JPS606363Y2 - ダンプカ−におけるリヤバンパ支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダンプカー、特に荷箱のオーバハング部を後方
に長く張出したダンプカーにおけるリャバンパ支持装置
に関するものである。

一般にダンプカーにおけるリャバンパの取付位置は地上
からの距離が７００７７！ＩＩ以内で、且つ荷箱の後端
面から内方への距離が６〇−以内の場所に配設するよう
に法規上義務づけられている。

ところが、荷箱の傾動中心から荷箱後端面までの距離、
すなわちオーバハング長さの長いダンプカーにおいては
、従来の様にリャバンパを法規に適した位置にて車体後
方に固定しておくと荷箱傾動時に荷箱がリヤパンに当接
して、リャバンパを損傷若しくは破損する危険があった
。

本考案は上記の如き欠点を解消するために、リャバンパ
を走行時には法規に適した位置に保持し、荷箱傾動時に
は前記保持状態を解除して車体前方に移動させ、荷箱に
当接しないようにしたものである。

以下実施例を図面にて説明すると、１は車体で該車体１
上には後部煽戸２を有する荷箱３が搭載され、前記荷箱
３はヒンジ部Ｘを中心に適宜扛上手段にて傾動されるよ
うになっており、その荷箱３のオーバハング部はヒンジ
部Ｘより後方に長く延出している。

４は先端にリャバンパ５を有する支持杆で、該支持杆４
′は主アーム６及び補助アーム７にて車体１下方に略水
平に支持され、リャバンパ５が法規に適した位置に保持
されるようになっている。

前記主アーム６はへの字状に形成され、その中央部が車
体１後部に前後回動可能に軸支されており、前記主アー
ム６の一端はヒンジ部Ｘより前方の荷箱３底部にリンク
８を介して連結され他端すなわち車体１下方に延びた自
由端は前記支持杆４の基端に軸支され、荷箱３が傾動さ
れた際に前記自由端が前方に大きく略水平移動するよう
になっている。

又、補助アーム７は一端が前記主アーム６より後方の車
体１に前後回動可能に軸支され、他端すなわち車体１下
方に延びた自由端が支持杆４の先部に軸支されている。

９は車体１下面に固定された緩衝部材で、該緩衝部材９
は走行時における支持杆４の振動を防止するものである
。

第２図は他の実施例で、への字状に形成された主アーム
１０の中央部を車体１後端に前後回動可能に軸支腰前記
主アーム１０の一端には長孔１１が形成され、この長孔
１１に、ヒンジ部Ｘより後方の荷箱３底部に取付けられ
たピン１２を挿通させ、一方他端すなわち車体１下方に
延びた自由端は、先端にリャバンパ５を有する支持杆４
の先部に軸支しである。

前記主アーム１０より前方の車体１には補助アーム１３
の一端を固定し、前記補助アーム１３の他端すなわち車
体１下方に延びた自由端には、支持杆４を摺動可能に挿
通させた短管１４を上下揺動可能に軸支しである。

これにより荷箱格納時には実線の如く、リャバンパ５を
法規に適した位置に保持し、荷箱傾動時には荷箱傾動に
ともなってピン１２が長孔１１を摺動しながら主アーム
１０を時計方向に回動させこの主アーム１０の回動によ
り自由端が前方に大きく略水平移動するとともに支持杆
４が短管１４内を摺動し、リャバンパ５が一点鎖線に示
す如く前方に大きく略水平移動するようになっている。

本考案は上記、の如き構成で次に作用について説明する
と、荷箱格納時には第１図実線に示す如く、荷箱３が水
平状態になっているので、支持杆４が主アーム６にて後
方に移動されるとともに補助アーム７にて上下揺動を規
制され、これによりリャバンパ５を法規に適した位置に
保持するようになっている。

荷箱傾動時には荷箱の傾動にともなって主アーム６がリ
ンク８を介して時計方向に回動され、主アーム６が回動
されることにより、支持杆４が補助アーム７にて支持さ
れながら前方に大きく略水平移動される。

これによりリャバンパ５は幾分下降しながら前方に大き
く略水平移動し、荷箱３が最大傾斜されても荷箱３底部
がリャバンパ５に当接することがないようになっている
。

又リャバンパ５は下方への移動が非常に小さいので、地
面からの突起物、例えば車止め等があっても突起物に当
接したり、係合したりするようなことが無いようになっ
ている。

以上の如く本考案は荷箱に連結された主アームを車体に
軸支し、この主アームと車体に取付けられた補助アーム
とにて支持杆を支持し、荷箱傾動時に荷箱傾動にともな
って支持杆全体を前方に大きく略水平移動させうるよう
にしたので、従来のように荷箱傾動時に荷箱底部がりャ
バンパに当接して、リャバンパを破損するような危険が
なくなり、又リャバンパの下方移動が小さいので、地面
からの突起物に対し当接することを回避することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体図、第２図は他の実施例である。 １は車体、３は荷箱、４は支持杆、５はリャバンパ、６
は主アーム、７は補助アームである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 車体後部に設けられた主アームと補助アームの各自
   由端にて、先端にリャバンパを有する支持杆を支持し、
   前記主アームの一部を荷箱底部に直接若しくは間接的に
   連結し、荷箱格納時には前記両アームにて前記支持杆を
   略水平状に保持し、荷箱傾動時には荷箱の傾動にともな
   って主アームを回動させ、前記支持杆全体を車体前方に
   略水平移動させうるようにしたことを特徴とするダンプ
   カーにおけるリャバンパ支持装置。 ■ 補助アームの一端を車体に軸支し、自由端を支持杆
   に軸支してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のダ
   ンプカーにおけるリャバンパ支持装置。 ■ 補助アームの一端を車体に固定し、自由端に支持杆
   が摺動可能に挿通された短管を軸支してなる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のダンプカーにおけるリャバン
   パ支持装置。