JPS6059218B2 - アルキレングリコ−ルの製造方法 - Google Patents

アルキレングリコ−ルの製造方法

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JPS6059218B2
JPS6059218B2 JP55181277A JP18127780A JPS6059218B2 JP S6059218 B2 JPS6059218 B2 JP S6059218B2 JP 55181277 A JP55181277 A JP 55181277A JP 18127780 A JP18127780 A JP 18127780A JP S6059218 B2 JPS6059218 B2 JP S6059218B2
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glycol
alkylene carbonate
carbonate
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一元 赤崎
和友 高橋
博 小田中
恒良 藤井
俊彦 熊沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルキレングリコールの新規な製造方法に関
し、特にアルキレンオキシドと二酸化炭素とを反応せし
めて一旦アルキレンカーボネートとし、これに更に水を
加えて反応せしめてアルキレングリコールを得ることよ
りなる工業的に実施することができる新規なプロセスを
提供するものである。
エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルキ
レングリコールはポリエステル、ポリエーテル、不凍液
、界面活性剤等の原料として広い用途に使用されている
従来、アルキレンオキシドと水とを反応させてアルキレ
ングリコールを製造する方法としては、硫酸等の触媒を
使用する方法(米国特許第2255411号)および触
媒を使用せずに高温高圧下に反応を行なう方法が工業的
規模で採用されている。
これらの方法では、モノアルキレングリコールのほかに
多量のジアルキレングリコール、トリアルキレングリコ
ール、テトラアルキレングリコールおよびポリアルキレ
ングリコールの副生は避けられない。しかるに、一般に
アルキレングリコールの中で、ジアルキレングリコール
、トリアルキレングリコール、テトラアルキレングリコ
ール.およびポリアルキレングリコールは、モノアルキ
レングリコールに比べその用途が少ない。したがつてア
ルキレンオキシドと水とからアルキレングリコールを製
造するに際しては、モノアルキレングリコールの生成割
合を大きくできるアルキレン−グリコールの製造方法の
開発が望まれている。しかして、アルキレンオキシドと
水との反応によつて得られる各アルキレングリコール類
の生成比はアルキレンオキシドに対する水のモル比によ
つて決まるため、アルキレングリコール類の組成のうち
モノアルキレングリコールの生成割合を増加させるには
、アルキレンオキシドに対する水のモル比を大きくしな
ければならない。一般に、アルキレンオキシドに対して
10〜20モル倍の大過剰の水を用いて触媒の存在下あ
るいは不存在下に5〜25k9/CrlGの圧力および
100℃〜200℃の温度で原料アルキレンオキシドを
アルキレングリコールに転換せしめて反応を完結させる
方法が採用され−ている。しかしながら、アルキレンオ
キシドに対して水を大過剰のもとに反応させて得られる
生成物は、濃度5〜3唾量%の希薄なアルキレングリコ
ール水溶液である。この希薄水溶液からアルキレングリ
コールを分離精製するには、大過剰の水を除去しなけれ
ばならす、多重効用蒸発缶を用いて60〜9鍾量%程度
まで濃縮する工程、さらに脱水塔で水を完全に分離する
工程等の複雑な工程および多大のエネルギーを必要とす
る欠点を有している。アルキレンオキシドと水とからア
ルキレングリコールを製造する方法において、アルキレ
ンオキシドに対する水の量を化学量論量の1〜5モル倍
程度まで減らして反応せしめ、かつモノアルキレングリ
コールの生成割合を大きくする方法がいくつか提案され
ている。
例えば、特公昭49−24448号明細書には、圧力1
0〜8蜆圧、温度80℃〜220℃で二酸化炭素の存在
下に触媒としてアルカリ金属のハロゲン化物または第四
級アンモニウム塩を使用してアルキレンオキシドを水和
反応せしめる方法、特開昭51−12701吋明細書に
はトリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基中で相当す
るアルキレンオキシドを水および二酸化炭素と反応させ
てアルキレングリコールを製造する方法および特開昭5
4−19905号明細書には第四級ホスホニウム塩を触
媒として使用し、二酸化炭素の共存下にアルキレンオキ
シドを水和反応せしめる方法が明らかにされている。し
かしながら、これらの方法では未だその触媒作用が不充
分である。またこれらの方法を工業的規模で実施するた
めのプロセスは全く明らかにされていない。従来アルキ
レンカーボネートを水と反応せしめてアルキレングリコ
ールを製造する際に用いられる加水分解触媒としては、
硫酸等の鉱酸、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化
カリウム等の無機塩基が提案されている。
しかしながら、これらの触媒は反応終了後のアルキレン
グリコール、水等を含む反応生成液に溶解するため、反
応生成液から触媒を分離回収するための複雑なプロセス
を必要とし、触媒を循環再使用する連続プロセスにおい
て大きな問題となる。したがつて、工業的プロセスとし
ては固定床触媒の使用が望まれるわけであるが、触媒の
耐摩耗、耐圧等の機械的強度に問題があり、工業的製法
として未だ満足すべきではない。
7したがつて本発明の目的はアルキレン
オキシドからアルキレンカーボネートを経てアルキレン
グリコールを製造するに際し、適切な触媒およびプロセ
スを採用することにより、工業的規模で連続に実施する
ことができる新規な高純度のアルキレングリコールの製
造プロセスを提供することにある。詳しくは、第1に、
アルキレンオキシドと二酸化炭素を反応せしめてアルキ
レンカーボネートを製造するに際し、比較的低い反応温
度および反応圧力で反応二を完了できる方法を提供する
ことにある。
第2に、アルキレンカーボネートの加水分解反応により
アルキレングリコールを製造するに際し、ジアルキレン
グリコールおよびトリアルキレングリコール等のポリア
ルキレングリコールをほIとんど副生させずに簡便かつ
経済的に高純度モノアルキレングリコールを製造する方
法を提供することにある。
第3に、アルキレンカーボネートの加水分解反応でアル
キレングリコールを製造するに際し、反.応せしめる水
の量を化学量論量の1〜5モル倍程度まで減らし、反応
終了後のアルキレングリコール水溶液の脱水工程におけ
るユーテイリテイのコストの低減を提供することにある
第4に、加水分解反応器にアルキレンカーボネートと水
との混合液を通過させることにより実質的に100%反
応を完結させモノアルキレングリコールを高収率で得る
ことができる簡略化されたプロセスを提供することにあ
る。
本発明はアルキレンオキシドからアルキレンカーボネー
トを経てアルキレングリコールを製造するに際して、(
a)カーボネート化反応器にアルキレンオキシド、二酸
化炭素、アルキレンカーボネート及びカーボネート化触
媒を導き反応せしめ、アルキレンカーボネートを含む生
成液を得る第1工程、(b)第1工程の生成液を気液分
離器に導き、二酸化炭素の気相部とアルキレンカーボネ
ート及びカーボネート化触媒を含む液相部に分離する第
2工程、(C)第2工程で得られたアルキレンカーボネ
ート生成液を触媒回収塔に導き、蒸留によりアルキレン
カーボネートを留出液として分離し、一方カーボネート
化触媒はアルキレンカーボネート溶液として塔底より回
収し、これにアルキレンオキシドを加えてカーボネート
化反応器に再循環する第3工程、(d)第3工程で液化
しないアルキレンカーボネート蒸気をアルキレンカーボ
ネート回収塔に導き、吸収液により冷却、吸収せしめて
アルキレンカーボネートを回収する第4工程、(e)第
3工程のアルキレンカーボネート留出液及び第4工程の
アルキレンカーボネート回収液の混合液に水を加え、加
水分解触媒を固定床形式に充填した加水分解反応器に導
き、反応せしめ、アルキレングリコール含有生成液を得
る第5工程、(f)第5工程で得られたアルキレングリ
コールを気液分離器に導き、二酸化炭素の気相部とアル
キレングリコール含有液の液相部に分離する第6工程、
(g)第2工程及び第6工程で得られた二酸化炭素を脱
湿塔に導き、同伴した水分を除去した後カーボネート化
反応器に再循環する第7工程、(h)第6工程で得られ
たアルキレングリコール生成液を脱水塔に導き、蒸留に
より水を留出除去する第8工程、(1)第8工程で得ら
れた脱水アルキレングリコールをアルキレングリコール
精留塔に導き、蒸留によりモノアルキレングリコールを
得る第9工程、の各工程よりなることを特徴とするアル
キレングリコールの製造方法である。
アルキレンカーボネートは、カーボネート化反応器にア
ルキレンオキシド、二酸化炭素、アルキレンカーボネー
トおよびカーボネート化触媒を導き反応せしめることに
より製造される。
アルキレンオキシドと二酸化炭素の反応は次式に従つて
行われる。
本発明方法において使用されるアルキレンオキシドは、
主として一般式(2)(ただし、式中、R1、R2、R
3およびR4は水素アルキル基、アリール基、アルケニ
ル基またはシクロアルキル基を示す。
)で表わされる化合物であり、代表的なものはエチレン
オキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオキシド
、1,2−ブチレンオキシド、2,3ーブチレンオキシ
ド、ペンチレンオキシド、スチレンオキシド等であり、
好ましくはエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド
であり、特にエチレンオキシドである。
反応原料としてのアルキレンオキシドは、あらゆる方法
で得られたアルキレンオキシドが使用できる。
たとえば、原料エチレンオキシドとしては、エチレンと
空気、酸素富化空気、純酸素の如き分子状酸素含有ガス
とを気相で銀触媒上で180〜300℃の温度で反応さ
せてなる直接酸化法によつて得られたエチレンオキシド
を使用することができる。特に実質的に100%に精製
されたエチレンオキシドが好まし、い。使用したアルキ
レンオキシドに相当する一般式(3)のアルキレンカー
ボネートは、(ただし、式中、R1、R2、R3および
R4は水素、アルキル基、アリール基、アルケニル基ま
たノはシクロアルキル基を示す。
)で表わされる化合物であり、代表的なものはエチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート等である。
反応原料としての二酸化炭素は、通常ガス状で・供給し
、アルキレンオキシドに対し1〜5倍モル特に1〜3倍
モルの範囲で用いられる。
本発明のカーボネート化反応において共存させるアルキ
レンカーボネートは、アルキレンオキシドと二酸化炭素
との反応で得られた反応生成液中jのアルキレンカーボ
ネートを蒸留により分離し、残液の触媒を含むアルキレ
ンカーボネートをカーボネート化反応器に再循環する方
法が採用できる。
アルキレンカーボネートの添加量は、原料アル・キレン
オキシドに対して50〜50鍾量%の範囲で添加するの
が好適である。
アルキレンカーボネートの適量添加は反応促進剤及び溶
媒として原料のアルキレンオキシド、二酸化炭素および
カーボネート化触媒を好適に溶解し、反応帯液相中のア
ル”キレンオキシド、二酸化炭素および触媒の接触反応
が有効に行なわれる。その結果比較的低い反応温度およ
び反応圧力にて速い反応速度が得られ、しかも生成する
アルキレンカーボネートは高品質のものとなる。
アルキレンカーボネートの添加量がアルキレンオキシド
に対して50踵量%をこえると、反応帯域のアルキレン
オキシドの濃度が低くなり反応速度が著しく遅くなる傾
向になり、反応を完全に行う場合、アルキレンカーボネ
ート化反応器1基あたりのアルキレンカーボネートの生
産性は非常に低いものとなる。
アルキレンカーボネートをアルキレンオキシドに対して
5鍾量%未満添力叱た場合、反応速度はほぼ同様に大き
なものとなるが臭気の原因ともなるアルデヒド等の副生
成物の量も多くなり、アルキレンカーボネートの品質上
好ましくない。また、アルキレンカーボネートを無添加
とすると、アルキレンオキシドと二酸化炭素との反応が
充分に行なわれずアルキレンカーボネートの収率が低く
なる問題がある。本発明の方法は、アルキレンカーボネ
ートを共存されずにカーボネート化触媒の存在下、アル
キレンオキシドと二酸化炭素を反応せしめてアルキレン
カーボネートを製造する方法に対して、比較的低い反応
温度および圧力で反応時間が著しく短縮でき、しかも高
収率で高品質のアルキレンカーボネートを製造でき、ア
ルキレンカーボネート添加の作用効果が著しい。
また、反応促進剤が反応生成物と同じアルキレンカーボ
ネートであるため、反応終了後の反応生成物の分離精製
が容易であり、プロセスの単純化、装置の小型化及び低
コスト化等工業的に実施する場合に極めて有利である。
本発明において用いるカーボネート化触媒としては、ア
ルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属のハロゲ
ン化物、アルキルアミン、第4級アンモニウム塩、塩化
アンモニウム、ピリジンおよびピペリジンのようなアミ
ン類、ロダンアンモンまたはロダンアンモンの熱分解生
成物、ハロゲン化鉛またはハロゲン化亜鉛、鉄・コバル
トまたはニッケルのハロゲン化物、ヒドロキシルアミン
・尿素・ヒドラジンおよびこれらの化合物の塩酸塩・臭
化水素酸塩・ヨウ化水素酸塩・リン酸塩・シユウ酸塩、
亜鉛、カドミウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、
ニッケルの無機弱酸塩◆有機カルボン酸塩からなる群よ
り選ばれた少なくとも1種の化合物と有機ハロゲン化物
、クロム、マンガン●ルテニウム●コジウム●カドミウ
ムの塩化物・臭化物およびヨウ化物からなる群より選ば
れた金属ハロゲン化物の少なくとも1種と有機第3級ホ
スフィン、鉄●コバルト●ニッケル●亜鉛の塩化物・臭
化物およびヨウ化物からなる群より選ばれた金属ハロゲ
ン化物の少なくとも1種と有機第3級ホスフィン、ハロ
ゲン化ホスホニウム塩またはハロゲン化スルホニウム塩
、ルイス酸と含窒素有機塩基からなる複合触媒、テトラ
エチルアンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニ
ウムブロマイド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロ
マイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、グリニ
ヤール試薬などが使用できる。
その具体例としては、ナトリウム、カリウム、ルビジウ
ム、セシウムおよびリチウムの塩化物、ヨウ化物、臭化
物がある。特にナトリウムおよびカリウムのヨウ化物が
好ましい。触媒はアルキレンオキシドに対して0.00
1〜10モル%、好ましくは0.1〜5モル%の範囲で
用いられる。
反応温度は原料アルキレンオキシドの種類、触媒の種類
、反応当初の原料液組成、反応圧力等により異なるが5
0〜250℃、好ましくは100〜2000Cである。
反応圧力は0〜100k9/CflGl好ましくは10
〜50k9/C7l!Gであるが、もちろん必要に応じ
てカーボネート化反応器の圧力を適宜調整することがで
きる。アルキレングリコールは、アルキレンカーボネー
トと水との混合液を加水分解触媒を固定床方式に充填し
た加水分解反応器に導びき接触反応せしめることにより
製造される。
アルキレンオキシドと水との反応は次の反応式(4)に
よつて行われる。
(ただし、式中、R1、R2、R3およびR4は前記一
般式(3)の場合と同一である。
)で表わされるアルキレングリコールが得られ、その代
表的なものはエチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール等である。
反応原料としての水はあらゆる水が使用でき、特に新鮮
な水、イオン交換水、水蒸気の凝縮水等を使用すること
ができる。
原料アルキレンカーボネートに対する水の量は化学量論
量まで減らすことが可能であり、また反応形式によつて
はそれ以゜下でもよいが、実用的見地からは化学量論量
より若干過剰の1.01〜10モル倍、特に1.2〜3
.0モル倍程度用いることが好ましい。しかしこれらの
量については必ずしも厳密な制限はない。本発明におい
て使用する加水分解触媒としては、アルキレンカーボネ
ートに溶解しないような加水分解触媒が使用できる。
その具体的なものとしては、活性アルミナがあり、特に
比表面積1d/y以上、好ましくは50〜500771
′/Fllアルミナ2鍾量%以上、シリカ5鍾量%以下
、好ましくはアルミナ8鍾量%以上、シリカ2鍾量%以
下の組成の活性アルミナをあげることができる。その他
に、一般式 aは正数を表わし、 X,.y,.zはそれぞれ次の条件を満足する。
ただし、zはアニオンA−、A2−、A3−、A4−の
合計量である。
)て表わされる結晶性無機陰イオン交換体、モレキユラ
ーシーブ、イオン交換樹脂等をあげることがてきる。
特に本発明の加水分解触媒としては活性アルミナが好適
に使用できる。この活性アルミナの使用形態としては、
粉末状、砂状、ペレット状、粒状、球状、ハニカム状押
出物形状その類似形体など各種の広範囲の形状のものが
好適に用いられる。これらの活性アルミナはすぐれた機
能的強度を有し、アルキレンカーボネートと水との加水
分解反応において優れた活性と選択性を示す。
しかもこれらの特性が安定しているので触媒寿命が長く
経済的効率の良い触媒としての特徴を有する。反応温度
は原料アルキレンカーボネートの種.類、触媒の種類及
び濃度、原料液組成、反応の圧力等により異なるが50
〜250℃、好ましくは100〜200℃である。反応
圧力は0〜100k9/CltGl好ましくは10〜5
0k9/Ai,Gであるが、もちろん必要に応じて反応
・器内の圧力を適宜調整することは別段差支えない。
次に本発明の方法を実施する各工程について説明する。
第1工程のカーボネート化反応器としては高濃度でのア
ルキレンオキシドと二酸化炭素との発熱反応であるので
、反応熱を充分に除去できる伝熱面積および機能をもつ
た反応器であればよく、たとえば熱媒として油類、水等
により冷却されうる多管式熱交換型反応器、又は外部熱
交換器を付属した円筒状反応器などが好適で、反応原料
の滞留時間が5〜20紛間になるよう反応器の容量を決
定するのが好ましい。さらに合理的な設計方法と1して
、主反応器及び後反応器を直列に並べて使用することも
できる。第2工程及び第6工程の気液分離法としては、
円筒状塔、棚段塔および充填塔などの形式の塔または、
単なる円筒状のドラムを用いることができ7る。
より有効な方法は、たとえば2基の塔またはドラムを使
用し、高圧および低圧の2段に分けそれぞれの圧力で二
酸化炭素を分離することができる。また、反応器の一部
を気液分離器として用いることも可能である。ノ 第3
工程の触媒回収塔としては、円筒状塔、棚段塔、充填塔
などの形式の塔を用いることができる。
操作条件は、圧力または蒸留温度によつて決まるが、圧
力は火気圧以下、特に10C)TsnH似下の減圧下、
温度80〜180℃の範囲である。ただし、アルキレン
カーボネートは触媒の存在下高温にて熱分解する傾向が
あり、それを防ぐためできるだけ低い減圧下に操作する
ことが望ましい。また、加熱時間及ひ帯留時間を短かく
するために種々の工夫がなされるべきてある。第4工程
のカーボネート回収塔としては、円筒状塔、棚段塔、充
填塔などの形式の塔を用いることができるが、高真空下
で操作する場合、圧力損失の少い充填塔が好適である。
第3工程で凝縮されなかつたアルキレンカーボネート蒸
気は本工程で吸収液のアルキレングリコールに吸収され
回収することができる。第5工程の加水分解反応器とし
ては、反応が吸熱反応であるので加熱装置の付属した円
筒状反応器が好ましく、また加水分解触媒を固定床形式
にしたものが使用できる。
反応器の構造及び原料の供給方法としてはいろいろな方
法が採用でき、例えば横置き円筒状反応器又は縦置き円
筒状反応器、単数又は複数の反応器を用いて上部供給、
下部供給又は横部供給等を適宜組合せて選ぶことがてき
る。反応の条件は前述した通りであるが、カーボネート
化反応及び加水分解反応における二酸化炭素の合理的な
循環使用方法は、加水分解反応の操作圧力をカーボネー
ト化反応の圧力より圧力損失分相当以上高くすることに
より加水分解反応器で発生した二酸化炭素をカーボネー
ト化反応器に移送する際に循環ガスプロアを省略できる
ので好適である。
第7工程の脱湿塔としては通常の円筒状塔、棚段塔、充
填塔などの形式の塔が使用できる。
操作圧力は加水分解反応器と同様である。脱湿方法とし
てはアルキレングリコール等吸湿性の強い液体による吸
収のほか、シリカゲル、モレキユラシーブ又は活性アル
ミナのような固体吸着剤を使用することもできるが、本
プロセスの第8工程で生成する脱水アルキレングリコー
ルを吸収液として循環使用することにより比較的効率の
良い工程が得られ好適である。
第8工程の脱水塔としては棚段落、充填塔などを用いて
行なうことができる。
脱水塔の操作圧力は、常圧、好ましくは減圧下に蒸留を
行ない、蒸留温度は水を脱水塔の塔頂から留出させる温
度であればよい。第9工程のモノアルキレングリコール
の精留塔としては棚段塔、充填塔などを用いて行なうこ
とができる。
操作圧力は減圧下に行なうことが好ましい。以下、本発
明の方法について実施例により具体的に説明するが、こ
れらは説明のための単なる例示であつて本発明はこれら
の例によつて何ら制限されないことは言うまでもなく、
前述の本発明の範囲内で種々実施し得ることはもちろん
である。
ここでアルキレンオキシドの転化率、アルキレンカーボ
ネートの選択率、アルキレンカーボネートの転化率およ
びモノアルキレングリコールの選択率は次の式から導き
出される。実施例1 図−1において、カーボネート化反応器1に導管6を経
てエチレンオキシド及びヨウ化カリウムのエチレンカー
ボネート溶液を、導管8を経て二酸化炭素を供給して高
温高圧下反応せしめた。
カーボネート化反応器1より高圧にて分離排出された二
酸化炭素は導管15及び冷却器16並びに導管17,6
4を経てガス洗浄塔62に導き、一方、二酸化炭素を分
離した生成液は導管9を通して気液分離器10に導き、
低圧にてフラッシュさせ、ここでさらに分離した二酸化
炭素は導管11及び冷却器12並びに導管14,64を
経て同様にガス洗浄塔62に導入した。ガス洗浄塔62
には導管63により水を供給し導管64より導入された
二酸化炭素と向流接触させ、未反応のエチレンオキシド
及び同伴したエチレンカーボネートを吸収除去し、洗浄
された二酸化炭素は導管65より、排出した。ガス洗浄
塔62の塔底液は導管66により抜出し、エチレンカー
ボネートの加水分解反応の原料水とした。また冷却器1
2及び16で冷却により分離したオチレンカーボネート
凝縮液は導管13及び18を経てそれぞれ液相部に還流
させた。
一方、気液分離器10より排出された生成液は導管19
を経て触媒回収塔20に供給し、減圧下”蒸留して反応
により生成したエチレンカーボネートを留出分離し、触
媒回収塔20の塔底の触媒を含むエチレンカーボネート
溶液は導管3より抜出し、新たに導管2より導入された
エチレンオキシドと混合し導管4及び予熱器5更に導管
6を経てカーボネート化反応器1に再循環した。
触媒回収塔20より留出したエチレンカーボネートは導
管21及び凝縮器22を経て導管24より排出した。凝
縮器22にて凝縮しなかつたエチレンカーボネート蒸気
は導管23によりカーボネート回収塔58に導き、導管
59より供給されたエチレングリコール液により冷却吸
収せしめた。
更に吸収されないガスは導管60より系外に排出した。
次に、導管66のガス洗浄塔62底液及び導管61のカ
ーボネート回収塔58底液は導管67を経て導管24よ
りのエチレンカーボネート留出液と混合し、導管25及
び予熱器26を経て導管27により触媒として活性アル
ミナを充填した固定床形成の加水分解反応器28に供給
し高温高圧下反応せしめた。反応により加水分解反応器
28から排出された二酸化炭素は、導管29を経て冷却
器30に導き冷却し、導管31を経て導管72の二酸化
炭素と共に導管73より脱湿塔55に導き、導管54よ
り導入されたエチレングリコールと接触して同伴水分を
除去後、導管56及び予熱器7並びに導管8を経て、カ
ーボネート化反応器1に再循環した。
一方、加水分解反応器28から排出された二酸*−ゞ化
炭素を分離した反応生成液は導管33を経て導管32の
冷却器30にて生成した同伴蒸気の凝縮液と共に導管3
4及び35を経て脱水塔36に供給した。
脱水塔36にて減圧下蒸留により水分は導管37、凝縮
器38、導管39および導管41を経て留出除去した。
脱水塔36の塔底液は導管42を経てエチレングリコー
ル精留塔44に供給し、減圧下蒸留により留出、分離し
、導管49より製品モノエチレングリコールを得た。ジ
エチレ゜ングリコールを含むエチレングリコール精留塔
44底液は導管50よりジエチレングリコール分離工程
へ送つた。尚、脱水塔36底液の一部は導管54及び5
1、冷却器52及ひ導管53を経て導管54及び59に
より脱湿塔55及びカーボネート回収塔58にそれぞれ
供給した。脱湿塔55の底液は導管57及び35により
脱水塔36に循環した。新たに添加する二酸化炭素は導
管74により導入し、導管65の二酸化炭素と混合し導
管68、圧縮器69、導管70、冷却器71、導管72
及び73を経て脱湿塔55に導入した。
表−1に各部の流量、温度および圧力を示す。
表−2にカーボネート化反応および加水分解反応の結果
を示す。図面の簡単な説明図−1は本発明を実施するた
めのプロセスを表わす一例である。
1・・・・・・カーボネート化反応器、20・・・・・
・触媒回収塔、28・・・・・・加水分解反応器、36
・・・・・脱水塔、44・・・・エチレングリコール精
留塔、62・・・・・ガス洗浄塔、58・・・・・・カ
ーボネート回収塔、55・・・・・・脱湿塔、69・・
・・・圧縮機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルキレンオキシドからアルキレングリコールを製
    造するに際して(a)カーボネート化反応器にアルキレ
    ンオキシド、二酸化炭素、アルキレンカーボネート及び
    カーボネート化触媒を導き反応せしめ、アルキレンカー
    ボネートを含む生成液を得る第1工程、(b)第1工程
    の生成液を気液分離器に導き、二酸化炭素の気相部とア
    ルキレンカーボネート及びカーボネート化触媒を含む液
    相部に分離する第2工程、(c)第2工程で得られたア
    ルキレンカーボネート生成液を触媒回収塔に導き、蒸留
    によりアルキレンカーボネートを留出液として分離し、
    一方カーボネート化触媒はアルキレンカーボネート溶液
    として塔底より回収し、これにアルキレンオキシドを加
    えてカーボネート化反応器に再循環する第3工程、(d
    )第3工程で液化しないアルキレンカーボネート蒸気を
    アルキレンカーボネート回収塔に導き、吸収液により冷
    却、吸収せしめてアルキレンカーボネートを回収する第
    4工程、(e)第3工程のアルキレンカーボネート留出
    液及び第4工程のアルキレンカーボネート回収液の混合
    液に水を加え、加水分解触媒を固定床形成に充填した加
    水分解反応器に導き、反応せしめてアルキレングリコー
    ル含有生成液を得る第5工程、(f)第5工程で得られ
    たアルキレングリコール含有生成液を気液分離器に導き
    、二酸化炭素の気相部とアルキレングリコール含有液の
    液相部に分離する第6工程、(g)第2工程及び第6工
    程で得られた二酸化炭素を脱湿塔に導き、同伴した水分
    を除去した後カーボネート化反応器に再循環する第7工
    程、(h)第6工程で得られたアルキレングリコール生
    成液を脱水塔に導き、蒸留により水を留出除去する第8
    工程、(i)第8工程で得られた脱水アルキレングリコ
    ールをアルキレングリコール精留塔に導き、蒸留により
    モノアルキレングリコールを得る第9工程、の各工程よ
    りなることを特徴とするアルキレングリコールの製造方
    法。 2 カーボネート化反応器に、アルキレンオキシドに対
    して50〜500重量%のアルキレンカーボネートを導
    入することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
    法。 3 カーボネート化触媒がアルカリ金属のハロゲン化物
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 加水分解触媒が活性アルミナである特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 5 アルキレンカーボネート回収塔の吸収液がアルキレ
    ングリコールである特許請求の範囲第1項記載の方法。 6 二酸化炭素の脱湿塔がアルキレングリコールを吸収
    液とするスクラバーよりなる特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
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