JPS6047731B2 - リアクトル鉄心の製造方法 - Google Patents
リアクトル鉄心の製造方法Info
- Publication number
- JPS6047731B2 JPS6047731B2 JP9487282A JP9487282A JPS6047731B2 JP S6047731 B2 JPS6047731 B2 JP S6047731B2 JP 9487282 A JP9487282 A JP 9487282A JP 9487282 A JP9487282 A JP 9487282A JP S6047731 B2 JPS6047731 B2 JP S6047731B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- block
- slit
- reactor
- wound
- Prior art date
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- Expired
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/24—Magnetic cores
- H01F27/25—Magnetic cores made from strips or ribbons
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はギャップ付鉄心形リアクトルに用いられるリ
アクトル鉄心に係り、特に鉄心脚部に巻鉄心構造のブロ
ック鉄心を用いたリアクトル鉄心の製造方法に関する。
アクトル鉄心に係り、特に鉄心脚部に巻鉄心構造のブロ
ック鉄心を用いたリアクトル鉄心の製造方法に関する。
電力用リアクトルでは要求される特性に応じて鉄心脚
部を複数個のブロック鉄心で構成し、各ブロック鉄心間
に磁束の流れる方向に直行する空隙を設けている。これ
らのブロック鉄心は製作の容易さからけい素鋼帯をうず
巻き状に巻回した巻鉄心構造とする場合があるが、この
場合にはけい素鋼帯の各巻回層が1ターンを形成しない
ようにするため、1ケ所ないし数ケ所積層方向にスリッ
トを入れなければならない。これはブロック鉄心がター
ンを構成すると、リアクトルの巻線を1次巻 線として
2次巻線を構成することになり、大電流が流れてブロッ
ク鉄心を焼損することになるからである。 第1図a及
びをはこの種ギャップ付鉄心形リアクトルの構成を示し
ている。
部を複数個のブロック鉄心で構成し、各ブロック鉄心間
に磁束の流れる方向に直行する空隙を設けている。これ
らのブロック鉄心は製作の容易さからけい素鋼帯をうず
巻き状に巻回した巻鉄心構造とする場合があるが、この
場合にはけい素鋼帯の各巻回層が1ターンを形成しない
ようにするため、1ケ所ないし数ケ所積層方向にスリッ
トを入れなければならない。これはブロック鉄心がター
ンを構成すると、リアクトルの巻線を1次巻 線として
2次巻線を構成することになり、大電流が流れてブロッ
ク鉄心を焼損することになるからである。 第1図a及
びをはこの種ギャップ付鉄心形リアクトルの構成を示し
ている。
けい素鋼帯をうず巻き状に巻回したブロック鉄心は鉄心
通過磁束に対して1ターンを形成させないために積層方
向にス リット2が設けられている。このブロック鉄心
1を軸方向に空隙3を介して積重ねて三相リアクトルの
場合は3個の鉄心脚を構成し、各脚に巻線4を巻装し、
また各脚の上、下をヨーク鉄心5で磁気的に結合してリ
アクトルが構成される。第2図a、bは従来のブロック
鉄心1を示す。図に示すように従来のブロック鉄心1は
けい素鋼帯をうず巻き状に巻上げ後、焼鈍を行ない、レ
ジンを含浸した後、けい素鋼帯の各巻回層が1ターンを
形成しないように積層方向にスリット2を1ケ所または
2ケ所設け、これらスリット2に絶縁物6を挿入した後
外周囲をバインド7により固定して構成1されている。
ここで、これらのスリット2はノコギリ等で機械加工
して形成されるので、切断面にバリが生じる。
通過磁束に対して1ターンを形成させないために積層方
向にス リット2が設けられている。このブロック鉄心
1を軸方向に空隙3を介して積重ねて三相リアクトルの
場合は3個の鉄心脚を構成し、各脚に巻線4を巻装し、
また各脚の上、下をヨーク鉄心5で磁気的に結合してリ
アクトルが構成される。第2図a、bは従来のブロック
鉄心1を示す。図に示すように従来のブロック鉄心1は
けい素鋼帯をうず巻き状に巻上げ後、焼鈍を行ない、レ
ジンを含浸した後、けい素鋼帯の各巻回層が1ターンを
形成しないように積層方向にスリット2を1ケ所または
2ケ所設け、これらスリット2に絶縁物6を挿入した後
外周囲をバインド7により固定して構成1されている。
ここで、これらのスリット2はノコギリ等で機械加工
して形成されるので、切断面にバリが生じる。
このバリは巻回層間を短絡させ、巻回層間の抵抗を著し
く低下させてブロック鉄心の渦電流損を増加させる。こ
のため切断図のバリを除去し、巻回層間の短絡を防止し
ておかなければならない。従来、ブロック鉄心の切断面
のバリを除去するには、薬品によつてバリを腐食させる
方法(エッチング法)、研磨によつて除く方法等がある
がいずれも多くの加工時間を要し、また特殊な設備を必
要とするのであまり経済的ではなかつた。
く低下させてブロック鉄心の渦電流損を増加させる。こ
のため切断図のバリを除去し、巻回層間の短絡を防止し
ておかなければならない。従来、ブロック鉄心の切断面
のバリを除去するには、薬品によつてバリを腐食させる
方法(エッチング法)、研磨によつて除く方法等がある
がいずれも多くの加工時間を要し、また特殊な設備を必
要とするのであまり経済的ではなかつた。
そこで本発明は上記従来の欠点を除去して、ブロック鉄
心の巻回層間の抵抗を大きくし、渦電流損を低減すると
ともに、ブロック鉄心を堅固にすることで振動、騒音を
低減するリアクトル鉄心の製造方法を得ることを目的と
する。以下本発明を第3図A,b乃至第6図に示す実施
例を参照して説明する。
心の巻回層間の抵抗を大きくし、渦電流損を低減すると
ともに、ブロック鉄心を堅固にすることで振動、騒音を
低減するリアクトル鉄心の製造方法を得ることを目的と
する。以下本発明を第3図A,b乃至第6図に示す実施
例を参照して説明する。
第3図a及びbにおいて、けい素鋼帯をうず巻き状に巻
回して焼鈍した後、けい素鋼帯の各巻回層が1ターンを
形成しないように積層方向に沿つて1ケ所にスリット2
をノコギリ等を用いた機械加工により形成する。
回して焼鈍した後、けい素鋼帯の各巻回層が1ターンを
形成しないように積層方向に沿つて1ケ所にスリット2
をノコギリ等を用いた機械加工により形成する。
この機械加工が外側から内側に向つて行なわれると、け
い素銅帯の各巻回層の切断面には内側にのびるようにバ
リが形成される。次にこのバリを有する状態でスリット
2にテーパー状の先細り形状に形成された絶縁物8を外
側から挿入する。そうすると、第4図に示すよう5にけ
い素鋼帯の各巻回層の切断面はスリット2の間隔が外側
から内側にいくに従い除々に狭くなるように周方向に移
動する。この移動によつて各巻回層の切断面のバリはそ
れぞれ内側の巻回層の外周面により変形されて周方向に
沿つてのびた状態!に保持される。その結果、各巻回層
の切断面のバリは内側の巻回層の絶縁被覆を破つて巻回
層間を短絡させるようなことがなくなる。このようにし
て絶縁物8を挿入したうず巻き状のけい素鋼帯にレジン
を含浸してブロック鉄心1を構成し、この5ブロック鉄
心1を軸方向に複数個積重ねてリアクトル鉄心の鉄心脚
を構成する。このように本発明の製造方法は、けい素鋼
帯をうず巻き状に巻回し各巻回層が1ターンを形成しな
いように積層方向に1ケ所のスリット2を形成4し、こ
のスリット2に外側から先細り形状の絶縁物8を挿入し
てスリット2の間隔を外側から内側にいくに従つて除々
に狭くした後レジンを含浸してブロック鉄心1を構成し
、このブロック鉄心1を軸方向に積重ねて鉄心脚を構成
するので、スリット2を形成する際に発生する切断面バ
リによつてけい素鋼帯の各巻回層間に短絡を生じて層間
の抵抗を著しく低下させることがなくなり、ブロック鉄
心1の渦電流損が増加しない。
い素銅帯の各巻回層の切断面には内側にのびるようにバ
リが形成される。次にこのバリを有する状態でスリット
2にテーパー状の先細り形状に形成された絶縁物8を外
側から挿入する。そうすると、第4図に示すよう5にけ
い素鋼帯の各巻回層の切断面はスリット2の間隔が外側
から内側にいくに従い除々に狭くなるように周方向に移
動する。この移動によつて各巻回層の切断面のバリはそ
れぞれ内側の巻回層の外周面により変形されて周方向に
沿つてのびた状態!に保持される。その結果、各巻回層
の切断面のバリは内側の巻回層の絶縁被覆を破つて巻回
層間を短絡させるようなことがなくなる。このようにし
て絶縁物8を挿入したうず巻き状のけい素鋼帯にレジン
を含浸してブロック鉄心1を構成し、この5ブロック鉄
心1を軸方向に複数個積重ねてリアクトル鉄心の鉄心脚
を構成する。このように本発明の製造方法は、けい素鋼
帯をうず巻き状に巻回し各巻回層が1ターンを形成しな
いように積層方向に1ケ所のスリット2を形成4し、こ
のスリット2に外側から先細り形状の絶縁物8を挿入し
てスリット2の間隔を外側から内側にいくに従つて除々
に狭くした後レジンを含浸してブロック鉄心1を構成し
、このブロック鉄心1を軸方向に積重ねて鉄心脚を構成
するので、スリット2を形成する際に発生する切断面バ
リによつてけい素鋼帯の各巻回層間に短絡を生じて層間
の抵抗を著しく低下させることがなくなり、ブロック鉄
心1の渦電流損が増加しない。
また切断面のバリを除去するために研摩やエッチングを
行う必フ要がなくなるので製作が容易となる。しかもブ
ロック鉄心1の積層面の圧力は絶縁物8の挿入によつて
鉄心巻上げ時より小さくなるため、巻回層間へのレジン
の含浸性が向上しブロック鉄心1の固定が堅固になるの
で、振動、騒音を小さくする効・果があり、またブロッ
ク鉄心をバインドで固定する必要もなくなる。なお、上
記実施例においては絶縁物8としてテーパー状の先細り
形状に一体成形したものを用いた場合を説明したが、第
5図に示すように長さの異なる複数枚の絶縁板18a,
18b,18cを積層して先細り形状に形成した絶縁物
18を用いても同様の効果が得られる。
行う必フ要がなくなるので製作が容易となる。しかもブ
ロック鉄心1の積層面の圧力は絶縁物8の挿入によつて
鉄心巻上げ時より小さくなるため、巻回層間へのレジン
の含浸性が向上しブロック鉄心1の固定が堅固になるの
で、振動、騒音を小さくする効・果があり、またブロッ
ク鉄心をバインドで固定する必要もなくなる。なお、上
記実施例においては絶縁物8としてテーパー状の先細り
形状に一体成形したものを用いた場合を説明したが、第
5図に示すように長さの異なる複数枚の絶縁板18a,
18b,18cを積層して先細り形状に形成した絶縁物
18を用いても同様の効果が得られる。
以上説明のように本発明のリアクトル鉄心の製造方法に
よれば、製作が容易でしかもブロック鉄心の巻回層間の
抵抗が高くなることにより鉄心の損失が減少し、しかも
騒音、振動が少なくなる効果が得られる。
よれば、製作が容易でしかもブロック鉄心の巻回層間の
抵抗が高くなることにより鉄心の損失が減少し、しかも
騒音、振動が少なくなる効果が得られる。
第1図は従来のリアクトルを示す図で、aは平面図、b
は正面図、第2図a及びbはそれぞれ従来のリアクトル
鉄心のブロック鉄心を示す図で、aは上面図、bは正面
図、第3図は本発明の一実施例によるリアクトル鉄心の
ブロック鉄心を示す図でaは平面図、bは部分断面側面
図、第4図は第3図aのスリット部分の拡大図、第5図
はスリットに挿入する絶縁物の他の実施例を示す斜視図
である。 1・・・・・・ブ七ツク鉄心、2・・・・・・1ターン
を形成させないためのスリット、3・・・・・・ブロッ
ク鉄心間の空隙、4・・・・・・リアクトルの巻線、5
・・・・・・ヨーク鉄心、8,18・・・・・・絶縁物
。
は正面図、第2図a及びbはそれぞれ従来のリアクトル
鉄心のブロック鉄心を示す図で、aは上面図、bは正面
図、第3図は本発明の一実施例によるリアクトル鉄心の
ブロック鉄心を示す図でaは平面図、bは部分断面側面
図、第4図は第3図aのスリット部分の拡大図、第5図
はスリットに挿入する絶縁物の他の実施例を示す斜視図
である。 1・・・・・・ブ七ツク鉄心、2・・・・・・1ターン
を形成させないためのスリット、3・・・・・・ブロッ
ク鉄心間の空隙、4・・・・・・リアクトルの巻線、5
・・・・・・ヨーク鉄心、8,18・・・・・・絶縁物
。
Claims (1)
- 1 けい素鋼帯をうず巻き状に巻回し、各巻回層が1タ
ーンを形成しないように積層方向に1ケ所のスリットを
形成し、このスリットに外側から先細り状の絶縁物を挿
入して前記スリットの間隔を外側から内側にいくに従つ
て除々に狭くした後、レジンを含浸してブロック鉄心を
形成し、このブロック鉄心を軸方向に積重ねて鉄心脚を
構成してなるリアクトル鉄心の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9487282A JPS6047731B2 (ja) | 1982-06-04 | 1982-06-04 | リアクトル鉄心の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9487282A JPS6047731B2 (ja) | 1982-06-04 | 1982-06-04 | リアクトル鉄心の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58111A JPS58111A (ja) | 1983-01-05 |
JPS6047731B2 true JPS6047731B2 (ja) | 1985-10-23 |
Family
ID=14122137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9487282A Expired JPS6047731B2 (ja) | 1982-06-04 | 1982-06-04 | リアクトル鉄心の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6047731B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3504299A1 (de) * | 1985-02-08 | 1986-08-14 | Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart | Vorrichtung zum verbrennen von aus dem abgas von brennkraftmaschinen abgetrennten festkoerperpartikeln, insbesondere russteilchen |
US4881954A (en) * | 1987-07-31 | 1989-11-21 | Union Carbide Corporation | Permeable membranes for enhanced gas separation |
-
1982
- 1982-06-04 JP JP9487282A patent/JPS6047731B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58111A (ja) | 1983-01-05 |
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