JPS5851486B2 - ダンプカ−等の荷箱降下防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ダンプカー等において、荷箱が誤操作等によ
って降下するのを防止する荷箱降下防止装置に関するも
のである。

従来、車枠上に荷箱が傾倒自在に搭載されたダンプカー
等における安全装置としての荷箱降下防止装置には、前
記車枠に一端が枢支され前後に回動自在な支持杆を設け
る一方、前記荷箱の裏面に上記支持杆の先端が係合する
保合部材を設け、前記荷箱の最大傾倒時に支持杆を後方
に回動して保合部材の下方に位置せしめ、荷箱が降下し
て支持杆の先端が係合部材に挿入され、誤操作等による
不意のダンプシリンダの収縮による荷箱の降下を支持杆
の支持によって防止するようにしたものがある。

しかし、上記荷箱降下防止装置において、支持杆は荷箱
が最大傾倒時より降下して先端が保合部材に挿入される
までの間、係合部材等に設けられたガイド板などに単に
当接せしめて保持しているのみであるため、先端が係合
部材に挿入されるまでの間に、支持杆が前方に倒れるな
どして係合部材に係合しないという可能性があり、これ
では安全装置としての機能を十分発揮できないという問
題がある。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、荷箱を傾倒
した際に、支持杆を保合部材との係合位置に保持部材で
もって確実に保持するようにしたダンプカー等の荷箱降
下防止装置を提供するものである。

以下、本発明の構成を実施例について図面に基づいて説
明する。

第１図乃至第３図に示すように、１はダンプカーであっ
て、車枠２上に受木３が固着されると共に、荷箱４が搭
載されている。

該荷箱４は後方に傾倒自在にその後端にてヒンジ５によ
って枢支され、裏面には前後方向に前記受木３に当接す
る主桁６が固着され、該主桁６より側方に向って補強部
材Ｔが固着されている。

前記車枠２と荷箱４の裏面との間には、ダンプシリンダ
８が接続されると共に、荷箱降下防止装置９が設けられ
ている。

該荷箱降下防止装置９は誤操作等による荷箱４の不意の
降下を防止する安全装置で、前記車枠２の側面にブラケ
ット１０が突設され、該ブラケツト１０に支持杆１１が
その基端にてピン１２によって前後方向に回動自在に枢
支されている。

該支持杆１１は丸棒状のものであり、先端には半球状の
当接部１１ａが形成されている。

一方、前記荷箱４の裏面には上記支持杆１１の当接部１
１ａが係合する係合部材１３が突設され、該保合部材１
３は前記主桁６の側面に逆Ｕ字状に屈曲成形され下方に
開口する係合板１４がその内側面にて固着されている。

該保合板１４の列側面にはカバー板１５が固着され、後
部辺１４ａは下方に延長され、且つ後部りにやや傾斜し
ている。

該後部辺１４ａの前面下部には前記支持杆１１を保持す
る保持部材１６が突設され、該保持部材１６は弾性部材
により形成され、略円形断面の把持部１１の前面に上端
から下端に亘って開口部１８が形成されている。

該開口部１８には前記把持部ＩＴに連続して案内部１９
が前方に向って末広がりに延設され、前記把持部１γの
後部には後方にやや突出した取付部２０が形成され、該
取付部にて前記係合板１４にボルト止めされている。

前記把持部１γは前記支持杆１１との間にクリアランス
ａが存するよう該支持杆１１の長径より大きく形成され
、支持杆１１の軸方向の移動を許容する一方、前記開口
部１８は支持杆１１の長径より小さく形成され、支持杆
１１の前方への回動を拘束している。

２１は支持杆１１の水平格納時に該支持杆１１を固定す
る固定部材である。

次に作用について説明すると、先ずダンプシリンダ８を
伸長すると、荷箱４は傾倒し、終に荷箱４は最大傾倒位
置（第２図Ａ）に達する。

この状態で支持杆１１をピン１２の回りに後方に回動し
て当接部１１ａを係合板１４の下方に位置せしめると共
に、支持杆１１の上部を保持部材１６の把持部１Ｔ内に
開口部１８を経て挿入する。

この状態で荷箱４が何らかの誤操作で落下しても荷箱４
の係合部材１３が支持杆１１の当接部１１ａに係合して
第２図に示すＢ位置に確実に保持される。

またダンプシリンダ８を縮小させて、第２図に示すＡ位
置からＢ位置に前部って降下させておいてもよい。

尚、第２図に示すＣ位置は支持杆１１が係合部材１３に
自由に挿入可能になる分岐位置で、このＣ位置からＡ位
置間において保持部材１６が支持杆１１の軸方向の移動
を許容し、回動力向の移動を阻止するように形成されて
いるので、支持杆１１は前方に倒れることなく確実に安
全装置としての機能を発揮する。

また、荷箱４を降下する際は上記動作を逆に行う。

尚、他の保持部材としては、チャンネル材をその底部に
て前方に開口するように係合板１４の後部辺１４ａに取
付け、前部に固定ピンを左右方向に脱着自在に設けて構
成し、チャンネル材に支持杆１１を挿入した後、固定ピ
ンを嵌合して、その支持杆１１を保持するようにしても
よい。

以上のように本発明によれば、車枠に支持杆を設ける一
方、荷箱の裏面には該支持杆の先端が係合する保合部材
を設けると共に、支持杆の軸方向の移動は許容するも回
動力向の移動を拘束する保持部材とを設け、かつ支持杆
の回動操作は手動により行なうようにしたから、支持杆
を保合部材との係合位置に確実に保持せしめることがで
き、その支持杆と係合部材とが間違いなく係合し、荷箱
の降下防止の安全装置としての信頼性が著しく向上する
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示するものであり、第１図
は一部省略しエチすダンプカーの側面図、第２図は一部
削除して示す荷箱降下防止装置の側面図、第３図は同要
部の底面図である。 １・・・・・・ダンプカー、２・・・・・・車枠、４・
・・・・・荷箱、９・・・・・・荷箱降下防止装置、１
１・・・・・・支持杆、１１ａ・・・・・・当接部、１
２・・・・・ゼン、１３・・・・・・係合部材、１４・
・・・・・係合板、１６・・・・・・保持部材、１Ｔ・
・・・・・把持部、１８・・・・・・開口部、１９・・
・・・・案内部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車枠上に傾倒自在に搭載された荷箱と、前記車枠に
   一端が枢支され前後に回動自在に設けた支持杆と、前記
   荷箱の裏面に固設され前記支持杆の先端が係合する係合
   部材と、前記荷箱の裏面に突設され前記支持杆の軸方向
   の移動を許容し、該支持杆の回動方向の移動を拘束する
   保持部材とを具備し、前記荷箱の傾倒時に支持杆の先端
   を保合部材に係合せしめると共に、該支持杆を保持部材
   により保持することを特徴とするダンプカー等の荷箱降
   下防止装置。 ２ 保持部材は、開口部を有する略円形断面の把持部と
   、該開口部に延設され外方に向って末広がりに形成され
   た案内部とよりなる弾性部材で形成されていることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のダンプカー等の荷
   箱降下防止装置。