JPS6055163B2 - 水性重合体分散液から残存単量体を除去する際の破泡方法 - Google Patents

水性重合体分散液から残存単量体を除去する際の破泡方法

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JPS6055163B2
JPS6055163B2 JP53155864A JP15586478A JPS6055163B2 JP S6055163 B2 JPS6055163 B2 JP S6055163B2 JP 53155864 A JP53155864 A JP 53155864A JP 15586478 A JP15586478 A JP 15586478A JP S6055163 B2 JPS6055163 B2 JP S6055163B2
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    • B01D46/24Particle separators, e.g. dust precipitators, using rigid hollow filter bodies
    • B01D46/2403Particle separators, e.g. dust precipitators, using rigid hollow filter bodies characterised by the physical shape or structure of the filtering element
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Description

【発明の詳細な説明】 溶液、懸濁液、乳濁液、分散液及び/又は固体からガ
ス及び/又は蒸発可能な液体を除去する際に大工業的方
法では屡々邪魔な泡立ちが生ずる。
従つて破泡するための方法及び装置は工業的に極めて重
要である。泡立ちを抑制するため及び/又は破泡するた
めに化学的消泡剤の添加及び/又はこの目的に向けられ
た機械的装置の使用が公知である。化学的消泡剤は原則
的には有効であるが、その使用によつて泡立媒体が汚染
される。
一般に、泡立媒体に含有された生成物が屡々不所定望の
性質の変化を受ける程度に大量の消泡剤が必要とされる
。多くの公知の機械的破泡装置は所謂遠心分離機である
回転装置によつて気泡は極めて強く加速される。この際
に気泡が割れ、ガスは逃出し得る。この破泡装置の欠点
は、該装置が負荷限界を有し、該負荷限界を越えると十
分な作用を有しないことである。更に、容器、例えばオ
ートクレーブ中へこの種の遠心分離機又は類似装置を取
付けるのは、ガス及び/又は蒸発可能な液体を含まない
種々の溶液、懸濁液、乳濁液、分散液及ぼ/又は固体の
場合、殊に空気に敏感な物質及び/又は有毒物質の場合
に多額の費用を必要とし、密封、保守管理、清掃及び修
理に関し大きい困難及び費用を伴なう。従つて、本発明
の課題は、P過層なしの従来公知の方法の場合よりも短
時間で溶液、懸濁液、乳濁液、分散液及び/又は固体か
らガス及び/又は蒸発可能な液体を、泡立ち溢れに対し
て絶対安全に、除去できる、可動部材なし及び/又は化
学的消泡剤の添加なしに破泡するための方法を開発する
ことであつた。
本発明の対象は水性重合体分散液から残存単量体を除去
する際の破泡方法であつて、残存単量体.を含有するガ
スを、表面積0.5〜40イ、多孔度15〜85%及び
最大孔径1〜500μを有する発泡材料からなる多孔質
濾材を通して放出し、フィルタでの圧力低下が当初圧の
25%を越えないようにして、破泡、それとともに容器
からの溢出阻止を行こなうことを特徴とする方法である
本発明によつて使用される多孔質ろ過層、有利にフイル
ターキヤンドルは、多くの場合発泡もしくは焼結された
材料、殊にプラスチック、例えばポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン及び/又はポリウtレタン、焼結ガラス及び有
利に焼結セラミック又は焼結金属、例えばモネルメタル
、ニッケル、インコネル、チタン、タングステン、青銅
、真鍮、鉄、非合金鋼、銀、アルミニウム、重金属の炭
化物、銅錫青銅、銅ニッケル合金及び/又は銅ニッケル
錫合金、有利に特殊鋼(V一系列、例えばV2a又はV
.4a鋼)から成る。
同様に本発明方法に好適なのは、ステーブル●ファイバ
ー、ビスコース、レーヨン繊維、木綿、ガラス繊維、石
綿及び人造繊維、例えばポリプロピレン、ポリアミド及
びポリエステルから成る巻かれたフイルターキヤンドル
、分離された糸及び/又は繊維フリース構造の巻かれた
フイルターパトローネ、畳んだ淵紙フを星形に支持管の
まわりに取付けて成るフイルターキヤンドル、焼結特殊
鋼織物を特殊鋼支柱筒のまわりに円筒形又は二重星形に
取付けて成るフイルターキヤンドル及び繊維フリースか
ら成るフイルターキヤンドルである。本発明によつて使
用されるこの多孔質洒過層、有利にフイルターキヤンド
ルは単層、二重層又は多数層に構成されていてもよく、
特に二重層がすぐれており、有利に流れ方向で第1層は
第2層よりも小さい孔径を有し;個々の洒過層自体は、
流”れ方向で減少するか又は増大する孔径を有していて
もよい。
枦過層の有利な表面積は1〜15rrtであり;孔容積
(孔の空洞)として定義される多孔度は材料体積に対し
て有利には25〜50%であり、P過層を丁度通過しう
る最も大きい球体の直径として定義される最大孔径は有
利に5〜100μであることが立証されている。
本発明によつて使用されるろ過層は汚れた場合有利に水
又は短時間の蒸気衝撃による逆洗によつて容易に清掃す
ることができる。
本発明方法は、発酵工程でもしくは生物学的物質、例え
ば蛋白質、製糖工業におけるサポニンの処理、殊にプラ
スチックが分散液の単量体除去及び/又は脱ガスの場合
のように泡立ちが生じる全ての工業的方法に適用するこ
とができる。
このような脱ガス法は例えば真空下で実施することもで
きる。この場合、分散液は沸騰し、重合前又は重合の際
に添加された保護コロイド含量及び/又は乳化剤含量に
基づき気泡が生じる。更に、この種の分散液を、例えば
窒素、無機及び有機の溶剤蒸気又は水蒸気のような不活
性ガスの導入によつて脱ガスすることもできる。この場
合同様に激しい泡立ちが生じる。ところで意外なことに
、前記したような多孔質ろ過層を、充填面の上方で、容
器、例えばオートクレーブもしくは膨張容器の、除去す
べきガス用出口の前方に取付けると、枦過層に行なわれ
る破泡によつて容器からプラントの他の部分、例えばポ
ンプ、コンプレッサ、導管及び弁への気泡の流入を絶対
確実に阻止するのに十分である。
脱ガスすべき溶液、懸濁液、乳濁液、分散液及び/又は
固体が重合体を含有する場合、殊に該溶液、懸濁液、乳
濁液、分散液及び/又は固体が重合、すなわちホモ重合
、共重合、グラフト重合の反応混合物である場合には、
本発明方法により、重合しなかつた単量体、溶液、懸濁
液、乳濁液、分散液及び/又は固体から駆出し及び/又
は回収することができる。本発明による適当な重合生成
物、一溶液、一懸濁液、一乳濁液及び/又は一分散液は
溶液、懸濁液、乳濁液又は分散液、有利に水相中でのホ
モ重合、共重合、グラフト重合の際、沈殿重合又はバー
ル重合の際にあるいはガス相中での重合の際に得られる
本発明による適当な重合生成物、一溶液、一懸濁液、一
乳濁液及び/又は一分散液は、前記方法によりオレフィ
ン性不飽和化合物、殊にα−オレフィン性不飽和化合物
、有利にビニルエステル、例えば酢酸ビニル及びプロピ
オン酸ビニル;ビニルエーテル、例えばビニルエチルエ
ーテル;スチロール;テトラフルオルエチレン;アクリ
ルニトリル;アクリル酸誘導体、例えばアクリル酸、ア
クリル酸メチルエステル、メタクリル酸、メタクリル酸
メチルエステル;及びハロゲン化ビニル、例えば塩化ビ
ニルの重合の際に得られる。
本発明方法にとつて適当なプラスチック分散液の例はポ
リ酢酸ビニル−ホモ重合又は共重合分散液、ポリアクリ
レート分散液、ポリスチロ−ルーブタジエン分散液及び
PVC分散液である。
殊にPVC分散液の場合環境衛生への要求が著しく高ま
つているので、この場合に有効な脱ガス法を適用しなけ
ればならず、該脱ガス法は規則的に泡立ちによる困難を
生じる。ところで、乳化重合、懸濁重合又はミクロ懸濁
重合から生成したものであれ該PVC分散液の場合、該
方法は極めて良好な成果をもつて使用することができる
。重合体から単量体を除去する場合、一般に2つの又は
3つの極めて強すぎる泡立ち相が生じる。
PVC分散液の場合、第1の強い泡立ち相は所謂加圧蒸
留の場合に生じる、すなわち完全に反応しなかつた塩化
ビニルによつて生じるなお存在する残圧は放出しなけれ
ばならない。泡立ちの高い第2相は分散液を脱ガス温度
に加熱する場合に生成する。同様に、真空を適用する場
合にも激しい泡立ちが生じる。溶液、懸濁液、乳濁液、
分散液及び/又は固体からのガスもしくは蒸発可能な液
体の駆出速度は、不活性助剤、例えは窒素、水蒸気又は
溶剤蒸気の導入及び/又は真空の適用によつて高めるこ
とができ、不活性助剤は同時に熱供給剤としても同じ作
用をすることがてきるが、共通して泡立ちも有利になる
。本発明方法は、例えば重合体を温度0℃〜150℃、
有利に500C〜100℃、当初圧0.1−13バール
(絶対圧)、有利に0.3〜5バール(絶対圧)で脱ガ
スする際に有利に適用される。
この脱ガスは殊に、反応混合物をまず放圧させ、次に場
合によつては真空を適用し及び/又は不活性助剤、例え
ば水蒸気を通過率0.1〜10tm−2h−1、有利に
0.5〜2tm−2h−1ので導通することによソー般
に20〜90分間、有利に30〜7紛間脱ガスするよう
にして実施する。脱ガス法は有利に直接、常用の反応装
置(図示)中で実施され、その反応容器、有利にオート
クレーブ又は該放圧容器1中で充填高さの上方にある部
分、特に蓋2においてガス出口孔3に、ケーシング5に
入つた多孔質?過層、有利にフイルターキヤンドル4が
取付けらている。
フィルターを通過した後、取出すべきガス、殊に単量体
は弁6で遮断可能な導管7を通つて一般にコンプレッサ
又はポンプの吸込側及び場合によつては再蒸留系に導か
れる。更にケーシング5は、有利に弁6によつて遮断可
能なもう1つの別・の管接続口8を有し、該接続口によ
つて場合により枦過層が汚染した際に逆洗のため水蒸気
又は特別な清浄剤、例えば有機及び無気溶剤を導入する
ことができる。容器1は場合によつてはモータで駆動さ
れる攪拌装置を備え、一般にさらに1つ以)上の、同様
に遮断装置、例えば弁10を備えている液体、ガス及び
/又は固体用の供給及び搬出口9を有する。本発明方法
は泡立て溢れを阻止し、その結果脱ガス装置及び/又は
再蒸留装置の閉塞が回避され、このことは従来の方法で
は噴射される助剤、有利に水蒸気又は窒素の量及びガス
取出し量を、殊に重合体から除去すべき物質の駆出時間
、それとともに負荷時間の延長下に絞ることによつて達
成しなければならない。
本発明方法は、有利に重合体から単量体を除去する際、
殊に有利にPVCから塩化ビニルモノマーを除去する際
、化学的消泡剤を添加する必要はなくそのため物質の性
質に変化を惹起せず、さらに設備費が少いために従来の
方法に比して特に利点を提供する。
さらに、本発明方法の場合、可動の回転部材は必要でな
いので、密封の問題がなく、少ない修理コスト、特に手
動操作を必要としないため簡単な管理が得られる。
意外なことに、多孔質P過層において泡分離もしくは殊
に破泡は確認されたが、洒過層の個々の細孔中への固体
粒子の侵入は顕微鏡でも確認することができない。本発
明方法は、除去すべきガス及び場合によつては不活性助
剤以外の物質が脱ガス容器から前記のその他の装置に流
入して、これらの装置を汚染するか又は閉塞することが
ないという絶対的保証を提供する。
本発明を次の実施例で詳述するが、本発明はこれに限定
されるものではない。
下記に記載した全ての圧力は絶対値であり、全ての量は
特に断わらない限り重量%である。例1 307F?一容器中の28%の懸濁重合PVC分散液1
5dを、蓋に取付けられた、焼結特殊鋼から成るフーイ
ルターキヤンドル(最大孔径20μ、淵過面積3d1多
孔度40%)を備えたフィルターを介して残存重合圧に
よつて放圧させる。
3バールの残圧に達した際、3紛間水蒸気を10バール
の圧力で導入し、該分散液を加熱する。
最後に、真空ポンプをζこれに接続することによつて0
.5バールに減圧し、その際に分散液中に81℃の温度
が調節される。該分散液を最終的に脱ガスするために、
温度を保持しながらさらに10分間水蒸気を導通させる
。枦過層における圧損失はく0.1バールであ・る。懸
濁重合PVC中の塩化ビニルの残存含量はPVCに対し
て95ppmである。容器中の激しい泡立ちにも拘らず
、泡がフイルターキヤンドルの後方の導管中へ入ること
はない。
例2 例1を次のように変えて繰り返す; 焼結セラミックから成るフイルターキヤンドル(最大孔
径10μ、ろ過面積6d1多孔度30%)をフィルター
内に設置する。
懸濁重合PVC中の塩化ビニルの残存含量は、PVCに
対して90ppmである。
例3 例1と同様に、20d一容器中酢酸ビニル含量40%を
有する塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体11イを、焼結
ニツケルフイルターキヤンドル(ろ過面積1イ、最高孔
径30μ、多孔度35%)を介して放圧させる。
引続き、25分間水蒸気を10/<−ルの圧力で導入し
、同時に真空を適用することによつて容器中の圧力を0
.5バールまで低下させる。また、該分散液中に81℃
の温度が得られる。更に、5紛間10バールの水蒸気を
導入することによつて該温度を保持する。フィルターの
圧損失は0.1バールより少ない。該重合体は、単量体
除去後に、共重合体に対して単量体180ppmを含有
する。
比較例 28%の懸濁重合PVC分散液15dを有する30イー
容器を、後接された13.5dの蒸留分離器を介して、
残存単量体圧によつて例1と同様に放圧する。
次に、例1と同様に3紛間水蒸気を10バールの圧力で
導通させ、この際該分散液は81℃に昇温し、真空を適
用することによつて容器中の圧力を0.5/<−ルに減
少させる。更にl吟間水蒸気を噴射することによつて該
温度を保持する。容器中のPVVCの塩化ビニル残存含
量は、PVCに対して95ppmである。PVCに対し
て塩化ビニル2000ppmをを含有する分散液3dが
蒸留分離器中へ流入し、第2脱ガス化工程で、重合体の
新たな熱負荷下に単量体を除去しなければならない。
【図面の簡単な説明】
図は本発明方法を実施するための装置を示す略示断面図
である。 1・・・・・・放出容器、2・・・・・・蓋、3・・・
・・・ガス出口、4・・・・・・フイルターキヤンドル
、5・・・・・・ケーシング、6,10・・・・・・弁
、7・・・・・・導管、8・・・・・・管接続口、9・
・・・・・供給及び搬出口。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水性重合体分散液から残存単量体を除去する際の破
    泡方法において、残存単量体を含有するガスを、表面積
    0.5〜40m^2、多孔度15〜85%及び最大孔径
    1〜500μを有する発泡材料又は焼結材料からなる多
    孔質濾材を通して放出し、フィルタでの圧力低下が当初
    圧の25%を越えないようにして、破泡、それとともに
    容器からの溢出阻止を行なうことを特徴とする、水性重
    合体分散液から残存単量体を除去する際の破泡方法。 2 2層に構成された瀘過層としてフィルタキャンドル
    を使用し、流れ方向で第1の層が第2の層よりも小さい
    孔径を有する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 焼結材料からなる瀘過層を使用する、特許請求の範
    囲第2項記載の方法。 4 焼結セラミック又は焼結金属からなるフィルタキャ
    ンドルを使用する、特許請求の範囲第3項記載の方法。 5 焼結特殊鋼からなるフィルターキャンドルを使用す
    る、特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に
    記載の方法。6 重合生成物からその残存単量体を水蒸
    気の導入によつて除去する、特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 7 使用する重合体が水相中に存在する、特許請求の範
    囲第1項又は第6項記載の方法。 8 ポリ塩化ビニルから単量体の塩化ビニルを除去する
    、特許請求の範囲第1項、第6項又は第7項に記載の方
    法。
JP53155864A 1977-12-22 1978-12-19 水性重合体分散液から残存単量体を除去する際の破泡方法 Expired JPS6055163B2 (ja)

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