JPS605121Y2 - 流体装置 - Google Patents

流体装置

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JPS605121Y2
JPS605121Y2 JP19803182U JP19803182U JPS605121Y2 JP S605121 Y2 JPS605121 Y2 JP S605121Y2 JP 19803182 U JP19803182 U JP 19803182U JP 19803182 U JP19803182 U JP 19803182U JP S605121 Y2 JPS605121 Y2 JP S605121Y2
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pump
pressure
flow rate
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健二 増田
猛 堀内
靖 中嶋
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ダイキン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は吐出量可変ポンプの吐出量を圧力制御弁で制
御して主流回路に設けられた流量調整可変オリフィスの
前後の差圧を略一定に制御するようにした省エネルギー
的な流体装置に関する。
従来、この種の流体装置はたとえば第1図に示すように
、常時最大流量を吐出しようとする吐出量可変ポンプ1
01とアクチュエータ102との間に主流回路103に
流量調整可変オリフィス104を設けると共に、上記吐
出量可変ポンプ101の吐出量可変要素としての斜板1
01aを制御する斜板制御シリンダ105と主流回路1
03との間に1次ポート106と2次ポート107とを
有する2ポート形圧力制御弁111を接続し、切換弁1
20が切換位置にある流量制御時、該圧力制御弁111
のスプール112の両端に上記流量調整可変オリフィス
104の前後の圧力を夫々伝えて、該圧力制御弁111
を上記流量調整可変オリフィス104の前後の差圧に応
じて開閉させると共に、上記圧力制御弁111の2次ポ
ート107と斜板制御シリンダ105との間のライン1
15を、小さな開度の絞り116を有するライン117
を介してタンク118に接続している(米国特許289
231涛)。
そして、上記流体装置は流量調整可変オリフィス104
の前後の差圧が圧力制御弁111のスプール112の他
端を押圧するスプリング113のバネ圧に対応する一定
値よりも小さくなったとすると、スプール112はスプ
リング113のバネ力により第1図において上方に移動
させられて、1次ポート106と2次ポート107との
間を閉鎖して斜板制御シリンダ105の反スプリング側
の流体をそのスプリング119のバネ力で絞り116を
通してタンク118に排出して、斜板101aを最大傾
斜側に傾斜させて、吐出量可変ポンプ101の吐出量を
増大させて、上記流量調整可変オリフィス104の前後
の差圧を増大させる一方、流量調整可変オリフィス10
4の前後の差圧が圧力制御弁111のスプール112の
他端のスプリング113のバネ圧に対応する一定値より
も大きくなったとすると、スプール112は第1図にお
いて、下方に移動させられて、1次ポート106と2次
ポート107との間を開放して、斜板制御シリンダ10
5の反スプリング側に主流回路103の流体をライン1
15を通して供給して、斜板制御シリンダ105のスプ
リング119を圧縮しながら、斜板101aを中立方向
に位置させて、吐出量可変ポンプ101の吐出量を減少
させて、流量制御時に、上記流量調整可変オリフィス1
04の前後の差圧をアクチュエータ102の図示しない
負荷の如何に拘らず一定に制御し、吐出量可変ポンプ1
01の吐出量および吐出圧力を流量調整可変オリフィス
104の開度およびアクチュエータ102の負荷に応じ
て制御している。
したがって、上記流体装置は動力損失が少なく比較的省
エネルギー的であるという利点を有する。
しかしながら、上記流体装置は圧力制御弁111が2ポ
一ト形式であり、かつ、圧力制御弁111の2次ポート
107と斜板制御シリンダ105との間のライン115
を絞り116を有するライン117を介してタンク11
8に接続しているので、斜板101aを中立側に位置さ
せるべき、圧力制御弁111を開放して主流回路103
から斜板制御シリンダ105に流体を供給している際に
、絞り116からタンク118への全く無駄な漏れ流量
が存在するために、省エネルギー効果が十分でないとい
う欠点がある。
また、上記流体装置は前述の如く、斜板101aを中立
側に位置させるべく、主流回路103から斜板制御シリ
ンダ105に流体を供給している際に、絞り116から
タンク118への漏れが存するために、斜板101aを
中立側に位置させる速度が遅くなって、吐出量可変ポン
プ101の吐出量の減少方向への応答性が悪いという欠
点があり、また吐出量可変ポンプ101の吐出量を増大
させるべく、圧力制御弁111を閉鎖している際には、
斜板制御シリンダ105の圧スプリング側の流体を、小
さな開度を有する絞り116からのみタンク11Bに排
出しているので、斜板101aを最大傾斜側に復帰させ
る速度が遅くなって、吐出量可変ポンプ101の吐出量
の増大方向への応答性も悪いという欠点がある。
この考案の目的は、上記従来の欠点を除去することにあ
って、吐出量可変ポンプの吐出量および吐出圧力を要求
に応じて制御して、動力損失をなくすることができると
いう省エネルギー効果を保持したままで、従来の如き漏
れ流量をなくして、さらに動力損失を少なくし、かつ、
吐出量可変ポンプの吐出量の増減に対する応答性を迅速
にすることにある。
このため、この考案の流体装置は、吐出量可変制御要素
を最大傾斜方向に付勢して吐出量を最大値に維持しよう
とする特性の吐出量可変ポンプと、中立位置ではポンプ
ポートを閉鎖し、切換位置ではポンプポートとアクチュ
エータポート間に流量調整可変オリフィスを形成する流
量方向制御弁とを備え、上記ポンプポートに上記可変ポ
ンプの主流回路を接続する一方、少なくとも■次ポート
と2次ポートとタンクポートとを有する3ポート形圧力
制御弁のスプールの一端を、上記流量調整可変オリフィ
ス前位の主流回路に接続すると共に、該スプールの他端
のスプリングを縮装した背圧室を、上記流量方向制御弁
により上記流量調整可変オリフィスの後位とベント路と
に切換連通ずる構成とし、上記圧力制御弁を上記流量調
整可変オリフィスの前後の差圧に応動させて、上記2次
ポートに連結された吐出量可変制御要素を駆動するシリ
ンダを、上記1次ポートに接続された主流回路と、タン
クポートに接続されたタンクラインとに切換接続可能に
なして、上記吐出量可変ポンプの吐出量を制御して、上
記流量調整可変オリフィスの前後の差圧を略一定に制御
するようにすることにより、吐出量可変ポンプの吐出量
と吐出圧を無駄な漏れ流量を必要とせずに制御し得るよ
うにして動力損失を少なくすると共に、吐出量可変ポン
プの吐出量の増減を高応答にし得るようにしたことを特
徴としている。
以下、この考案を図示の実施例について詳細に説明する
第2,3図において、吐出量可変ポンプ1はたとえば斜
板等の吐出量可変制御要素2をトラニオン軸3を支点に
して変位させるシリンダ4を備え、該シリンダ4内には
スプリング5を設置している。
該スプリング5は前記吐出量可変制御要素2を最大傾斜
方向に付勢する位置に設置しており、従って該ポンプ1
は吐出し量を常に最大値に維持しようとする特性が持た
されている。
さらに該ポンプ1の吸入側は回路6を介してタンク7a
と連通しており、また吐出側に接続した主流回路8は流
量方向制御弁10を介してアクチュエータ50に連通し
ている。
一方、前記流量方向制御弁10はブロック11に前記主
流回路8を接続するPポートPと、アクチュエータ50
を接続する2個のAポートA、 BポートBと、タンク
7bを接続するとタンクポートTと、パイロットライン
13を接続するポート14とを形成するとともに、内部
に3ランド15.16,17形の可動弁18を設けてセ
ンターオールボードブ冶ツク形に形成せしめている。
さらに該流量方向制御弁10は第3図の如く可動弁18
を変位させることによって中央のランド15の両側のコ
ーナとブロックとの間に流量調整可変オリフィス19が
形成される如くしており、また前記流量調整可変オリフ
ィス19の後位に一端を開口したフィードバック通路2
0を前記ポート14に連通せしめている。
前記可動弁18のランド17にはその外周面および環状
溝からなるベント切換部21を形成しており、前記フィ
ードバック通路20とタンクポートTとを連通ずる如く
形成したベント路22を上記ベント切換部21の移動に
より開閉する如くしている。
すなわち、該ベント切換部21は可動弁18の中立時ベ
ント路22を開放し、可動弁18を変位させたときベン
ト路22を閉塞する如くしている。
さらに圧力制御弁30は3ポート形でハウジング23に
3個の主ポート24,25,26を形成し、さらにパイ
ロットポート27とドレンポート28を形成しており、
1次ポート24を主流回路8に、2次ポート25を分流
ライン29に、タンクポート26及びドレンポート28
をタンクライン40に、パイロットポート27を前記パ
イロットライン13にそれぞれ接続している。
さらに前記ハウジング23内にはスプール31を設置す
ると共に、前記パイロットポート27と連通ずる如く形
成した背圧室32内のスプリング33力を前記スプール
31に作用させて、1次ポート24と2次ポート25と
の間をノーマルクローズで2次ポート25とタンクポー
ト26との間をノーマルオープンに保持せしめている。
またパイロット弁80は前記背圧室32とドレンポート
28間に形成した弁座34に弁体35をスプリング36
のバネ力でもって圧着せしめている。
また前記2次ポート25に接続した分流ライン29を前
記シリンダ4の反スプリング側に接続すると共に、さら
に前記シリンダ4のスプリング側に接続したライン39
を前記タンク7aに開放せしめたものである。
前記実施例は第2図に示す如く可動弁18を中立にして
アクチュエータ50に流体を供給していない場合にも、
流体ポンプ1から余分な流体を吐出させない腰また余分
な圧力が発生しないような制御機能を有しており、斯る
作用を下記に説明する。
すなわち、流体ポンプ1は吐出し量を常に最大値に維持
しようとする特性をもっているから、可変ポンプ1用の
原動機を駆動すると同時に可変ポンプ1は最大流量で流
体を主流回路8を介して吐出するが、第2図の如く可動
弁18を中立にしていると前記吐出流体全量が圧力制御
弁30の1次ポート24の方向に供給される。
一方前記可動弁18が中立のときは、ベント切換部21
およびベント路22を介して背圧室32がタンク7bに
開放されている。
従って圧力制御弁30において1次ポート24の圧力に
抗するのはスプリング33力のみである。
このため吐出量可変ポンプ1から吐出される流体は前記
スプリング33に抗してスプール31を第3図に示す如
く右方に変位させ、2次ポート25とタンクポート26
との間をクローズし、1次ポート24と2次ポート25
との間を開放して分流ライン29を流入する。
この流体はさらに全量が直接シリンダ4の反スプリング
側に流入して吐出量可変制御要素2を中立側に位置させ
、可変ポンプ1の吐出し量を低減させるものであり、こ
のため該可変ポンプ1は高応答でもって吐出量を低減さ
せる。
前記可変ポンプ1が仮にその吐出し量を完全に止めてし
まうと、主流回路8内の圧力がなくなり、スプール31
が第2図の状態に復帰してシリンダー4の反スプリング
側をタンク7Cに開放してシリンダ4内のスプリング5
によって吐出量可変制御要素2を再び傾斜最大角の方向
に傾斜させて吐出し量を増大させることになるから、主
流回路8の圧力と、タンク7bに通じるパイロットライ
ン13の圧力との差圧がスプリング33のバネ圧に相当
するように、つまり、主流回路8の圧力がスプリング3
3のバネ圧をスプール31の端面の断面積で割った圧力
となるように可変ポンプ1の吐出し量は自動的に制御さ
れる。
このためスプール31のランド径つまり端面の受圧面積
およびシリンダ4のピストン受圧面積を大きく形成して
おくことによって流量方向制御弁10の中立時における
可変ポンプ1からの吐出し量並びに吐出圧力は非常に小
さくてよく、従ってアクチュエータ50に流体を供給し
ないときは可変ポンプ1の吐出し量を極く小量に抑えて
余分な吐出を防止すると同時に、余分な圧力の発生を防
止することができ、結果として動力の損失を極めて低減
することができるものである。
上記ベントアンロード機能を行なっている際の吐出量可
変ポンプ1の応答性は、圧力制御弁30を3ポート形に
形成して、2次ポート25とシリンダ4との間から従来
の第1図に示すものとは違って漏らし流量を生じさせな
いようにしているので、吐出量の増大方向、減少方向と
も迅速である。
上記は、ベント路22をタンク7bに開放した実施例で
あるが、上記ベント路22をタンク7bに開放する代り
に、例えば、開閉弁を用いてベント路22を閉鎖或いは
シャトル弁を用いて他のアクチュエータの負荷圧をベン
ト路22に導入する周知の手段を用いれば、圧力制御弁
30は、可変ポンプ1のシリンダ4とタンク7Cとを連
通ずる位置に保持されるので、可変ポンプ1は最大流量
を吐出する。
この流量によりアクチュエータ50以外の他のアクチュ
エータを作動することが可能である。
即ち1つの可変ポンプ1で複数のアクチュエータを作動
させることが可能である。
次に前記実施例は、第3図の如く可動弁18を変位させ
てアクチュエータ50に流体を供給している場合、可変
ポンプ1からアクチュエータが要求しない余分な流体を
吐出させないし、また負荷が要求しない余分な圧力をも
発生させないような制御機能を有しており、斯る作用を
下記に説明する。
すなわち、第3図の如く可動弁18を変位させて流量調
整可変オリフィス19を所定の開度に開くと、可変ポン
プ1から吐出されている流体はアクチュエータ50に供
給され始める。
この場合ベント路22はベント切換部21の移動によっ
て封鎖されるので、背圧室32にはフィードバック通路
20を介してアクチュエータ50の負荷Wに対応した圧
力が作用し、この結果、圧力制御弁30の1次ポート2
4と2次ポート25との間は一旦封鎖され、分流ライン
29への分流作用を停止し、2次ポート25とタンクポ
ート26とを連通ずる。
このためシリンダ4の反スプリング側の室内の流体はス
プリング5力によって押出され、この結果吐出量可変制
御要素2はスプリング5のバネ力によって最大傾斜角の
方向に傾斜し始め吐出し量を増大させ始める。
そして圧力制御弁30は下記の如き圧力補償態勢に入る
すなわち、スプール31の1次ポート24側にはポンプ
吐出圧が作用し、他端の背圧室32には前記負荷Wによ
る流体圧とスプリング33のバネ圧とが作用していて、
スプール31はそれにより軸方向に進退動作する。
したがって、圧力制御弁30の1次ポート24側の流体
圧力と背圧室32側の流体圧力との圧力差がスプリング
33のバネ圧以下のときには、圧力制御弁30は2次ポ
ート25とタンクポート26とを連通させて、シリンダ
4の反スプリング側の流体をタンク7cに排出して、吐
出量可変制御要素2を最大流量吐出側つまり最大傾斜側
に傾斜させて、吐出量を増大させる。
一方、上記圧力制御弁30の1次ポート24側の流体圧
力と背圧室32側の流体圧力との圧力差がスプリング3
3のバネ圧以上のときには、圧力制御弁30は1次ポー
ト24と2次ポート25とを連通させて、主流回路8の
流体を分流ライン29を通して、シリンダ4の反スプリ
ング側に供給して、吐出量可変制御要素2を中立側つま
り最小傾斜側に位置させて、可変ポンプ1の吐出量を減
少させる。
このように、圧力制御弁30は、1次ポート24側と背
圧室32との流体圧力差、つまり、流量調整可変オリフ
ィス19の前後の差圧に応動して、2次ポート25を1
次ポート24またはタンクポート26に切換接続して、
可変ポンプ1の吐出量および吐出圧力を流量調整可変オ
リフィス19の開度および負荷に応じて制御して、無駄
な流体を吐出しないようにし、流量調整可変オリフィス
19の前後の差圧をスプリング33のバネ圧に対応した
一定値に制御する。
したがって、動力損失が少なくなっている。
また、上記圧力制御弁30の動作中において、可変ポン
プ1の吐出量を増大させるべく、シリンダ4の反スプリ
ング側の流体をタンク7cに排出する際には、その流体
は圧力制御弁30の2次ポート25とタンクポート26
とを通ってタンク7Cに排出されて、シリンダ4の移動
速度が速いので、可変ポンプ1の吐出量増大方向の応答
性は、従来の第1図に示す如き2ポ一ト形式の圧力制御
弁111を用いて小さな絞り104からシリンダの反ス
プリング側の流体をタンクに排出するようにしたものに
比べて迅速である。
また、可変ポンプ1の吐出量を減少させるべく、シリン
ダ4の反スプリング側に流体を供給する際には、主流回
路8から圧力制御弁30の1次ポート24.2次ポート
25および分流ライン29を通して、流体をシリンダ4
の反スプリング側に供給するようにしているので、第1
図に示す従来のもののように絞り106を通ってタンク
に排出される漏れ流量が存在しないので、シリンダ4の
移動速度が速くなって、可変ポンプ1の吐出量減少方向
の応答性が早くなっている。
さらにまた、圧力制御弁30の2次ポート25と1次ポ
ート24またはタンクポート26との間の開度は、上記
流量調整可変オリフィス19の前後の差圧とスプリング
33のバネ力に対応した一定値との間の偏差に応じて大
きくなるので、可変ポンプ1の吐出量の増大および減少
方向の応答性は極めて高くなっている。
また、上記の如く、圧力制御弁30の2次ポート25と
シリンダ4との間からタンクに排出される漏れ流量が存
在しないので、動力損失が少なくなっている。
なお、上記圧力制御弁30の動作中においては、パイロ
ット弁80は背圧室32の圧力がその設定圧力以下であ
るため閉鎖しているとする。
一方、アクチュエータ50としての油圧シリンダの運動
がストロークエンドで制限を受けて、圧力制御弁30の
背圧室32の圧力が上昇すると、パイロット弁80はそ
の設定圧力に背圧室32の圧力を制御する。
このため、圧力制御弁30はそのスプール31の一端に
作用する1次ポート24の流体圧力とスプール31の他
端に作用する上記パイロット弁80の設定圧力とを対抗
させて、スプール31を軸方向に進退動作させて、2次
ポート25を1次ポート24またはタンクポート26に
切換えて、可変ポンプ1の吐出量を前述の如く制御し、
1次ポート24の流体圧力を上記設定圧力よりもスプリ
ング33のバネ力に対応した一定値だけ高い圧力に制御
する。
このとき、可変ポンプ1の吐出流体は、主流回路8、流
量調整可変オリフィス19、フィードバック通路20、
絞り88を有するパイロットライン13、背圧室32、
パイロット弁80、ドレンポート28およびタンクライ
ン40を通ってタンク7cに排出されるが、開度の小さ
い絞り88の作用によって、流量調整可変オリフィス1
9の開度如何に関係なく背圧室32の圧力はパイロット
弁80の設定圧力になっている。
また、上記絞り88の作用によって可変ポンプ1の吐出
量は略零に近い極く僅かになっている。
したがって、この流体装置は極く僅かな動力で主流回路
8の圧力を一定圧力に圧力制御することができる。
なお、変形例として例えば、第4.5.6図の如く構成
することができる。
第4図に示す変形例は第2,3図におけるパイロット弁
80を除去し、圧力制御弁30の2次ポート25とタン
クポート26とを同一方向に設けたものである。
特に第5図における圧力制御弁81は第2,3図におけ
るパイロット弁80に相当するものであるが、該圧力制
御弁81はポンプ上昇圧を制御するために一般に可変ポ
ンプに内蔵されたものであり、該制御弁の2次側に図示
の如くシリンダ4を連通ずることにより既存の圧力制御
弁81を利用して簡単に過負荷時の安全制御を行なうこ
とができる効果がある。
第6図に示す実施例は第2,3図を主要構造として主流
回路8を閉回路に形成したものである。
該図の場合は可変ポンプ1の吸入側に低圧リリーフ弁4
4で制御した流体をチャージポンプ45によって補充す
る如くしているが、斯る補充流量は閉回路における漏洩
量に相当するだけであるから、開回路に比べてタンクの
容積を小形にできる点で有効である。
以上の説明で明らかな如く、この考案の流体装置は、吐
出量可変制御要素を最大傾斜方向に付勢して吐出量を最
大値に維持しようとする特性の吐出量可変ポンプと、中
立位置ではポンプポートを閉鎖し、切換位置ではポンプ
ポートとアクチュエータポート間に流量調整可変オリフ
ィスを形成する流量方向制御弁とを備え、上記ポンプポ
ートに上記可変ポンプの主流回路を接続する一方、少な
くとも1次ポートと2次ポートとタンクポートとを有す
る3ポート形圧力制御弁のスプールの一端を、上記流量
調整可変オリフィス前位の主流回路に接続すると共に、
該スプールの他端のスプリングを縮装した背圧室を、上
記流量方向制御弁により上記流量調整可変オリフィスの
後位とベント路とに切換連通ずる構成とし、上記圧力制
御弁を上記流量調整可変オリフィスの前後の差圧に応動
させて、上記2次ポートに連結された吐出量可変制御要
素を駆動するシリンダを、上記1次ポートに接続された
主流回路と、タンクポートに接続されたタンクラインと
に切換接続可能になして、上記吐出量可変ポンプの吐出
量を制御して、上記流量調整可変オリフィスの前後の差
圧を略一定に制御するようにしているので、吐出量可変
ポンプの吐出量と吐出圧を要求に応じて制御できる上に
、無駄な漏れ流量をなくすることができ、したがって、
さらに動力損失を少なくして省エネルギー効果を得るこ
とができ、その上、可変ポンプの吐出量の増減の応答性
を迅速にすることができる。
また、この考案は、吐出量可変ポンプを要求に応じて制
御する省動力的流体装置において、アクチュエータに流
体を供給する主流回路の負荷圧力を直接に圧力制御弁で
感知して供給ラインに設けた流量調整可変オリフィスの
前後の差圧に応じて、3ポート形圧力制御弁で吐出量可
変ポンプの吐出量および吐出圧力をアクチュエータの作
動の影響を受けることなく制御することによって、制御
の応答性、安定性に優れ、かつ、安全弁を付加できる上
に、アクチュエータおよび流量調整可変オリフィスの多
連の制御ができ、さらに排圧をかけないため動力損失を
少なくできる等の利点を有するものである。
また、中立位置でポンプポートPを閉鎖する流量方向制
御弁10により、圧力制御弁30の背圧室32を、可変
オリフィス19の後位とベント路22とに切換連通させ
るようにしたから、流量方向制御弁の中立時、ベント路
をタンクに開放したとき、無駄な漏れ流量をなくしなが
ら、可変ポンプの吐出量を略零に規制する第1の制御と
、流量方向制御弁の中立時、ベント路を例えば開鎖した
とき、可変ポンプを最大吐出量になして、この吐出量で
複数のアクチュエータを作動させる第2の制御と、流量
方向制御弁の切換時、圧力制御弁の背圧室を可変オリフ
ィスの後位に連通させて、アクチュエータの要求流量に
対応した値に可変ポンプの吐出量を規制する第3の制御
とを必要に応じて簡単に選択でき、多目的に利用できる
点で実用的である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の流体装置の回路図、第2図はこの考案の
一実施例の部分断面図、第3図は第2図に示す実施例の
作用説明図、第4.5.6図は夫々変形例の回路図であ
る。 1・・・・・・吐出量可変ポンプ、2・・・・・・吐出
量可変制御要素、4・・・・・・シリ〉・ダ、7c・・
・・・・タンク、8・・・・・・主流回路、19・・・
・・・流量調整可変オリフィス、24・・・・・・1次
ポート、25・・・・・・2次ポート、26・・・・・
・タンクポート、30・・・・・・圧力制御弁、31・
・・・・・スプール、32・・・・・・背圧室、33・
・・・・・スプリング、50・・・・・・アクチュエー
タ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吐出量可変制御要素2を最大傾斜方向に付勢して吐出量
    を最大値に維持しようとする特性の吐出量可変ポンプ1
    と、中立位置ではポンプポートPを閉鎖し、切換位置で
    はポンプポートPとアクチュエータポート(A又はB)
    間に流量調整可変オリフィス19を形成する流量方向制
    御弁10とを備え、上記ポンプポートPに上記可変ポン
    プ1の主流回路8を接続する一方、少なくとも1次ポー
    ト24と2次ポート25とタンクポート26とを有する
    3ポート形圧力制御弁30のスプール31の一端を、上
    記流量調整可変オリフィス19前位の主流回路8に接続
    すると共に、該スプール31の他端のスプリング33を
    縮装した背圧室32を、上記流量方向制御弁10により
    上記流量調整可変オリフィス19の後位とベント路22
    とに切換連通ずる構成とし、上記圧力制御弁30を上記
    流量調整可変オリフィス19の前後の差圧に応動させて
    、上記2次ポート25に連結された吐出量可変制御要素
    2を駆動するシリンダ4を、上記1次ポート24に接続
    された主流回路8と、タンクポート26に接続されたタ
    ンクラインとに切換接続可能になして、上記吐出量可変
    ポンプ1の吐出量を制御して、上記流量調整可変オリフ
    ィス19の前後の差圧を略一定に制御するようにしたこ
    とを特徴とする流体装置。
JP19803182U 1982-12-23 1982-12-23 流体装置 Expired JPS605121Y2 (ja)

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