JPS609458B2 - 固型芳香組成物の製法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は消臭又は発香を目的とした固型芳香組成物の製
法に関する。

また特にリモネンを主体とする場合は吸引去漆作用ある
いは動物の呼吸器疾患の治療効果を有する芳香組成物の
製法に関する。本発明者は先に揮発性テルベン炭化水素
（以下単にテルベンという）を主体とする芳香成分をポ
リエチレンおよびまたは水素添加ヒマシ油等によって固
型化することに成功し、更にその際生ゴムおよびまたは
高級脂肪族アルコールを添加することによって一層効果
を高められることを見い出した。しかし上記生成物では
十分な固型化の安定性をえられない場合があった。例え
ば夏場での常温固型化の場合離衆現象が起こる場合があ
った。また空気流通の多い所では揮発成分が不必要に多
量に逸散させ、使用時間が短くなるという欠点が生じる
場合があった。本発明者はかかる芳香成型物の改良を研
究し、ヒマシ油、カスターワックス、牛脂硬化油、炭素
数８〜２２の飽和脂肪酸またはそのメチルェステル、カ
ルナバワックスの中からえらばれる一種又は二種以上の
混合物をテルベンを主体とする芳香成分または芳香成分
とポリエチレンとの混合物に添加することにより、夏場
での常温硬化の際の離糠を全く無くすると共に空気流通
の差による揮発速度の変動を著しく小さくすることに成
功したもので、本発明は揮発性テルベン炭化水素を主体
とする芳香成分と下記１またはロとを加熱混合し冷却す
ることを特徴とする固型芳香組成物の製法である。

１（ａ）ヒマシ油、【ｂ｝カスターワックス、‘ｃー牛
脂硬化油、‘ｄー炭素数８〜２２の飽和脂肪酸またはそ
のメチルエステル、（ｅ｝力ルナバワツクス。

ロ 上記１とポリエチレンとの混合物。本発明組成物の
主体であるテルベンは揮発性を有するものであれば良く
、揮発性のあるものは−般に芳香を有しているものであ
る。

かかるものとしてＱ−ピネンを主成分とするもの、ｄ−
リモネンを主成分とするもの、その他種々のテルベンが
あげられるがこれらのうち特にリモネンは、去漆作用及
び動物の呼吸器疾患の袷療効果を有するものであり、本
発明にかかる組成物はそれらの効果も期待できるもので
ある。かかるテルベンの選択は産出状況、使用目的およ
び芳香の好みによって任意に定められるものである。ま
たテルベンは混合物として産出し、取り扱われることが
多いが、本発明においては混合物であっても良い。さら
にテルベン中には天然にあるいは自動酸化等によってア
ルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸等の酸素化
合物を含有することが多いが、これらを含んでいても良
い。更にテルベンに適当量好ましくは１の重量％（以下
％は重量％を示す）以下の調合香料または香料原油を添
加して芳香を強めることもできる。またテルベンにアレ
スリン、ＤＤＶＰ、ＤＤＴ、ｙ−ＢＨＣ等の揮発性殺虫
剤の滴当量好ましくは３０％以下を添加しても良い。ま
た製造工程および貯蔵期間中におけるテルベンの酸化を
防止するために必要に応じて酸化防止剤を添加すること
が好ましい。かかる酸化防止剤は慣用されているいずれ
のものでも良く、例えばアルキルフェノール類をあげる
ことができる。以上種々の場合について述べたが、テル
ベンは少なくとも芳香成分中６０％以上存在し、芳香成
分の主体をなすものである。固型化剤としてのポリエチ
レンは如何なるものでも良いが、低密度又は中低密度ポ
リエチレンが浴解温度が低く好ましい。

またヒマシ油は市販されているもののいずれでもよく、
炭素数８〜２２の飽和脂肪酸としては例えばセバシン酸
、ラゥリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチ
ソ酸、べへニン酸、牛脂硬化脂肪酸等があげられる。上
記した固型化物の添加量は芳香成分１０の重量部（以下
部は重量部を示す）に対して５〜２礎部あれば充分であ
る。

上記した芳香成分と固型化物は夫々の成分に適した温度
例えば８０〜１４０ｑＣにて加熱混合し、裕解あるいは
均一化した後常温まで冷却すれば良い。

本発明は芳香成分と固型化物を８０〜１４０ｏｏにて加
熱して常温で放冷する場合、夏季の最高気温４０℃で放
冷しても硬化するという効果を示す。また本発明方法に
よって作られた固型芳香組成物は強制的にファンによっ
て排気しても芳香成分が、長時間持続するという効果が
得られる。以下実施例を挙げて具体的に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。

実施例に使用したポリエチレン１は分子量４方〜５万、
密度０．９２〜０．９５のものであり、ポリエチレンＯ
Ｇま分子量１５００、密度０．９１〜０．９３のもので
あり、各種園型化物は表一１のとおりである。

また芳香成分は表−２のとおりである。表一１ 記号 Ａ ヒマシ油 Ｂ 力スターワックス Ｃ 牛脂硬化油 Ｄ ステアリン酸 Ｅ べへニン酸 Ｆ 牛脂硬化脂肪酸メチルェステル Ｇ 力ルナバワツクス 表−２ 芳香成分 実施例１〜４ 純度９５％のｄ−リモネン実施例５〜８
純度８５％のｄ−リモネン実施例９〜１２ 純度９５
％のｄ−リモネンに５％のレモン系香料配合実施例１３
〜１６ 純度８５％のｄ−リモネンに５％のレモン系香
料配合なお芳香成分にはいずれも酸化防止剤を０．２％
添加している。

実施例 １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８芳香成分 １
００１００１００１００１００１００１００１００ポリ
エチレン１ １０ ２０
１５ポリエチレン□
ｍ ｌｏ
１５Ａ ７ １４ − 川 ・ 中 川 −
Ｂ − − − ８ １５ … − −○ −
Ｍ − − − ５ １０ −檀散速度 良い良い早
い良い良い良い良い早い雛翼状態 を し な し
わずか な し な し な し な し わすめ）あ
り あり実施例 ９ １０
１１ １２ １３ １４ １５ １６芳香成分 １００
１００１００１００ １００１００ １００ １００
ポリエチレン１ − １０ １
０ポリエチレン□ ５
７Ｄ ５ １５ −
ー ー − − 川Ｅ − ｎｌ０ − −
１５ − −Ｆ − − − ５ １５ − 【
一Ｇ ５ − − − ｍ − ８ １６機散速度
良い良い良い良い良い良い 良い良い錐鍵状態 をし
なしなしをしなしなしをしなし麓散速度：３５００の恒
温室内で扇風機により８時間風をあて、残り１糊時間２
０午○の陣温室に入れて輝散させたものを１日と考えて
、２０日以上持続したものを“良い”で表わし、２０日
以下のものを“早い”で表わした。

雛酸状態：各混合物を８０〜９０ｏＣで混合し、それを
３５ｏｏの恒温室に入れて硬化した場合の雛嫌の有無。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 揮発性テルペン炭化水素を主体とする芳香成分１０
   ０重量部と下記IまたはII５〜２０重量部とを加熱混合
   し冷却することを特徴とする固型芳香組成物の製法。 I （ａ）ヒマシ油、（ｂ）カスターワツクス、（ｃ）
   牛脂硬化油、（ｄ）炭素数８〜２２の飽和脂肪酸または
   そのメチルエステル、（ｅ）カルナバワツクス、上記（
   ａ）〜（ｅ）から選ばれる一種または二種以上の混合物
   。 II （ａ）ヒマシ油、（ｂ）カスターワツクス、（ｃ）
   牛脂硬化油、（ｄ）炭素数８〜２２の飽和脂肪酸または
   そのメチルエステル、（ｅ）カルナバワツクス、上記（
   ａ）〜（ｅ）から選ばれる一種または二種以上とポリエ
   チレンとの混合物。