JPS6041669B2 - オキサセフアロスポリン合成用中間体 - Google Patents

オキサセフアロスポリン合成用中間体

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JPS6041669B2
JPS6041669B2 JP52095878A JP9587877A JPS6041669B2 JP S6041669 B2 JPS6041669 B2 JP S6041669B2 JP 52095878 A JP52095878 A JP 52095878A JP 9587877 A JP9587877 A JP 9587877A JP S6041669 B2 JPS6041669 B2 JP S6041669B2
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acid
oxoazetidin
diphenylmethyl
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isopropylidene
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昌幸 成定
弘 尾上
照二 辻
康宏 西谷
好男 浜島
美鶴 吉岡
亘 永田
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Shionogi and Co Ltd
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Shionogi and Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D505/00Heterocyclic compounds containing 5-oxa-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. oxacephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/06Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D205/08Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams
    • C07D205/085Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with one oxygen atom directly attached in position 2, e.g. beta-lactams with a nitrogen atom directly attached in position 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/553Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having one nitrogen atom as the only ring hetero atom
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は1−オキサデ゛チアセフアロスポリン合成用
中間体として有用な下式(1)で表わされる化合物、そ
の合成法および利用法に関する。
〔式中Aはアミノ、フタルイミド、ベンゾイルアミノ、
フェニルアセチルアミノまたはベンジルオキシカルボニ
ルアミノ;COBはカルボキシまたはアラルコキシカル
ボニノレ ;Xは0R基 ただ七Rは下式で表わされる基である: ーしH2しHしH2NU一 ±,, ,または (ここにNuはハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ
、低級アルカノイルオキシまたは低級アノルキル、カル
ボキシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニル低級ア
ルキル、アラルコキシカルボニル低級アルキルないしア
リールで置換されていてもよいテトラゾリルチオまたは
チアジアゾリルチオを示す)R1は次式で表わされる基
: ニC(CH3)2,=0,く品,〈言,1 または=
(式中Halはハロゲンまたは低級アルキル スルホ
ニルオキシニ R2は置換基を有し得る低級アルキ
ル またはアリールニをそれぞれ示す)Yは水素
またはメトキシ;をそれぞれ示すただし、 Rがプロパルギルまたは2−オキソプロピルのときには
Aは3α位でYが3β一水素であるか、Aが3β位でY
が3α−メトキシである〕COBはペニシリン、セフア
ロスポリンの化学で常用されるカルボキシまたは保護カ
ルボキシである。
代表的なものはカルボキシ基またはそのエステル、塩、
アミド、ヒドラジド、チオエーテルなどであつて、通常
、脱保護し易いものが好ましい。これらの基は各種文献
に広く記載されており、反応に不都合でない限り、種々
の変化が可能である。Halで表わされるハロゲン中、
塩素、臭素が好適である。
メシルオキシなども均等に用い得る。R2て表わされる
置換基を有し得るアルキルまたはアリール基は、最終目
的化合物に至る前に除去されるので、反応に参与し得る
限り、広範な変化が可能てある。Nuて表わされる求核
基は主としてセフアロスポリンの3位置換基として導入
されたことのある基であつて、代表的なものはヒドロキ
シ、アシルオキシ、アルコキシ、アリールオキシ、メル
カプト、アシルチオ、アルキルチオ、アリールチオ、ア
ミノ、アジド、ヒドラゾ、アシルアミノ、アルキルアミ
ノ、アリールアミノ、ハロゲン、などである。
A,COB,R2,Nuに活性な基があつて、反応ネ8
中に好ましくない変化をする場合には、この分野の常用
技術によつて保護できる。
この説明中、アリールには異項環基も含むものとする。
したがつて、例えばアラルキルには異項環アルキルも含
むものとする。式1の化合物は例えば次に示すような一
連の化学操作によつて合成することができる。
(式中A,COB,I上111,Nu,R,R″,R2
,Yはそれぞれ前記と同意義を示す)各単位操作は以下
のA−R(Oを除く)項に説明、代表例、反応条件の表
示をもつて詳説し、別表に各化合物の物理定数も示した
他の操作の組合わせも可能である。その場合、条件、保
護基などは適当に変更して収率の向上を図ることもでき
る。Aペナム環開裂 ペニシリンはハロゲンの作用でα−(4−ハロー3−ア
シルアミノー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−
イソプロピリデン酢酸類を与える。
この方法はペニシリンまたはそのエステルを不活性溶媒
(クロロホルム、四塩化炭素など)中でハロゲン(塩素
など)と混合し、−30℃ないし0℃で2紛ないし3時
間かきまぜて実施する。例A2.2−ジメチルー6α−
フエニルアセトアミドペナムー3α一カルボン酸ジフェ
ニルメチル2.18vをクロロホルム20m1に懸濁し
、17.5ミリモルの塩素を含む四塩化炭素9.5m1
を加えて−20℃ないし−30′Cで3紛間かきまぜる
黄色溶液を重曹水と食塩水で氷冷下に洗い、芒硝乾燥後
、濃縮すればα−(4β−クロロー3α−フェニルアセ
トアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)一αーイ
ソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル2.4Vを得る。
黄色泡状物。NMR:δCDCl3l.97S3l(,
2.25S3H,3.47S2H,4.89dd(1;
7Hz)1H,5.78d(1Hz)1H,6.55b
rd(7Hz)1H,6.8(1H,7.2rT115
110同様にして6α−フタルイミドペニシラン酸ベン
ジル182mgを塩素1.68ミリモルの四塩化炭素溶
液と室温で4紛間処理すればα−(4β−クロロー3α
−フタルイミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)一
α−イソプロピリデン酢酸ベンジルを得る。
NMR: δCDCl32.2Os3H,2.47S3
H,5.4(ト)沙H5.63d(2Hz)1H,6.
3011(2Hz)1H,7.36S1H,7.46s
5H,7.74−8.15m4H0Bエーテル化4−ハ
ロー3−アシルアミノー2−オキソアゼチジンー1一酢
酸類をプロパルギルアルコールまたは末端炭素のハロゲ
ン化されたプロパルギルアルコールをハロゲン化水素受
容体(塩素酸銀、四ふつ化ほう素酸銀、など)の存在下
に溶媒の存在または不在下に−30゜Cないし30℃で
0.5ないし5時間反応させればα−(4−プロパルギ
ルオキシまたはハロプロパルギルオキシー3−アシルア
ミノー2−オキソアゼチジンー1−イル)酢酸類を与え
る。
例B α−(4β−クロロー3α−フェニルアセトアミドー2
−オキソアゼチジンー1−イル)一αーィソプロピリデ
ン酢酸ジフェニルメチル537m9をプロパルギルアル
コール3m1にとかし、これに四ふつ化ほう素酸銀50
0m1を加えて−23れCで1時間かきまぜる。
反応液にベンゼンと重曹水を加えてかきまぜたのち、■
過する。ベンゼン層を常法通り処理すればα−(4β−
プロパルギルオキシー3α−フェニルアセトアミドー2
−オキソアゼチジンー1−イル)−α−イソプロピリデ
ン酢酸ジフェニルメチルを得る。同様にしてα一(4β
−クロロー3α−フタルイミドー2−オキソアゼチジン
ー1−イル)−α−イソプロピリデン酢酸ベンジル35
m9、塩化亜鉛60m9、プロパルギルコール0.2m
1およびN−メチルモルホリン16p′を室温で2時間
反応させてα一(4β−プロパルギルオキシー3α−フ
タルイミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−
Jイソプロピリデン酢酸ベンジル25m9を得る。
NMR:δCDOl35.38ci(4Hz)1H,5
.56d(4Hz)1H0同様にして対応する4β−ク
ロロ化合物、塩化亜鉛、プロパルギルアルコール、およ
びN−メチルモルホリンよりα−(4β−プロパルギル
オキシー3β−フェニルアセトアミドー3α−メトキシ
ー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−イソプロピ
リデン酢酸ジフェニルメチルを得る。
NMR:δCOCl3l.98S3l(,2.16S3
H,3.44S2H,”3.63brs311,4.0
1d(2Hz)2H,5,33s1H,6.8311)
RslH,6.98slH,7.32lTll5llO
Cリンドラー水素化この方法は三重結合を二重結合にす
るための常法である。
例えば、この水素化は適当な溶媒(アルコール、エステ
ル、または水性溶媒など)中、常圧または加圧下、選択
的還元に適した触媒〔各種担体上のパラジウム、ニッケ
ル触媒であつて、重金属塩(硝酸または酢酸鉛、ビスマ
ス、銅など)、アセトン、ピリジン、キノリン、メルカ
プタンなどで不活化してあつてもよい〕の存在下、水素
気流中、約1モルの水素が消費されるまで処理すること
により実施する。他種の還元(電解還元、ジアジン、ま
たは水素化金属による還元)もこの反応に利用できる。
例C α−〔4β−(2−プロビニル)オキシー3αーフェニ
ルアセトアミドー2−オキソアゼ゛チジンー1−イル)
−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル1.0g
をメタノール10m1にとかし、5%パラジウムー炭酸
カルシウム0.25q上、接触還元する。
生成物は常法通り処理すればα−〔4β一アリルオキシ
ー3α−フェニルアセトアミドー2−オキソアゼチジン
ー1−イル〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメ
チル0.88yを得る。収率:88%。MpllO〜1
17C0同様にα−(4β−プロパルギルオキシー3β
−フェニルアセトアミドー2−オキソアゼチジンー1−
イル)−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル1
2.1yをメタノール50m1中、水素500mtで5
%パラジウムー炭酸カルシウムの存在下に室温て1時間
還元すればα−(4β−アリルオキシー3β−フェニル
アセトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α
−イソプロピリデン酢酸ジフエニメチル11.8yを得
る。
IR:ν岬!lIC133430,1776,1720
,1679,1632,1504cm−1同様にしてα
−(4β−プロパルギルオキシー3β一カーボベンゾキ
シアミノー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−イ
ソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル26.5y1メタ
ノール100m11水素1180m1、5%パラジウム
ー炭酸カルシウム6.6yを室温で5吟間反応させれば
α−(4β−アリルオキシー3β一カーボベンゾキシア
ミノー2ーオキソアゼチジンー1−イル)−α−イソプ
ロピリデン酢酸ジフェニルメチルを得る。
IR:ν?嶋133440,1772,1720,16
28,1505cm−1また、同様にして対応する4β
−プロパルギルオキシアゼチジノン化合物、水素、およ
びパラジウムー炭酸カルシウムをメタノール中で反応さ
せればα−(4β−アリルオキシー3β−フェニルアセ
トアミドー3α−メトキシー2−オキソアゼチジンー1
−イル)−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル
を得る。MP76〜7rC0IR:ν富嶋131780
,1725,1700,1495α−1。Dエポキシ化
このエポキシ化はエチレン化合物からエポキシドを形成
てきる酸化剤の作用て行なわれる。適当な酸化剤は酸化
還元電位+1.5ボルト以上の有機または無槻酸化剤、
例えは有機または無機の過酸またはその塩、過酸化水素
、過酸化金属、10−5以上の解離定数をもつ酸(酢酸
、ぎ酸、過塩素酸、トリフルオロ酢酸、タングステン酸
など)と過酸化水素との混合物などが好ましい。好適な
有機過酸は過カルボン酸および過スルホン酸(過ぎ酸、
過酢酸、過プロピオン酸、モノ過こはく酸、過カンフア
ン酸、モノ過フタル酸、m−ニトロ過安息香酸、トルエ
ン過スルホン酸など)であつて、不活性溶媒中0゜Cな
いし40′Cで1ないし■時間反応させる。好ましい無
機過酸は過よう素酸および過硫酸である。また、エポキ
シ化はハロヒドリンを塩基で処理しても製造できる。す
なわち、第F項ハロヒドリン形成の項で述べる方法で製
造したハロヒドリンを有機または無機の塩基でO℃ない
し30℃で1紛ないし6紛間処理すればエポキシドを得
る。例D (1)直接エポキシ化 α−(4β−アリルオキシー3α−フェニルアセトアミ
ドー2−オキソアゼ゛チジンー1−イル)−α−イソプ
ロピリデン酢酸ジフェニルメチル0.889をクロロホ
ルム9m1にとかし、m−クロロ過安息香酸0.54y
を加えて室温に1夜放置する。
反応液を亜硫酸水素ナトリウム水、重曹水、および水で
洗い、乾燥し、濃縮する。残留物を20倍容のシリカゲ
ル上クロマトグラフし、ベンゼンと酢酸エチル(4:1
)の混合物で溶出すればα−〔4β−(2,3−エポキ
シプロポキシ)−3α−フェニルアセトアミドー2−オ
キソアゼチジンー1−イル〕−α−イソプロピリデン酢
酸ジフェニルメチル475m9および粗原料147mg
を得る。生成物:Mp.llO〜112℃。(2)ブロ
モヒドリン経由 α一(3α−フェニルアセトアミドー4β−アリルオキ
シー2−オキソアゼチジンー1−イル)一α−イソプロ
ピリデン酢酸ジフェニルメチル148mgをジメチルス
ルホキシド2m1と水0.1mtの混合物にとかし、こ
れにN−ブロモこはく酸イミド60mgを氷冷下に加え
、室温に1.5A間保つたのち、氷冷する。
これにカリウム第三級ブトキシド80mgを加え、同温
で2吟間かきまぜたのち水て希釈して酢酸エチルて抽出
する。抽出液を常法通り処理すればα−〔3α−フェニ
ルアセトアミドー4β−(2,3−エポキシプロポキシ
)−2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−イソプロ
ピリデン酢酸ジフェニルメチル120m9を得る。IR
:ν牛ξ133410,1775,1720,1680
cm−1。
mp.114〜1151C0他の反応条件は表Dに示す
Eエポキシ開裂 この反応はエポキシドの求核試薬HNu(Nuは求核基
)またはその反応性誘導体による開裂であつて隣接位に
Nuを有する二級アルコールを与える。
ここに用いられる求核試薬はアジ化水素、チオ尿素、チ
オアミド、アルコール(メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコールなど入
カルボン酸(酢酸、プロピオン酸、フェニル酢酸、安息
香酸など)、チオール(メタンチオール、エタンチオー
ル、ジメチルアミノエタンチオール、チオフェノール、
ジニトロチオフエノール、フェニルメタンチオール、メ
チルイミダゾールチオール、ジヒドロイミダゾールチオ
ール、ピリジンチオール、テトラゾールチオール、メチ
ルテトラゾールチオール、ブチルテトラゾールチオール
、フェニルテトラゾールチオール、トリアゾールチオー
ル、チアジアゾールチオール、メチルチアジアゾールチ
オール、インドールチオール、チアゾールチオール、ベ
ンゾチアゾールチオール、チエニルチオール、オキサゾ
ールチオール、オキサジアゾールチオール、カルボキシ
メチルチアジアゾールチオール、アミノメチルチアジア
ゾールチオール、アミノチアジアゾールチオール、カル
ボアルコキシメチルテトラゾールチオール、t−ブトキ
シカルボニルメチルテトラゾールチオール、ジフェニル
メトキシカルボニルメチルテトラゾールチオール、ニト
ロフェニルテトラゾールチオールなど)、アミン(ジエ
チルアミン、アニリン、ニトロトルイジンなど)、含窒
素芳香族化合物(トリアゾール、ピリジン、ピリダジン
など)、水などである。これらの求核試薬の反応性誘導
体はアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩など(リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
塩など)および有機塩基(トリエチルアミン、N−メチ
ルモルホリン、テトラエチルアンモニウム、ヒドロキシ
ドなど)との塩である。これらの試薬は該エポキシドと
−10℃ないし100℃で1紛ないし2時間、溶媒中で
反応させれば目的とする化合物を得る。
この反応は塩基の存在下Nuイオンの作用でもおこり得
る。例E α−〔4β−(2,3−エポキシプロポキシ)−3α−
フェニルアセトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イ
ル〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル3.
7yをクロロホルム100mLにとかし、これに臭化水
素水10m1を加えて1粉間かきまぜる。
混合物を水洗、乾燥し、濃縮すればα一〔4β−(3−
ブロモー2−ヒドロキシプロポキシ)−3α−フェニル
アセトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル〕−α
−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル4.9yを得
る。IR:ν=嶋133400,1760,1720,
1670cm−1。
他の反応条件を表Eに示した。Fハロヒドリン形成 エチレン基は次亜ハロゲン酸源(N−ハロこはく酸イミ
ド、N−ハロアセトアミド、次亜ハロゲン酸塩など)の
作用により、水の存在下に好ましくは10℃から40℃
で2紛ないし3時間、溶媒の存在下に作用させれば対応
するハロヒドリンを生成する。
例F α一(3α−メトキシー3β−フェニルアセトアミドー
4β−アリルオキシー2−オキソアゼチジンー1−イル
)−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル688
mgをジメチルスルホキシド7m1にとかし、これに水
55μ′とN−ブロムこはく酸イミド3367F!9を
15℃ないし20℃で加え、混合物を同温で1時間かき
まぜる。
反応液に氷水を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液は
水洗、乾燥後濃縮すればα−〔3α−メトキシー3β−
フェニルアセトアミドー4β−(2−ヒドロキシー3ー
プロムプロポキシ)−2−オキソアゼチジンー1−イル
〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル740
m9を得る。IR:ν岬嶋133600−3200,1
775,1720,1690,1060C7r1−1。
同様にして対応する4β−アリルオキシアゼチジノン化
合物108m9、N−クロルこはく酸イミド、水、およ
びジメチルスルホキシドより室温30分でα−〔4β−
(3−クロルー2−ヒドロキシプロポキシ)−3α−フ
ェニルアセトアミドー2ーオキソアゼチジンー1−イル
〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル116
m9を得る。
IR:ν?嶋133400,1775,1720,16
80crfL−1。1同様に対応する4β−アリルオキ
シアゼチジノン化合物1.05V1ジメチルスルホキシ
ド10TTLI1水90μeおよびN−ブロムこはく酸
イミド537mgより室温1時間でα−〔4β−(3−
ブロムー2ーヒドロキシプロポキシ)−3α−フェニル
アセトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル〕−α
ーイソプロピリデン酢酸ジフェニルメチルを得る。
IR:ν?嶋133400,1760,1720,16
70cm−1。
Gアセチレンのハロゲン化この方法はハロゲンをアセチ
レン水素と置換するもので、アセチレン化合物をハロゲ
ン化剤(ピリジンハロゲニウム塩など)と、好ましくは
不活性溶媒(クロロホルム、塩化メチレンなど)中10
℃ないし70℃で1ないし5時間処理する。
例Gピリジン・ヨーデイウム・ニトレートのクロロホル
ム溶液を氷冷下にかきまぜながら、α一〔3α−フェニ
ルアセトアミドー4β一(2−プロビニル)オキシー2
−オキソアゼチジンー1−イル〕−α−イソプロピリデ
ン酢酸ジフェニルメチル2.09yを加える。
5分後、混合物を室温に戻し、2時間かきまぜたのち、
冷希塩酸に注ぐ。
クロロホルム層を常法通り処理すればα一〔3αーフェ
ニルアセトアミドー4β一(3−ヨードー2−プロビニ
ル)オキシー2−オキソアゼチジンー1−イル〕−α−
イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル2.0′を得る
。Mp.l34〜137℃。IR:ν亭鴫。3425,
2187,1777,1726,1686,1631,
1094cm−1。
同様にしてα−〔3α−フェニルアセトアミドー4β一
(3−プロモプロパルギル)オキシー2オキソアゼチジ
ンー1−イル〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニル
メチルを得る。
IR:ν岬嶋133410,2218,1777,17
22,1693,1632,1603,1587cm−
1。
これらの化合物は反応Bによつてプロモプロパルギルア
ルコールを試薬として製造することもできる。
H水加 この方法はアセチレン化合物を触媒(硫酸水銀、酢酸水
銀など)の存在下、水性溶媒(希硫酸など)中て水と、
好ましくは−10℃ないし100℃で1紛ないし3時間
処理するものである。
例H α−〔3α−フェニルアセトアミドー4β一(3−プロ
ムプロパルギル)オキシー2−オキソアゼチジンー1−
イル〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル6
01mgを95%メタノールにとかし、これに10%硫
酸7.7n1+0.13モル硫酸水銀の溶液を加えて1
時間還流し、濃縮し、氷水で希釈したのち塩化メチレン
で抽出する。
抽出液を常法により処理すればα−〔3α−フェニルア
セトアミドー4β−(3−ブロムー2−オキソプロポキ
シ)−2−オキソアゼチジンー1−イル〕一α−イソプ
ロピリデンアセテート603m9を得る。IR:ν轡?
133400,1770,1720,1675crf1
−1。他の反応条件を表Hに示す。I 二級アルコール
の酸化 この反応は二級アルコールを酸化してケトンとするもの
である。
酸化剤はクロム酸塩、マンガン酸塩、次亜ハロゲン酸塩
、ハロゲン、N−ハロアミド、N−ハロイミド、酸素、
ジアルキルスルホキシドと酸無水物、コバルト塩、五価
バナジウム、セリウム、アルミニウム●アルコキシド、
過硫酸、四酸化二窒素、などで、酸化用各種溶媒(エス
テル、エーテル、ケトン、ハロ炭化水素、炭化水素溶媒
など、・またはそれらの混合物)中で利用できる。
三酸化クロム、特にいわゆるジヨーンズ試薬(三酸化ク
ロムの6〜10N硫酸溶液)は最も便利な酸化剤である
。これは0℃〜10℃で5分から2時間ケトン溶媒(ア
セトンなど)、エーテル溶媒(ジオキサンなど)中反応
させるのが好ましい。例1 α−〔4β−(3−ブロモー2−ヒドロキシプロポキシ
)−3α−フェニルアセトアミドー2一オキソアゼチジ
ンー1−イル〕一α−イソプロピリデン酢酸ジフェニル
メチル4.9yをアセトン50mtにとかし、これにジ
ヨーンズ試薬5mLを氷冷下に加えて0℃で3紛間およ
び室温で3紛間かきまぜる。
過剰の試薬をイソプロパノールで分解し、不溶物を沖去
する。沖液を常法通り処理すればα−〔4β−(3−ブ
ロモー2−オキソプロポキシ)−3α−フェニルアセト
アミドー2−オキソアゼチジンー1−イル〕−α−イソ
プロピリデン酢酸ジフェニルメチル4.75fを得る。
IR:ν躊嶋133400,1770,1720,16
75cTrL−1。
他の反応条件は表1に示す。J オゾン開裂 この方法は不飽和化合物を適当な酸化剤て処理して不飽
和結合の位置て切断する方法てある。
代表的酸化剤は6価クロム酸化剤、グリコール形成剤と
グリコール開裂剤の組合わせなどであるが、最も適切な
のはオゾンで、所謂オゾニドとし、これに還元剤(還元
性無機塩、水素と触媒、還形性金属のアマルガム、還元
性金属と酸、ホルムアルデヒド、アルキルサルファイド
、ホスフィン、亜燐酸エステルなどの還元性有機物)を
作用させる。反応は常法により、好ましくは原料の不活
性溶媒(ハロアルカン、アルカン酸、アルカン酸エステ
ル溶媒など)中の溶液にオゾンを導通し、一80℃から
−5℃でオゾンの青色を呈するに至らせるか、例えば薄
層クロマトグラム上反応の進行を検出したのち、還元剤
(亜鉛またはすずと酢酸、低級アルキルスルフィド、な
ど)を加えてオゾニドを還元的に開裂して目的とするオ
キソ化合物を得る。例J α−(4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー5−イ
ル)チオー2−オキソプロポキシ〕−3α−フェニルア
セトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−
イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル3.67yを塩
化メチレン56.4mtにとかし、これに−60゜Cで
オゾンを導通し、液が青く呈色するに至らせる。
混合物に同温で、ジメチルサルファイド423m1を加
え、室温で1時間かきまぜる。反応液を水洗、乾燥し、
減圧乾固させればα一(4β−〔3−(1−メチルテト
ラゾールー5−イル)チオー2−オキソプロポキシ〕−
3αーフェニルアセトアミドー2−オキソアゼチジンー
1−イル)一α−オキソアセテート3.45yを得る。
泡状物。IR:ν素嶋133400,1823,174
8,1708cm−1。
他の反応条件は表Jに示した。Kオキソ基の還元 この反応はオキソ基を常法により還元して第二級アルコ
ールとするものである。
この還元には、たとえばふつ化水素環元剤(ボラン、水
素化ほう素アルカリ金属、シアノ水素化ほう素ナトリウ
ムなど)、触媒(パラジウム、白金など)存在下の水素
、アルカリ金属水素化アルコキシアルミニウム、金属(
亜鉛、すず、鉄、アルミニウム、マグネシウムなど)と
プロトン性物質(鉱酸、ぎ酸と酢酸を含む有機酸、アル
コール、水など)その他が用いられ、好ましくは不活性
溶媒中、亜鉛と酢酸によソー30゜Cないし100℃の
温度で15分間ないし2時間反応させる。例K α−(4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー5−イ
ル)チオー2−オキソプロポキシ〕−3α−フェニルア
セトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−2−
オキソ酢酸ジフェニルメチル3.45fを塩化メチレン
15nLにとかし、これに酢酸15m1を加える。
この溶液を活性化亜鉛5.4yと氷冷下3紛間かきまぜ
、亜鉛2yを追加し、13℃で2紛間かきまぜる。固体
を沖去した泊液を水洗、乾燥し、減圧濃縮すればα−(
4β−〔3一(1−メチルテトラゾールー5−イル)チ
オー2ーオキソプロポキシ〕−3α−フェニルアセトア
ミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−αーヒドロ
キシ酢酸ジフェニルメチル3.30yを得る。IR:ν
?嶋133550−3200,1786,1750,1
678,1100cm−1。他の反応条件は表Kに示し
た。
Lハロゲン化またはスルホニル化 このハロゲン化はヒドロキシ化合物を通常のハロゲン化
剤(三ハロゲン化リン、五ハロゲン化らん、オキシハロ
ゲン化りん、ハロゲン化チオニル、ハロゲン化オキザリ
ル、次亜ハロゲン酸またはその塩など)を、好ましくは
不活性溶媒中、酸結合剤の存在下、−10℃〜40℃で
1紛ないし5時間作用させれば対応するハロ化合物を得
る。
また、スルホニル化はアルキルスルホニルハライド、ア
リールスルホニルハライドのようなスルホン酸アシル化
剤を酸縮合剤の存在下にヒドロキシ化合物と反応させる
。好ましくは−20℃ないし40℃で1紛ないし3時間
反応すれば対応するスルホニルオキシ化合物を生成する
。例L α−(4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー5−イ
ル)チオー2−オキソプロポキシ〕−3α−フェニルア
セトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−
ヒドロキシ酢酸ジフェニルメチル3.3yを塩化メチレ
ン35m1にとかし、これに塩化チオニル0.48mt
とピリジン0.45m1を加えて・氷冷下に30分間か
きまぜる。
反応混合物を水洗、乾燥後、減圧濃縮すればα−(4β
−(3−(1一メチルテトラゾールー5−イル)チオー
2−オキソプロポキシ〕−3α−フェニルアセトアミド
ー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α−ク口口酢酸
ジフェニルメチル3.37I!を得る。泡状物。IR:
ν峠嵯。3420,1800,1760,托(イ)d−
1。
他の反応条件を表Lに示した。Mホスホラニリデン導入 この操作は、所謂ウイテイヒ反応の一部であつて、ハロ
化合物をPR23(R2は前記と同意義)で表わされる
ホスフィンを作用させて、対応するホスホラニリデン化
合物とするものである。
ここに用いられるホスフィンとしてはビス(2−シアノ
エチル)フェニルホスフィン、トリ(クロロフェニル)
ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、ビスジフ
エニルホスフイニルメタン、トリブチルホスフィン、ト
リオクチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ
トリルホスフィンなどを例示できる。トリフェニルホス
フィンはこの目的のためには最適であつて、さらに複雑
な構造の試薬を用いる意義はない。反応は不活性溶媒(
ベンゼン、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなど)中で、300Cないし120℃の
温度で、1ないし1C@間行なうのが好ましい。
例M α−(4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー5−イ
ル)チオー2−オキソプロポキシ〕−3α−フェニルア
セトアミドー2−オキソアゼ゛チジンー1−イル)−α
−クロロ酢酸ジフェニルメチル3.37yを塩化メチレ
ン35m1にとかし、これにトリフェニルホスフィン4
.41yを加えて窒素気流中4時間還流する。
反応液を氷水100mLに注ぎ、5%重曹水10m1を
加えて塩化メチレンて抽出する。抽出液は水洗、乾燥後
、減圧濃縮し、残留物をシリカゲル上クロマトグラフす
れば、α−(4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー
5−イル)チオー2−オキソプロポキシ〕−3α−フェ
ニルアセトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)
一α一トリフエニルホスホラニリデン酢酸ジフェニルメ
チル2.09yを得る。他の反応条件は表Mに示した。
N求核基交換 この操作は反応性のある求核基をより安定な求核基と交
換するものである。
例えば、Nuがハロゲンである化合物を異項環芳香族メ
ルカプタンのアルカリ金属塩と処理すれば、Nuが異項
環チオてある対応する化合物を得る。この反応は−10
℃ないし40℃の温度で1紛ないし3時間行なうことが
多い。例N α−〔3α−フェニルアセトアミドー4β一(3−ブロ
モー2−オキソプロポキシ)−2−オキソアゼチジンー
1−イル〕−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニルメチ
ル603m9と5−メルカプトー1−メチルテトラゾー
ル124m9とをアセトン6m1にとかし、氷冷下にト
リエチルアミノ135μ′を加えて3紛間かきまぜる。
反応液を氷水でうすめ、塩化メチレンで抽出する。抽出
液を常法通り処理すればα−(3α−フェニルアセトア
ミドー4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー5ーイ
ル)チオー2−オキソプロポキシ〕−2−オキソアゼチ
ジンー1−イル)−α−イソプロピリデン酢酸ジフェニ
ルメチル161TrL9を得る。他の反応条件は表Nに
示した。P環化 この反応は環化に適当な位置にオキソ基を有するホスホ
ラニリデン化合物を不活性溶媒(ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ベンゼン、塩化メチレンなど)中、50℃
から100℃で5ないし、20時間加温するなどの方法
により実施される。
例P α−(4β−〔3−(1−メチルテトラゾールー5−イ
ル)チオー2−オキソプロポキシ〕−3α−フェニルア
セトアミドー2−オキソアゼチジンー1−イル)−α一
トリフエニルホスホラニリデン酢酸ジフェニルメチル2
.09yをジオキサン20mtにとかし、これを窒素気
流中1詩間還流する。
溶媒を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製すれば3−(1−メチルテトラゾールー
5−イル)チオメチルー7α−フェニルアセトアミドー
1−デ゛チアー1−オキサー3−セフエムー4−カルボ
ン酸ジフェニルメチル0.688yを得る。Mp.lO
O〜105℃。IR:ν?嶋133400,1790,
171Pp,1685cm−1。他の反応条件は表Pに
示した。Q脱アシル化 7−アシルアミノー1−デチアー1−オキサー3−セフ
エムー4−カルボン酸を常法により脱アシル化すれば対
応する7−アミノ化合物を得る。
脱アシル化の好例は次のようなイミノハライド法てある
。すなわち1)原料を不活性溶媒(塩化メチレン、クロ
ロホルムなど)にとかし、イミノハロゲン化剤(五塩化
りんなど)を加えて、塩基ピリジンなど)の存在下に低
温(たとえば−50℃ないし0℃)で0.5ないし5時
間かきまぜる:2)過剰のアルコール(メタノール、エ
タノール、イソブタノールなど)を加えて0℃ないし4
0℃に0.5ないし5時間保つ;さらに3)要すれば水
を加えて5ないし6紛間室温に保つ。この三工程の組合
せからなる。最終工程は後処理中に水を用いるときは省
略できる。例Q 7α−フェニルアセトアミドー3−(1−メチルテトラ
ゾールー5−イル)チオメチルー1−オキサー1−デチ
アー3−セフエムー4−カルボン酸ジフェニルメチル5
00mgを塩化メチレン12m1にとかし、ピリジン0
.136mtと五塩化りん349mgを一20℃で加え
、−20℃で3吟間および室温でかきまぜる。
反応混合物にメタノール6m1を−20℃で加え、室温
で1時間かきまぜる。さらに、水2.67m1を加え、
混合物を5%重曹水15Tntと氷水50m1の混液に
注入し、塩化メチレンで抽出する。抽出液を水洗、乾燥
し、減圧乾固する。残留物をシリカゲル上クロマトグラ
フして精製すれば7α−アミノー3−(1−メチルテト
ラゾールー5−イル)チオメチルー1−オキサー1−デ
チアー3−セフエムー4−カルボン酸ジフェニルメチル
333mgを得る。泡状物。IR:ν毘嶋133380
,1785,1720cm?1。
他の反応条件は表Qに示した。Rメトキシ化 α−(3−アシルアミノー4−0R−2−オキソアゼチ
ジンー1−イル)−α一置換酢酸誘導体の3−メトキシ
化には数種の方法が知られているが、最も好ましい方法
は次亜ハロゲン酸ハロゲン化剤(次亜塩素酸t−ブチル
など)1ないし2モルでアミド窒素を低温(例えば−5
0℃〜0゜C)でハロゲン化したのち、メタノール中ア
ルカリ金属メトキシド(リチウム、メトキシドなど)1
ないし2モルを作用させて対応する3α−メトキシ化合
物とするものである。
例R α−(3α−フェニルアセトアミドー4β−プロパルギ
ルオキシー2−オキソアゼチジンー1ーィル)−α−イ
ソプロピリデン酢酸ジフェニルメチル139w1gを塩
化メチレン2.7m1にとかし、−40で次亜塩素酸t
−ブチル48μeとリチウムメトキシドのメタノール溶
液2当量を加えて4紛間かきまぜる。
酢酸20p′を加え、塩化メチレンで希釈し、水、重曹
水、亜硫酸ナトリウム水および食塩水で洗い、乾燥し、
減圧濃縮すればα−(3αーメトキシー3β−フェニル
アセトアミドー4βープロパルギルオキシー2−オキソ
アゼチジンー1−イル)−α−イソプロピリデン酢酸ジ
フェニルメチル144mgを得る。NMR8COCl3
l.98S3l(,2.16S3H+1H,3.44s
3H,3.63brd2H,4.01d(2Hz)2H
,5.3C1H,6.83brs1H,6.98s1H
,7.32rT]1胆。
他の反応条件は表Rに示した。Sアシル化 化合物18を常法通りアシル化し、要すれば4位カルボ
キシの保護基を除去すれば、抗菌性化合物17を得る。
アシル化は縮合剤(ジシクロヘキシルカーボジイミド,
2−エトキシー1−エトキシカルボニルー1,2−ジヒ
ドロキノリンなど)存在下の遊離酸、酸捕捉剤(ピリジ
ン、キノリン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリ
ンなど)存在下の酸ハロゲン化物、活性エステル、活性
アミド、そのほか、所望のアシル基をもつ酸の反応性誘
導体を不活性溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、アセ
トン、酢酸エチル、水など)中、通常一20℃ないし4
0℃で1紛から1満間作用さて実施する。一般に、化合
物18に対して1ないし1.5倍モルのアシル化剤を用
いる。4−カルボン酸の保護基の除去は、常法により酸
、塩基、水素などの作用により実施する。
ここに、酸としては鉱酸、トリフルオロ酢酸のような有
機の強酸が用いられ、またアルカリ金属水酸化物、炭酸
塩、チオフエノキシドのようなものが塩基の代表的なも
のである。例S (1)7β−アミノー3−(2−メチルテトラゾールー
5−イル)チオメチルー1−オキサー1ーデチアー3−
セフエムー4−カルボン酸ジフェニルメチル105mg
とフェニルマロン酸モノジフェニルメチルエステル27
7m9をテトラヒドロフラン2m1にとかし、N−エト
キシカルボニルー2−エトキシー1,2−ジヒドロキノ
リン163m9を五回に分けて加え、室温で5時間かき
ませる。
反応液を酢酸エチルで希釈し、1N塩酸、5%重曹水お
よび水で洗い、塩化マグネシウム上乾燥し、濃縮する。
残留物を10%含水シルカゲル上クロマトグラフすれば
7β−(α−フェニルーα−ジフェニルメトキシカルボ
ニルアセトアミド)−3−(2−メチルテトラゾールー
5−イル)チオメチルー1−オキサー1−デチアー3−
セフエムー4−カルボン酸ジフェニルメチル126m9
を得る。無色泡状物。収率:71.2%。IR:ν認Q
l33366,328O,l797,l72O,l68
OcmNMRδCDCl34.l7s3l(,Ca.4
.2ml2H,4.5(2H,4.71S0.511,
4.72S0.5H,5.02d(4Hz)1H,5.
70dd(10:4Hz)1H,6.92S1H,6.
95s1H,7.2−8.0rT120H0(2)7β
−(α−フェニルーα−ジフェニルメトキシカルボニル
アセトアミド)−3−(2−メチルテトラゾールー5−
イル)チオメチルー1ーオキサー1−デチアー3−セフ
エムー4−カルボン酸ジフェニルメチル1267719
をアニソール0.8m1とトリフルオロ酢酸0.8m1
にとかし、窒素気流中0′Cで3時間かきまぜる。
反応液を濃縮し、残留物を10%含水シリカゲル3ダ上
クロマトグラフすれば7β−(α−フェニルーα一カル
ボキシアセトアミド)−3−(2−メチルテトラゾール
ー5−イル)チオメチルー1−オキサー1−デチアー3
−セフエムー4−カルボン酸32m9を得る。無色粉末
。収率:43.2%。IR:ν?二↓3400,292
0,2500,1775,1660c7n同様にして製
造できる化合物17の一部を表Sに赤外スペクトルを併
記して示した。いずれもグラム陽性菌と陰性菌に抗菌力
を示し、ヒトおよび動物の細菌感染症の治療に利用でき
る。抗菌活性のある1−オキサセフアロスポリン17製
造のためには中間体の4β−0Rは必須である。
予試験によれば3βAl3α水素と4−ハロゲンを有す
る化合物にプロパルギルアルコールを作用させると4位
におけるエピマー混合物(11まて)を得る。発明者は
0R導入がAとトランス側から起きること、およびAが
αにあつてもβと同様に詳述した各反応を起こすことを
確かめると共に、化合物1から17までの全収率を著し
く向上できた。3α−Aは容易に3β−Aに変換できる
Nu基導入を伴なう1−オキサセフエム核の合成は、こ
の方法では知られていない。
今回、数種の方法でNu基を導入し強力な抗菌剤17を
製造てきた。化合物19にメトキシ化すると、原料のA
の立体配位に拘らず化合物20を得ることが発見され、
目的物合成に効果的に利用された。
化合物20から化合物17を製造する方法も、この発明
の一部である。
化合物18に所望のアシル基を有するアシル化剤を作用
させれば化合物17(式中Aはアシルアミノ基)を製造
できる。
化合物17のうち、Aがβ位、Yがα位にあるものが好
ましく、COBはカルボキシ基であるものが強力な抗菌
剤である。この発明による化合物または方法を利用して
製造した抗菌性化合物を有効成分とする医薬、動物薬も
、この発明の一部である。
以下に示した表は前記例中の反応条件を変化させたもの
で、各方法が一般的に利用可能であることを示す。
表中、以下の略号を用いた。
Ac=アセチル、M=アセトン、BH=ジフエニルメト
キシ、Bu=ブチルカルボニル、B=ベンゾイルアミノ
、?=ベンジルオキシ、Cbz=カーボベンゾキカルボ
ニル、ジアミノ、m−CPBA=m−クロロ過安息香酸
、Di=ジオキサン、DMSO=ジメチルスルホキシド
、Et=エチル、G=フエニルアセトアミド、Me=メ
チル、NBS=N−ブロモこはく酸イミド、Ph=フエ
ニル、Refl.=還流、1=室温、S.M.=原料、
旧刀ν=1,3,4,−チアジアゾール還、TETR=
テトラゾール環、THF=テトラヒドロフラン。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(1)下式で表わされる化合物; ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中 Aはアミノ、フタルイミド、ベンゾイルアミノ、フェニ
    ルアセチルアミノまたはベンジルオキシカルボニルアミ
    ノ;COBはカルボキシまたはアラルコキシカルボニル
    ;XはOR基 ただしRは下式で表わされる基である; −CH_2C≡CH、CH_2C≡CNu、−CH_2
    CH≡CH_2、−CH_2COCH_3、▲数式、化
    学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、または−CH_2
    COCH_2Nu (ここにNuはハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ
    、低級アルカノイルオキシまたは低級アルキル、カルボ
    キシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニル低級アル
    キル、アラルコキシカルボニル低級アルキルないしアリ
    ールで置換されていてもよいテトラゾリルチオまたはチ
    アジアゾリルチオを示す)R^1は次式で表わされる基
    ; =C(CH_3)_2、=O、▲数式、化学式、表等が
    あります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、また
    は=PR^2_3(式中Halはハロゲンまたは低級ア
    ルキルスルホニルオキシ;R^2は置換基を有し得る低
    級アルキル またはアリール;をそれぞれ示す); Yは水素またはメトキシ;をそれぞれ示すただし、 Rがプロパルギルまたは2−オキソプロピルのときには
    Aは3α位でYが3β−水素であるか、Aが3β位でY
    が3α−メトキシである〕
JP52095878A 1976-08-09 1977-08-09 オキサセフアロスポリン合成用中間体 Expired JPS6041669B2 (ja)

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GB27511/1977 1977-06-30

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JPS5325551A JPS5325551A (en) 1978-03-09
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