JPS6068350A - 原稿搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は複写原稿を複写機本体の原稿セット面上に自動
的に給送する複写原稿搬送装置に係わり、特に搬送ベル
トの張設構造に関する。

一般にこの種の装置は複写機本体の原稿セット面上に無
端ベルトを張設しこのベルトの摩擦でセット面上に原稿
を搬送している。

ところがこのベルトは原稿セット面（通常はガラス質材
）より相当大きい摩擦係数及び白色であることが要求さ
れることから有基体のネオプレンゴム、ポリエステルプ
ロピレンゴム等極めて軟質なゴム素材を使用している為
、このベルトの張りが不均一とカシ使用過程で軸方向に
片寄る傾向が著しい。

そこでベルト内側中央部に突起条を形成しブーりの凹陥
溝に噛合してベルト走行時の片寄りを防止する方法或い
はベルトにラック状の突起条を、プーリー側に歯形を形
成して互いに噛合する方法等が採られているが、その製
造が困難で高価となる欠点がある。

そこでベルトがテンションの大きい方に寄ることを利用
して軸方向中央部を肥大させたプーリクラウン、ベルト
両端縁を規制する鍔状フランジをプーリに形成する等の
方法が考えられる。

ところがプーリクラウンにあってはプーリの回転駆動力
がベルトに伝達されずプーリとベルトとの間でスペルこ
とがあり、原稿の搬送制御（例えばセット面の基準位置
に原稿を停止させるストッパーの制御）をプーリ駆動系
の回転数で行なう場合には、搬送中の原稿の予想位置と
実際の原稿の搬送位置とが狂って原稿詰りゃコピーミス
を招くことがある。

またブーりにフランジを形成した場合には通常搬送ベル
トが極めて軟質々ゴム系材料（摩擦（３） 係数を大きくする関係から半加硫の軟質ゴム等）で構成
されている為このフランジを乗り越えて軸方向に片寄る
ことがある。更らにこのフランジを大きく大径にした場
合には原稿セット面上に載置した際このフランジがセッ
ト面に衝合してベルトがセット面に摺接しない欠点があ
る。

従来か＼る欠点がある為高価であるにも拘らずベルト中
央部に突起条などの特殊成形を施しこの突起条をプーリ
に噛合してベルト片寄りを防止する等の方法が採られて
いる。

本発明は搬送ベルトが原稿セット面上を摺動する際この
ベルトが片寄って離脱したシ、或いはプーリの部位で屈
曲して十分動力が伝達されない事が無く安定して確実に
原稿を給送することが可能々複写原稿搬送装置の提供を
その目的とする。

以下図示の一実施例に基づいてその構成を詳述する。

（１）は複写機本体で内部に通常の複写光学系が内蔵さ
れ、（２）はその原稿セット面である。

（４） この原稿セット面は通常の通り透明ガラス質材で構成さ
れている。

この原稿セット面（２）上には左右一対の入口側プーリ
（３）と出口側プーリ（４）とが機枠（６）に軸承され
、無端ベルト（５）が架は渡しである。

通常このベルト（５）は布基体のネオプレンゴム、ホリ
エステルプロピレンゴム等軟質のゴム質材が使用され、
更らに半加硫ゴム等の極軟質の素材が用いられている。

上記無端ベルトの入口側プーリ（４）には図示しない駆
動モーターが連結しである。

従って入口側プーリー（３）に準備された原稿はセット
面（２）に沿って出口側プーリ（４）に給送され、図示
し彦い規制ストッパーで停止セットされ、複写終了後に
はこの規制ストッパーが退避して出口側プーリ（４１部
位から排紙スタッカーに放出される。

か＼る装置にあっては無端ベルト（５）がその全面に亘
って均一にテンションが作用し、更らに原稿セット面に
均等に摺接することは不可能で（５） ブー１月３１　ｆ４１の軸方向に片寄る力が作用する。

これと共に、原稿セット面（２）上に全面を摺接したベ
ルトには大きな負荷が作用し勢い大型駆動モーターを使
用しなければならない。

そこで本発明はブーＩＪ　（３ｊ　（４１と無端ベルト
（５）との係合を片寄りを生ずることが無く、確実に駆
動力を伝達することが出来るブーりを明したもので、図
面に示すようにブーＩＪ　（３Ｈ４１の少なくとも一方
をその軸方向に摩擦係数の異なる複数の部材（３ａ）（
３ｂ）で構成したものである。

まず第２図に示すものは、第１図の装置の入口側プーリ
（３）、即ち駆動側プーリ（３）のみを摩擦係数の異な
る複数の部材（３ＰＬ）（３ｂ　）で構成しであるＯ 図示のものは合成樹脂の中実軸材から成る摩擦係数の小
さい部材（３ｂ）の中央部に凹陥溝が形成してあり、と
の凹陥溝に摩擦係数の大きい部材（３ａ）が嵌合し、こ
の両部材（３ａ）（３ｂ）で同一径の軸状にプーリ（３
）が形成しである。

そして摩擦係数の大きい部材（３ａ）はプーリ（３）（
６） の中央部に左右対称となるように位置しであると共にク
ロロプレンゴムで形成しである。

このクロロプレンゴムは無端ベルト（５）が芯体を布基
体のテトロン（商品名）表面をウレタンゴムで構成して
いる為プーリ（３）に面するテトロンより摩擦係数の大
きいゴム質材を選択した。

つ捷り無端ベルト（５）のブー１月３）に面する素材の
摩擦係数より大きい摩擦係数を有する素材であ。

ればクロロプレンゴムに限らず種々の素材が採用できる
。

そこでか＼る構造のプーリ（３）及び（４）の間に張設
した無端ベルト（５）はその駆動側プーリ（３）の回転
に伴なって回転され、その弛み側は原稿セット面（２）
（通常は透明ガラス）上を摺接移動することとなる。

この場合無端ベルト（５）にはその幅方向（プーリの軸
方向）に常に均一の力が作用することは考えられない。

つまりプーリ（３１（４１とベルト（５）との不均一な
係合、ベルト（５）とセット面（２１との不均一な保合
によってベルト（５）は左右いずれかの（７） 方向に蛇行して片寄り始めこれが激しいとプーリ（３１
（４，１から離脱する。

このとき、ベルト（５）はプーリ（３）の摩擦係数の大
きい部材（３ａ）と摩擦的に強く係合し、摩擦係数の小
さい部材（３ｂ）とは弱く保合し、摩擦係数の大きい部
材（３ａ）で片寄り方向の力が打ち消され実質的にベル
ト（５）が片寄ることがない。

図示の如くブー１月３）の中央部に摩擦係数の大きい部
材（３ａ）を配置すれば通常のプーリ中央部を肥大させ
たクラウン形状と同一の作用が摩擦係数の差異によって
得られ、ベルト（５）とプーリ（３）とのスベリも摩擦
係数の高い部材（３ａ）とベルト（５）とが確実に係合
して起きない。

尚第２図の構造に於いて、摩擦係数の大きい部材（３ａ
）と小さい部材（３ｂ）との長さ比率は両者の摩擦係数
の差、ベルト（５）の材質及びそのテンションに応じて
実験的にめれば良いが、摩擦係数の小さい部材（３ｂ）
をプーリ全長の５分１乃至３分１の範囲でプーリ（３）
の左右両端にそれぞれ設けることが好ましい。

（８） 次に第３図に示すものは無端ベルト（５）の前後一対の
ブーＩＪ　（３１（４１の駆動側プーリ（３）を摩擦係
数の異なる部材（３ａ）（３ｂ）で構成するに際し図示
の如く、径の大食を形成したものである。

つまり通常のプーリ形状に形成したアルミ質材その他の
摩擦係数の小さい部材（３ｂ）にゴム質材その他の摩擦
係数の大きい部材（３ａ）を嵌合して、部材（３ａ）を
部材（３ｂ）に比し大径に構成しである。

か＼る構造では第２図のものに比べ摩擦係数の大小によ
るベルト（５）への作用と同時に中央肥大部のクラウン
プーリと同等のベルト片寄り防止の効果が得られ、更ら
にベルト（５）とプーリ（３）との間のスベリも防止で
きる。

第４図に示すものは摩擦係数の異なる部材（３＆）（３
ｂ）を摩擦係数の小さい部材（３ｂ）から成る円柱状材
に摩擦係数の大きい部材（３ａ）から成る適宜数の環状
材を軸方向左右対称となるように嵌合して構成したもの
である。

このように適宜数、適宜幅の環状を呈する摩（９） 擦係数の大きい部材（３ａ）を円柱状の摩擦係数の小さ
い部材（３ｂ）に嵌合すれば装置設計時にベルト（５）
とプーリ（３）との片当り、ベルトテンション、ガラス
面とベルト（５）との摺接状態等雑多な条件の影響する
ベルト（５）の片寄り、スベリの問題を環状の部材（３
，）の個数、間隔、摩擦係数の差等広い設計条件のもと
に装置に応じた好適外条件の選択が自由に出来、著しく
装置設計が容易である。

本発明は叙上の構成から成り、無端ベルト（５）を張設
した前後一対のブーＩＪ　（３ｊ（４１の少なくとも一
方をその軸方向に摩擦係数の異なる複数の部材（３ａ’
Ｘ３１））で構成したものであるから、従来のプーリを
均一の摩擦係数の素材で構成したものに比べ、プーリー
の軸方向に摩擦係数を任意に選び、ベルトの片寄りとス
ベリとの相反する条件を最適の状態に選定することが可
能である。

つ−！す従来のプーリを高摩擦部材で構成すればベルト
幅左右の不均衡によって片寄りが著しく、低摩擦部材に
すればスベリが生ずるのに対（１０） し、本発明は例えば図示実施例の如く、プーリ中央部を
高摩擦部材、左右両側部を低摩擦部材にすれば左右両側
部での不均衡によるベルト片寄如の影響が少々く、中央
部の高摩擦部材で確実に動力を伝達することが可能であ
る等、高摩擦部材（３ａ）と低摩擦部材（３ｂ）との軸
方向位置、長さ割合、摩擦係数の差等で自由かつ最適の
条件が設定できベルト走行時の片寄り及びプーリとの間
でのスベリを解消できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の好適な実施例を示し、第１図は装置全体
の説明図、第２図乃至第４図はそれぞれ異なった要部の
実施例を示す説明図である。 （１）・・・複写機　（２）・・・原稿セット面＋３１
　（４１・・・プーリ 特許出願人　日本精密工業株式会社 手続補正書 昭和５９年１０月ノＪ 特許庁長官　殿 昭和５８年特許願第１５２６８号 ３、　補正をする者 事件との関係　特許出願人 フリガナ　コウフ　シ　ャマミャマチ 住所　山梨県甲府市山宮町３１６７番地フリ勇す　ニラ
ポン　セイミツコウギｇウ　ナイ４、　補正命令の日付
　５９年６月２６日５、　補正により増加する発明の数 ６、　補正の対象　１）明細書中の「発明の名称」の欄
２）図面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　複写機（１）の原稿セット面（２）上に配設した
   前後一対のプーリ（３１（４１間にゴム質材から成る無
   端ベルト（５）を張設し、この原稿セット面（２）の一
   端から他端に原稿を給送する搬送装置に於いて、上記ブ
   ー！Ｊ（３１（４１の少なくとも一方をその軸方向に摩
   擦係数の異なる複数の部材（３ａ）（３ｂ）で構成した
   ことを特徴とする複写機の原稿搬送装置。 ２、　前記複数の部材（３ａＸ３ｂ）を、摩擦係数の大
   きい部材（３ａ）を小さい部材（３ｂ）に比し大径に構
   成した特許請求の範囲第１項記載の複写機の原稿搬送装
   置。 ３、　前記複数の部材（３ａ）（３ｂ）を、摩擦係数゛
   の大きい部材（３ａ）を軸方向中央部に摩擦係数の小さ
   い部材（３ｂ）を軸方向両端部に位置せしめた特許請求
   の範囲第１項及び第２項記載の複写機の原稿搬送装置。 ４、　前記複数の部材（３ａ）（３ｂ）を摩擦係数の小
   さい部材（３ｂ）から成る円柱状材に摩擦係数の大きい
   部材（３ａ）から成る環状材を嵌合して構成した特許請
   求の範囲第１項乃至第３項記載の複写機の原稿搬送装置
   。