JPS6094874A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、フロントピラー及びその周辺部を含む、比較
的大なる構造強度をもって構成される自動車の前部車体
構造に関する。

（従来技術） ホイールエプロンレインフォースメントとフロントピラ
ーとが連結される部分を含む自動車の前部車体構造は、
衝突等により比較的大なる外力を受ける広れがあり、こ
のため、構造強度が充分に大となるように構成される必
要がある。斯かる要求を満たすべく、従来、特公昭５４
−１４００５号公報に記載されている如く、ホイールエ
プロンレインフォースメントとフロントピラーとの結合
部にガセットプレート（スティ部材）を配し、ホイール
エプロンレインフォースメントとフロントピラーとをガ
セットプレートにより連結するようにしたものが提案さ
れている。しかしながら、斯かる従来の自動車の前部車
体構造にあっては、ホイールエプロンレインフォースメ
ントの一端部とフロントピラーのアウターパネルとがガ
セットプレーＩ・により単に連結されているだけであり
、また、フロントピラーがアウターパネルとインナーパ
ネルとの組合せのみによる構造とされているので、充分
な構造強度が得られているとは言えなかった。特に、キ
ャビン内から良好な視界を得るため、フロントピラーか
細いもの、即ち、その断面寸法が小なるものとされる場
合には、このような従来の前部車体構造によって要求さ
れる構造強度を得るのは困難であった。

（発明の目的） 本発明は、斯かる点に鑑み、比較的細いフロントピラー
が採用される場合にも、充分な構造強度を容易に得るこ
とができ、キャビン等の変形が生しにくいようにされた
自動車の前部車体構造を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明に係る自動車の前部車体構造は、フロントビラー
レインフォースメントがキャビンサイドアウターパネル
と一体に形成されて設けられ、また、キャビンサイドア
ウターパネルの内側に配されて、ヒンジピラーを補強す
る補強部分と、この補強部分から車体内方側へ屈折して
延びて、そこにホイールエプロンレインフォースメン１
−を含むレインフォースメントメンバーの一端部が結合
される支持部分とを有するヒンジビラーレインフメース
メントが、キャビンサイドアウターパネルとは別体に形
成されて設けられている。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は、本発明に係る自動車の前部車体構造の一例が
適用された自動車の全体の構造を示し、ここでは、ヒン
ジピラー３．ルーフレール４１リャクメータ５．及びサ
イドシル６からなるキャビンザイドアウタ一部が一枚の
キャビンサイドアウターパネル２０で形成されている。

また、８はカウルザイドであり、９はホイールエプロン
である。

第２図は、本発明に係る自動車の前部車体構造の一例を
示す。ここで、前部ピラ一部ｌは、フロントピラーアウ
ター１０．　フロントピラーレインフォースメント２１
及びヒンジピラーアウター２５を含むキャビンサイドア
ウターパネル２０．ヒンジピラーレインフォースメント
３０．ヒンジピラーインナー４０及びフロントピラーイ
ンナー５０とにより構成され、フロントピラーアウター
ｌＯとフロントピラーインナー５０とは閉断面構造をと
り、その閉断面内にキャビンサイドアウターパネル２０
の一部分であるフロントピラーレインフォースメント２
１が配されている。以下、第３図及び第４図をも参照し
て詳細に説明する。なお、第２図において、矢印ａは車
体前方を示し、また、この例は車体左側を形成するもの
である。

フロントピラーアウター１０には、第３図にも示される
如く、帯状の接合部１１．１２及び１３が設けられてお
り、このフロントピラーアウターＩＯは、車体外方側に
配置され、後述する車体内方側に配置されるフロン１−
ピラーインナー５０とともに、車体前部支柱であるフロ
ントピラー２を形成する。

一体形成されたキャビンサイドアウターパネル２０の一
部分は、第３図にて明瞭に示される如く、フロントピラ
ー２を補強するフロントピラーレインフォースメント２
１とされて、閉断面構造とされているフロン１〜ピラー
２の閉断面内に配されている。斯かるフロントピラーレ
インフォースメント２１を含むキャビンサイドアウター
パネル２０には、帯状の接合部２２．２３及び２４が設
けられており、これら接合部２２．２３及び２４は、夫
々、フロントピラーアウター１０の接合部１１．１２及
び１３に固定されている。また、キャビンサイドアウタ
ーパネル２０の他の一部分は、ヒンジピラーアウター２
５とされて、後述する車体内方側に配されるヒンジピラ
ーイン−４０とともに、ドアヒンジが取り付けられるヒ
ンジピラー３を形成する。

ヒンジピラーレインフォースメント３０は、比較的大な
る厚さを有する板体で、キャビンサイドアウターパネル
２０とは別体に形成されたもので、第３図にも示されて
いる如く、フロントピラー２の補強を担う補強部分３１
と、この補強部分３１の車体前方部から車体内方側へ折
曲延長されて形成され、後述するボイールエプロンレイ
ンフォースメント６０ヲ含むレインフォースメントメン
ハー７ｏの一端部が固着されるようになされた支持部分
３２とを有している。そして、ヒンジピラーレインフォ
ースメント３０には、その支持部分３２の上方に形成さ
れた接合部３３及び後述する底壁３５がら下方に折曲さ
れて形成された接合部３４が設けられている。斯かるヒ
ンジピラーレインフォースメント３０は、キャビンサイ
ドアウターパネル２ｏの内側に配されて、その補強部分
３１がキャビンサイドアウターパネル２０中のヒンジピ
ラーアウター２５に固着され、また、その接合部３３が
キャビンサイドアウターパネル２゜の上方内面に固着さ
ている。さらに、ヒンジピラーレインフォースメント３
０には、その下部にヒンジピラー閉断面を仕切る底壁３
５が一体に形成されている。

ヒンジピラーインナー４０は、ヒンジピラーアウター２
５とともに、ドアヒンジが取り付けられるヒンジピラー
３を形成するもので、帯状の接合部４１が設けられてい
る。このヒンジピラーインナー４゜は、その上方部分が
ヒンジピラーレインフォースメント３０の下方部分を包
囲するように配置され、ヒンジピラーレインフォースメ
ント３０の接合部３４及びキャビンサイドアウターパネ
ル２０の接合部２３に固着されている。また、その接合
部４１は、ヒンジピラー３の前方部位において、キャビ
ンサイドアウターパネル２０に固着されている。

フロントピラーインナー５０は、第３図に明示される如
く、帯状の接合部５１及び５２を有すものとされて、車
体内方側に配置され、その接合部５１及び５２が、夫々
、キャビンサイドアウターパネル２０の接合部２２及び
２３に固着され、また、その前面５３全体がヒンジピラ
ーレインフォースメント３０の支持部分３２の内面に固
着されている。そして、このフロントピラーインナー５
０は、フロントピラーアウター１０と相俟って閉断面構
造を有するフロントピラー２を形成している。このよう
に形成されたフロントピラー２は、キャビンサイドアウ
ターパネル２０と一体に形成されたフロントピラーレイ
ンツメ・−スメント２Ｉにより補強されており、このた
め、例えば、その断面寸法が小なるもの、即ち、その全
体が細いものとされても、充分な強度が得られるものと
されている。

以上の如くに構成された前部ピラ一部１に対して、ホイ
ールエプロン９の上部を補強するレインフォースメント
メンバー７０の一端部が結合されている。このレインフ
ォースメントメンバー７０はボイールエプロンレインフ
ォースメント６ｏとダッシュアッパーパネル６２とガゼ
ツト６４とにより形成されていて閉断面構造となってい
る。６６はカウルパネルである。斯かるレインフォース
メントメンバー７０は、第４図に示される如く、その一
端部がヒンジピラーレインフォースメント３ｏの支持部
分３２に固着されて、ヒンジピラーレインフメースメン
ト３０と結合される。なお、ポイールエプロンレインフ
ォースメント６０に設けられた帯状の接合部６１は、キ
ャビン勺イドアウクーパネル２ｏの接合部２４に固着さ
れる。

このように、レインフォースメントメンバー７０が、ヒ
ンジピラーレインフォースメント３ｏの支持部分３２に
結合された状態において、例えば、車体前方から車体後
方へ向かう方向の外力がレインフメースメントメンバー
７０に対して加えられるときには、この外力の大部分は
、厚板で形成されて強度が大とされているヒンジビラー
レインフォースメント３０の支持部分３２に作用し、フ
ロントピラー２に対して直接的に作用する外力は小とさ
れる。

また、フロントピラー２は、フロントピラーレインフォ
ースメント２１により補強されており、斯かる外力によ
るフロントピラー２の変形は、最小限にくい止められる
。

（発明の効果） 以上の説明から明らかな如く、本発明に係る自動車の前
部車体構造は、フロントピラー内部に配されてフロント
ピラーを補強するフロントピラーレインフォースメント
が、キャビンサイドアウターパネルと一体に形成されて
設りられ、また、ヒンジピラーを補強する補強部分と、
比較的大なる面をもって、ホイールエプロンを補強する
レインフォースメントメンバーの一端部を連結支持する
支持部分とを有するヒンジピラーレインフォースメント
が設けられたものとされるので、その全体の構造強度が
著しく増大される。特に、レインフォースメントメンハ
ーに対して、車体前方から車体後方に向かう方向に作用
する外力に対する構造強度が極めて大とされ、これによ
り、自動車の正面衝突等にお４Ｊる、フロントピラーの
変形、従って、キャビンの変形等を低減することができ
る。

また、本発明に係る自動車の前部車体構造の構造強度は
、ヒンジピラーレインフォースメントの板厚を変えるこ
とにより調整できるが、斯かるヒンジピラーレインフォ
ースメントは、フロントピラーアウターを伴うキャビン
サイドアウターパネル及びヒンジピラーインナーとは、
別体の部）Ａとして設けられるものであるから、比較的
容易に構造強度の調整を行うことができる。さらに、本
発明に係る自動車の前部車体構造においては、キャビン
サイドアウターパネルの一部がフロントピラーレインフ
ォースメントとされて、フロントピラー内を貫通ずるよ
うに配されるので、キャビンサイドアウターパネルがフ
ロントピラーの部位において、跡切れるということがな
く、フロントピラーレインフォースメントを含む、キャ
ビンサイドアウターパネルを一体成型部材として形成す
ることができて、製造工数の減少がはかられる。また、
ヒンジピラーの前方にスペースが形成されるので、ここ
に、例えば、電装部材等を設置することができ、好都合
である。

【図面の簡単な説明】

第１回は本発明に係る自動車の前部車体構造の一例が適
用された自動車の全体構造を示す斜視図、第２図は本発
明に係る自動車の前部車体構造の一例を示す斜視図、第
３図は第２図に示された例の分解斜視図、第４図は第２
図に示された例に対して、ホイールエプロンレインフメ
ースメントヲ含むレインフォースメントメンハーが取り
イ＼Ｊけられた状態を示す斜視図である。 図中、２０はキャビンサイドアウターパネル、２１はフ
ロントビラーレインフォースメント、３０はヒンジピラ
ーレインフォースメント、３１はヒンジビラーレインフ
ォースメント３０の補強部分、３２はヒンジピラーレイ
ンフォースメント３０の支持部分、７０はホイールエプ
ロンを補強するレインフメースメントメンハーである。 第１　図 第３図 ５０ 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヒンジピラー、ルーフレール、リヤクォータ及びサイド
   シルからなるキャビンサイドアウタ一部が一枚のキャビ
   ンサイドアウターパネルで形成され、該キャビンサイド
   アウターパネルと一体に形成されたフロントピラーレイ
   ンフォースメントの車体内側及び車体外側には、夫々、
   フロントピラーインナー及びフロントピラーアウターが
   接合され、上記ヒンジピラーを形成するヒンジピラーア
   ウターの車体内側の上部にヒンジピラーレインフォース
   メントが接合され、該ヒンジビラーレインフォースメン
   トの車体前方部から車体内方側に延長されて形成された
   支持部分の下端部にヒンジピラーインナーの上端部が接
   合され、上記支持部分にポイールエプロンレインフォー
   スメントを含むレインフォースメントメンバーの一端部
   が接合されていることを特徴とする自動車の前部車体構
   造。