JPS6052202B2 - 多成分系繊維用紡糸装置 - Google Patents

多成分系繊維用紡糸装置

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JPS6052202B2
JPS6052202B2 JP16224182A JP16224182A JPS6052202B2 JP S6052202 B2 JPS6052202 B2 JP S6052202B2 JP 16224182 A JP16224182 A JP 16224182A JP 16224182 A JP16224182 A JP 16224182A JP S6052202 B2 JPS6052202 B2 JP S6052202B2
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01DMECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
    • D01D5/00Formation of filaments, threads, or the like
    • D01D5/28Formation of filaments, threads, or the like while mixing different spinning solutions or melts during the spinning operation; Spinnerette packs therefor
    • D01D5/30Conjugate filaments; Spinnerette packs therefor
    • D01D5/36Matrix structure; Spinnerette packs therefor

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  • Textile Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多成分系繊維の紡出用装置に関するものである
一般には海島型繊維と称されている高分子相互配列体繊
維は極めて有用で、これを用いた新しい製品が多く世に
出ていることはよく知られているところである。本発明
はかかる多成分系繊維の一種である高分子相互配列体繊
維てあつて、中でも特に他成分(海成分)中に分配され
ている成分(島成分)に特別の構成をもたせた繊維を紡
出するのに優れた紡糸用装置に関するものである。本発
明の目的は、以下に述べる如くいくつかの要求を同時に
満たすことにある。
(1)超極細繊維を得る手段として有効であり紡糸安定
性が良好であること。
多成分系繊維を紡糸する公知の方法として、俗にポリマ
ブレンド混練り紡糸とか、混合紡糸とか言われているも
ので2種以上のポリマのビーズやチップを混合し、溶融
混練し、吐出する方法がある。
この方法によれば比較的容易にO、Old以下の超極細
繊維が得られる。しかし、この方法は、ポリマの粘度、
粘度比、ポリマの界面特性、混合比、混合の程度、紡糸
温度、乾燥の程度による粘度変化、混合練り機の形状、
吐出ノズルの形状などに紡糸安定性が大きく左右され工
業的生産をする上できわめて問題の多い方法である。一
方、紡糸安定性の点で優れている方法として、特公昭4
4−183的号公報に記載されているような複合紡糸方
式があげられる。しかしながら、この方法も超極細繊維
を得るための多島化特に多吐出孔化、口金の小型化の点
で難点を残している。確かにこの方法によればバイブの
数をふやしていくことにより5島、100島、あるいは
1000島を有する繊維でも紡糸可能であつた。しかし
多島化につれ、口金の小型化、多吐出孔化は困難になる
。口金板間のポリマの流れに伴う圧力ドロップ(ポリマ
の導入部からはなれるにつれ、ポリマの流体圧力が低下
すること)が考えに入れなければならないからである。
例えば、バイブを用い、バイブの林立する口金板間の空
間に一つの成分を流す方式の例をみてもわかるが、バイ
ブが多く林立すればするほどそれがポリマの流れ障害と
なつて圧力低下は大きくなる。またそれだけバイブが空
間を占めることになるので、口金の小型化が困難となり
、このため一層ポリマの圧力分布が不均一になる。この
方法では、できるだけバイブの数を減らすことが紡糸安
定性に必要であるが、バイブの数を減らしてもなおかつ
多島化ができる方法として、特開昭54−125718
号公報に記載されているような多島型多成分系繊維用一
紡糸装置がある。しかしながら、この方法によつても超
極細繊維を得るための多島化に限度があるものである。
この方法による繊維は、1つの成分が他成分により複数
に分割された島を有する構造の繊維であるが、この分割
数は、紡糸.装置の機構上10以上は非常に困難である
。1つの成分のポリマ流を10以上に分割し他成分と複
合して流そうとしても機構上分割流がとなり同志合流し
てしまうためである。
かくして、紡糸安定性が良好でバイブの数を!減らして
も、なおかつ1つの島が10以上100あるいは100
0にも分割された超多島化ができれば、それこそ革命的
な超極細繊維紡糸法と称することができよう。
(2)超極細繊維が多数集まつてできた細い束がさ・ら
に複数集合して構成された束からなる特殊な形態の繊維
束を得る手段として有効であること。
今までに、極細繊維束が得られる多成分系繊維は数多く
提案されてきた。
しかし、これらから得られる極細繊維束は単に極細繊維
が一次的に集合して束を形成しているにすぎないもので
あつた。超極細繊維が多数(10本以上100本あるい
は100鉢以上も)集まつて細い一次の束を形成し、こ
の一次の束がさらに多数集まつて二次の束を形成してい
る構造の繊維束はこれまでに知られていない。かかる繊
維は天然皮革のコラーゲン繊維にきわめて類似した構造
であるため各種人工皮革用の繊維としてきわめて有用で
ある。またこれにかぎらず新しい特性を有する有用な多
くの製品を作ることができ、繊維の用途を更に拡大する
ことができるものである。本発明はかかる要求を同時に
満足させうる多成分系繊維を紡糸するための装置を提供
することを目的とする。本発明はかかる目的を達成する
ために、次の如き構成を有する。
すなわち、ポリマAおよびBの複合体である島成分が、
ポリマCからなる海成分と複合されてなる多成分系繊維
を紡糸するための装置てあつて、少なくとも下記4〜(
ハ)の口金要素を有することを特徴とする多成分系繊維
用紡糸装置。
4紡糸装置に導びかれたポリマAを複数に分配する分配
部と、該分配流とポリマBを複合せしめる複合流形成部
と、上記分配部および複合流形成部に係合せしめられた
ポリマA供給路と、ポリマB供給源および上記複合流形
成部に係合せしめられたポリマB供給路とポリマA分配
流及びポリマBからなる複合流を集合せしめる集合部と
を有する口金要素。
@ 集合せしめられた上記複合流を、流下過程において
、「分割→位置移動一重ね合わせ」を1つの単位として
、これを複数回繰り返すことにより、流れ方向に細分化
された多数の相からなるポリマ流を形成する静止型分割
素子。
(ハ)上記静止型分割素子により多相化されたポリマ流
を複数に分配する分配部と、該分配流と海成分(ポリマ
C)を複合せしめる複合流形成部と、上記分配部及び複
合流形成部に係合せしめられた複合島成分供給路と、上
記複合流形成部に開口し、海成分(ポリマC)供給源に
係合せしめられた海成分供給路と、上記複合流を複数個
収束して吐出するための収束部と吐出孔とを有する口金
要素。
以下、本発明を図面に基づき具体的に説明する。
各図面はいずれも本発明の好ましい態様を示すものであ
り、かかる態様に本発明が限定される訳ではない。
第1図は、本発明の口金装置によつて紡出せんとする繊
維の断面例である。
共に3流体紡糸方式によつて得られた繊維の断面図であ
つて、普通3成分から成るものである。しかし中には、
後に述べるように3流体方式をとるが、島の1成分と海
成分が同一であつてもよく、2成分ということもありう
る。ここでは、1、2、3の3成分から成るものとして
以下説明する。第1図の多成分系繊維は、島1、島2と
海3とから構成されている。
この島は従来のものとは全く異なつており、1つの成分
流1がきわめて多数に(10以上100あるいは100
0以上にも)分割され、他成分2と合流している構造を
とつている。かかる島の形状については第1図A,bに
示したように、島/海比率が小さいときは、島の形はほ
ぼ円形になる。しかし、その比率が高くなるにつれ島は
海を介在して最密充填の構造に変形していく。つまり、
段々丸みがとれて第1図cに示したごとく多角形化する
のである。しかし、本発明の主旨は何ら変ることはない
。第1図dは、島の中にさらにまた海島構造を有するも
のてある。
すなわち島1成分と島2成分からなる島において、島1
成分が島を形成し(以下島内島成分という)、島2成分
が海を形成し(以下島分割成分という)、さらにその島
内島成分の中に島分割成分と同じ成分が島として存在す
る構造を有するものである。第1図eは、島1成分と島
2成分とからなる島と海成分3とがはり合わされ、収束
されて吐出されたものである。第1図fは、グループご
とに繊度の異なる島を有するものである。第1図gは、
島成分の一部が繊維の表面に露出した構造のものである
。なお、3成分(図の1,2,3)というのは必ずしも
3種のポリマから成ることを意味しない。
2種以上のポリマの混合を1つの成分として考えること
もありうる。
すなわち、4成分以上のポリマからなることもありうる
のである。この場合、混合物中の1種ポリマが他の成分
として働くポリマと共通であつても良い。また前に述べ
たとおり、島成分の1種と海成分が同一であつてもよい
のである。第2図hは、本発明の紡糸装置によつて紡出
せんとする繊維の一部切開斜視図である。
図において1,2は島成分、3は海成分を示す。図から
れかるように島成分は海成分中に多数分配されており、
一般には島成分部分が表面に露出している場合と、図に
示すごとく表面には露出せず内部に埋没している場合が
ある。しかもこの島成分は繊維軸方向に長く連なつてお
り、チップブレンド混練り紡糸装置や混合紡糸繊維のご
とく島成分は短繊維状でなく実質的に連続フィラメント
状である。第2図1は島成分の一部切開斜視図であり、
図において1は超極細繊維、2は島成分における分割成
分(前記の島分割成分と同じ)である。図かられかるよ
うに本発明の多成分系繊維は島分割成分2中に超極細繊
維1が多数含有され、しかも、該超極細繊維1は実質的
に繊維軸方向に連続したフィラメント状である。第3図
は、本発明の多成分系繊維の海成分と島分割成分を溶剤
て溶解除去して得られた超極細繊維からなる繊維束であ
り、この繊維束は、超極細繊維が多数(1鉢以上100
本あるいは100鉢以上も)集まつて細い一次の束を形
成し、さらにこの一次の束が多数集まつて二次の束を形
成した構造を有しているものである。
第1図、第2図の如き構成の繊維を作る基本的な考え方
は、第4図のようにまず分割複合流jを”構成し、それ
を海成分てとりまく構成をとることである。
第4図kでは1つの島jを1つの海が被覆しているが、
複数個の島を一時に海で取り囲んでもよい。この場合は
一時に海で取り囲むと言つても海中に、1つの島を1つ
の海が被覆している.とみる仮想線を入れて考えれば簡
単であり、kの複数が寄せ集められ、収束させられ、吐
出させられたものであることが容易に理解できよう。本
発明の紡糸原理を第5図の紡糸装置に基づいて説明する
。第5図は紡糸装置の縦断面図であノる。理解しやすく
するため、紡糸装置をW.YlZの3つの要素に分け、
それぞれについて説明する。まず、Wについて説明する
島の成分となるポリマAの流れは、孔4に導かれ複数の
流れに分配される。さらにこの分配流は孔5を経てバイ
ブ7の中を流下し、ロード状部10に至る。ロード状部
10に至るまでの間で、該分配流は空間8からバイブ7
と孔9の間に形成された環状部に導入される島の他の成
分(ポリマB)によつて被覆される。ここで環状部はポ
リマBの流れを規定することになり、各孔間での均一な
被覆流の形成が可能となるのである。第5図においては
、4,5,7が一つの島成分(ポリマA)の供給路を形
成し、9が他の島成分(ポリマB)の供給路を形成する
ことになる。
上記複合流はロード状集合部に至り、ここでその複数が
集められ分割素子11に導入される。なお上記集合部は
必ずしもロード状である必要はなく、複数の複合流を集
合させうる機能を有すれば足りる。つぎに、Yについて
説明する。
ポリマAとポリマBは分割素子11を通過する間に、「
分割一位置移動→重ね合わせ」がくり返し行なわれ、流
れの方向に平行な方向に分割細分化された多数の相から
なるポリマ流に形成される。ここで分割素子11は、公
知の駆動部分の全く不要な静止型分割素子を任意に採用
することがてきる。すなわち、米国ケニツクス社の「ス
タティック●ミキサ」、桜製作所の「スケア・ミキサ上
巽工業の「ハニカム・ミキサ上特殊機化工業(株)の「
T.K一ROSSISGミキサ、東レ(株)の「ハイ・
ミキサ」などがあるが、これに限られるものではなく、
異なつた種類の静止型分割素子を組み合わせてつなぎ使
用してもよいのはもちろんである。このような静止型分
割素子によつてポリマAとポリマBの流れが流れの方向
と平行な方向に分割されるために、必然的に2次元的な
微分散が達成され、長さ方向には実質的に無限のすじ状
形態をとることになる。第5図ではこのようになつた分
割細分化流.をただちに孔12に導くようになつている
が、該分割細分化流をさらに金網、砂粒層、焼結金属多
孔層あるいはハニカム構造の多孔質などを通過させた後
孔12へ導いてもよい。分割素子の数に特に限定はない
が、2個以下で−は流れの分割数が少なくなることから
島成分中の分割数も少なくなり超極細繊維を得ることが
難しい。第5図は分割素子を5個積み重ねたものである
。また、これらの分割素子は全体で1流路を形成させて
もよく、あるいは並行して2流路以上の構成としてもよ
く、また、すべての流路の素子数がすべて同一である必
要はない。つぎに、zについて説明する。
分割素子11で分割細分化されたポリマ流は孔12に導
かれ複数の流れに分配される。さらにこの分配流は孔1
3を経てバイブ15の中に流下し、ロード状部18に至
る。ロード状部18に至るまでの間で、該分配流は空間
16からバイブ15と孔17の間に形L成された環状部
に導入される海成分(ポリマC)によつて被覆される。
ここで環状部はポリマCの流れを規定することになり、
各孔間での均一な被覆流の形成が可能となるのである。
以上の如く、Zにおいては、12,13,15が複合島
成分(ポリマA.(5Bの複合)の供給路を、17が海
成分(ポリマC)の供給路を形成している。該被覆流は
ロード状収束部に至り、ここでその複数が集められ、収
束させられ、吐出孔19から1本の繊維として吐出され
る。
硬板に設けられた孔12は該分割細分化流の分配を主た
る機能とするが、後述するバイブ15自体にも分配の機
能があるので、必ずしも必要のないものである。しかし
、その一部(最も好ましくは最下部)に絞りを設けるな
どして該分割細分化流をより均一に分配することができ
るので、あつた方が好ましい場合が多い。硬板に設けら
れた孔13は孔12とバイブ15を連絡する役目をなす
もので、必ずしも設ける必要はない。しかし、バイブ1
5が硬板にはめ込んでセットされている場合、バイブ1
5の上方への抜けを防止する効果があるのであつた方が
好ましい場合が多い。硬板に設けられたバイブ15は下
方への抜けを防止するために図に示すごとく段14の付
いたバイブを用いると良い。バイブのセット方法には、
図に示すようなはめ込み式、ねじ込み、融着、接着の方
法があり特に限定されない。また硬板と一体に形成して
も良いことはもちろんのことである。バイブ15がはめ
込まれている硬板と孔17があけられている硬板の間に
は空間16が仕切られている。
空間16は海成分となるポリマ(ポリマC)の通路とな
る。ポリマCを空間16にまで導入する経路は特に限定
されないので、第5図では省略してある。孔17にはバ
イブ15が挿入されていて、孔17とバイブ15の間に
は環状部が形成されている。この環状部によつてポリマ
Cの流体規制が行なわれ、バイブ15内を通つてくるポ
リマをうまく包み込むことになる。第5図の紡糸装置に
おいて、前述したことかられかるように、口金要素W.
l5Zの機構は基本的には同じである。
即ち、zの各部の機能およびセット方法などについて説
明した事柄は、Wに対してもあてはまることは容易に理
解されよう。以上が本発明の基本である。
しかしこの基本に対し、多くの本発明に含まれる種々の
バリエーションが可能である。それらのいくつかについ
て言及する。wを第5図に示したほかに、第6図、第7
図、第8図あるいは第9図に示した構成にしてもよい。
各図において、イは平面図、口は縦断面図である。Wに
おいて、ポリマBの複合流形成部への供給路を環状部と
せず、ポリマAの供給路とは別に孔を設けてもよい。
その例を第6図に示す。第6図において、ポリマBは孔
21を通つてロード状部10に流入し、バイブ7の中を
流下してきたポリマAと合流し、貼り合わせ流となつて
分割素子11に導入される。また、第7図に示したよう
に、多数の孔22を区分けするようにスリット23を設
け、孔22によつて分配されたポリマAの流れをスリッ
ト23から流下したポリマBのスリット流てはさみ込み
貼り合わせ流として分割素子11に導入するように構成
してもよい。また、第8図に示したように、ひとつおき
に孔24と孔25を配置し、それらの流路の出口を1個
所に集めるように構成してもよい。ポリマAとポリマB
はそれぞれ孔24と孔25に分配され、複合流形成部、
即ち各孔の流路の出口26で合流し貼り合わせ流となつ
て分割素子11に導入される。あるいは、第9図に示し
たように、多数の孔27を設けこれにより分配され流下
したポリマAをまわりからポリマBの包み込み分割素子
11に導入するように構成してもよい。以上説明したこ
とから理解されるとおり、単位Wの役割は、紡糸装置に
導かれた1つの島成分流を複数に分配し、他の島成分流
と複合し、被覆流または貼り合わせ流を形成し、分割素
子11に導くことである。
1つの島成分(ポリマA)の1本の流れと他の島成分(
ポリマB)の1本の流れを単に複合させた2相からなる
流れを分割素子11に導入する場合は、分割素子11の
出口においてポリマAとポリマBが交互に幾重にも重ね
合わさつた雲母状の流れになりやすく、一方のポリマが
もう一方のポリマ中にスジ状に分散した流れになりにく
い。
したがつて雲母状のポリマ流をスジ状のポリマ流にする
には、さらに、金網、砂粒層、焼結金属多孔層、または
ハニカム構造の多孔層などの再分割層を通過させポリマ
相互の形態を変えることが必要である。一方、分割素子
11に導く前に単位Wによつて1つの島成分(ポリマA
)を他の島成分(ポリマB)中に複数に分配する本発明
の場合は、分割素子11の出口においてすでに一方のポ
リマがもう一方のポリマ中にスジ状に分散した流れにな
つているため、上記再分割層を通過させずに、ただちに
孔12に導いても、1つの成分がスジ状に分散した島成
分を有する繊維が得られるのである。もちろん、さらに
再分割層を通過させてもよいことはいうまでもない。こ
こで、単位wにおいて1つの島成分を他の島成分中に数
多く(好ましくは3コ以上)分配するほど分割素子11
の出口におけるスジの本数も多くなり、より細い超極細
繊維が得られるのである。分割素子11の出口における
ポリマ流の細分化の程度は、要素Wでのポリマ流の分配
数が多いほど、また要素Yでの分割素子の個数が多いほ
ど細かく細分化されるが、分割素子の個数を少なくし、
要素Wでのポリマ流の分配数を多くすることは、紡糸の
よソー層の安定化に好ましい方向てある。l 口金要素
Zにおいて、複合流を作る機構も必ずしも第5図のよう
な環状部方式でなくても良い。
ここが多孔状となつていても良い。またバイブとバイブ
間の空隙にもポリマの流れを規制する効果があるので、
バイブ15が挿入されている孔17門を第5図のように
細かく区切らずに、バイブ群全体を受け入れるような大
きな孔としても良く、更にはロード状部が直接バイブ群
の先端を受けいれるような構成としていてもよいのであ
る。また第5図のような構成において、環状部の流1体
規制の機能を更に強化したい時には、孔17の一部によ
り狭隘な部分を設けておくとよい。
その例を第13図及び第14図に示す。第13図及び第
14図は環状部の拡大図であり、各々二は縦断面図、ハ
は横断面図である。第13図ではバイブが孔壁に接触し
ないように孔の一部がせばめられている。第14図では
一部が孔壁と接触してしまつている。狭隘部の形成法に
は大別してこの二通りがあるが、その具体的形状に関し
ては第13,14図のものに限定されないことは言うま
でもない。かかる狭隘部は孔のどの部分でもよいが、な
るべくなら入口付近に設けた方が良い。バイブ15の長
さは、孔17との間で環状部を形成するに足る長さであ
れば特に限定されない。
しかし、バイブ15がロード状部18にまで突出する長
さの場合には、洗浄などでロード状部18を有する硬板
を取りはずす時、バイブが邪魔になることが多いので、
孔内部に納まる長さの方が好ましい。一方、第10図に
示したように、バイブ15のその少なくとも何本かのか
わりに途中に切れ目を入れたバイブ29を用いてもよい
この切れ目28からバイブ29内に流入したポリマCは
上から流れてきた該分配流と合流しはり合わせ流となつ
てロード状部に至る。この場合、バイブ29の外壁と孔
17は密着させてある。また、第11図に示したように
、孔12に対応してその直下にわずかの隙間をおいてバ
イブ30の先端31がくる様にバイブ30を設置しても
よい。
孔32にはバイブ30が挿入されていて、孔32とバイ
ブ30の間には環状部が形成されている。孔32があけ
られている硬板と、バイブ30の他端がセットされてい
る硬板の間には空間33が仕切られている。空間33は
海成分となるポリマ(ポリマC)の通路となる。ポリマ
Cは空間33から孔32とバイブ30との間の環状部を
わき上がり、バイブ30の先端31において孔12から
流下した該分配流と会合しこれを包み込みバイブ30の
中を流下しロード状部に至る。あるいは、バイブ30の
先端31に、第12図1,mに!示したように切れ目3
4又は小孔35をあけ、孔12のあけてある硬板の下面
に隙間をおかすに設置してもよい。この場合、ポリマC
は該切れ目又は該小孔からバイブ30の中へ流入し該分
配流と会合し、はり合わせ流となつて流下しロード状部
くに至る。以上の要素Zについてのバリエーションは、
第5図に示した構成における要素Wについても適用可能
であることは容易に理解されよう。
こうしてロード状部に至つた複合流はその複数が集めら
れ、収束させられ、吐出孔から1本の繊維として吐出さ
れる。
各孔(吐出孔19も含めて)、バイブ、ロード状部の形
状は、丸が最も好ましいが、決して丸でなければならぬ
ことはなく、用途目的に応じて適宜選びうることは申す
までもない。
孔、バイブの径の大小についても同様である。本発明の
装置は、1流路を形成させた分割素子ノ11に対し複数
の吐出孔19を対応させてもよく、あるいは分割素子1
1の1流路に対し1つの吐出孔19を対応させ、これを
1流路もしくは2流路以上の構成としてもよい。
本発明の装置は1〜複数枚の硬板から成るもの.である
硬板の枚数は限定されない。これは必要に応じて一体物
として作つたりし逆に何枚にも分割した硬板を重ね合せ
て作つたりしうるものであつて、いずれの場合にも最終
的には一体物として本発明の作用効果が発揮されるもの
である。第5図は、好ましい適度の分割例を示している
。洗浄のし易さ、加工のし易さの点からは分割型が好ま
しいと言える。紡糸装置全体の形状にも限定はなく、円
柱でも角柱でもその他でも良い。
硬板の材料としては色々のものが使用できる。
例えば、SUS−32、27などの各種のステンレスス
チール、鉄、チタン、ガラス、石英、陶磁器材、金、白
金、特殊な合成高分子などがある。2種以上の材料を組
合せることももちろんよい。
本紡糸装置は、溶融紡糸(ただちに水冷するカットのよ
うな大きいものを紡糸する場合も含む)、乾式紡糸、湿
式紡糸等あらゆるものに使え、ポリマも一々あげるまで
もなく、公知のすべての繊維形成性ポリマが使用でき、
種々の組合せが選別しうる。
尚、本発明では島のいくつかは単成分島、バイメタル状
複合島、あるいは芯−さや型複合島としても良い。
かくして得られた糸条は必要に応じて連続または非連続
的に数倍の延伸をほどこし、強度、伸度の調整をしたり
、あるいはさらに適当な熱処理または賦型を行なつて加
工糸等に変形するとか、編織物、不織布等に加工し、樹
脂付与、一部成分除去、コーティング、染色加工、薬液
処理など従来公知の高次加工技術がすべて適用できる。
なお、以上は繊維およびその製造装置を説明したが、繊
維以外の成形物を得る場合も適用でき、例えばフィルム
であれば吐出孔19の形状を変えるとか、あるいは適当
な金型をロード状部に連結することにより任意の成形物
が得られるわけで、前述した装置は単なる例示であつて
本発明がこれによつて限定されるものでないのはもちろ
んである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の紡糸装置によつて紡出せんとする典
型的繊維の横断面図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマAおよびBの複合体の島成分が、ポリマCか
    らなる海成分と複合されてなる多成分系繊維を紡糸する
    ための装置であつて、少なくとも下記[イ]〜[ハ]の
    口金要素を有することを特徴とする多成分系繊維用紡糸
    装置。 [イ]紡糸装置に導びかれたポリマAを複数に分配する
    分配部と、該分配流とポリマBを複合せしめる複合流形
    成部と、上記分配部および複合流形成部に係合せしめら
    れたポリマA供給路と、ポリマB供給源および上記複合
    流形成部に係合せしめられたポリマB供給部とポリマA
    分配流及びポリマBからなる複合流を集合せしめる集合
    部とを有する口金要素。 [ロ]集合せしめられた上記複合流を、流下過程におい
    て、「分割→位置移動→重ね合わせ」を1つの単位とし
    て、これを複数回繰り返すことにより、流れ方向に細分
    化された多数の相からなるポリマ流を形成する静止型分
    割素子。 [ハ]上記静止型分割素子により多相化されたポリマ流
    を複数に分配する分配部と、該分配流と海成分(ポリマ
    C)を複合せしめる複合流形成部と、上記分配部および
    複合流形成部に係合せしめられた複合島成分供給路と、
    上記複合流形成部に開口し、海成分(ポリマC)供給源
    に係合せしめられた海成分供給路と、上記複合流を複数
    個収束して吐出するための収束部と吐出孔とを有する口
    金要素。
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