JPS608394Y2 - 誘導加熱調理器の小物負荷検知装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は誘導加熱調理器の小物負荷たとえば鍋負荷以外
で鍋負荷より入力の少ないものの検知手段に関するもの
で、その目的とするところは、小物負荷によりインバー
タ装置を間欠的に発振させ、小物負荷の加熱を防ぎ、装
置の安全を確保しようとするものである。

一般に、誘導加熱調理器は磁性体を加熱するものであり
、鍋負荷とじて加熱効率の高いものを用いる。

しかしながら鍋負荷に限らず他の小物負荷で磁性体のも
のたとえば包丁、スプーン、ナイフ等を加熱コイルに近
ずけた場合、加熱され、非常に危険である。

このため、本考案においては、インバータ装置を間欠的
に動作させ、小物負荷の加熱を防ぐものである。

以下本考案の一実施例について説明する。

１は電源、２は電源ラインに設けられた変流器等の入力
検知素子、３は入力検知素子２からの電流を整流する整
流回路、４は整流回路３からの電流のレベル検知回路、
５はレベル検知回路４からの停止信号を入力とするタイ
ミング回路、６はサイリスクインバータ、７はサイリス
クインバータ６を駆動する発振回路、８はサイリスクイ
ンバータ６発振回路８で構成されるインバータ装置。

上記タイミング回路５からの停止信号を発振回路７にイ
ンプットすることにより後述する小物負荷の加熱を防止
するものである。

９は上記インバータ装置８の出力側に設けた加熱コイル
、１０は鍋負荷である。

上記構成において先ず正常動作時、すなわち負荷が正常
である場合、第１図において、電源１が投入されると、
発振回路７が発振開始し、インバータ回路６が動作する
。

インバータ回路６の定数は負荷に専用のものを用いたと
き最大入力を得るよう設計されており、鍋負荷１０によ
って変化した加熱コイルのインダグクタンスの値で最大
入力を得るようになっている。

今、入力は大きいので、入力検知素子２の出力は大きく
、整流回路３の出力も大きな値になる。

この出力をレベル検知回路４の検知電圧で判断し、大き
い場合にはタイミング回路５の動作は禁止される。

そしてタイミング回路５の出力信号は発振回路７の停止
信号であり、タイミング回路５の動作が禁止されている
状態はインバータは連続的に発振を行っている。

ここで、負荷が小物負荷の場合、第１図において電源１
が投入されると、発振回路７が働き、インバータ回路６
が動作開始する。

しかし、小物負荷であるので入力は小さく、入力検知素
子２の出力も小さい。

このため整流回路３の出力も小さく、レベル検知回路４
の検知電圧より小さく、レベル検知回路４の出力は発生
しない。

レベル検知回路４の出力が発生しないと、タイミング回
路５の動作は禁止されないので、タイミング回路５が作
動する。

したがってタイミング回路５の出力はインバータ装置８
の発振回路７の動作を停止するので、インバータ装置８
は停止する。

そこでタイミング回路５のタイミングが終了すれば、発
振回路７が発振開始する。

このとき、まだ小物負荷であれば、前述した動作を繰り
返す。

すなわち間欠的にインバータが動作するわけである。

この状態において、負荷を小物負荷から鍋負荷に変える
と、正常動作に復帰する。

以上説明したように本考案によれば小物負荷検知でイン
バータ装置が間欠動作し、たとえば誤ってナイフやスプ
ーン等を負荷とした場合でも異常加熱されることがなく
安全であるとともに使い勝手がよい。

またタイミング回路による間欠発振で負荷状態をチェッ
クしているので小物負荷から鍋負荷に変えた場合自動的
に正常動作用復帰できるなどきわめて使い勝手がよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す誘導加熱調理器の小物負
荷検知装置ブロック図である。 ２・・・・・・入力検知素子、４・・・・・・レベル検
知回路、５・・・・・・タイミング回路、６・・・・・
・サイリスクインバータ、７・・・・・・発振回路、９
・・・・・・加熱コイル、１０・・・・・・鍋負荷。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電源に接続されたインバータと、上記インバータの出力
   が印加され被加熱物を加熱する加熱コイルと、上記電源
   と上記インバータとの間に接続された入力電流検知手段
   と、上記入力電流検知手段で検出した信号のレベルを検
   出するレベル検出手段と、上記加熱コイルに小さな負荷
   が位置し、上記レベル検出手段から生ずる一定値以下の
   出力レベル信号が印加された時、上記インバータへ間欠
   的に発振停止信号を印加するタイミング手段とを備えた
   誘導加熱調理器の小物負荷検知装置。