を得た。
けること以外は実施例1と同様な条件で製糸し、83.
9dtex、72フィラメントの仮撚加工糸を得た。
【0030】上記方法にて、実施例1と同量の仮撚加工
糸を得ようとしたところ、加熱ロール4への撚りの遡及
による加熱ロール4への単糸巻付きや加熱ロール4や仮
撚具8への糸条巻付きによる断糸が発生し、仮撚加工性
が80.6%と不良であった。また、仮撚具8の出口付
近に断糸した単糸の付着が多数観られ、毛羽発生数も2
9.0個/2000mと不良であった。
糸を得ようとしたところ、加熱ロール4への撚りの遡及
による加熱ロール4への単糸巻付きや加熱ロール4や仮
撚具8への糸条巻付きによる断糸が発生し、仮撚加工性
が80.6%と不良であった。また、仮撚具8の出口付
近に断糸した単糸の付着が多数観られ、毛羽発生数も2
9.0個/2000mと不良であった。
【0031】比較例2 加熱ロール4と仮撚具8との間に撚り止め装置7を設け
ないこと以外は実施例1と同様な条件で製糸し、実施例
1と同量の仮撚加工糸を得ようとしたところ、仮撚具8
に糸条を挿入する時点で断糸が発生し、仮撚加工糸を得
ることができなかった。
ないこと以外は実施例1と同様な条件で製糸し、実施例
1と同量の仮撚加工糸を得ようとしたところ、仮撚具8
に糸条を挿入する時点で断糸が発生し、仮撚加工糸を得
ることができなかった。
【0032】比較例3 実施例1と同じポリエチレンテレフタレート未延伸糸2
0を図2に示す従来の仮撚装置を使用し、仮撚ヒーター
23の温度210℃、延伸倍率1.70倍、加工速度6
30m/min、仮撚具24のディスク回転数7500
rpmで延伸同時仮撚加工を行い、85.0dtex7
2フィラメントの仮撚加工糸を得た。得られた仮撚加工
糸のCRは38%、TRは13%、トルク撚り数は93
t/50cmであり、高度な捲縮性を有していた。その
ため、布帛評価において、ふくらみ感、ソフト感に欠
け、ドレープ性も不良であった。
0を図2に示す従来の仮撚装置を使用し、仮撚ヒーター
23の温度210℃、延伸倍率1.70倍、加工速度6
30m/min、仮撚具24のディスク回転数7500
rpmで延伸同時仮撚加工を行い、85.0dtex7
2フィラメントの仮撚加工糸を得た。得られた仮撚加工
糸のCRは38%、TRは13%、トルク撚り数は93
t/50cmであり、高度な捲縮性を有していた。その
ため、布帛評価において、ふくらみ感、ソフト感に欠
け、ドレープ性も不良であった。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明の仮撚加工糸の製造方法および仮
撚加工装置によれば、合成繊維、特に極細繊維や断面形
状が2種類以上である混繊糸の仮撚加工糸を毛羽や断糸
が発生しない安定した生産性で、且つふくらみ感、ソフ
ト感に優れ、ドレープ性が良好で従来の延伸糸や仮撚加
工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物となる仮
撚加工糸を得ることができる。
撚加工装置によれば、合成繊維、特に極細繊維や断面形
状が2種類以上である混繊糸の仮撚加工糸を毛羽や断糸
が発生しない安定した生産性で、且つふくらみ感、ソフ
ト感に優れ、ドレープ性が良好で従来の延伸糸や仮撚加
工糸とは異なる新感覚な風合いを有する織編物となる仮
撚加工糸を得ることができる。
【図1】本発明の実施態様を示す延伸仮撚連続加工工程
の一例を示す概略図である。
の一例を示す概略図である。
【図2】従来の仮撚工程の一例を示す概略図である。
1:未延伸糸 2:フィードロール 3:交絡付与装置 4:加熱ロール 5:セパレートロール 6:加熱ロールと糸条が離れる点 7:撚り止め装置 8:仮撚具 9:引き取りロール 10:ストレッチロール 11:パーン 20:未延伸糸 21:糸条解舒ガイド 22:供給ロール 23:仮撚ヒーター 24:仮撚具 25:引取ローラー 26:第2引取ローラー 27:仮撚糸チーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 21/00 D04B 21/00 B // D03D 15/08 D03D 15/08 D04B 1/20 D04B 1/20 Fターム(参考) 4L002 AA07 AB02 AB04 AC01 AC07 EA00 FA01 4L036 AA01 MA05 MA20 MA26 MA33 MA39 PA07 PA14 PA18 PA33 PA42 PA46 RA04 UA01 4L048 AA21 AA35 AA37 AB08 AB09 AB21 CA12 CA13 DA01
Claims (4)
- 【請求項1】合成繊維の未延伸糸を加撚前に加熱体によ
り加熱した後、該加熱体から糸条が離れる点とは異な
る、加熱体と仮撚具との間の位置に設けた撚り止め装置
を加撚開始点として、延伸仮撚加工を連続して行うに際
し、加熱前に交絡を付与することを特徴とする仮撚加工
糸の製造方法。 - 【請求項2】合成繊維の未延伸糸を延伸仮撚する仮撚加
工装置において、該未延伸糸を加熱前に交絡を付与する
交絡付与装置と加撚前に加熱する加熱体を仮撚具の上流
側に設けるとともに、該加熱体から糸条が離れる点とは
異なる、加熱体と仮撚具との間の位置に撚り止め装置を
設け、該撚り止め装置を加撚開始点として、延伸仮撚を
行うようにしたことを特徴とする仮撚加工の製造装置。 - 【請求項3】合成繊維を構成する単糸の繊度が1.2d
tex以下である請求項1記載の仮撚加工糸の製造方法 - 【請求項4】合成繊維を構成する単糸の断面形状が2種
類以上である請求項1記載の仮撚加工糸の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000378105A JP2002180341A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000378105A JP2002180341A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002180341A true JP2002180341A (ja) | 2002-06-26 |
Family
ID=18846731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000378105A Pending JP2002180341A (ja) | 2000-12-12 | 2000-12-12 | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002180341A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS609929A (ja) * | 1984-04-25 | 1985-01-19 | 東レ株式会社 | 融着仮撚糸の製造方法 |
JPS62170541A (ja) * | 1986-01-20 | 1987-07-27 | カネボウ株式会社 | スパンライク調複合加工糸の製造方法 |
JPH0711530A (ja) * | 1993-06-25 | 1995-01-13 | Kanebo Ltd | 毛羽を有する仮撚糸の製造方法およびそれに用いる装置 |
JPH09250034A (ja) * | 1996-03-11 | 1997-09-22 | Teijin Ltd | 仮撚加工方法 |
WO2000014313A1 (de) * | 1998-09-03 | 2000-03-16 | Retech Aktiengesellschaft | Texturierverfahren |
JP2001271236A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-02 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
-
2000
- 2000-12-12 JP JP2000378105A patent/JP2002180341A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2000014313A1 (de) * | 1998-09-03 | 2000-03-16 | Retech Aktiengesellschaft | Texturierverfahren |
JP2001271236A (ja) * | 2000-03-24 | 2001-10-02 | Toray Ind Inc | 仮撚加工糸の製造方法および仮撚加工の製造装置 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100305 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100316 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100713 |