JPS606321Y2 - 鋼板製車輪 - Google Patents
鋼板製車輪Info
- Publication number
- JPS606321Y2 JPS606321Y2 JP5618080U JP5618080U JPS606321Y2 JP S606321 Y2 JPS606321 Y2 JP S606321Y2 JP 5618080 U JP5618080 U JP 5618080U JP 5618080 U JP5618080 U JP 5618080U JP S606321 Y2 JPS606321 Y2 JP S606321Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- brake drum
- steel plate
- brake
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ブレーキドラムおよびスポーク板をそれぞれ
鋼板により成形して結合してなる、主として軽量な二輪
車に用いられる鋼板製車輪に関する。
鋼板により成形して結合してなる、主として軽量な二輪
車に用いられる鋼板製車輪に関する。
従来、この種車輪として、ブレーキドラムの外周にスポ
ーク板を嵌合して溶接したもの(実開昭53−2600
1号公報参照)と、ブレーキドラムの端板にスポーク板
を重合して溶接したもの(実開昭54−62201号公
報)とが知られているが、前者では、スポーク板のブレ
ーキドラム外周面への溶接に伴いブレーキドラム周壁が
熱歪みを起こすため、高精度の制動摩擦面を得ることが
困難であり、またブレーキドラムの剛性不足から、制動
時、ブレーキドラムがブレーキシューの摩擦振動に共振
して鳴音を発生し易い欠点があり、他方後者では、ブレ
ーキドラムとスポーク板との溶接部が、ブレーキドラム
の外周面よりも半径方向内方に位置することになるので
、それだけスポーク板の溶接部からリムまでの有効腕長
さが大きくなり、スポーク板の剛性が低下する大息があ
り、またこれにおいても、ブレーキドラムの剛性不足か
ら、作動時に鳴音を生じ易い欠点もある。
ーク板を嵌合して溶接したもの(実開昭53−2600
1号公報参照)と、ブレーキドラムの端板にスポーク板
を重合して溶接したもの(実開昭54−62201号公
報)とが知られているが、前者では、スポーク板のブレ
ーキドラム外周面への溶接に伴いブレーキドラム周壁が
熱歪みを起こすため、高精度の制動摩擦面を得ることが
困難であり、またブレーキドラムの剛性不足から、制動
時、ブレーキドラムがブレーキシューの摩擦振動に共振
して鳴音を発生し易い欠点があり、他方後者では、ブレ
ーキドラムとスポーク板との溶接部が、ブレーキドラム
の外周面よりも半径方向内方に位置することになるので
、それだけスポーク板の溶接部からリムまでの有効腕長
さが大きくなり、スポーク板の剛性が低下する大息があ
り、またこれにおいても、ブレーキドラムの剛性不足か
ら、作動時に鳴音を生じ易い欠点もある。
本考案は、上記すべての欠点を解消した前記車輪を提供
することを目的とするもので、その特徴とするをころは
、端板を有する鋼板製ブレーキドラムと、そのブレーキ
ドラムの制動摩擦面の略全域に対応してそのブレーキド
ラムの外周面に密着するように嵌合される。
することを目的とするもので、その特徴とするをころは
、端板を有する鋼板製ブレーキドラムと、そのブレーキ
ドラムの制動摩擦面の略全域に対応してそのブレーキド
ラムの外周面に密着するように嵌合される。
端板を有する鋼板製外側ドラムと、前記両ドラムの端板
の中心部に固着されるボスと、前記外側ドラムの外周に
嵌合して溶接される鋼板製スポーク板とを備えたことに
ある。
の中心部に固着されるボスと、前記外側ドラムの外周に
嵌合して溶接される鋼板製スポーク板とを備えたことに
ある。
以下、図面により本考案の一実施例について説明すると
、1は車輪であって、ブレーキドラム2、外側ドラム3
、ボス6、スポーク板9及びリム11から構成され、ボ
ス6を除くすべての構成部材2t3=11は鋼板より成
形したものである。
、1は車輪であって、ブレーキドラム2、外側ドラム3
、ボス6、スポーク板9及びリム11から構成され、ボ
ス6を除くすべての構成部材2t3=11は鋼板より成
形したものである。
ブレーキドラム2には、該ドラム2の内周面即ち制動摩
擦面fの略全域に対応して該ドラム2の外周面に密着す
るように外側ドラム3が嵌合されてる。
擦面fの略全域に対応して該ドラム2の外周面に密着す
るように外側ドラム3が嵌合されてる。
両ドラム2,3は対応する一端部に中心孔4.5が穿設
された端板2a、3aをそれぞれ一体に備えており、両
端板2a、3aは、それらの中心孔4,5を貫通するボ
ス6と溶接7,8される。
された端板2a、3aをそれぞれ一体に備えており、両
端板2a、3aは、それらの中心孔4,5を貫通するボ
ス6と溶接7,8される。
この場合、図示のように周溶接部7,8をボス6の軸方
向に離隔することはブレーキドラム2とボス6との結合
部の剛性強化に有効である。
向に離隔することはブレーキドラム2とボス6との結合
部の剛性強化に有効である。
外側ドラム3の外周面にはスポーク板9の内周円筒部9
aが嵌合して溶接10され、更にスポーク板9の外周円
筒部9bの外周にはリム11が嵌合して溶接12される
。
aが嵌合して溶接10され、更にスポーク板9の外周円
筒部9bの外周にはリム11が嵌合して溶接12される
。
外側ドラム3の開口端部は半径方向外方に広げられて水
切りフランジ13に形成される。
切りフランジ13に形成される。
一方、ブレーキドラム2の開口端部は外側ドラム3外に
突出する環状膨出部14に形成され、これが水切りフラ
ンジ13との間に環状の排水溝15を画成する。
突出する環状膨出部14に形成され、これが水切りフラ
ンジ13との間に環状の排水溝15を画成する。
更に環状膨出部14外周には環状溝16が凹設される。
而して、環状膨出部14は、固定のブレーキパネル17
の端面に設けたL字状断面の環状溝18に挿入されてそ
れと共にラビリスパッキングを構威し、これによりブレ
ーキドラム2内への雨水、洗浄水等の浸入を防止する。
の端面に設けたL字状断面の環状溝18に挿入されてそ
れと共にラビリスパッキングを構威し、これによりブレ
ーキドラム2内への雨水、洗浄水等の浸入を防止する。
ブレーキパネル17には従来普通のようにブレーキシュ
ー(図示せず)が取付けられ、これをブレーキドラム2
の制動摩擦面fに圧接することにより車輪1に制動をか
けることができる。
ー(図示せず)が取付けられ、これをブレーキドラム2
の制動摩擦面fに圧接することにより車輪1に制動をか
けることができる。
尚、図中19はリム11に装着されたタイヤである。
以上のように本考案によれば、ブレーキドラム2には、
制動摩擦面fの略全域に対応してその外周面に密着する
ように外側ドラム3が嵌合されると共に両ドラム2,3
の端板2ay3aがボス6に固着されるので、ブレーキ
ドラム2は略全体が外側ドラム3により補強され、各部
に充分な剛性が与えられるため、制動時、ブレーキシュ
ーの摩擦振動に共振しにくくなり、たとえ振動しようと
しても、大きさ、形状等の相違からブレーキドラム2と
は固有振動数を異にする外側ドラム3によってブレーキ
ドラム2の振動は抑制され、その結果、鳴音の発生を防
止することができる。
制動摩擦面fの略全域に対応してその外周面に密着する
ように外側ドラム3が嵌合されると共に両ドラム2,3
の端板2ay3aがボス6に固着されるので、ブレーキ
ドラム2は略全体が外側ドラム3により補強され、各部
に充分な剛性が与えられるため、制動時、ブレーキシュ
ーの摩擦振動に共振しにくくなり、たとえ振動しようと
しても、大きさ、形状等の相違からブレーキドラム2と
は固有振動数を異にする外側ドラム3によってブレーキ
ドラム2の振動は抑制され、その結果、鳴音の発生を防
止することができる。
また、外側ドラム3の外周面にスポーク板9が嵌合して
溶接10されるので、その溶接に伴い外側ドラム3が熱
歪みを起しても、その歪みがブレーキドラム2に波及す
ることはなく、シたがってブレーキドラム2の制動摩擦
面fの精度確保が容易で、制作が容易になると共に、ブ
レーキドラム2の剛性強化と相俟って良好な制動機能を
発揮することができる。
溶接10されるので、その溶接に伴い外側ドラム3が熱
歪みを起しても、その歪みがブレーキドラム2に波及す
ることはなく、シたがってブレーキドラム2の制動摩擦
面fの精度確保が容易で、制作が容易になると共に、ブ
レーキドラム2の剛性強化と相俟って良好な制動機能を
発揮することができる。
更に、スポーク板9の外側ドラム3外周面への溶接は、
その溶接部からリムまでのスポーク板9の有効腕長さの
最小化をもたらし、スポーク板9の剛性強化に寄与する
こともできる。
その溶接部からリムまでのスポーク板9の有効腕長さの
最小化をもたらし、スポーク板9の剛性強化に寄与する
こともできる。
図面は本考案車輪の一実施例の要部を示す縦断面図であ
る。 f・・・・・・制動摩擦面、1・・・・・・車輪、2・
・・・・・ブレーキドラム、2a・・・・・・端板、3
・・・・・・外側ドラム、3a・・・・・・端板、6・
・・・・・ボス、9・・・・・・スポーク板、10・・
・・・・溶接。
る。 f・・・・・・制動摩擦面、1・・・・・・車輪、2・
・・・・・ブレーキドラム、2a・・・・・・端板、3
・・・・・・外側ドラム、3a・・・・・・端板、6・
・・・・・ボス、9・・・・・・スポーク板、10・・
・・・・溶接。
Claims (1)
- 端板2aを有する鋼板製ブレーキドラム2と、そのブレ
ーキドラム2の制動摩擦面fの略全域に対応してそのブ
レーキドラム2の外周面に密着するように嵌合される、
端板3aを有する鋼板製外側ドラム3と、前記両ドラム
の端板2a、3aの中心部に固着されるボス6と、前記
外測ドラム3の外周に嵌合して溶接10される鋼板製ス
ポーク板9とを備えた鋼板製車輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5618080U JPS606321Y2 (ja) | 1980-04-24 | 1980-04-24 | 鋼板製車輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5618080U JPS606321Y2 (ja) | 1980-04-24 | 1980-04-24 | 鋼板製車輪 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56157102U JPS56157102U (ja) | 1981-11-24 |
JPS606321Y2 true JPS606321Y2 (ja) | 1985-02-28 |
Family
ID=29650778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5618080U Expired JPS606321Y2 (ja) | 1980-04-24 | 1980-04-24 | 鋼板製車輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS606321Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58145503A (ja) * | 1982-02-25 | 1983-08-30 | Honda Motor Co Ltd | 組立式車輪 |
JP6425354B2 (ja) * | 2016-02-29 | 2018-11-21 | 本田技研工業株式会社 | ホイール構造、及びホイール構造の製造方法 |
-
1980
- 1980-04-24 JP JP5618080U patent/JPS606321Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56157102U (ja) | 1981-11-24 |
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