JPS606188Y2 - い草刈取機におけるすぐり装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、い草刈数機の機体に、該い草刈数機の刈取部
て刈取られて搬送装置で搬送されるい草から、草丈の短
いい草を梳き落すように装架せしめるすぐり装置につい
ての改良に関する。

い草刈数機に設けるすぐり装置は、い草刈数機の機体に
設けられている刈取ったい草の搬送装置の下方に配設し
て、該装置の回動するすぐりラグにより、搬送装置に穂
先部が挾持されて搬送されるい草を、それの稈身の方向
に沿い穂先側から株元側にくしけするように梳くことで
、刈取ったい草の中から草丈の短いい草を梳き落して、
い草を精選するよう作用さすものであるが、そのすぐり
作用を充分にするために、回動するすぐりラグは、搬送
装置の搬送方向に沿う横方向に多連に並設して、搬送装
置により搬送されていくい草に対し、回動するすぐりラ
グが反復して作用するようにしている。

このため、すぐり装置を経て搬送装置の排出口から排出
される精選されたい草に、過度のすぐり作用による傷み
が多く見られるようになる問題が生じている。

本考案はこの問題を解消するためになされたものであっ
て、充分なすぐり効果を得ながら、過度のすぐりによる
傷みの発生を抑え得る新たな手段を提起することを目的
とする。

そして、この目的を遠戚するための本考案によろい草刈
数機におけるすぐり装置は、すぐり装置を、それに多連
に並設せしめる回動するすぐりラグが、機体に装架せる
搬送装置の搬送方向に沿い並列するよう配位して機体に
装架せしめるとともに、それの並列するすぐりラグの、
搬送装置で搬送されるい草に対する各作用範囲が、その
搬送装置の搬送方向の始端側から終端側に向うに従い、
次第いに短くかつ、前記い草の株元側に寄るよう構成し
たことを特長とするものである。

次に実施の１例を図面に従い具体的に説明すると、第１
図及び第２図において、１はエンジＥにより駆動される
左右のクローラ１０．１０によって走行するい草刈数機
Ａの機体、１１は機体１の一側に装架せる運転者の座席
、２はその座席１１の前方に配位して機体１の前端に装
架せる刈取部、３は前記刈取部２で刈取られたい草Ｍを
それの穂先部を挾持して搬送するよう機体１の上面に装
架せる搬送装置、４は搬送装置３で搬送するい草Ｍの姿
勢を一定に保持する誘導板、５は前記搬送装置３で搬送
するい草Ｍの茎稈部を掻送る補助搬送装置、６は前記搬
送装置３の搬送方向終端部の排出口３ａに臨ませて機体
１に設けた結束装置、７は前記搬送装置３の搬送行程の
途中に配設して、搬送装置３で搬送されていくい草の中
から草丈の短いい草を梳き落すすぐり装置である。

前記刈取部２は分草杆２１，２１と引起し装置２２と刈
刃装置２３とを具備する通常のものであり、また、紡速
装置６は、機枠を兼ねる伝導機構６０の上面に紡速通路
６ａを構成するプレート６１と、それに対向して設けら
れるパッカー６２と、集束したい草に結束紐を巻きつけ
るニードル６３と、結束紐を結節する結節機構６４と、
結束通路６ａの出口（放出口）に設けあらるＴ突起６５
及びそのＴ突起６５のクラッチ作動により結束した束を
放出するよう作動する放出アーム６６とが、それらを駆
動する伝導機構を収蔵せる前記伝導機構４０に組付けら
れている従来公知のものである。

また、前記搬送装置３は、一対に対向する２連のエンド
レスベルト３０．３１の対向面でい草Ｍの穂先部を挾持
する通常の搬送ベルト装置であり、一対の対向するエン
ドレスベルト３０．３１のうちの一方のエンドレスベル
ト３０は、第２図に示している如く、該誘導板４の裏面
側に配設されて、その誘導板４に設けた開口部４１を介
して該誘導板４の表面側に露出し、その表面側に弾設せ
る他方のエンドレスベルト３１と対向している。

また、前記補助搬送装置５は、ケース５０内に張架せる
エンドレスベルト５２に取付けたラグ５１・・・・・・
が、チェノ５２の駆動によりケース５０に設けた開口か
ら突出して回動する通常の掻送り装置であって、それの
ケース５０は第２図に示している如く、前述の誘導板４
と一体に連続して形成されて、その誘導板４の裏面側に
位置するよう配設され、それのラグ５１・・・・・・が
、誘導板４に設けた開口部４１を介して該誘導板４の表
面側に突出するように装設しである。

また、前記すぐり装置７は、エンドレスに回動する広巾
のベルト７１を機枠７０に張設し、その広巾のベルト７
１の外周に、その広巾のベルト７１の巾方向に多連に並
設せしめてすぐりラグ７２・・・・・・を取付けて、ベ
ルト７１・・・・・・の駆動による回動によってすぐり
ラグ７２・・・・・・が回動するタイプの通常のもので
ある。

そして、該すぐり装置７は、ベルト７１・・・・・・の
駆動により回動するすぐりラグ７２・・・・・・の回動
力向（第１図において右方から左方に向う方向）を、搬
送装置３により搬送されるい草Ｍの稈身方向に略沿わせ
、かつ、多連に並設するすぐりラグ７２・・・・・・の
並列方向であるベルト７１の巾方向を、搬送装置３の搬
送方向に沿わせて、前述の誘導板４の裏側において搬送
装置３の搬送行程の中間部位に配位し、回動するすぐり
ラグ７２・・・・・・を、誘導板４の下縁４ａに並設し
た切欠き４０・・・・・・を介して誘導板４の上面側に
突出させることで、その誘導板４の切欠き４０・・・・
・・から突出して回動する部位が作用範囲となって、搬
送装置３により搬送されるい草に対して作用していくよ
うにしである。

そしてまた、搬送装置３の搬送方向に並列して回動する
多連のすぐりラグ７２・・・・・・の作用範囲を規制す
るようになる前記誘導板４の下縁に設けた切欠き４０・
・・・・・は、搬送装置３の搬送方向の始端側に位置す
る切欠き４０はど、誘導板４の下縁４ａからの切込み深
さが深く（長く）形成してあり、これにより、すぐり装
置７の多連に並列して回動する各すぐりラグ７２・・・
・・・の、搬送装置３で搬送されるい草Ｍに対する作用
範囲が、搬送装置３の搬送方向の始端側に位置するすぐ
りラグ７２においては広く（深く）搬送方向の終端側に
位置するすぐりラグ７２はど狭く（浅く）なるようにし
である。

なお、図示する実施例装置において、誘導板４にそれの
下縁４ａから切込んだ切欠き４０・・・・・・の切込み
方向及び並列して回動するすぐり装置７のすぐりラグ７
２・・・・・・の回動方向を、搬送装置３の搬送方向に
対して斜めに交差する状態としているのは、すぐり装置
７の、多連（多条）に並列させてすぐりラグ７２・・・
・・・を植設する広巾のベルト７１の張架を、容易にし
て、すぐり装置７の構成を簡略にするためであって、す
ぐり装置７の、多条に並列しているすぐりラグ７２・・
・・・・を、各条列ごとに独立して回動するチェノに設
けるなどで、多条に並列するすぐりラグ７２・・・・・
・の各条列ごとの回動範囲を長短に設定し得るようにし
たときは、すぐりラグ７２・・・・・・の回動方向は、
搬送装置３の搬送方向と直交し該搬送装置３て搬送され
るい草の稈身方向に対し平行するようにしてよいもので
ある。

また、誘導板４は省略して、搬送装置で搬送するい草Ｍ
は搬送装置３から吊り下がる状態として搬送するように
する場合がある。

以上説明したように、本考案によろい草刈散機における
すぐり装置は、それに、搬送装置の搬送方向に沿わせて
、多連に並設せしめる回動するすぐりラグの作用範囲が
、搬送装置の搬送方向における始端側に位置するすぐり
ラグはど搬送装置で搬送されるい草に対し穂先側にまで
深く作用し、前記搬送方向の終端側に位置するすぐりラ
グはど前記い草の株元側に浅く作用するようになってい
るのだから、それのすぐり作用が、該すぐり装置の入口
側である搬送装置の搬送方向における始端側のすぐりラ
グ７２・・・・・・でい草の中に混入している草丈の短
いい草を株元側に梳き寄せ、すぐり装置３の出口側に位
置しているすぐりラグ７２・・・・・・で、い草の株元
側に寄せられたい草の屑を梳き落すようになって、過度
のすぐりによりい草に与える傷みを防止しながら、い草
の分離を良好にする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施せるい草刈散機の一部省略した平
面図、第２図は同上の縦断後面図、第３図は同上の部分
の縦断後面図である。 図面符号の説明、Ａ・・・・・・い草刈散機、１・・・
・・・機体、１０・・・・・・クローラ、１１・・・・
・・座席、２・・・・・・刈取部、３・・・・・・搬送
装置、３０，３１・・・・・・搬送ベルト、４・・・・
・・誘導板、４０・・・・・・切欠き、５・・・・・・
補助搬送装置、５０・・・・・・ケース、５１・・・・
・・ラグ、６・・・・・・結束装置、７・・・・・・す
ぐり装置、７０・・・・・・機枠、７１・・・・・・広
巾のベルト、７２・・・・・・すぐりラグ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. すぐり装置を、それに多連に並設せしめる回動するすぐ
   りラグが、機体に装架せる搬送装置の搬送方向に沿い並
   列するよう配位して機体に装架せしめるとともに、それ
   の並列するすぐりラグの、搬送装置で搬送されるい草に
   対する各作用範囲が、その搬送装置の搬送方向の始端側
   から終端側に向うに従い、次第いに短くかつ、前記い草
   の株元側に寄るよう構成したことを特長とするい草刈数
   機におけるすぐり装置。