JPS6042119Y2 - 防蝕カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、防蝕カバーに関するものである。

鋼矢板に防蝕カバーを取付けるには、まず各鋼管に受台
を取付けて、この上に順次カバーパネルを載置していく
のが普通である。

カバーパネルは円弧状で各々が横に連結されるが、取付
は工程の便から、２，３個分一体に製作される場合もあ
る。

パネル取付けの際に意外と厄介なのは、パネルが受台の
所定位置に納まらないことである。

受台とパネルの曲率はほぼ同一に形成されるが、実際に
はパネルが自重等により変形したり、円周方向にずれた
りしてすんなりとは納まらない。

そしてパネル寸法が大きければそれだけ弊害も大きい。

そこで本考案ではパネル自体に僅かの改良を加えてこの
問題を解決した。

以下添付図面に従って本考案の実施例を詳述する。

第１図は鋼矢板の概略平面図で、右側の鋼管１には受台
４のみが取付けられ、カバーパネル３はまだ載置されて
いない状態を示している。

２は周知の如く鋼管継手である。

受台４は円弧状で各鋼管毎に設置される。

５はカバー取付は金具で、図以外にも種々のものがある
。

カバーパネル３は受台４に沿う円弧形状で、両側縁に連
結用のフランジ６を有している。

連結手段としては、ボルト締結、コ字状の挟着部材、係
合方式等が採用される。

本考案のカバーパネル３は、第２図から判るようにフラ
ンジ６を下方に延長させている。

従ってパネル３を受台４上に載置すれば、この下方延長
部分６ａが受台４を挾み込む形になり、円周方向にずれ
を生じることはない。

つまりこの延長部分６ａは、受台４上に載置する際には
ガイドの役目を果たし、載置後はストッパの役割を果た
すのである。

従って延長部分６ａには稍テーパを設けるのが望ましい
。

尚、受台４には立上がり部４ａが形成されているから、
パネル３の半径方向のずれは生じない。

又、工事に当たってパネル３の内面には、スペーサ（図
示せず）や取付は金具５が介在するから中心方向への移
動も生じない。

第３図Ａは、第１図Ａ−Ａ線に沿う断面図である。

カバーパネル３はシール７を介して受台４上に載置され
、その後モルタル等の充填剤８がカバー内に注入される
。

第３図Ｂは、第１図Ｂ−Ｂ線に沿う断面図で、パネルの
フランジ６と継手２間のシール状態を示している。

フランジの延長部６ａの内側にはシール用の受台９が設
けられ、この上にモルタル袋１０が載置されてシール作
用を行なう。

以上の如く本考案の防蝕カバーによれば、受台上へのパ
ネルの取付けを簡単に行なうことができる。

尚、２，３個分連続成形されたカバーパネルの場合には
、少なくとも両端のフランジ部分を下方に延長させるこ
とが必要である。

【図面の簡単な説明】

第１図は鋼矢板の概略平面図、第２図はガバーパネルの
斜視図、第３図Ａ、 Ｂは各々第１図Ａ−Ａ線、Ｂ−Ｂ
線に沿う断面図である。 １・・・・・・鋼管、２・・・・・・継手、３・曲・防
蝕カバーのパネル、４・・・・・・受台、６・間・パネ
ルのフランジ、６ａ・・・・・・フランジの延長部分、
９・・曲シール用受台。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 鋼矢板の片側に受台４を取付けてこの受台上にカバーパ
   ネル３を順次載置する防蝕装置において、 前記パネルの両フランジ６．６を下方に延長したことを
   特徴とする防蝕カバー。