JPS6056606A - 低騒音ラグタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 低騒音ラグタイヤの開発成果に関してこの明細書にのべ
る技術内容は、大型および中、小型のトラック・バスな
ど一般に高い＠爪を担って比較的高速の走行条件下に供
用される重荷重用空気入りタイヤのうち、いわゆるラグ
・タイプ・トレッドパターンを有するものにつき、車両
の高速走行に伴って発生する騒音低減を図ることに関連
し、従って農耕又は、土木建設機械類の自走車輪に用い
られるような、専ら低速の走行に供されるラグタイヤと
は、峻別されたタイヤ技術上の地位を占めている。

（従来技術とその問題点） 重荷重用空気入りタイヤのうち、ラグ・タイプ・トレッ
ドパターンを有するものの走行石膏の低減に関しては、
従来から種々の研究、提案をみることができ、これらを
総括して次のように要約され１）クラウンＲを小さくす
る。

２）横溝を短くする。

８）ピッチバリエーションのピッチ比を大きくする。

しかしクラウンＲを少くする１）の対策は摩耗ライフの
低下が不可避であり、また２）に従い短い横溝では、駆
動、制動性能とくに湿温路面でのそれが悪化し、さらに
３）はピッチ比の増加に従い偏摩耗の発生頻度が著しく
なるなど何れも一般性能の犠牲が余儀なくされ、何れに
しても実用性能を考慮したとき、現状は、はぼ限界に近
い。

（発明の目的） 上掲従来技術の問題点に関し、タイヤの要求性能な害す
ることなく、有利な低騒音化を実現することができるラ
グ・タイプ・トレッド・パターンを新規に提案すること
がこの発明の目的である。

（発明の構成） 上記目的は、次の事項を骨子とするトレッドパターンに
よって適切に達成される。

トレッド部の両側にてそれぞれタイヤの子午線に沿って
延びる榎数の横溝を有し、これら横溝をトレッド部の側
面に開口させかつ、タイヤの中央円周面に達するまでの
間に終端させて、トレッドの同上にラグを区画形成した
、トレッドパターンをもつ重荷重用空気入りタイヤにし
て、各横溝は、それらの少くとも終端域で上記中央円周
面に対する傾斜を有し、該終端域における傾斜の向きが
上記子午線に関し相反する組合わせ配列でホワイトノイ
ズ化された騒音特性をもつことから成る低騒音ラグタイ
ヤ。

この横溝の組合わせ配列は、従来の重荷重用タイヤのラ
グタイプトレッドパターンが一般に単一形状をなす基本
パターンの単純な繰返しであったのに対して、パターン
バリエーションと呼ぶことができ、これによりピッチバ
リエーションによるような偏摩耗の誘発なしに、ホワイ
トノイズ化による騒音特性の改善が遂げられるわけであ
る。

ここにパターンバリエーションは、従来の重荷重用ラグ
タイヤのトレッドパターンが、一つの基本パターンを有
する横溝の繰返し配列であったのに対して、各横溝のト
レッド側端における開口と反対側の終端域における傾斜
の向きが、横溝の全数に対してとくに好ましくは１５〜
５０％の割合いで、タイヤの子午線に関し他に対して相
反する、規則的又は不規則的配列にて、ことに有効なホ
ワイトノイズ化を達成する。

横溝の終端域は横溝の子午線方向長さの２０〜４７％に
相当する長さとすることにより、耐構すベリ性の増強が
騒音レベルの劣化を伴わずに実現でき、とくに終端域の
中央円周面に対する傾斜を５０〜８０°にすると、より
有効である。耐構すべり性に関してはさらに横溝がトレ
ッド部の幅員に対し３５％より短いと、実用性が悪化し
一方４２％よりも過大になると騒音レベルの面で実効が
失われ勝ちになるので、３５〜４２％の範囲がより好適
である。

さらに横溝は全体として中央円周面に対し７０〜８０°
の範囲の角度で傾斜するものとすることが好ましく、ま
た各横溝の終端が中央円周面に対する離間距離を異にし
、とくにその交互配列にするを可とする。

加えて、上記パターンバリエーションは、トくにトレッ
ドフラットネスすなわちトレッド部外輪郭の曲率半径の
タイヤ最大幅に対する比が０．８５〜１．５の場合に適
用して好適である。

さて第１図にラグタイヤの断面を示し、図中１はトレッ
ド部、２はサイドウオールであり、８はトレッド部１の
両側にてそれぞれタイヤの子午線に沿って延びる横溝で
あり、横溝３によりトレッド部の円周上に並ぶラグ４が
区画形成されるのはいうまでもない。

なお図中尺はトレッド部の外輪郭の曲率半径すなわちク
ラウンアール、またＷはタイヤの最大幅であり、これら
の比Ｒ／Ｗは、トレッドフラットネスで、通常０．８５
よりも小さいと、耐久性、運動性能に悪影響が生じる一
方、１．５よりも大きいとき、この発明で目指すホワイ
トノイズ化のパターン設計の下での実効が得られにくく
なる。

第２図（ａ）　（ｂ）および（Ｃ）にこの発明の構想に
従うトレッド部の横溝配列を、各別実穐例について示し
、図中５は横溝３の、トレッド部側面に向う開口端、６
は中央円周０−０には達しない位置で行止まりをなす終
端である。

この終端６の領域は、何れの場合も中央円周面０−０に
対して傾斜するものとし、とくにこの発明では中央円周
０−０と直交する子午線に関して、横溝３の一つおき、
（第２図（ａ））二つおき（同図（ｂ）　）　、そして
三つおき（同図（Ｃ））毎に、反覆する向きの配列例を
示し、従って終端域における斜の向きの相反する組合わ
せ配列をなすＭ　ｍ　８の数が、トレッド部１の各側に
おける横溝３の全数に対する割合いは、上記の順に２５
％、３３％および５０％である。

第３図に、第２図（Ｃ）の場合における横＃８を代表例
として詳細を掲げたように終ｊ、１：ｆａ　６の領域は
、横溝３の子午線方向長さＬに対して２０〜４７％に相
当する長さｌを有し、またこの領域の中央周線０−０に
対する傾斜角αは５０〜８０°の範囲とすることができ
る。

そして横溝８の子午線方向長さＬは、トレッド部１の幅
員Ｂに対し３５〜４２％の範囲、そして横溝３が全体と
して、中央円周θ−〇に対し７０〜８５°の範囲の角度
βの傾斜配列であってもよい。

再び第２図（０）は、横溝８の子午線方向長さＬが、そ
の隣接相互間において相異なり、従って中央円周０−０
に対する終端６の離間距離を異にする組合わせの例を示
している。

第４図（ａ）　（ｂ）にて、サイズ１０．００−２０　
（７）試作タイヤの第２図［有］）に示した例、つまり
終端６の領域における傾斜の向きを、横溝８の全数のう
ちほぼ３３％について逆向きとしたパターンバリエーシ
ョンによる、周波数２　ｋ　Ｈ２以下の騒音レベルにつ
いてホワイトノイズ化の事例を、上記傾斜の向きがすべ
て揃う配列とした従来のラグパターンの場合と比較した
。

この例においてＬ／Ｂ　：　４０％、ｌ／Ｌ　：　２４
％、α：５５ｏζβ：９０°で共通にした。

同図（ａ）　（ｂ）の比較において従来パターンでは０
．４ＫＨ２，０，８ＫＨｚ、　１．１５　ＫＨｚ、　１
．５５　ＫＨｚおよび１．９５ＫＨｚ附近における各騒
音レベルのピークがこの発明によるパターンバリエーシ
ョンによりそれぞれほぼ８分された形に分赦し、なだら
かな波形にホワイトノイズ化されている。

第２図（ａ）　（Ｃ）についても同様な実陵を行い、そ
れぞれ、１つのピークが２分および４分されて、同様に
有効なホワイトノイズ化が達成された。

（発明の効果） 以上のべたようにして、この発明によれば、高速走行条
件下におけるラグタイプトレッドパターに不可避な鳴音
レベルを有効に低減し、しかもタイヤの一般性能が、害
されろうれいもない。

【図面の簡単な説明】

第１図はラグタイヤの断面図、 第２図（ａ）　（ｂ）　Ｕはパターンバリエーションを
例示したトレッド部展開図、 第８図は横溝の詳細図、 そして第４引ま（ａ）　（ｂ）はこの発明による騒音レ
ベルの低減効果を示す比佼グラフである。 １・・・トレッド部　２・・・す・ｒドウオール３・・
・横溝　４・・・ラグ ５・・・横溝の側部開口端　６・・・横溝の終端特許出
願人　ブリデストンタイヤ株式会社第２図（ｂン θ ３９− 第３図 ０ 第４図（ａ） 第４図（ｂ） 菖瑣数（Ｈ，） 手続補正書（方式） ％式％ １、事件の表示 昭和５８年　特許　願第１６３１１８−５−２、発明の
名称 低騒音ラグタイヤ ３、補正をする者 事件との関係　特許出願人 （５２７）　株式会社　ブリデストン 昭和５９年８月２８日 ■、明細書第１１頁第２行の「第４図は（ａ）■）」を
「第４図（ａ）　（ｂ）　Ｊに訂正する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 Ｌ　トレッド部の両側にてそれぞれタイヤの子午線に沿
   って延びる複数の横溝を有し、これら横溝をトレッド部
   の側面に開口させかつ、タイヤの中央円周面に達するま
   での間に終端させて、トレッドの周上にラグを区画形成
   した、トレッドパターンをもつ重荷重用空気入りタイヤ
   にして、 各横溝は、それらの少くとも終端域で上記中央円周面に
   対する傾斜を有し、該終端域における傾斜の向きが上記
   子午線に関し相反する組合わせ配列でホワイトノイズ化
   された騒音特性をもつことから成る低騒音ラグタイヤ１
   、＆　終端域における傾斜の向きの相反する組合せ配列
   をなす横溝の数が、トレッド部各側における横溝全数の
   １５〜５０％である１、記載のタイヤ。 ＆　横溝の終端域が、横溝の子午線方向長さの２０〜４
   ７％に相当する長さにわたる１．又は２記載のタイヤ。 侃　終端域の上記中央円周面に対する傾斜が、５０〜８
   ０°の角度範囲である、１２．又は３に記載のタイヤ。 ＆　横溝が、トレッド部の幅員に対し３５〜４２％に相
   当する子午線方向長さを有する、１゜２．８．又は４．
   記載のタイヤ。 ａ　横溝が全体として上記中央円周面に対して７０〜８
   ５°の範囲の角度で傾斜するものである】０．〜５の何
   れか１〜に記載のタイヤ。 ７、　各横溝がその終端の上記中央円周面に対する離間
   距離を異にした組合わせである、１〜６、の何れか１に
   記載のタイヤ。 ８、　離間距離を異にする横溝の交互配列よりなる７、
   記載のタイヤ。 ９、トレッド部がその外輪郭の曲率半径をタイヤの最大
   幅で除したトレッドフラットネスが、０．８〜１．５の
   範囲である、１．〜８．の何れか１に記載のタイヤ。