JPH06245422A - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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JPH06245422A
JPH06245422A JP2515793A JP2515793A JPH06245422A JP H06245422 A JPH06245422 A JP H06245422A JP 2515793 A JP2515793 A JP 2515793A JP 2515793 A JP2515793 A JP 2515793A JP H06245422 A JPH06245422 A JP H06245422A
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JP
Japan
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slot
insulating
stator core
end surface
stator
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JP2515793A
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Osamu Ueda
修 上田
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Toshiba Corp
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Publication of JPH06245422A publication Critical patent/JPH06245422A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子鉄心のスロット内を絶縁する絶縁カバ
ーの挿入作業性の向上を図る。 【構成】 固定子鉄心11は、打抜板を積層してなる鉄
心本体12と環状のヨーク鉄心13とから構成されたも
のであり、鉄心本体12の下端面は、下側にばりが突出
した状態になっている。また、スロット12aの外周側
のコーナーには、切欠溝12cが形成されており、第1
のスロット内絶縁部14aおよび第2のスロット内絶縁
部15aは、切欠溝12cにより、スロット12aの外
周側のコーナー部分を逃げてスロット12a内に挿入さ
れる。しかも、第1のスロット内絶縁部14aおよび第
2のスロット内絶縁部15aの突出端部は、夫々切欠部
14cおよび15dにより、スロット12aより幅狭に
されており、スロット12a内に容易に挿入されるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1および第2の絶縁
カバーを固定子鉄心の軸方向両端面からスロット内に挿
入する構成の電動機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】この種電動機の固定子の従来構成を図7
ないし図9に基づいて説明する。まず、図7において、
固定子鉄心1は、複数のスロット2aおよびティース2
bを交互に有する鉄心本体2と鉄心本体2の外周部に圧
入された環状のヨーク鉄心3とから構成されたものであ
り、鉄心本体2は、板材(図示せず)から打抜かれた打
抜板(図示せず)を、その打抜き時に生じたばりの突出
側を下側に揃えて積層することにより形成されている。
従って、鉄心本体2の下端面は、図9に示すように、下
側にばり2cが突出した状態になっている。
【0003】鉄心本体2には、図8にも示すように、樹
脂からなる第1の絶縁カバー4およびこれと対称形状を
なす第2の絶縁カバー5が装着されている。第1の絶縁
カバー4は、複数の第1のスロット内絶縁部4aと、各
第1のスロット内絶縁部4aの端面相互間を連結する第
1の連結板部4bとを備えており、各スロット2a内
に、鉄心本体2の軸方向下端面から第1のスロット内絶
縁部4aを挿入すると、各スロット2a内の下側半分が
第1のスロット内絶縁部4aにより覆われ、ティース2
bの下端面が第1の連結板部4bにより覆われる。ま
た、第1のスロット内絶縁部4aの挿入開始側端部(以
下、突出端部という)の外周面には、切欠部4cが設け
られており、スロット2a内に第1のスロット内絶縁部
4aを挿入する際、第1のスロット内絶縁部4aの外周
面がばり2cに引っ掛からないようになっている。
【0004】第2の絶縁カバー5は、鉄心本体2の軸方
向上端面から挿入されるものであり、各スロット2a内
の上側半分を覆う第2のスロット内絶縁部5aと、各テ
ィース2bの上端面を覆う第2の連結板部5bとを備え
ている。そして、第2のスロット内絶縁部5aの挿入開
始側端部(以下、突出端部という)は、第1のスロット
内絶縁部4aの切欠部4cに嵌合されており、第1のス
ロット内絶縁部4aの突出端部とラップしている。しか
も、第1のスロット内絶縁部4aの突出端部は、第2の
スロット内絶縁部5aに形成された段部5cに嵌合され
ており、その内周面が第2のスロット内絶縁部5aの内
周面と略面一状態にされている。
【0005】ティース2b,2b間には、図7に示すよ
うに、内周側に位置して複数の主コイル6が巻装され、
外周側に位置して複数の補助コイル7が巻装されてお
り、第1の絶縁カバー4および第2の絶縁カバー5の抜
止めは、主コイル6および補助コイル7により完全なも
のにされている。また、各スロット2a内の先端部(外
周部)には、ウェッジ8が挿着されており、各主コイル
6とヨーク鉄心3との間および各補助コイル7とヨーク
鉄心3との間は、ウェッジ8により絶縁されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成に
おいては、第1および第2の各スロット内絶縁部4aお
よび5aは、外周側において開放されているから、外周
側が拡開変形してスロット2aの先端側(鉄心本体2の
外周側)より若干幅広になり勝ちで、第1のスロット内
絶縁部4aおよび第2のスロット内絶縁部5aをスロッ
ト2a内に挿入する際、スロット2aの先端側のコーナ
ー部分に引っ掛かり易くなる。
【0007】この場合、ばり2cの突出側端面から挿入
される第1のスロット内絶縁部4aについては、ばり2
cを逃げるための切欠部4cにより、突出端部がスロッ
ト2aより幅狭になっているので、スロット2aの先端
側のコーナー部分との引っ掛かりをある程度防止するこ
とができる。しかしながら、第2のスロット内絶縁部5
aは、この種逃げを有していないため、スロット2aの
先端側のコーナー部分に引っ掛かり易く、挿入作業を行
い難かった。特に、スロット2aが16個あり、16個
の第2のスロット内絶縁部5aを全て同時にスロット2
a内に挿入せねばならないことを考慮すると、その挿入
作業は一層困難である。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、第1および第2のスロット内絶縁部
を、スロットの先端側のコーナー部分に引っ掛けること
なくスロット内に挿入することができる電動機の固定子
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電動機の
固定子は、打抜板をその打抜き時に生じたばりの突出側
を一方側に揃えて積層してなり、ティースおよびスロッ
トが交互に形成された固定子鉄心と、この固定子鉄心の
軸方向両端面のうち、前記ばりの突出側端面から前記ス
ロット内に挿入される第1のスロット内絶縁部を有する
第1の絶縁カバーと、前記固定子鉄心の軸方向両端面の
うち、前記ばりの突出側とは反対側の端面から前記スロ
ット内に挿入される第2のスロット内絶縁部を有する第
2の絶縁カバーとを備え、前記スロットの先端部側のコ
ーナーには、少なくとも、固定子鉄心の軸方向両端面側
に位置して切欠溝が設けられていることを特徴とするも
のである。請求項2記載のものは、第1のスロット内絶
縁部の挿入開始側端部の外周面に、これをスロットの内
面に対して離間状態にする切欠部を設けたものである。
【0010】請求項3記載のものは、打抜板をその打抜
き時に生じたばりの突出側を一方側に揃えて積層してな
り、ティースおよびスロットが交互に形成された固定子
鉄心と、この固定子鉄心の軸方向両端面のうち、前記ば
りの突出側端面から前記スロット内に挿入される第1の
スロット内絶縁部を有する第1の絶縁カバーと、前記固
定子鉄心の軸方向両端面のうち、前記ばりの突出側とは
反対側の端面から前記スロット内に挿入される第2のス
ロット内絶縁部を有する第2の絶縁カバーとを備え、前
記スロットの先端部側のコーナーには、固定子鉄心の軸
方向両端面のうち、ばりの突出側とは反対の端面側のみ
に位置して切欠溝が設けられていると共に、前記第1の
スロット内絶縁部の挿入開始側端部の外周面には、これ
をスロットの内面に対して離間状態にする切欠部が設け
られているところを特徴とするものである。請求項4記
載のものは、第2のスロット内絶縁部の挿入開始側端部
の外周面に、これをティース外面に対して離間状態にす
る切欠部を設けたものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の手段によれば、スロットの先端
側のコーナーには、少なくとも、固定子鉄心の軸方向両
端面側に位置して切欠溝が設けられているので、この切
欠溝により、第1および第2のスロット内絶縁部を、ス
ロットの先端側のコーナー部分に引っ掛けることなくス
ロット内に挿入できる。しかも、請求項2記載の手段に
よれば、第1のスロット内絶縁部の挿入開始側端部の外
周面には、切欠部が設けられているので、第1のスロッ
ト内絶縁部の挿入開始側端部はスロットより幅狭にな
り、ばりに引っ掛けることなくスロット内に挿入される
ようになる。
【0012】請求項3記載の手段によれば、ばりの突出
側端面から挿入される第1のスロット内絶縁部について
は、その切欠部により、ばりおよびスロットの先端側の
コーナー部分との引っ掛かりを避けることができるの
で、挿入作業性が良い。また、ばりの突出側とは反対側
の端面から挿入される第2のスロット内絶縁部について
は、切欠溝により、スロットの先端側のコーナー部分を
逃げることができるので、挿入作業が向上する。しか
も、切欠溝は固定子鉄心の一端面側のみに設けられてい
るので、固定子鉄心の面積、即ち磁路面積の狭窄が最小
限に止められる。請求項4記載の手段によれば、切欠部
により、第2のスロット内絶縁部の挿入開始側端部がス
ロットより幅狭になるので、第2のスロット内絶縁部の
挿入開始側端部をスロット内に挿入し易くなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を単相誘導電動機の固定子に適
用した第1実施例について図1ないし図4を参照して説
明する。まず、図2において、固定子鉄心11は、鉄心
本体12と鉄心本体12の外周部に圧入された環状のヨ
ーク鉄心13とから構成されたものであり、鉄心本体1
2は、板材(図示せず)から打抜かれた打抜板(図示せ
ず)を、その打抜き時に生じたばりの突出側を下側に揃
えて積層することにより形成されている。従って、鉄心
本体12の下端面は、下側にばりが突出した状態になっ
ている。
【0014】鉄心本体12には、複数のスロット12a
とティース12bとが交互に形成されている。そして、
各スロット12aの先端部側のコーナーには、図3に示
すように、切欠溝12cが設けられており、各切欠溝1
2cは、図1に示すように、鉄心本体12の上端面と下
端面との間の全体に連続して設けられている。また、鉄
心本体12には、樹脂からなる第1の絶縁カバー14が
装着されている。第1の絶縁カバー14は、ばりの突出
側端面である鉄心本体12の軸方向下端面から鉄心本体
12に装着されるものであり、複数の第1のスロット内
絶縁部14aと第1の連結板部14bとを備えている。
【0015】第1のスロット内絶縁部14aは、図2に
示すように、断面略U字状をなしており、図1に示すよ
うに、各スロット12a内に挿入されてスロット12a
内の下側半分を覆っている。また、第1の連結板部14
bは、図2に示すように、第1のスロット内絶縁部14
aの端面相互間を連結するものであり、ティース12b
の下端面を覆っている。そして、第1のスロット内絶縁
部14aの挿入開始側端部(以下、突出端部という)の
外周面には、図1に示すように、全周に渡って切欠部1
4cが形成されており、第1のスロット内絶縁部14a
の突出端部の外周面は、スロット12aの内面に対して
離間状態にされている。
【0016】鉄心本体12には、樹脂製の第2の絶縁カ
バー15が装着されている。第2の絶縁カバー15は、
ばりの突出側とは反対側、いわゆるだれ側の上端面から
鉄心本体12に装着されるものであり、各スロット12
a内に挿入されてスロット12a内の上側半分を覆う複
数の第2のスロット内絶縁部15aと、ティース12b
の上端面を覆う第2の連結板部15bとを備えている。
そして、第2のスロット内絶縁部15aのスロット12
aへの挿入開始側端部(以下、突出端部という)は、全
周に渡って第1のスロット内絶縁部14aの切欠部14
cに嵌合されており、第1のスロット内絶縁部14aの
突出端部と第2のスロット内絶縁部15aの突出端部と
が、各スロット12a内でラップするようになってい
る。
【0017】しかも、第2のスロット内絶縁部15aの
突出端部の内周面には、第1のスロット内絶縁部14a
の突出端部が嵌合される段部15cが形成されており、
第1のスロット内絶縁部14aと第2のスロット内絶縁
部15aとのラップ部分の厚さ寸法が他の部分の厚さ寸
法と等しくなるように構成されている。また、第2のス
ロット内絶縁部15aの突出端部の外周面には、全周に
渡って切欠部15dが形成されており、これによって、
第2のスロット内絶縁部15aの突出端部の外周面は、
スロット12aの内面に対して離間状態にされている。
【0018】鉄心本体12のティース12b,12b間
には、図2に示すように、内周側に位置して主コイル1
6が巻装され、外周側に位置して補助コイル17が巻装
されており、第1の絶縁カバー14および第2の絶縁カ
バー15の抜止めは、主コイル16および補助コイル1
7により完全なものにされている。また、各スロット1
2a内の先端部には、ウェッジ18が挿着されており、
各主コイル16とヨーク鉄心13との間および各補助コ
イル17とヨーク鉄心13との間は、ウェッジ18によ
り絶縁されている。
【0019】次に、上記構成の固定子の組立て手順につ
いて説明する。まず、図4に示すように、鉄心本体12
にヨーク鉄心13が装着されていない状態で、軸方向下
端面、即ちばりの突出側端面から各スロット12a内に
第1のスロット内絶縁部14aを挿入し、軸方向上端面
から第2のスロット内絶縁部15aを挿入することによ
り、第1の絶縁カバー14および第2の絶縁カバー15
を装着する。次に、ティース12b,12b間に主コイ
ル16および補助コイル17を巻装した後、鉄心本体1
2の外周部にヨーク鉄心13を圧入し、最後に、各スロ
ット12a内にウェッジ18を挿入する。
【0020】上記実施例によれば、スロット12aの先
端部側のコーナー部分には、鉄心本体12の上端面と下
端面との間の全体に連続して切欠溝12cが設けられて
いるので、ばりの突出側とは反対側の上端面から挿入さ
れる第2の絶縁カバー15については、鉄心本体12の
切欠溝12cにより、第2のスロット内絶縁部15aが
スロット12aの外周側のコーナー部分に対して非接触
状態になる。その結果、第2のスロット内絶縁部15a
をスロット12aの先端側のコーナー部分に引っ掛ける
ことがなくなるので、挿入作業性が向上する。
【0021】しかも、第2のスロット内絶縁部15aの
突出端部の外周面には、切欠部15dが設けられている
ので、第2のスロット内絶縁部15aの突出端部がスロ
ット12aより幅狭になる。このため、第2のスロット
内絶縁部15aの突出端部をスロット12a内に挿入し
易くなり、第2の絶縁カバー15の挿入作業性が一層向
上する。
【0022】また、ばりの突出側端面である下端面側か
ら挿入される第1の絶縁カバー14については、鉄心本
体12の切欠溝12cにより、第1のスロット内絶縁部
14aがスロット12aの先端側のコーナー部分を逃げ
ることができる。しかも、切欠部14cにより、第1の
スロット内絶縁部14aの突出端部がスロット12aよ
り幅狭になるので、第1のスロット内絶縁部14aの突
出端部を、ばりを逃げてスロット12a内に挿入するこ
とができ、総じて、第1の絶縁カバー14の挿入作業性
が向上する。
【0023】しかも、この場合、鉄心本体12の上端面
と下端面との間の全体に連続して切欠溝12cを設けた
ので、鉄心本体12形成用の板材としては一種類で良
く、複数種の異なる形状の打抜板を板材から打抜く必要
がない。このため、例えば、打抜板を打抜くための順送
プレス型の構成が簡単になり、固定子鉄心11のコスト
ダウンに寄与し得る。
【0024】図5は、本発明の第2実施例を示すもので
あり、本実施例と前記第1実施例との相違点は、第2の
スロット内絶縁部15aの突出端部に切欠部が形成され
ていない点にある。即ち、第2の絶縁カバー15は、だ
れ側である鉄心本体12の上端面から挿入されるため、
第2のスロット内絶縁部15aの突出端部がばりに引っ
掛かることがなく、従って、第2のスロット内絶縁部1
5aの先端部に切欠部を形成しなくとも、その挿入作業
に支障を来すことはない。
【0025】また、上記第1および第2の各実施例にお
いては、各スロット12aの外周側のコーナーに、鉄心
本体12の上端面と下端面との間の全体に連続して切欠
溝12cを設けたが、鉄心本体12の上端面側および下
端面側のみに切欠溝を設けるようにしても良い。
【0026】図6は、本発明の第3実施例を示すもので
あり、本実施例と前記第2実施例との相違点は、ばりが
突出する鉄心本体12の下端面とは反対側の上端面側の
みに、切欠溝12dを設けた点にある。この場合、ばり
の突出側端面から挿入される第1の絶縁カバー14につ
いては、その切欠部14cにより、第1のスロット内絶
縁部14aがばりおよびスロット12aの先端側のコー
ナー部に引っ掛かることを防止できるので、挿入作業性
が良好になる。また、ばりの突出側とは反対側の端面か
ら挿入される第2の絶縁カバー15については、切欠溝
12dにより、第2のスロット内絶縁部15aがスロッ
ト12aの先端側のコーナー部分に引っ掛かることを防
止できるので、挿入作業性が向上する。
【0027】しかも、切欠溝12dは鉄心本体12の上
端面側のみに設けられているので、前記第1および第2
実施例と比べ、鉄心本体12の面積、即ち磁路面積が大
になる。その結果、磁路の狭窄が最小限に止められるの
で、例えば、磁束密度の高い電動機においては、電動機
の特性に変化を来すことなく、第2の絶縁カバー15の
挿入作業性を向上させることができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電動機の固定子によれば次のような優れた効果を奏す
る。請求項1記載のものによれば、固定子鉄心の切欠溝
により、第1および第2のスロット内絶縁部がスロット
の先端側のコーナー部分に引っ掛かることを防止できる
ので、第1および第2の絶縁カバーの挿入作業性が向上
する。請求項2記載のものによれば、第1のスロット内
絶縁部の挿入開始側端部がスロットより幅狭になってば
りを逃げることができるので、第1の絶縁カバーの挿入
作業性がさらに向上する。
【0029】請求項3記載のものによれば、ばりの突出
側端面から挿入される第1のスロット内絶縁部が、その
切欠部により、ばりおよびスロットの外周側のコーナー
部分に引っ掛かることを防止できるので、挿入作業性が
向上する。また、ばりの突出側とは反対側の端面から挿
入される第2のスロット内絶縁部については、固定子鉄
心の切欠溝により、スロットの先端側のコーナー部分を
逃げることができるので、挿入作業が向上する。しか
も、切欠溝は固定子鉄心の一端面にのみ設けられている
ので、固定子鉄心の面積、即ち磁路面積の狭窄を最小限
に止めることができる。請求項4記載のものによれば、
第2のスロット内絶縁部の挿入開始側端部が、スロット
より幅狭になるので、第2のスロット内絶縁部をスロッ
ト内に挿入し易くなり、第2の絶縁カバーの挿入作業性
が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を図2のイ−イ線に沿って示
す断面図
【図2】第1の絶縁カバーを一部断面して示す下面図
【図3】スロット部分を拡大して示す図2相当図
【図4】第1および第2の絶縁カバーを挿入するときの
状態を示す断面図
【図5】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図7】従来例を示す図2相当図
【図8】図7のロ−ロ線に沿う断面図
【図9】ばりが突出している状態を示す縦断面図
【符号の説明】
11は固定子鉄心、12aはスロット、12bはティー
ス、12c,12dは切欠溝、14は第1の絶縁カバ
ー、14aは第1のスロット内絶縁部、14cは切欠
部、15は第2の絶縁カバー、15aは第2のスロット
内絶縁部、15dは切欠部を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打抜板をその打抜き時に生じたばりの突
    出側を一方側に揃えて積層してなり、ティースおよびス
    ロットが交互に形成された固定子鉄心と、 この固定子鉄心の軸方向両端面のうち、前記ばりの突出
    側端面から前記スロット内に挿入される第1のスロット
    内絶縁部を有する第1の絶縁カバーと、 前記固定子鉄心の軸方向両端面のうち、前記ばりの突出
    側とは反対側の端面から前記スロット内に挿入される第
    2のスロット内絶縁部を有する第2の絶縁カバーとを備
    え、 前記スロットの先端部側のコーナーには、少なくとも、
    固定子鉄心の軸方向両端面側に位置して切欠溝が設けら
    れていることを特徴とする電動機の固定子。
  2. 【請求項2】 第1のスロット内絶縁部の挿入開始側端
    部の外周面には、これをスロットの内面に対して離間状
    態にする切欠部が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の電動機の固定子。
  3. 【請求項3】 打抜板をその打抜き時に生じたばりの突
    出側を一方側に揃えて積層してなり、ティースおよびス
    ロットが交互に形成された固定子鉄心と、 この固定子鉄心の軸方向両端面のうち、前記ばりの突出
    側端面から前記スロット内に挿入される第1のスロット
    内絶縁部を有する第1の絶縁カバーと、 前記固定子鉄心の軸方向両端面のうち、前記ばりの突出
    側とは反対側の端面から前記スロット内に挿入される第
    2のスロット内絶縁部を有する第2の絶縁カバーとを備
    え、 前記スロットの先端部側のコーナーには、固定子鉄心の
    軸方向両端面のうち、ばりの突出側とは反対の端面側の
    みに位置して切欠溝が設けられていると共に、前記第1
    のスロット内絶縁部の挿入開始側端部の外周面には、こ
    れをスロットの内面に対して離間状態にする切欠部が設
    けられていることを特徴とする電動機の固定子。
  4. 【請求項4】 第2のスロット内絶縁部の挿入開始側端
    部の外周面には、これをティースの内面に対して離間状
    態にする切欠部が設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の電動機の固定子。
JP2515793A 1993-02-15 1993-02-15 電動機の固定子 Pending JPH06245422A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6125684B1 (ja) * 2016-03-10 2017-05-10 株式会社ケーヒン 燃料供給装置
WO2023135836A1 (ja) * 2022-01-11 2023-07-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 固定子及びそれを有する電動機
JP2023154118A (ja) * 2022-04-06 2023-10-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 固定子、電動機

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