JPS6045867B2 - ゴム用老化防止剤の製造法 - Google Patents
ゴム用老化防止剤の製造法Info
- Publication number
- JPS6045867B2 JPS6045867B2 JP54152298A JP15229879A JPS6045867B2 JP S6045867 B2 JPS6045867 B2 JP S6045867B2 JP 54152298 A JP54152298 A JP 54152298A JP 15229879 A JP15229879 A JP 15229879A JP S6045867 B2 JPS6045867 B2 JP S6045867B2
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- JP
- Japan
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- aging agent
- methylstyrene
- diphenylamine
- moles
- aging
- Prior art date
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- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は次式であられされるクミルジフエニルアミンを
主成分とする粘稠液状のコム用老化防止剤の製造法に関
するものである。
主成分とする粘稠液状のコム用老化防止剤の製造法に関
するものである。
σ(
CH0〜・9
(1)
本発明の方法によればBF。
を触媒としてジフェニルアミンとα−メチルスチレンと
を縮合させることにより目的物を得ることが出来る。硫
酸を触媒としてジフェニルアミンに、α−メチルスチレ
ン2モルを付加させた4、4’ジグミルジフェニルアミ
ンは特公昭42−23576号公報に於て公知となつて
いるが、このものは融点9TCの結晶性粉末である。所
が本発明者等の研究によれば、ジフェニルアミンにα−
メチルスチレンを1〜1.9モル付加させた液状粘稠物
質が、ゴムに対して極めてすぐれた耐熱性、耐オゾン性
、耐屈曲性の老化防止効果を有することを発見し本発明
に到達したのである。本発明の老化防止剤はその外観よ
りして老防BAによく似た性状を示していて、老化防止
効果の点でも老防BAにまさるとも劣らない性質を持つ
ている。
を縮合させることにより目的物を得ることが出来る。硫
酸を触媒としてジフェニルアミンに、α−メチルスチレ
ン2モルを付加させた4、4’ジグミルジフェニルアミ
ンは特公昭42−23576号公報に於て公知となつて
いるが、このものは融点9TCの結晶性粉末である。所
が本発明者等の研究によれば、ジフェニルアミンにα−
メチルスチレンを1〜1.9モル付加させた液状粘稠物
質が、ゴムに対して極めてすぐれた耐熱性、耐オゾン性
、耐屈曲性の老化防止効果を有することを発見し本発明
に到達したのである。本発明の老化防止剤はその外観よ
りして老防BAによく似た性状を示していて、老化防止
効果の点でも老防BAにまさるとも劣らない性質を持つ
ている。
然も本発明の老化防止剤は老防BAを製造するときに必
要な高圧オートクレーブは不要であつて、200〜25
0℃で攪拌することの出来る逆流コンデンサー付の鉄製
攪拌釜があればよい。即ち老化防止剤の製造に要する設
備費が低廉てすますことが出来るという利点がある。又
外観が粘稠液状であるから、秤量の際粉塵飛散の心配が
なく、取扱いが容易且つ安全であることも本発明の老化
防止剤の有利な性状の一つである。次に本発明の老化防
止剤の製造法を詳述すると、ジフェニルアミンを溶融し
てこれに0.1〜0.5Wt%、好ましくは0.1〜0
.2Wt%のBF。
要な高圧オートクレーブは不要であつて、200〜25
0℃で攪拌することの出来る逆流コンデンサー付の鉄製
攪拌釜があればよい。即ち老化防止剤の製造に要する設
備費が低廉てすますことが出来るという利点がある。又
外観が粘稠液状であるから、秤量の際粉塵飛散の心配が
なく、取扱いが容易且つ安全であることも本発明の老化
防止剤の有利な性状の一つである。次に本発明の老化防
止剤の製造法を詳述すると、ジフェニルアミンを溶融し
てこれに0.1〜0.5Wt%、好ましくは0.1〜0
.2Wt%のBF。
エーデルコンプレツクスを添加し、200〜205℃に
加熱攪拌してα−メチルスチレンをジフェニルアミンに
対して1〜2モル好ましくは1〜1.5モル倍量数時間
かけて滴下して反応させる。全量滴下し終えてから更に
加熱して200〜230℃で2〜3時間還流攪拌し、還
流が少なくなつた時点を以て終点とする。次に100〜
120℃に冷し、消石灰約0.5wt%添加して此の温
度で3紛攪拌して濾過し、BF3を石灰塩として除去す
る。その戸液を5〜10TnmHgで1〜3時間150
〜160℃に加熱して未反応α−メチルスチレンを完全
に追出した後製品とする。このものは暗視ないし黒褐色
の粘稠液体で、粘度は約800〜2500cp/25℃
である。またこのものの組成はクミルジフエニルアミン
が主成分であるが、未反応ジフェニルアミン3〜15W
t%及び高次縮合物若干を含んでおり、そのため常温で
液状を保つのである。本発明の老化防止剤の主成分はジ
フェニルアミン1モルとα−メチルスチレン1〜1.9
モルとの縮合物であつて、α−メチルスチレン付加モル
数が多くなるに従い、粘度の上昇することは当然で、た
とえばその一例を示せば次の通りである。
加熱攪拌してα−メチルスチレンをジフェニルアミンに
対して1〜2モル好ましくは1〜1.5モル倍量数時間
かけて滴下して反応させる。全量滴下し終えてから更に
加熱して200〜230℃で2〜3時間還流攪拌し、還
流が少なくなつた時点を以て終点とする。次に100〜
120℃に冷し、消石灰約0.5wt%添加して此の温
度で3紛攪拌して濾過し、BF3を石灰塩として除去す
る。その戸液を5〜10TnmHgで1〜3時間150
〜160℃に加熱して未反応α−メチルスチレンを完全
に追出した後製品とする。このものは暗視ないし黒褐色
の粘稠液体で、粘度は約800〜2500cp/25℃
である。またこのものの組成はクミルジフエニルアミン
が主成分であるが、未反応ジフェニルアミン3〜15W
t%及び高次縮合物若干を含んでおり、そのため常温で
液状を保つのである。本発明の老化防止剤の主成分はジ
フェニルアミン1モルとα−メチルスチレン1〜1.9
モルとの縮合物であつて、α−メチルスチレン付加モル
数が多くなるに従い、粘度の上昇することは当然で、た
とえばその一例を示せば次の通りである。
α−メチルスチレン付加モル 製品粘度(対DP
A) (Cp/25℃)1〜1.
08700〜9501.3534001。
A) (Cp/25℃)1〜1.
08700〜9501.3534001。
4775001.82 220
00このようにして得られた本発明の老化防止剤は天然
コム、SBRの老化防止剤として使用することが出来る
。
00このようにして得られた本発明の老化防止剤は天然
コム、SBRの老化防止剤として使用することが出来る
。
次に示す実施例には縮合触媒としてBF3エーテルコン
プレックスを用いているが、勿論BF3そのままでもよ
い。
プレックスを用いているが、勿論BF3そのままでもよ
い。
又下記の実施例は本発明の技術的範囲を限定するもので
はないことを付言する。実施例15eの四ツロフラスコ
に攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下漏斗を付し、ジフ
ェニルアミン2028g(12モル)を仕込んで60℃
に溶触し、これにBF3エーテルコンプレックス2.4
gを加え、200〜202℃でα−メチルスチレン21
24g(18モル)を約4時間かけて滴下する。
はないことを付言する。実施例15eの四ツロフラスコ
に攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下漏斗を付し、ジフ
ェニルアミン2028g(12モル)を仕込んで60℃
に溶触し、これにBF3エーテルコンプレックス2.4
gを加え、200〜202℃でα−メチルスチレン21
24g(18モル)を約4時間かけて滴下する。
ついで徐々に温度を上昇させ、230℃で還流が少量と
なるまで約2.5時間攪拌した後100℃に冷し、消石
灰5gを加え30分攪拌して40〜50℃で?過しBF
3を除く。この沖液を再び加熱して150〜160℃に
保ち、減圧5Tr0nHgで未反応α−メチルスチレン
を留去する。このようにして得られた製品は収量352
0gであつて、暗褐色粘稠液体である。粘度92■p/
25℃。この製品はジフェニルアミン1モルにα−メチ
ルスチレンが1.05モル付加したものであつて、この
付加モル数の算出は下記の計算式によつた。このものを
MS−1と仮称し、天然ゴムに添加して老防試験を行つ
た結果を示す。
なるまで約2.5時間攪拌した後100℃に冷し、消石
灰5gを加え30分攪拌して40〜50℃で?過しBF
3を除く。この沖液を再び加熱して150〜160℃に
保ち、減圧5Tr0nHgで未反応α−メチルスチレン
を留去する。このようにして得られた製品は収量352
0gであつて、暗褐色粘稠液体である。粘度92■p/
25℃。この製品はジフェニルアミン1モルにα−メチ
ルスチレンが1.05モル付加したものであつて、この
付加モル数の算出は下記の計算式によつた。このものを
MS−1と仮称し、天然ゴムに添加して老防試験を行つ
た結果を示す。
尚、上記の反応に於て、BF3エーテルコンプレックス
の代わりに、その量に相当するBF3ガス(2.4×0
.473″.1.14g)を仕込んで同様な反応を行な
わせたところ、BF3エーテルコンプレックスを用いた
場合と全く同一粘度の製品が得られた。
の代わりに、その量に相当するBF3ガス(2.4×0
.473″.1.14g)を仕込んで同様な反応を行な
わせたところ、BF3エーテルコンプレックスを用いた
場合と全く同一粘度の製品が得られた。
(1)配合上記1〜5の成分を混練し、これを等分して
それぞれに6,7を加えて切返し左右3回行い、これに
老防サンプルを添加、切返し3回、薄通し5回行い、約
2瓢のシート出しを行つた。
それぞれに6,7を加えて切返し左右3回行い、これに
老防サンプルを添加、切返し3回、薄通し5回行い、約
2瓢のシート出しを行つた。
線上りシートは一夜放置後145℃蒸気加熱して加硫を
行つた。(2)加硫特性 キユラストメーターにより145℃で加硫し、最高粘度
に達するまでの時間のデータをとり、TlO%,T9O
%を測定した結果を下に示す。
行つた。(2)加硫特性 キユラストメーターにより145℃で加硫し、最高粘度
に達するまでの時間のデータをとり、TlO%,T9O
%を測定した結果を下に示す。
(3)70℃×7211rギヤ式老化前後の物性変化率
(4)屈曲亀裂デマツシヤ試験機により長さ27rrm
の針孔が10mに成長するまでの屈曲回数を測定した。
(4)屈曲亀裂デマツシヤ試験機により長さ27rrm
の針孔が10mに成長するまでの屈曲回数を測定した。
以上のテストの結果、MS−1の加硫特性及び老化防止
効果は、老防D1老防BAと大差ないことがわかる。
効果は、老防D1老防BAと大差ないことがわかる。
実施例2
ジフェニルアミン1183gにBF3エーテルコンプレ
ックス5gを加え、200〜204℃に加熱攪拌しつつ
α−メチルスチレン1240gを311rかけて徐々に
滴下する。
ックス5gを加え、200〜204℃に加熱攪拌しつつ
α−メチルスチレン1240gを311rかけて徐々に
滴下する。
ついで200〜207Cで1時間攪拌した後、実施例1
と同様な後処理を行い製品MS−22360gを得た。
この製品のジフェニルアミンに対するα−メチルスチレ
ンの付加モル数を、実施例1と同様に算出すると、その
値は1.425であつた。
と同様な後処理を行い製品MS−22360gを得た。
この製品のジフェニルアミンに対するα−メチルスチレ
ンの付加モル数を、実施例1と同様に算出すると、その
値は1.425であつた。
Claims (1)
- 1 BF_3を触媒としてジフェニルアミン1モルに対
してα−メチルスチレン1〜2モルを仕込んで200〜
230℃に加熱還流させることを特徴とする常温液状の
ゴム用老化防止剤の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54152298A JPS6045867B2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | ゴム用老化防止剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54152298A JPS6045867B2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | ゴム用老化防止剤の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5674176A JPS5674176A (en) | 1981-06-19 |
JPS6045867B2 true JPS6045867B2 (ja) | 1985-10-12 |
Family
ID=15537460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54152298A Expired JPS6045867B2 (ja) | 1979-11-22 | 1979-11-22 | ゴム用老化防止剤の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045867B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100425665B1 (ko) * | 2001-11-23 | 2004-04-06 | 한국타이어 주식회사 | 공기입 타이어의 스틸코드용 고무 조성물 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3505225A (en) * | 1966-04-07 | 1970-04-07 | Uniroyal Inc | Derivatives of diphenylamine and the phenylnaphthylamines as antioxidants and as synergists with dialkyl 3,3'-thiodipropionates |
JPS5122742A (ja) * | 1974-08-20 | 1976-02-23 | Kawaguchi Chemical Ind | Gomuyorokaboshizai |
-
1979
- 1979-11-22 JP JP54152298A patent/JPS6045867B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3505225A (en) * | 1966-04-07 | 1970-04-07 | Uniroyal Inc | Derivatives of diphenylamine and the phenylnaphthylamines as antioxidants and as synergists with dialkyl 3,3'-thiodipropionates |
JPS5122742A (ja) * | 1974-08-20 | 1976-02-23 | Kawaguchi Chemical Ind | Gomuyorokaboshizai |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5674176A (en) | 1981-06-19 |
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