JPS609325B2 - 磁性薄膜 - Google Patents
磁性薄膜Info
- Publication number
- JPS609325B2 JPS609325B2 JP51084829A JP8482976A JPS609325B2 JP S609325 B2 JPS609325 B2 JP S609325B2 JP 51084829 A JP51084829 A JP 51084829A JP 8482976 A JP8482976 A JP 8482976A JP S609325 B2 JPS609325 B2 JP S609325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- magnetic thin
- output
- alloy
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Thin Magnetic Films (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、磁気記録等に用いられる磁性薄膜に関するも
のであり、磁性薄膜の記録特性を改善することを目的と
する。
のであり、磁性薄膜の記録特性を改善することを目的と
する。
従釆、磁性薄膜としては、主としてｙ−Ｆｅ２０３の針
状結晶が磁性体として用いられているが、近年、磁気記
録の高密度化、高抗磁力化のため、鉄、コバルト、ニッ
ケルまたはそれらの合金を主成分とする磁性体が研究さ
れている。
状結晶が磁性体として用いられているが、近年、磁気記
録の高密度化、高抗磁力化のため、鉄、コバルト、ニッ
ケルまたはそれらの合金を主成分とする磁性体が研究さ
れている。
ところが、後者の磁性体からなる磁性薄膜は、出力が小
さく、さらに高い周波数領域における損失が大きい、ノ
イズが大きい等の問題点がある。本発明は、鉄、コバル
ト、ニッケルまたはそれらの合金を主成分とする磁性体
からなる薄膜において、上述の問題点を解決し、記録特
性が格段に優れた磁性薄膜を提供するものである。
さく、さらに高い周波数領域における損失が大きい、ノ
イズが大きい等の問題点がある。本発明は、鉄、コバル
ト、ニッケルまたはそれらの合金を主成分とする磁性体
からなる薄膜において、上述の問題点を解決し、記録特
性が格段に優れた磁性薄膜を提供するものである。
すなわち、本発明者は、鉄、コバルト、ニッケルまたは
それらの金属の合金を主成分とする磁性体からなる薄膜
において、その組成の金属または合金のバルクの体積固
有抵抗値が１．２倍以上の体積固有抵抗値を有する磁性
薄膜は、出力が飛躍的に大きくなり、高い周波数領域に
おける損失が小さくなり、ノイズも小さくなることを実
験的に見出した。以下に実施例について示す。
それらの金属の合金を主成分とする磁性体からなる薄膜
において、その組成の金属または合金のバルクの体積固
有抵抗値が１．２倍以上の体積固有抵抗値を有する磁性
薄膜は、出力が飛躍的に大きくなり、高い周波数領域に
おける損失が小さくなり、ノイズも小さくなることを実
験的に見出した。以下に実施例について示す。
第１図は、ポリエステルフィルムを基板とし、コバルト
を厚さ３０００Ａに真空蒸着した磁性薄膜の体積固有抵
抗値と出力ノイズ特性を示す。
を厚さ３０００Ａに真空蒸着した磁性薄膜の体積固有抵
抗値と出力ノイズ特性を示す。
横軸は蒸着膜の体積固有抵抗値ｐとコバルトのバルクの
体積固有抵抗値ｐＢの比を表わし、縦軸は磁気記録特性
として基準入力に対する出力およびノイズを表わし、ｐ
／ｐ８が１．０のときの出力およびノイズレベルを００
８としている。出力測定の際の録音バイアスは２００Ｋ
Ｈｚである。実線はＩＫＨｚの出力、破線は２０Ｋ比の
出力、一点鎖線はＩＫＨｚのノイズレベルを示す。ＩＫ
世の出力特性の具体的実験値は図中に記号で示している
。○・・・・・・単なる蒸着のみ、△・・・・・・斜蒸
着、×・・・・・・酸素導入葵着、（１，・・・・・・
蒸着後１００℃熱処理、〇・・・・・・蒸着後７０午○
熱処理を行なったものをそれぞれ示す。この図で明らか
なように、斜蒸着、酸素導入蒸着、蒸着後熱処理等の方
法で磁性薄膜の抵抗値を増加できるが、ｐ／ｐＢが増加
するにつれ出力が増加し、ｐ／ｐＢが１．２以上ではＩ
ＫＨｚにおいて約１０１、２肌Ｈｚにおいて約１幻８も
高くなり、ＩＫＨｚにおけるノイズは逆に約柑Ｂ低くな
っており、抵抗増肋ロによる特性改善効果は著しい。な
お、抵抗増加の手段による差はなく、ほぼ同様の抵抗・
出力特性を示している。また、第２図は、電気メッキ法
にて製作した磁性薄膜のＩＫＨｚにおける抵抗、出力特
性を表わし、実線はコバルト−燐合金、破線は鉄ーコバ
ルト合金、一点鎖線はニッケルの特性を示す。電気メッ
キ法による磁性薄膜は格温度、電流密度、添加物等によ
り抵抗値を変化させることができる。上記のように、本
発明は、鉄、コバルト、ニッケルまたはそれらの金属の
合金を主成分とする磁性体からなる薄膜で、その体積固
有抵抗値がその組成の金属または合金のバルクの体積固
有抵抗値の１．２倍以上であり、このものは、出力が飛
躍的に向上し、とりわけ高周波領域での改善度が高くノ
イズも小さくなるため、磁気記録媒体として、従来にな
い優れた特性を有するものである。
体積固有抵抗値ｐＢの比を表わし、縦軸は磁気記録特性
として基準入力に対する出力およびノイズを表わし、ｐ
／ｐ８が１．０のときの出力およびノイズレベルを００
８としている。出力測定の際の録音バイアスは２００Ｋ
Ｈｚである。実線はＩＫＨｚの出力、破線は２０Ｋ比の
出力、一点鎖線はＩＫＨｚのノイズレベルを示す。ＩＫ
世の出力特性の具体的実験値は図中に記号で示している
。○・・・・・・単なる蒸着のみ、△・・・・・・斜蒸
着、×・・・・・・酸素導入葵着、（１，・・・・・・
蒸着後１００℃熱処理、〇・・・・・・蒸着後７０午○
熱処理を行なったものをそれぞれ示す。この図で明らか
なように、斜蒸着、酸素導入蒸着、蒸着後熱処理等の方
法で磁性薄膜の抵抗値を増加できるが、ｐ／ｐＢが増加
するにつれ出力が増加し、ｐ／ｐＢが１．２以上ではＩ
ＫＨｚにおいて約１０１、２肌Ｈｚにおいて約１幻８も
高くなり、ＩＫＨｚにおけるノイズは逆に約柑Ｂ低くな
っており、抵抗増肋ロによる特性改善効果は著しい。な
お、抵抗増加の手段による差はなく、ほぼ同様の抵抗・
出力特性を示している。また、第２図は、電気メッキ法
にて製作した磁性薄膜のＩＫＨｚにおける抵抗、出力特
性を表わし、実線はコバルト−燐合金、破線は鉄ーコバ
ルト合金、一点鎖線はニッケルの特性を示す。電気メッ
キ法による磁性薄膜は格温度、電流密度、添加物等によ
り抵抗値を変化させることができる。上記のように、本
発明は、鉄、コバルト、ニッケルまたはそれらの金属の
合金を主成分とする磁性体からなる薄膜で、その体積固
有抵抗値がその組成の金属または合金のバルクの体積固
有抵抗値の１．２倍以上であり、このものは、出力が飛
躍的に向上し、とりわけ高周波領域での改善度が高くノ
イズも小さくなるため、磁気記録媒体として、従来にな
い優れた特性を有するものである。
第１図は本発明の一実施例として真空蒸着によるコバル
ト磁性薄膜の抵抗上昇にともなう出力、ノイズの変化特
性を示す図、第２図は本発明の他の実施例として電気メ
ッキ法によるコバルト−隣合金、鉄−コバルト合金、ニ
ッケル磁性薄膜の抵抗−出力特性を示す図である。 第１図 第２図
ト磁性薄膜の抵抗上昇にともなう出力、ノイズの変化特
性を示す図、第２図は本発明の他の実施例として電気メ
ッキ法によるコバルト−隣合金、鉄−コバルト合金、ニ
ッケル磁性薄膜の抵抗−出力特性を示す図である。 第１図 第２図
Claims (1)
- １ 鉄、コバルト、ニツケルまたはそれらの金属の合金
を主成分とする磁性体からなる薄膜で、その体積固有抵
抗値がその組成の金属または合金のバルクの体積固有抵
抗値の１．２倍以上であることを特徴とする磁性薄膜。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51084829A JPS609325B2 (ja) | 1976-07-15 | 1976-07-15 | 磁性薄膜 |
| GB28448/77A GB1599161A (en) | 1976-07-15 | 1977-07-07 | Magnetic recording medium and method of making the same |
| NL7707769A NL179688C (nl) | 1976-07-15 | 1977-07-12 | Werkwijze voor het vervaardigen van een magnetische informatiedrager. |
| US05/815,301 US4239835A (en) | 1976-07-15 | 1977-07-13 | Magnetic recording medium |
| FR7721635A FR2358722A1 (fr) | 1976-07-15 | 1977-07-13 | Support d'enregistrement magnetique et son procede de fabrication |
| DE2731924A DE2731924C3 (de) | 1976-07-15 | 1977-07-14 | Verfahren zur Herstellung eines magnetischen Aufzeichnungsbandes sowie ein magnetischer Aufzeichnungsträger gemäß einem solchen Verfahren |
| CA282,897A CA1093690A (en) | 1976-07-15 | 1977-07-15 | Magnetic recording material having columnar crystals |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51084829A JPS609325B2 (ja) | 1976-07-15 | 1976-07-15 | 磁性薄膜 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5310324A JPS5310324A (en) | 1978-01-30 |
| JPS609325B2 true JPS609325B2 (ja) | 1985-03-09 |
Family
ID=13841647
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51084829A Expired JPS609325B2 (ja) | 1976-07-15 | 1976-07-15 | 磁性薄膜 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS609325B2 (ja) |
-
1976
- 1976-07-15 JP JP51084829A patent/JPS609325B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5310324A (en) | 1978-01-30 |
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