JPS60671B2 - 定着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真記録装置等における定着装置に関する
ものである。

感光体上に作成された静電記録像もしくは静電記録紙等
に形成した静軍潜像を熱加塑性樹脂着色粉末等によって
現像し、これを直接または転写して定着するに際し、加
熱ローラーを圧着せしめて熱融着性着色粉末を融解し、
紙等の支持体に融着させ定着させる方法はよく知られて
いる。最近、上記電子写真方式を利用して電子計算機等
の出力情報を図形あるいは文字等の可視像に変換して、
ロール紙又は折りたたみ紙等の連続紙にハードコピーと
して印刷するプリンタ装置が良く知られている。

本発明はこのような電子写真を応用したプリンタ装置等
に用いられる定着装置に関するものである。従釆、電子
写真記録装置における未定着粉末画像すなわちトナー像
の定着にあたっては種々の方式が知られている。

熱エネルギーを転写材及びその表面上に形成された未定
着粉末画像に伝達するために行なわれている加熱方法に
は、大別して、赤外線加熱、熱板加熱、リボンヒーター
加熱等があるが、これらは発熱体、加熱素子、転写材の
相互間に空気の様な熱の不良導体を多かれ少なかれ介し
て熱を供給する加熱方法であり、熱効率が非常に悪く装
置も大型化する。そこで、近来熱効率が良好で安全性が
高く装置が小型で済む熱ローラー定着が頻繁に行なわれ
ている。

熱ローラー定着では１対のローラーを圧接し、その間を
粉像を形成した支持体を通すことにより該支持体上の粉
像を支持体上に永久定着する。

熱ローラー定着装置には大別して、定着ローフーを外部
から、加熱ローラーの熱伝導またはヒ−ターの頚射熱を
利用して加熱する外部加熱方式と定着ローラーの内部に
熱源を配設して加熱する内部加熱方式があることは良く
知られている。いずれの場合に於いても、連続的にプリ
ントアウトされた連続紙上の禾定着粉末画像を加熱融着
させる場合、従来のカット紙と同様にして一対の。ーラ
ーの間を通すと、プリンタ本体からのコントロール信号
の指示命令の出し方によっては、未定着画像を１対のロ
ーラーの間で挟持した状態で定着ローラーが停止するこ
とがある。この状態になると停止による温度変化のため
に、連続紙がこげたり、さらには燃え出したりする第１
の欠点があり、また定着ローラーに粉末がオフセットし
てしまう心配がある。又、さらなる第２の欠点はさらに
停止後再び定着ローラーを回転させようとすると未定着
粉末像を十分融着するための熱が与えられずに「不十分
な定着状態のまま級等の支持体が排出されてしまったり
ト定着の十分な所と不十分な所のちがし、によって定着
むらが生じることがある。また未定着画像を定着するの
に十分な温度に定着ローラーが加熱されていない場合に
は、加熱定着ローラーとの接触により未定着粉末画像を
みたしてしまう欠点がある。これらの欠点を改良しよう
とすれば、定着ローラーが停止する場合は常に粉末像の
ない白紙の部分がローラー対の間に来るようにすること
が考えられる。しかし、このことはプリンタからの指示
の出し方が制限され、出力信号の与え方にも制限を加え
なければならなくなるので、自由な出力画像を得られな
いことになる。本発明の第１発明、第２発明は、順に第
１、第２の欠点を改良し、連続的な粉末画像の定着が可
能となり、自由度の大きい高性能の定着を行うことが可
能となる。即ち、本発明の第１発明は「トナー像を形成
した連続する支持体を少なくとも１つのローラが加熱さ
れたローラ対の間を通すことによりトナー像を加熱融着
する定着装置において、定着開始時に、上記ローラ対を
上記支持体を加圧挟持した状態で且つローラ回転を停止
した状態に所定時間保持する手段と、該所定時間経過後
該ローラ対を回転させて支持体を前進せしめる駆動手段
と、を有することを特徴とする定着装置。

」であり、本発明の第２発明は「トナー像を形成した連
続する支持体を少なくとも１つのローラが加熱されたロ
ーラ対の間を通すことによりトナー像を加熱融着する定
着装置において、定着を止める時に、上記ローラ対を上
記支持体を加圧挟持した状態で且つローラ回転を停止し
た状態に所定時間保持する手段と、該所定時間経過後該
ローラ対の圧嬢を解除する手段と、を有することを特徴
とする定着装置。以下本発明を図面に示した実施例に従
って説明する。第１図は本発明を適用した電子写真プリ
ンターの概略を説明するもので、１は表面に光導電性絶
縁層を有する電子写真用感光ドラム、２は帯電器、３は
例えばＨｅ−Ｎｅ レーザ、４はしーザー光線を画像信
号によりｏｎ・ｏｆｆする変調器、５はしーザー光線を
左右に振らして走査する回転ミフー（スキャナー）、６
はスポットを所定の径にするレンズ、７は反射ミラー、
８は感光ドラム上に表わされた潜像を樹脂トナー等で現
像する現像器、９は現像された像を紙等に転写する転写
器、１川まドラムを再使用するためにクリーニングする
クリーナー、１１は折りたたみ「あるいはロール状の連
続紙、１２は樹脂トナ山像を紙に落着させる熱定着部、
１３は連続紙に転写された画像の背面から吸引して平板
等に吸着させて紙にブレーキをかけ、熱定着部１２との
間の紙に張力を与える吸引式負荷装置、１４は負荷装置
１３を駆動する吸引フロヮ、１１′は排紙ローラ２１で
排出される連続紙を示している。第２図は熱定着部１２
を詳細に示すもので、外部加熱方式を用いた時の断面図
である。

第２図において、１６は定着ローラーで不図示の駆動源
三、二接続されており、連続紙１１のトナー像側に配設
されている。１７は加熱ローラーで内部に熱源としてヒ
ーター１９が配設されており、定着ローフー１６と常時
接触している。

１８は圧着ローフーで定着ローラーの加熱を促進するた
めに内部にヒーター２０が配設されている。

圧着ローラー１８は定着ローラー１６に圧接される位置
（破線示）と定着ローラー１６から離間した位置（実線
示）に移動する。連続紙１１はサクションボックス１３
による張力Ｔ，と排紙ローラー２１による張力Ｔ２（＝
Ｔ，）とによりサクシヨンボツクス１３と排紙ローラー
２１との間で適当な張力を保たせてあり、定着を行わな
いときは圧着ロ−ラー１８等は第２図の実線示の状態に
ある。連続紙１６上に形成したトナ−像の定着を行う場
合は、まず定着ローラー１６の回転を止め、次に圧着ロ
ーラー１８を定着ローラー１６に圧接して両ローラーの
間に位置する連続紙１１を加圧挟持してトナー像を定着
するのに必要かつ十分であるような適当な時間この状態
を保持させた後、定着ローラー１６を回転させて連続紙
を前進移動させる。すなわち定着ローラー１６を回転さ
せずに連続紙を挟んで定着ローラーと圧着ローラーを圧
接するようにしているので未定着画像が従来の如く回転
している定着ローラー１６に接触して画像をみだされる
ことはない。そして圧接して適当な時間を経てから定着
ローラー１６の回転をはじめているので、未定着画像の
まま排紙されることもないし、庄接する時間を定着ムラ
のできない適当な時間に設定すれば定着ムラを防止する
ことができる。また、この後定着を止める場合は、定着
ローフー１６の回転を停止し、連続紙１１を両ローフー
１６，１８の間で加圧挟持したまま、トナー像を定着す
るのに必要かつ十分な時間だけ経て後、圧着ローラー１
８を定着ローラー１６から離間して加圧挟特を解除して
連続紙１１を開放するようにする。

その後定着ローラー１６を回転させるようにしておけば
、待期中、加熱ローラー１７によって定着ロ−ラー１６
の表面は均一の温度に維持させることができる。「すな
わち定着ローラーを停止させてから連続紙を開放するよ
うにしているので紙の慣性によって未定着部分が定着ロ
ーラーを通り過ぎて先へ進んだり、或いは画像のみだれ
、未定着のままの緋紙等の現象を防止することができ、
さらに連続紙を一定時間圧捜してから開放するようにし
ているので熱量不足による低温オフセット現象を防止す
ることができ、また外部加熱ローラーで定着ローラーを
加熱しているから連続紙を一定時間圧綾しておいても熱
量過剰による高温オフセット現象を生ずることも防止で
きる。以上のような動作をさせることによって、未定着
画像が連続紙上に連続的に形成されていても連続紙を止
め、また再スタートさせることが可能になり、プリント
アウトの形式に無理に白紙部分を作る必要がなく、自由
度の大きい定着が可能となる。しかも定着不良及び画像
のみだれを防止して高性能の定着が可能となる。なお、
加熱ローラー１２の代りに定着ローフー１６の外部に設
けた頚射ランプにより定着ローフー１２の外周部を加熱
するようにしてもよい。

第３図は内部加熱方式を用いた実施例を示すもので、駆
動源に接続されている定着ローラー３０の内部には熱源
としてヒーター３１が配設されている。圧着ローラー３
２は定着ローラー３０‘こ圧婆される位置と定着ローラ
ー３０から離間した位置に移動可能でありト定着ローラ
ーの加熱を補助するために内部にヒーターを配設しても
よい。連続紙１１はサクションボックス１３と排紙ロー
ラー２１とによってその間で適当な張力を与えられてい
る。連続紙１１の定着を行う場合は、まず、連続紙１１
を挟んで庄着ローラー３２を定着ローラー３０に圧接さ
せる。このとき定着ローフーは停止させておく。次に、
粉体画像が熱融着するに十分な時間圧酸した後、定着ロ
ーラー３０を回転させて連続紙１１を前進移動させる。

この後、定着を止める場合には、定着ローラー３０の回
転を停止させ、連続紙１１を両ローラー３０，３２の間
で加圧挟持したままトナー像を加熱葛虫着するのに必要
かつ十分な時間だけ経た後、圧着ローラー３２を定着ロ
ーラ−３０より離して連続紙を開放せしめるようにする
。内部加熱を用いた場合には、ロ−ラ一対の庄薮を解除
してのちに定着ローラー３０を回転させる必要はなくな
る。というのは、内部加熱定着ローラーの場合は、常に
均一な加熱が可能であるためである。このような動作を
させることによって、禾定着画像が連続紙上に連続して
形成されていても連続紙を自由な位置で停止させ、また
再スタートさせることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した電子写真プリンターの概要構
成図、第２図は熱定着部の断面構成図、第３図は熱定着
部の他の実施例を示す断面構成図。 １６・・・・・・定着ローフ−、１７・・…・加熱ロー
フ−、１８・・・・・・圧着ローフー、２１・・・・・
・雛紙ローフ第１図第２図 祭る図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トナー像を形成した連続する支持体を少なくとも１
   つのローラが加熱されたローラ対の間を通すことにより
   トナー像を加熱融着する定着装置において、 定着開始
   時に、上記ローラ対を上記支持体を加圧挟持した状態で
   且つローラ回転を停止した状態に所定時間保持する手段
   と、該所定時間経過後該ローラ対を回転させて支持体を
   前進せしめる駆動手段と、を有することを特徴とする定
   着装置。 ２ トナー像を形成した連続する支持体を少なくとも１
   つのローラが加熱されたローラ対の間を通すことにより
   トナー像を加熱融着する定着装置において、 定着を止
   める時に、上記ローラ対を上記支持体を加圧挟持した状
   態で且つローラ回転を停止した状態に所定時間保持する
   手段と、該所定時間経過後該ローラ対の圧接を解除する
   手段と、を有することを特徴とする定着装置。