JPS6041598Y2

JPS6041598Y2 - 電子楽器の自動伴奏装置

Info

Publication number: JPS6041598Y2
Application number: JP3993877U
Authority: JP
Inventors: 隆次杉浦
Original assignee: ヤマハ株式会社
Priority date: 1977-03-31
Filing date: 1977-03-31
Publication date: 1985-12-18
Also published as: JPS53134924U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、自動伴奏制御のモード切替を効果的に実行
し得るようにする電子楽器の自動伴奏装置に関する。

電子楽器において、鍵盤部の操作に対応してベース音を
選定し、自動リズム演奏を行なわせる自動伴奏装置を組
み込み構成することが行なわれている。

このような自動伴奏装置にあっては、例えば伴奏用に特
定される下手鍵盤の操作鍵を記憶装置で記憶し、その記
憶鍵音高にもとすきベース音を選定し、リズムパルスに
対応して発音させるようにするものである。

このような場合に使用される記憶装置は、下手鍵盤部で
得ようとする伴奏音コードの根音の１鍵盤のみを操作し
、そのｌ鍵の音高情報を記憶するために用いられるもの
で、例えば下手鍵盤でコード和音を構成する復数の鍵（
例えば３鍵）を同時操作する場合は想定していない。

最近、自動伴奏の利用価値の上昇にともない、例えば次
のような自動伴奏のモードが考えられるようになってき
ている。

（ａ）下手鍵盤の１押鍵盤でコード和音とベース音
のリズム演奏を行なう。

（ｂ）下手鍵盤の和音演奏でその押鍵和音のリズム
演奏を行ない且つベース音のリズム演奏を行なう。

（Ｃ）下手鍵盤の和音演奏でその押鍵和音のリズム
演奏を行なうと共に、足鍵盤操作でベース音を選定して
そのリズム演奏を行なう。

しかし、上記の（ａ）〜（Ｃ）に示すようなモードによ
る自動伴奏を行なわせようとした場合に、前述したよう
な押鍵情報の記憶機能を付加しようとすると、前のモー
ドの残り記憶情報が作用し、自動伴奏を円滑に進行させ
ることができなくなる。

この考案は上記のような点に鑑みなされたもので、押鍵
情報を記憶しその記憶音高に対応して自動伴奏音発生制
御すると共に、モード切替に対応して確実に新しいモー
ドの自動伴奏状態に移行できるようにする電子楽器の自
動伴奏装置を提供しようとするもので、複数の鍵盤部か
らの押鍵情報をモード選択スイッチの指令に対応して自
動伴奏音発生制御用の記憶装置に結合するように設定す
ると共に、モード選択スイッチの操作毎に上記記憶装置
にリセット指令を与えるようにするものである。

以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

第１図はその情報を示したもので、伴奏用に下手鍵盤１
１および足鍵盤１２を特定した場合を示している。

下手鍵盤１１においては、その押鍵操作に対応して２つ
の系列ＡおよびＢの一方に押鍵音高情報が取り出される
ものであり、第１のスイッチ１３ａの投入状態ではＢ系
列の出力を禁止してＡ系列に押鍵音高情報を出力するよ
うに設定される。

また、第２のスイッチ１３ｂの投入時には上記とは逆に
Ａ系列の出力を禁止するように制御される。

さらに、足鍵盤１２においては、その押鍵操作に伴ない
押鍵音高情報を系列Ｃに出力するものであるが、前記第
２のスイッチ１３ｂの投入時においてはその出力を禁止
されるように構成される。

そして、上記下手鍵盤１１からのＡ系列の出力音高情報
は、手鍵盤音源回路１４に供給され、下手鍵盤１１の押
鍵操作に対応した音源信号出力を得るようにされるもの
で、この音源回路１４からの出力音源信号はゲート回路
１５に導く。

また、下手鍵盤１１のＢ系列の出力音高情報および足鍵
盤１２からのＣ系列の音高情報号は、音高情報の記憶装
置１６に結合される。

この記憶装置１６は結合された音高情報の最新のものを
記憶保持するものであり、その記憶音高情報は優先選択
回路１７で読み取られる。

この優先選択回路１７では、例えば記憶装置１６で複数
の音高を記憶している場合には、最低あるいは最高の優
先選択を行ない、その選択された音高情報をコード和音
発生回路１８およびベース音発生回路１９に結合する。

そして、コード和音発生回路１８にあっては、結合され
た１つの音高情報にもとすき、その音高を根音とする複
数のコード構成音信号を選定して形威し、このコード構
成音信号をゲート回路２０に導く。

また、ベース音発生回路１９においては、結合された音
高情報に対して１度および５度の関係にあるベース音信
号を発生し、このベース音信号をそれぞれゲート回路２
１ａ、２１ｂに導くようにする。

そして、リズムパルス発生回路２２よりのコード和音用
のリズムパルスで、ゲート回路１５．２０を制御し、同
じく１度および５度のベースリズムに対応するリズムパ
ルスでゲート回路２１ａ、２１ｂを制御するように設定
し、ゲート回路１５，２０，２１ａ、２１ｂから取り出
される信号を、コード和音、ベース音の自動伴奏演奏信
号として出力し、図示しないスピーカから発音させるよ
うにするものである。

ここで、前記コード和音発生回路１８は、前記第１のス
イッチ１３ａの投入時に動作禁止設定される。

また、第１および第２のスイッチ１３ａ。１３ｂの投入
時は、それぞれ微分回路２３ａ、２３ｂで検知され、こ
の微分回路２３ａｙ２３ｂの出力で、スイッチ１３ａ、
１３ｂのいずれかの投入動作時に、記憶装置１６の記憶
をリセットさせるようにする。

第２図は上記記憶装置１６の具体的構成例を示したもの
で、鍵盤１１，１２のＢおよびＣ系列からの共通音高情
報の結合されるラインＬ、、Ｌ。

・・・を有し、このラインＬｌ、Ｌ２・・・にはＢある
いはＣ系列の音高情報に対応して信号が発生する。

例えばラインＬ□、Ｌ２・・・は、Ｃ９Ｃ＃、Ｄ、・・
・の各音高に対応し、ＢあるいはＣ系列でＣの音高情報
が発生すれば、ラインＬ１に信号が立ち止るものである
。

そして、このラインＬｔ、Ｌ”、・・・に結合される信
号は、それぞれオア回路ＯＲ１，ＯＲ２゜・・・を介し
て例えばディレードフリップフロップでなる遅延記憶回
路ＤＩ、Ｄ２．・・・に供給され、この遅延記憶回路Ｄ
Ｉ、Ｄ２．・・・の出力信号はアンド回路ＡＩ、Ａ２．
・・・を介してオア回路ＯＲｌ。

ＯＲ２、・・・に帰還させる。

すなわち、アンド回路ＡＩ、Ａ２．・・・にゲート信
号が与えられる状態で、ラインＬ□、Ｌ２．・・・にｒ
ＩＪの信号が立ち上がれば、その信号は遅延記憶回路Ｄ
Ｉ、Ｄ２．・・・の出、入力間で循環され、アンド回路
ＡＩ、Ａ２、・・・のゲート信号が断たれるまで記憶保
持するようになるものである。

そして、遅延記憶回路ＤＬＤ２＝・・・の記憶内容を優
先選択回路１７への出力情報として読み出すようにする
。

上記アンド回路ＡＩ、Ａ２．・・・に対するゲート信号
はノア回路ＮＯＲから与えられるもので、このノア回路
ＮＯＲにはラインＩ、、Ｌ、、・・・の信号および前
記微分回路２３ａ、２３ｂからのリセット信号を結合す
る。

すなわち、例えば下手鍵盤１１の鍵操作に伴ないその操
作鍵音高に対応して系列Ｂに信号が発生すると、ライン
Ｌ１．Ｌ２．・・・の中の上記操作鍵音高に対応した
ラインに信号ｒＩＪが発生対応する遅延記憶回路ＤＩ、
Ｄ２．・・・にその信号が結合される。

この時、上記押鍵操作のされている間はノア回路ＮＯＲ
の出力がｒ□Ｊとなるためアンド回路ＡＩ、Ａ２．・・
・のゲートが閉じられているが、離鍵と共にアンド回路
ＡｉｔＡ２ｔ・・・にゲート信号が与えられ、上記
操作鍵音高情報が記憶保持されるようになる。

この場合、鍵盤１１部における操作鍵数には関係なく、
その全てを記憶保持するようになる。

そして、この記憶状態から次の鍵操作が行なわれると、
その操作に伴ないノア回路ＮＯＲの出力はｒ″ＯＪとな
り、アンド回路ＡＩ、Ａ２．・・・のゲートを閉じてそ
れまでの記憶をリセットし、新しい操作鍵の音高情報を
上記したようにして記憶するようになる。

また、微分回路２３ａ、２３ｂよりスイッチ１３ａ、１
３ｂの投入に対応してリセット信号の発生された時、ノ
ア回路ＮＯＲの出力がｒ□Ｊになることによって、上記
の記憶の全てがリセットされる。

上記のように構成される自動伴奏装置において、第１お
よび第２のスイッチ１３ａ、１３ｂはモード選択スイッ
チとなるもので、例えば第１のスイッチ１３ａを投入す
ることによって、下手鍵盤１１の自由度を増した自動伴
奏モードが設定される。

すなわち、第１のスイッチ１３ａが投入設定されると、
下手鍵盤１１の操作鍵に対応する音高情報は、系列Ａに
発生し、音源回路１４から下手鍵盤１１の操作鍵に対応
した音源信号が得られる。

この場合、下手鍵盤１１においては、例えば３本の指に
よる和音演奏が行なわれ、ゲート回路１５には下手鍵盤
１１の和音演奏に伴なう和音音源信号が結合される。

また、この状態では、足鍵盤１２の操作による音高情報
が系列Ｃに取り出され記憶装置１６で記憶保持され、ベ
ース音発生回路１９で上記記憶音高に対して１度、５度
の関係にあるベース音信号がゲート回路２１ａ、２１ｂ
に結合されるようにする。

この場合、コード和音発生回路１８は、第１のスイッチ
１３ａの投入と共に動作禁止され、記憶装置１６の記憶
音高に対応するコード和音信号の発生動作は行なわれな
い。

したがって、上記第１のスイッチ１３ａの投入状態では
、下手鍵盤１１の操作に直接的に関与する和音演奏、お
よび足鍵盤１２の操作指定に対応したベース音演奏が行
なわれるもので、この和音およびベース音の演奏音はリ
ズムパルス発生回路２２からのリズムパルスに対応して
演奏表現されるものである。

そして、この自動伴奏演奏のモードは、第１のスイッチ
１３ａの投入されている間継続されるものであり、第１
のスイッチ１３ａに代り第２のスイッチ１３ｂが投入さ
れた時に他の伴奏モードに変換され、この時微分回路２
３ｂから得られる微分パルスで記憶装置１６の記憶はリ
セットされ、新しいモードに対する新しい入力を待期す
る状態となる。

そして、第１のスイッチ１３ａに代り第２のスイッチ１
３ｂが投入されると、下手鍵盤１１に対して系列Ａの禁
止指令を出すと共に足鍵盤１２に対して系列Ｃの禁止指
令を出し、下手鍵盤１１の操作鍵情報が記憶装置１６に
供給されるようになる。

この場合、下手鍵盤１１で演奏しようとするコードの根
音のみをシングルフィンガーで操作すれば、下手鍵盤１
１から記憶装置１６に結合される音高情報は１つであり
、この１つの音高を根音とするコード構成音信号および
１度、５度のベース音信号がコード和音発生装置１８お
よびベース音発生装置１９から得られるようになる。

すなわち、下手鍵盤１１におけるシングルフィンガー操
作に対応して、コード和音およびベース音の自動リズム
演奏音が得られるようになる。

また、下手鍵盤１１において複数鍵が同時に操作された
時には、この操作鍵に対応する複数の音高情報が全て記
憶装置１６に記憶される。

そして、優先選択回路１７において、その複数の音高の
中から例えば最低音のみを優先選択してコード和音発生
装置１８およびベース音発生装置１９に指令を与え、和
音よびベース音の自動リズム演奏をさせるようになるも
のである。

以上のようにこの考案によれば、複数の鍵盤を効果的に
利用して自動伴奏モードを適宜変換し、電子楽器の演奏
に多様性をもたせることができるばかりか、鍵盤部にお
ける必要音高情報を記憶装置で記憶し、伴奏音の制御演
奏の簡易化をはかれるものであり、特にその記憶装置の
記憶がモード変換等に関連して確実に制御することので
きるもので、自動伴奏制御を確実に実行させるためにそ
の実用的効果は著るしいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例に係る自動伴奏装置を説明
する構成図、第２図は上記実施例に使用される記憶装置
の構成例を示す図である。１１・・・・・・下手鍵盤、１２・・・・・・足鍵盤、
１３ａ。１３ｂ・・・・・・スイッチ（モード選択）、１４・・
・・・・手鍵盤音源回路、１５．２０．２１ａ、２
ｌｂ＝ニゲ−回路、１６・・・・・・記憶装置、１
７・・・・・・優先選択回路、１８・・・・・・コード
和音発生回路、１９・・・・・・ベース音発生回路、２
２・・・・・・リズムパルス発生回路。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】電子楽器に設定される第１および第２の伴奏用鍵盤と、上記第１の伴奏用鍵盤の演奏操作に対応した演奏音を発
生する音源回路と、上記第１および第２の伴奏用鍵盤の演奏操作に対応した
音高情報を記憶する記憶装置と、上記第１および第２の
伴奏用鍵盤から上記記憶装置に供給される音高情報の一
方、さらには上記第１の伴奏用鍵盤から上記音源回路に
供給される音高情報を選択的に禁止制御するモード選択
手段と、このモード選択手段の操作に対応して上記記憶装置の記
憶内容をリセット制御する手段と、上記記憶装置に記憶
された音高情報に基づきコード音を発生するコード音発
生回路と、上記記憶装置に記憶された音高情報に基づきベース音を
発生するベース音発生回路と、上記音源回路と、コード音発生回路、およびベース音発
生回路に対してそれぞれ対応する演奏音の発生を指示す
るためのリズムパルス信号を発生するリズムパルス発生
回路と、を具備したことを特徴とする電子楽器の自動伴奏装置。