JPS606364Y2 - ダンプカ−におけるリヤバンパ支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダンプカー、特に荷箱のオーバハング部を後方
に長く張出したダンプカーにおけるリャバンパ支持装置
に関するものである。

一般にダンプカーにおけるリャバンパの取付位置は地上
からの距離が７００閲以内で、且つ荷箱の後端面から内
方への距離が６００ｍｍ以内の場所に配設するように法
規上義務づけられている。

ところが、荷箱の傾動中心から荷箱後端面までの距離、
すなわちオーバハング長さの長いダンプカーにおいては
、従来の様にリャバンパを法規に適した位置にて車体後
方に固定しておくと荷箱傾動時に荷箱がリャバンパに当
接して、リャバンパを損傷若しくは破損する危険があっ
た。

本考案は上記の如き欠点を解消するために、リャバンパ
を走行時には法規に適した位置に保持し、荷箱傾動時に
は前記保持状態を解除して車体前方に移動させ、荷箱に
当接しないようにしたものである。

以下実施例を図面について説明すると、１は車体で、該
車体１上には後部煽戸２を有する荷箱３が搭載され、前
記荷箱３はヒンジ部Ｘを中心に適宜扛上手段にて傾動さ
れるようになっており、その荷箱３のオーバハング部は
ヒンジ部Ｘより後方に長く延出している。

４は先端にリャバンパ５を有する支持杆で、該支持杆４
は主アーム６及び補助アーム７にて車体１下方に略水平
に支持され、リャバンパ５が法規に適した位置に保持さ
れるようになっている。

前記主アーム６は一端がヒンジ部Ｘより前方の荷箱３底
部に固定され、他端すなわち車体１下方に延びた自由端
が支持杆４の基端に軸支されており、荷箱３が傾動され
た際に前記自由端が幾分上昇しながら前方に大きく移動
するようになっている。

又補助アーム７は一端が前記主アーム６より後方の車体
１に前後揺動可能に軸支され、他端すなわち車体１下方
に延びた自由端が支持杆４の先部に軸支されている。

８は車体１下面に固定された緩衝部材で、該緩衝部材８
は走行時における支持杆４のガタつきを防止するもので
ある。

第２図は他の実施例で、主アーム６の一端をヒンジ部Ｘ
より前方の荷箱３底部に固定し、前記主アーム６の自由
端を車体１下方に延長し、先端にリャバンパ５を有する
支持杆４の基端に軸支しである。

前記主アーム６より後方の車体１には補助アーム９の一
端を固定し、前記補助アーム９の車体１下方に延びた自
由端には、支持杆４を摺動可能に挿通させた短管１０を
上下揺動可能に軸支しである。

これにより荷箱格納時には実線の如く、リャバンパ５を
法規に適した位置に保持し、荷箱傾動時には荷箱傾動に
ともなって主アーム６の自由端が幾分上昇しながら前方
に大きく移動し、それとともに支持杆４が短管１０内を
摺動し、リャバンパ５が一点鎖線に示す如く幾分下降し
ながら前方に大きく移動する。

これにより荷箱３底部がリャバンパ５に当接しないよう
になっている。

尚、実施例では主アームの取付位置をヒンジ部の前方に
限定しているが、ヒンジ部より後方に取付けるようにし
ても同様の作用効果を有するものである。

本考案は上記の如き構成で次に作用について説明すると
、荷箱格納時には第１図実線に示す如く、荷箱３が水平
状態になっているので、支持杆４が主アーム６にて後方
に移動されるとともに補助アーム７にて上下揺動を規制
され、これによりリャバンパ５を法規に適した位置に保
持するようになっている。

荷箱傾動時には荷箱傾動にともなって主アーム６の自由
端が幾分上昇しながら前方に大きく移動し、前記自由端
が移動することにより支持杆４も補助アーム７にて支持
されながら前方に移動する。

これによりリャバンパ５は幾分下降しながら前方に大き
く移動し、荷箱３が最大傾斜されても荷箱３底部がリャ
バンパ５に当接することがないようになっている。

又、リャバンパ５は下方への移動が非常に小さいので、
地面からの突起物、例えば車止め等が有っても突起物に
当接したり、係合したりするようなことが無いようにな
っている。

以上の如く本考案は荷箱に固定された主アームと車体に
取付けられた補助アームとにて支持杆を支持し、荷箱傾
動時に荷箱傾動にともなって支持杆全体を前方に移動さ
せうるようにしたので、従来のように荷箱傾動時に荷箱
底部がリャバンパに当接して、リャバンパを破損するよ
うな危険がなくなり、又リャバンパの下方移動が小さい
ので、地面からの突起物に対しても当接することを回避
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の全体図、第２図は他の実施例である。 １は車体、３は荷箱、４は支持杆、５はリャバンパ、６
は主アーム、７は補助アームである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 先端にリャバンパを有する支持杆の基端を、荷箱底
   部に固定した主アームを枢支し支持杆の先部を主アーム
   より後方の車体上に設けた補助アームにて支持し、荷箱
   格納時には両アームにて支持杆を略水平状に保持し、荷
   箱傾動時には荷箱傾動にともなって前方移動する主アー
   ムと共に、支持杆全体を車体前方に移動させうるように
   したことを特徴とするダンプカーにおけるリャノメンパ
   支持装置。 ■ 補助アームの一端を車体に軸支し、自由端を支持杆
   に軸支してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のダ
   ンプカーにおけるリャバンパ支持装置。 ■ 補助アームの一端を車体に固定し、自由端に支持杆
   が摺動可能に挿通された短管を軸支してなる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のダンプカーにおけるリャバン
   パ支持装置。