JPS607505Y2 - リレ−取付用筐体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は計装パネル盤等に収納するリレー取付用筐体
に関するものである。

計装パネル盤内に収納するリレー取付用筐体は、通常、
パネル盤の裏側に配置される。

第１図は計装パネル盤の内部側面図である。

図において、１は正面パネルに取付けられたラック計器
、２は操作スイッチ、３はラック計器１の後方に設けら
れたリレー取付用筐体、４は盤内に取付けられた各種計
器、５は裏蓋である。

裏蓋５を開けるとリレー取付用筐体３を操作できるよう
になっている。

第２図は従来のリレー取付用筐体３の斜視図である。

リレー取付用筐体３は取付アングル６にねじ止めして取
付けられている。

このリレー取付用筐体３は、端子板またはコネクタを取
付けるシャーシ７とこのシャーシ７に側面で蝶番８によ
って取付けられたりレーシャーシ９とを重ねた二段構造
になっている。

シャーシ７には図示しないが端子板やコネクタが取付け
られており、リレーシャーシ９には表面にリレー１０が
多数装着されている。

第３図はこのリレー取付用筐体３の平面図である。

端子板やコネクタを操作する際には、リレーシャーシ９
を点線で示したような位置まで開けた状態で行なう。

この場合、リレーシャーシ９およびリレー１０はその厚
さく高さ）に相当する寸法Ａだけ右側方に突き出す。

このため、リレー取付用筐体３は外装ケースの側板から
Ａ以上離して配置する必要がある。

このような構造を有する従来のリレー取付用筐体におい
ては、筐体の背後は見ることも手で操作することもでき
ないので、この背後にメインテナンスを要するような機
器を配置することはできなくなり、機器のレイアウトに
自由度が欠ける。

筐体を蝶番を用いて取付アングルに取付けるようにすれ
ば筐体全体が手前に開くので、筐体の背後にメインテナ
ンスを要する機器を配置することができ、レイアウトの
自由度が増して高密度の計装パネル盤が得られるが、こ
のようにするとパネル構造が複雑になってコストが上昇
するという欠点があった。

また、第３図に示したように、側方にＡの寸法のデッド
スペースが必要となり高密度化に逆行するという問題も
あった。

この考案はこのような従来の欠点を解消するためになさ
れたもので、その目的とするところは、簡単な構造で、
背後に配置した機器の操作が可能となるようなリレー取
付用筐体を提供することにある。

このような目的を遠戚するために、この考案は、枠形の
本体の周辺部に端子またはコネクタ取付用のシャーシを
取付け、このシャーシに本体の前面を覆うリレー取付用
のりレーシャーシを蝶番で開閉自在に取付けたものであ
る。

以下、この考案を図面にもとすいて詳細に説明する。

第４図はこの考案に係るリレー取付用筐体の一実施例の
斜視図、第５図は横断面図である。

図において、１１は枠形に形成された本体で、その各枠
辺は断面がコ字状に形成されている。

１２は本体１１の表面の左右の周辺部にねじ止めして取
付けられたシャーシ、１３はシャーシ１２の表面に装着
されたコネクタ、１４は蝶番１５を介してシャーシ１２
の内方側端に取付けられたりレーシャーシ、１０はリレ
ーシャーシ１４の表面に装着されたリレー、１６はりレ
ーシャーシ１４の角に形成された取付用貫通孔、１７は
本体１１の表面の中央部に形成された取付用ねじ孔、１
８は本体１１をフレーム等に取付けるための取付金具で
ある。

なお、２０はラック計器１の後面に設けられた端子であ
る。

第４図はりレーシャーシ１４を開いた状態を示し、第５
図は閉じた状態を示す。

リレーシャーシ１４を閉じた場合は、図示しない固定操
作ねじを貫通孔１６に貫通してねじ孔１７にねじ込むこ
とにより、リレーシャーシ１４を本体１１に固定する。

これにより本体１１の表面はリレーシャーシ１４により
完全に覆われる。

また、リレーシャーシ１４を開く場合には、固定操作ね
じをはずすと蝶番１５によってリレーシャーシ１４は手
前に開かれる。

本体１１は枠形に形成されているのでリレーシャーシ１
４を開くとっつ抜は構造となり、手前側からラック計器
１の端子２０等を操作してメインテナンスが可能となる
。

第５図の１点鎖線で示したように、筐体の背後は広い範
囲で操作可能領域となる。

また、リレーシャーシ１４の側方にシャーシ１２が設け
られているので、第３図のＡに相当するデッドスペース
は生じなくなり、筐体は側板−ばいに接近して取付ける
ことも可能となる。

したがって、高密度の計装パネル盤においても、筐体の
配置できる場所が制約されることなくレイアウトがきわ
めて容易になる。

以上の実施例では、シャーシにはコネクタを装着したが
端子板を装着することもできる。

また、リレーシャーシは両開き形にしたが片開き形にす
ることもできる。

このように、この考案に係るリレー取付用筐体によると
、簡単な構造で、背後に配置した機器の操作が可能にな
るため、レイアウトが自由になり高密度の計装パネル盤
等に適用して非常に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は計装パネル盤の内部側面図、第２図は従来のリ
レー取付用筐体の斜視図、第３図はその平面図、第４図
はこの考案に係るリレー取付用筐体の一実施例の斜視図
、第５図はその横断面図である。 １・・・・・・ラック計器、１０−−−−−−リレー、
１１・・・・・・本体、１２・・・・・・シャーシ、１
３・・・・・・コネクタ、１４・・・・・・リレーシャ
ーシ、１５・・・・・・蝶番、１６・・・・・・取付用
貫通孔、１７・・・・・・取付用ねじ孔、２０・・・・
・・端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機器の背後に設けられ、枠形に形成された本体と、この
   表面の周辺部に取付けられたシャーシと、前記本体の表
   面を覆うようにこのシャーシに蝶番で取付けられたリレ
   ー取付は用のりレーシャーシとからなり、リレーシャー
   シを開いたとき前記機器のメンテナンスが可能なように
   、前後につつ抜は構造となるように構成したリレー取付
   は用筐体。