JPS6085431A - 磁気記録体 - Google Patents

磁気記録体

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JPS6085431A
JPS6085431A JP19185583A JP19185583A JPS6085431A JP S6085431 A JPS6085431 A JP S6085431A JP 19185583 A JP19185583 A JP 19185583A JP 19185583 A JP19185583 A JP 19185583A JP S6085431 A JPS6085431 A JP S6085431A
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JP
Japan
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thin film
magnetic
film
layer
thickness
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JP19185583A
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English (en)
Inventor
Fumio Goto
文男 後藤
Norio Shioda
塩田 則男
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Nippon Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録装置に用いられる磁気ディスク、磁気
ドラム、磁気テープ等の磁気記録体にがかる。
近年高密度磁気記録体として、記録媒体(磁性層)に磁
性金属薄膜を用いた磁気ディスク等が用いられ始めた。
記録媒体に磁性金属薄膜を用いる利点は、飽和磁束密度
が大きいので媒体の薄膜化が可能であり、また高保磁力
が得られるため高密度記録に適することである。磁性金
属簿膜の他の利点は、無電解メッキ、電気メッキ、スパ
ッタ、蒸着等の方法で薄膜作製が容易なことである。
ところで、磁気記録装置における高記録密度化への要請
は年々高まりつつあり、これを実現するために、磁気記
録体の媒体特性の改善、媒体の薄膜化および磁気ヘッド
の特性改善とともに、ヘッド−媒体分離長の減少が不可
欠となっている。
磁気テープ、フロッピディスク等の磁気記録体は、記録
密度を最大限に高めるために磁気ヘッドと接触状態もし
くはそれに近い状態で使用される。
また磁気ヘッドを磁気記録体から微小間隔浮上させて使
用する磁気ディスクの場合には、磁気記録装置の高性能
化に伴ない、この浮上間隔を小さくするために磁気へ、
ドの荷重を小さくすると同時に、接触始動・停止(コン
タクト・スタート・ストップ、088)型のヘッド浮揚
システムが採用されている。このため磁気ヘッドによる
磁気記録体の損傷がしはしは生じる。これを防ぐ有効な
方法として、磁性金属薄膜の表面に保護層を設ける方法
があり、耐久性の改善がはかられてきf:。保護層とし
ては耐摩耗性を有するとともに、−磁性、平滑性と強固
な密着力をもち、可能な限り薄膜化が図られねばならな
い。これらの目的のために従来種々の検討がなされたが
、いずれも不十分であった0 従来提案された方法として、Rh、Or等の高硬度の金
属を電気メツキ法によって媒体表面に被覆する方法があ
るが、電解液浸漬時に受ける媒体の侵食、またはそれを
避けるために設ける中間層による保護層の実質的な膜厚
増大という欠点がある。
別の方法としてOr、W等の金属、Sin、。
AA、 0.等の酸化物を蒸着、スパッタ等の手段で媒
体表面に被覆する方法があるが、密着力が不十分であり
、真空系内で作製するため生産性に問題があった。
耐摩耗性と密着力に優れた保護層として、OoまたはC
o−Niの磁性金属薄膜の表面を酸化して0o304の
酸化膜を形成する方法が提案された。
例えは特公昭42−20025号、U8P3.353.
166号では、温度および湿度を制御した酸化雰囲気中
で金属薄膜の表面に存在するOoを酸化し、保護酸化皮
膜を形成する方法か提案された。より強固な酸化皮膜を
得るために陽極酸化による方法、酸熟理による方法さら
に空気中で焼成する方法(特公昭49−29445号、
tJ8P3.719.525号)等が提案された。しか
し、上記の方法では広い処理面積にわたって均一なCO
酸化皮膜を得ることは困難であり、保護酸化皮膜の厚さ
のバラツキと残存磁性層の厚さのバラツキによって再生
出力の均一性が損われ、時にはビットエラーの多発を生
じるという問題があった。
このためこれを改善する方法として、U8P4.124
.736に示される様に記憶媒体の磁性層と保護酸化皮
膜を得るための金属層の間に酸化処理の障壁となる中間
層を形成する方法が提案された。
この様な中間層を設けることによって、酸化処理による
反応が磁性層にまで達することが妨げられ、かつ均一な
膜厚の保護酸化皮膜が得られることを目的としていたが
、酸化処理による磁性層の侵食を防止するこさば困難で
あり、十分な障壁効果を得るには中間層の膜厚を非常に
厚くする必要があった。この様に、記憶媒体と保護酸化
皮膜の間に酸化処理の障壁となる厚い中間層を形成する
ことは保護膜厚の実質的な増大となり記録再生特性の著
しい低下を招いた。さらに、中間層にNi合金を用い酸
化処理に高温焼成を伴なう場合、中間層が帯礎し再生出
力の著しい低下を招くおそれが生じた。
また、特公昭49−29445、特公昭50−3044
3に示される様に従来の保護酸化皮膜は、0O−P(5
) あるいは0o−Ni−P合金膜のようrjOo合金膜を
酸化剤溶液に浸漬後熱処理すること等によって酸化皮膜
を形成していたか、こうして得られる保護層は、一般に
再現性と均一性に劣り耐摩耗性も十分でなかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を改善して、
実用的な耐久性を備えた高密度記録用の磁気記録体を提
供することにある。本発明の他の目的は、保護酸化皮膜
を有する磁気記録体の再生出力の一様性を保持するとと
もに中間層の膜厚減少をはかることにより、高品質かつ
安価な磁気記録体を提供することにある。本発明のさら
lこもう一つの目的は、均一で耐摩耗性に優れた保護酸
化皮膜を有する磁気記録体を再現性よく提供することに
ある。
本発明によれば、基体上に磁性層、中間層および保護層
の順で設けられた磁気記録体において、前記保護層が前
記磁性層よりも耐酸化性の弱い金属薄膜より形成された
酸化物であることを特徴とする磁気記録体が提供される
(6) 本発明の磁気記録体の基体には、ディスク状、ドラム状
、テープ状等従来公知の種々の形状が適用される。基体
の材質としては、アルミニウム合金、黄銅等の金属、マ
イラー、ポリイミド等の樹脂あるいはそれらの上にN1
−P メッキ膜 Ouメッキ膜、Ou、Or 等の蒸着
膜、スパッタ膜などが記録媒体の下地さして被覆された
ものが用いられる。
本発明の磁気記録体の磁性層としては、Fe。
Co、Ni の少なくとも一種を構成元素とする磁性金
属薄膜が用いられる。他の二次的取分としてOu 、 
Zn 等の金属、P 、 B 、 0等の非金属が含有
されていてもよいが、高密度磁気記録媒体として用いる
には、一般lこ3000e以上の保磁力を有している必
要がある。磁性層の厚みは、均一性を確保するために0
.01μm以上とする必要があり、面内記録方式で10
,0OOBPI(1インチ当りのど、ト数)以上の記録
密度を得るためには1.0μm程度以下ζこする必要が
ある。しかし垂直記録方式を使用する場合には1.0μ
m以上の膜厚の磁性層を用いることもできる。本発明に
よる磁性層は、無電解メッキ法によって形成されること
が、生産性と膜厚の一様性の点で望すしいが、電気メツ
キ法、蒸着法、スパッタ法等を用いてもよい。
中間層として・は、記録媒体の磁性層よりも耐酸化性の
強い薄膜層であることが要求される。また中間層は、非
磁性であるか、帯磁するさしても磁気記録体の記録再生
特性に実用上問題を生じない程度の帯磁量であることが
要求される。中間層の材質トシてはNi、Ou、Or、
Zn、No、Ti、W。
8n、Au、Ag、Pt、Pd等の金属ないしはコn、
らの合金及びその酸化物、またはOol Ol、α−F
e、03等の酸化物が用いられるが、この中間層の耐酸
化性が磁性層のそれよりも大であれは他のどの様な二次
的元素が含有されていてもよい。この中間層は、無電解
メッキ法、電気メツキ法、蒸着法、スパッタ法等によっ
て形成されるが、無寛解メッキ法にまって形成される場
合、前記主成分の他EこPないしはBが含才れることか
ある。中間層膜厚は、保護層の酸化物形成工程において
磁性層を保護しうる膜厚であれは、ヘッド−媒体分離長
を減小するためできるたけ小さいことが好ましい。
本発明の保護層の酸化物が形成される金属薄膜としては
、記録媒体の磁性層よりも耐酸化性の弱い金属薄膜であ
ることが要求され、さらに、一様な組成と膜厚を有する
連続した金属薄膜であることが要求される。十分な耐久
性の保護層を得るためには、この金属薄膜の膜厚は、0
.005μm 以上である必要がある。この金属薄膜は
50%以上のOoを含有していることが望ましい。この
金属薄膜は、00を主成分とするがこれにM n + 
B * V * F e * Z nから選ばれた少な
くとも一種を含有することがあり、ざらにNi、P か
ら選ばれた少なくとも一種を含有することがある。Mn
含有量は0.01%から30%範囲が用いられるが、0
.1%から896の範囲が好ましい。B含有量は0.0
01%から20%の範囲が用いられるが、0.1%から
696の範囲が好ましい◇V含有量は0.01%から3
0%の範囲が用いられるが、0.05%から25優の範
囲が好ましい。Fe含有量は0.1%から40%の範囲
が用いられるが、(9) 1%から30%の範囲が好ましい。Zn含有量は0.1
%から20%の範囲が用いられるが、0.3%から5%
の範囲が好ましい。Ni含有量は0.1%から40%の
範囲が用いられるが、1%から25%の範囲が好ましい
。P含有量は0.0窃から8%の範囲が用いられるが、
3%以下の範囲が好ましい。OoにMn、B、V、Fe
、Znを含有させる目的の一つは金属薄膜の耐酸化性を
減少させることにある。Ni。
Pの含有は耐酸化性を増大させるが、無電解00合金メ
ツキにおいてCO以外の元素の共析量を増加させる場合
にNiの同時共析が利用されることがあり、次亜リン酸
を還元剤とする無電解メッキにおいてはPの共析を伴う
。金属薄膜の耐酸化性が磁性層のそれよりも小であれば
これら以外にどの様な二次的元素が含有されていてもよ
いが、金属薄膜と磁性層の耐酸化性の差が大きい程良好
な品質の磁気記録体が得られやすい。金属薄膜は、一様
な組成と膜厚を有する薄膜が容易に得られる無電解メッ
キ法によって形成することが望ましいが、電気メツキ法
、蒸着法、スパッタ法等を用い(10) てもよい。
電気メツキ法によってOo −M n合金膜を得るには
、例えはBrenner著Electトodeposi
tionof A11oys VolumeII (A
、OA、DEM!OPRB8S1963年刊) P、1
40〜150に示される様な硫酸コバルト、硫酸マンガ
ンの他にチオシアン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム
、クエン酸ナトリウム等を加えたメッキ浴を用いること
ができる。
電気メツキ法によってCo−Mn−7合金膜を得る一例
としては、”新しい合金メッキ法”(日・ソ通信社発行
)P、142に示される様な、塩化コバルト、塩化マン
ガン、次亜リン酸Tンモンを加えたメッキ浴を用いる方
法がある。無電解メッキ法によって、Co−Mn−Pあ
るいはOo −N i −M n −7合金膜を得るに
は、例えは、Journal of Ele −ctr
ochemical 5ociety、 Vol、13
0. A4゜1983(7)P790〜794に示され
る様な、次亜リン酸を還元剤とし、金属塩として硫酸コ
バルト、硫酸マンガンまたはこれらに硫酸ニッケル、錯
化剤として有機酸他を加えたメッキ浴を用いることがで
きる。
無電解メッキ法によってCo−Bあるいはこれに他の金
属元素を加えた8合金膜を得るには、ホウ木葉化ナトリ
ウム、ジメチルアミンボランまたはこれらの誘導体を還
元剤とし、金属塩として硫酸コバルト、塩化コバルト等
のコバルト塩、それに得たい合金のOo以外の金属塩を
加え、錯化剤として有機酸、pH緩衝剤、pH調節剤等
の添加剤を加えたメッキ浴を用いることができる。7合
金膜の場合は、還元剤として次亜リン酸塩を用いるほか
は同様の成分を加えたメッキ浴より得ることができる。
電気メッキの場合には、無電解メッキにくらべて一般ζ
こ浴成分が少なく、得られる合金の種類およびm成が広
範囲である。スパッタ、蒸着の場合には、ターゲットM
i成才たは蒸発源元素の種類をかえることにより広範囲
の合金を得ることができる。
保護層は、金属薄膜を恒温・恒湿環境中に放置する方法
、熱酸化による方法、陽極酸化による方法、さらに空気
中で焼成する方法等の各々またはこれらの組合せlこよ
って酸化することにより形成される。恒温恒湿環境中に
放置する方法としては、35℃以上、相対温度50%以
上の空気中、酸素雰囲気中または蒸気中に30分以上放
置することによって酸化膜を形成する方法がある。陽極
酸化による方法としては、硫酸浴、クロム酸浴、シーウ
酸浴等が用いられる。酸化剤または酸処理による方法と
しては、硝酸、硫酸、塩酸、フッ酸等の強酸、ギ酸、ソ
ーラ酸、リン酸、乳酸、プロピオン酸、リンゴ酸、クエ
ン酸、酢酸、酒石酸、アスパラギン酸、コハク酸、安息
香酸、酪酸、マロン酸、ホウ酸、ビロリン酸、タルトロ
ン酸等昭和41年9月25日発行日本化学会編化学便覧
基礎fJIIIP1054〜1058の表に示される様
な弱酸およびそれらの塩の1種または2種以上の組合せ
、または過マンガン酸カリ、過酸化水素等の溶液に10
秒以上浸漬することにより酸化膜を形成する方法がある
。強酸については0.001〜25%の濃度が用いられ
るが、0.01〜5%の範囲が好ましい。弱酸では0.
01〜(13) 50%、好ましくは0,1〜20%の濃度範囲が使用で
きる。酸化剤については、0.1〜40%、好ましくは
0.2〜15%の!1度範囲が使用できる。
これらの濃度および浸漬時間は、酸および酸化剤の強さ
、酸化する金属薄膜の耐酸化性および膜厚に応じて適す
る条件が選択される。これに続いて行われる空気中で焼
成する条件としては、従来200℃から290℃の温度
範囲が用いられていたが、この温度範囲で得られた磁気
記録体は摩擦係数が太き(088によって摩耗粉を生じ
やすい、また200℃以上の焼成によって磁気記録体の
下地および中間層に用いるNi合金層が帯磁しやすい等
の問題があった。本発明においては前記の様な耐酸化性
の弱い金属薄膜を用いることlこより200℃以下の焼
成によっても十分な耐久性を有する保護層の形成が可能
となった。また200℃以下の焼成では酸化膜保護層の
表面が完全に最終的な酸化状態には達していないため活
性が高く、その上の潤滑層を強固に付着させるこ占がで
き、この温度範囲では摩擦係数も小さい。これらも本発
明の利点の(14) 一つである。
が塗布される場合がある。
本発明において、従来技術に比べてヘッド−媒体スペー
シングの著しい減少が可能となり、ビット・エラーの少
ない高品質、高性能な磁気記録体が実現できる理由を図
を用いて説明する。保護層を形成する金属薄膜の酸化方
法の一例として、酸処理lこよる方法をとりあげる。酸
処理方法占して、従来より知られているU 8 P 3
,719,525に示された0、16〜025%の硝酸
溶液に浸漬する工程(工程A)と、本発明の効果をより
顕著に実現しつる01〜数%のギ酸、シーウ酸、リン酸
等の弱酸に浸漬する工程(工程B)を用いる。被処理皮
膜としては、従来より知られている横取の試験片、即ち
アルミ板上に膜厚50μm(7)Ni−P合金をメッキ
し研磨したものを基板とし、この上沓こ膜厚0.08μ
mのCo−N1−P メッキ膜よりなる磁性層、膜厚0
.05 ttm O) N i −P y’ yキB’
J、K V) 116 中fl=’[、膜厚0.05μ
m(7)Co−Ni −P メッキ膜からなる金属薄膜
を形成したもの(試験片A)、および試験片Aにおいて
金属薄膜としてOo −M n −P 、 O。
−N6.Co −B、 Co−Fe−P、 Co等磁性
層にくらべて著しく耐酸化性の小さい金属層を用いた本
発明の構成の試験片(試験片B)を用いる。試1険片A
に対し工程A1試験片A、Bに対し工程Bの処理を施し
た場合の各試験片の飽和磁化量の変化を振動試料式磁束
計(VSM)で測定した。その結果の傾向を第1図に比
較して示す。各試験片の面積は一定とし、飽和磁化量は
磁性層のみの値を1とした相対値を示す。曲線1は、試
験片1に工程Aを施した場合の飽和磁化量の時間変化で
ある。
曲線2.3は各々試験片A、Blこ工程Bを施した場合
の飽和磁化量の時間変化である。
従来の構成の試験片Aに工程Aを施した曲線1について
述べるき、最初の約3分間に金属薄膜の酸化が進行し磁
性が失われている。次の約5分間は磁化の減少がゆるや
かになり合金中間属の障壁効果があられれているものの
十分ではなく、磁性層への侵食もかなり進んでいる。浸
漬8分以後は中間層はその作用をはたさず磁性層の酸化
が急速に進む。これに対し、試験Aに工程Bを施した場
合、曲線2に示す様に金属薄膜の酸化の進行は少ない。
そこで本発明の構成の試験片Bに工程Bを施した場合は
、曲線3に示す様に最初の約7分間で金属薄膜の酸化が
終了した後、磁性層の酸化が殆ど進行しないこさが分っ
た。即ち、本発明の構成をとることにより、酸化処理に
対して十分な障壁効果が得られることを示している。
このため従来技術に比べてヘッド−媒体スペーシングの
著しい減少が可能となり、ビット・エラーの少ない高品
質、高性能Y、KWi気記録俸を得ることが可能となる
。なお、試験片Bを強酸溶液に浸漬する場合も非常に薄
い濃度、例えば硝酸については工程人の140以下の濃
度を用いることにより曲線3と同様の関係が得られる。
次に実施例によって本発明による磁気記録体の特長を説
明する。下記の実施例は本発明の効果を示す一例であっ
て、ここに示す成分、膜厚、処理(17) 方法等を、本発明の精神を逸脱しない範囲で適宜変更し
てもその目的を達成しうることは当業界に携わる者にと
って容易tこ理解される。
実施例1 機械加工により表面を平坦かつ平滑に仕上げたアルミ合
金円板(直径210簡、厚さ1.9 m )上【こ公知
のメッキ法により厚さ50μmの非磁性N1−P合金を
形成した後、表面を機械加工により鏝面仕上げし、磁気
ディスク基板を得た。N1−P メッキ液には多くの市
販品があるが、ここではカニゼン・シューマー液を用い
た。さらに、この基体上ζこ保磁力6000e、Q留磁
束密度、7,300gaussQ)磁気特性をもち、膜
厚0.08μmのCo−N1−P膜からなる磁性層を形
成した後、膜厚0.005μmから0.08μmの範囲
のN1−P膜からなる中間層を形成し、この中間層の上
に膜厚0,05μm%Mn含有量5%のOo −M n
 メッキ膜からなる金属薄膜を形成した。メッキ方法は
前記の様な電気メツキ法によった。次にこれを硫酸溶液
(濃度3〜5%)に数分間浸漬した後、空気中において
190℃(18) 前後で数時間加熱した。
こうして得られた磁気ディスクの表面にはOo−く/ Mnメッキ膜が酸化されて生じた様な酸化物保護層が形
成されており、M n −Z nフェライトヘッドを用
いて0SS(接触・始動・停止)試験を行なった結果、
088回数20,000回後も表面に傷が発生せず実用
上十分な耐久性をもっことが確認された。
本実施例で得られた磁気ディスクを下記の条件で記録再
生試験を行なった。
使用ヘッド:トラック巾18.5μm、キャップ長08
μm。
コイル巻数16 +16 へ、ド浮上量二〇、2μm 記録周波数(2F ) : 6.08MHzエラー・ス
ライスレベル:60% その結果、中間層膜厚か0.02μm以上のものについ
ては、−面あたりのエラー数が100個以下となり、磁
性層の特性は実用上十分な一様性が保たれていることが
認められた。
比較例1 基体上に磁性層および中間層を実施例1と同様に作製し
たが、中間層上には膜*0.05μmの00−N i−
P膜よりなる金属薄膜を形成し、この薄膜を酸化して保
護層とした磁気ディスクを作製した。
この場合金属薄膜、磁性層ともにCo−N1−Pメッキ
膜であり両者の耐酸化性が同等であるため、金属薄膜の
酸化により保護層を形成する工程lこおける酸浸漬処理
には前述のCo−Mn膜の処理に用いた処理液よりもよ
り高濃度の酸溶液を必要とした。このため前述の記録再
生試験と同じ測定条件において一面当りのエラー数が1
00個以下となる磁気ディスクを得るためには厚さ0.
10μm以上の中間層を必要とし、実施例Iにおいて同
等のエラー特性が得られた中間層膜厚0.02μmの本
発明による磁気ディスクに比べて再生出力が25%程度
減少した。また従来の様に金属薄膜としてCo−N1−
P膜を用いた場合耐久性が著しく劣りO8S回数100
〜200回で傷を生じた。275℃で焼成した場合には
O8S耐久性は約5000回まで増したが、N1−Pメ
ッキ層の帯磁によって記録再生特性が著しく劣化した◎ 実施例2 実施例1と同様にして磁気ディスクを作製したが、本実
施例では膜厚0.05μm、Mn含有量4%のCo−M
n膜よりなる金属薄膜の酸化工程ζこおいて用いる処理
液として表1に示すものを用いた。
本発明においては、金属薄膜と磁性層との耐酸化性に著
しい差があるため、金属薄膜全体に反応が及び磁性層は
侵食されない処理条件を容易に見い出すことができ、そ
の条件範囲も広い。酸の強さに応じて濃度、浸漬時間等
の適する条件が選択されるが、その−例として本実施例
で用いた条件を第1表に示す。
(21) こうして得られた磁気ディスクの表面には一様な酸化物
保護層が形成されていた。実施例1と同様のO8S試験
の結果、条件1〜7で作製された磁気ディスクは全て2
万回のO8Sに耐え十分な耐久性をもつことが確認され
た。
本実施例で得られた磁気ディスクを実施例1と同様にし
て記録再生試験を行なった結果、−面当りのエラー数が
100個以下となる最小の中間層膜厚(以下臨界膜厚と
呼ぶ)は第2表の様になった。
臨界膜厚以上のディスクについては均一な再生出力を示
し、磁性層の特性は実用上十分な一様性が保たれている
ことが認められた。
第2表 各条件における臨界膜厚 比較例2 基体上に磁性層および中間層を実施例2と同様に作製し
た後、中間層上沓こ次亜リン酸還元の無電解メッキ浴を
用いて膜厚0.05μmP含有量3.5%(22) のOo −P 膜よりなる金属薄膜を形成し、この薄膜
を酸化して保護層とした磁気ディスクを作製した。
この場合金属薄膜と磁性層の耐酸化性の差が殆どないた
め金属薄膜の酸化により保護層を形成する工程における
酸浸漬処理には条件1〜7よりもより高濃度の酸とより
長い浸漬時間を必要とした。
このため実施例1と同様の記録再生試験の結果は、各種
酸処理における臨界膜厚が表2にくらべて4倍以上に増
大したことにより23%以上の再生出力の減少をきたし
た。またこの場合100〜200回のC8Sで傷が発生
し、本発明による磁気ディスクにくらべて耐久性は著し
く劣った。焼成温度を250℃にした場合にはO8S耐
久性は4000回前後まで増加したが、N1−Pメッキ
層が帯磁し記録再生特性が著しく低下した・ 実施例3 実施例1と同様にして磁気ディスクを作製したが、本実
施例では出性層上に膜厚0,02μmの中間層、Mn含
有量を変化させた膜厚0.02μml/)OO−Mn 
電気メツキ膜からなる金属薄膜を形成し、4〜8%のリ
ン酸溶液で処理した後170℃、8時間の焼成を行った
。Co−Mn膜は、0.1%から7%のものを用いた。
こうして得られた磁気ディスクを実施例1と同様にして
C8S試験を行なった。ディスク表面に傷が発生するO
88回数を第3表に示す。
第3表 Mn含有量と088耐久回数 本実施例においてMn含有量3,0%のOo −M n
メッキ膜厚を0.01μmlこ減少した場合も2万回以
上の088に耐えた。
比較例3 実施例3と同様にして作製したが、膜厚0,04μmの
Oo −N i −P膜からなる金属薄膜を硝酸浸漬後
230℃で焼成して保護層とした磁気ディスクでは、同
様のO8S試験において0883500回で傷が発生し
た。
実施例3において保護層をこ少量のMnを含有すること
によって耐久性が著しく向上することが示された。
実施例4 実施例1と同様にして磁気ディスクを作製したが、本実
施例では中間層膜厚を0.02μmとし、この上に膜厚
0.05μm、B含有量3%のCo−B膜よりなる金属
薄膜を形成した。00−B膜は、金属塩として硫酸コバ
ルト、還元剤としてジメチルアミンボラン、錯化剤とし
てマロン酸ナトリウム、クエン酸ナトIJウムを含む無
電解メッキ浴を用い、pH5〜6の酸性側で作製した。
下記の第4表に示す条件で処理した後、150℃をこて
15時間焼成した。
(25) 第4表 処理液の種類および浸漬条件 こうして得られた磁気ディスクの表向には一様な酸化物
保護層が形成されていた。O8S試験の結果、2万回の
088に耐え十分な耐久性をもつことが確認された。実
施例1と同様の記録再生試験の結果、処理濃度が減少す
る程エラー個数が減少する傾向があり、各処理液の濃度
を適宜選ぶことにより一面あたりのエラー数が100個
以下のディスクを得ることができた。また、同等のエラ
ー特性が得られる比較例1のディスクにくらべて再(2
6) 主出力が33%程度増加した。
実施例5 実施例1と同様にして磁気ディスクを作製したが、本実
施例では母性層上に膜厚0,02μmの中間層、膜厚0
.04μmのCo−B膜からなる金属N膜を形成し、第
4表の条件で処理した後180℃、5時間の焼成を行な
った。Co−B膜は、0.01%から4.0%の含有量
のものを用いた。B含有量はメッキ浴のpHを増加する
ことζこより減少させた。
実施例4と同様のメッキ浴を用いたがアルカリ側では浴
の安定性を増すため錯化剤としてアスパラギン酸を用い
た。こうして得られた磁気ディスクを実施例1と同様に
してO8S試験を行った。ディスク表面に傷が発生する
O8S回数を同じく第4表に示す。
比較例4 実施例5と同様にして作製したが、膜厚0.04μmの
Co−N1−P層からなる金属薄膜を硝酸浸漬後180
℃で5時間焼成して保護層とした出猟ディスクでは、同
様のC8S試験においてC8S約100回で傷が発生し
た。275℃で焼成した場合にはO8B耐久性は約45
00回まで増加したが、Ni −P層の帯磁によって記
録再生特性が著しく劣化した。
実施例5において保護層に少量のBを含有することによ
って耐久性が著しく向上することが示された。
実施例6 実施例5と同様にして磁気ディスクを作製したが、本実
施例ではB含有量0.4%の0o−Bメッキ膜からなる
金属薄膜の膜厚を0.005μmから0.1μmの範囲
で変化させた。金属薄膜の酸化は、2〜15%の酢酸に
数分間浸漬後、175℃で15時間焼成した。
O8S試験の結果を第6表に示す様に00−Bメッキ膜
厚0.01μm以上において0882万回以上の耐久性
を示した。酢酸処理条件をCo−B メッキ膜厚に応じ
て適宜変化させたところ、各膜厚について一面あたりの
エラー個数が100個以下のディスクが得られた。Co
−BJJ厚0.01μmのディスクについては同等のエ
ラー特性が得られる比較例1のディスクにくらべて再生
出力が38条程度増加した。
実施例7 実施例1と同様にして磁気ディスクを作製したが、本実
施例では中間層膜厚0.02μmとし、この上に膜厚0
.05μmの下記第7表に示す各種金属薄膜を形成し、
0.5〜10%の酢酸溶液に数分間浸漬した後190℃
で8時間焼成した。
(29) 第7表 各種金属薄膜 Co−Mn−P層、Co−Ni−Mn−P層はJour
nal ofElectrochemical 8oc
iety*vo1.130.Ji4゜1983 (1)
 P、 790〜794で用いたメッキ浴より作製した
。Co−Fe−P 膜は次亜リン酸を還元剤とし、錯化
剤にクエン酸ナトリウム、金属塩に硫酸コバルト、硫酸
第1鉄を用いたアンモニア・アルカリ性メッキ浴より作
製した。Oo −Z n −P層は金属塩として塩化亜
鉛を加えたアンモニアアルカリ性メ、キ浴より作製した
。Co膜はヒドラジンを還元剤とするカセイアルカリ性
メッキ浴より作製した。
Co−V膜はRFスパッタ法によって作製した。
(30) こうして得られた磁気ディスクを実施例1と同様にして
試験した結果、0882万回以上の耐久性と実用上十分
なエラー特性を有していた。また再生出力は、同等θ)
エラー特性が得られる比較例1のディスクにくらべて約
33%増加した。
実施例8 実施例1と同様lこしで磁気ディスクを作製したが、本
実施例では、膜厚0.03μm、Mn含有M2%、B含
有量0.5%のOo−Mn−B無電解メッキ膜からなる
金属薄膜を形成し、数%のリン酸、シーウ酸、酢酸、プ
ロピオン酸等の弱酸に十数分間浸漬後100℃から19
0℃の温度範囲で20時時間数した。こうして得られた
磁気ディスクを実施例1と同様にして試験した結果、0
882万回以上の耐久性と実用上十分なエラー特性を有
していた、また、本実施例において焼成工程を雀いた場
合もC8S回数9,000回程度の耐久性を得ることが
できた。
再生出力については同等のエラー特性が得らnる比較例
1のディスクにくらべて約35%増加していた。
実施例ゲ 実施例1と同様にしてVBタディスクを作製したが、本
実施例では、Mn含有量40q6、膜厚0.02μmの
Oo−M n膜を金属薄膜とし、酸化工程は、空気中・
190℃で50時間焼成する方法をとった。
こうして得られた磁気ディスクを実施例1と同様にして
試験した結果、実用上十分な耐久性とエラー特性を有し
ていた。
以上の実施例より明らかな様に、基体上に磁性層、中間
層および保護層の順で設けられた磁気記録体において、
前記保護層を前記磁性層よりも耐酸化性の弱い金属薄膜
より形成された酸化物とすることにより、一様な再生出
力を有し、著しく耐久性を向上させた磁気記録体が得ら
れる。更に磁性層と保護層の間Eこ厚い中間層を形成し
た従来の磁気記録体にくらべ、ヘッド−媒体分離長低減
による記録再生特性の向上か可能となり、本発明の実用
的、工業的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化処理液浸漬時間に対する飽和磁化量の変化
を示す図である。 (33) (p1↓1@)ム禾酢叫牙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体と、この基体を被覆する磁性層と、この磁性
    層を被覆する中間層と、この中間層を被覆する保護層よ
    りなる磁気記録体において、前記保護層が前記W1/)
    を層よりも耐酸化性の弱い金属薄膜を酸化することによ
    り形成された層であることを特徴とする磁気記録体。
  2. (2)前記保護層が、COを主成分とし、これにMn。 B、V、Fe、Znから選ばれた少なくとも一種を含有
    しまたは含有しない酸化物である特許請求の範囲第1項
    記載の磁気記録体。
  3. (3)前記保護層が、Ooを主成分とし、これにMn。 B、V、Fe、Zn から選ばれた少なくとも一種を含
    有しざらにNi、P から選ばれた少な(とも一種を含
    有する酸化物である特許請求の範囲第1項記載の磁気記
    録体。
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