JPS6040997Y2 - 磁気記録再生機のテ−プ巻取機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カセット方式磁気記録再生装置の特にカセッ
トの有無を検知して、テープカウンターと連動したリー
ル台のブレーキを動作させるテープ巻取機構に関するも
のである。

この種のテープ巻取機構の一例として第１図に示される
ような装置がある。

第１図は回転磁気ヘッドを有する円筒状テープガイド周
面にテープを斜めに略半周以上に亘って装架するヘリカ
ルスキャンニング方式回転磁気ヘッド型磁気録画再生装
置（ＶＴＲ）のカセットテープ駆動系およびテープ走行
系の主要駆動部品状態を示す平面図であって、その動作
は、点線で示すカセット１がパケットによって装着され
ると、供給リール台ブレーキ（Ｓ、ブレーキ）２および
巻取リール台ブレーキ（Ｔ、ブレーキ）３がスイッチ機
構により、供給リール台４および巻取リール台５から解
除される。

そして巻取リール台５側に特別に配置されたもう一つの
ブレーキ３′がブレーキをかけるべく作動される。

モしてローディング機構６が動作し、テープ７がカセッ
ト１の供給リールから引出され、ローディングによりテ
ープ装架が終了する。

そしてテープ装架が終了するとＳ１ブレーキ２およびＴ
１ブレーキ３が接触し、ブレーキ３′が解除される。

すなわちカセット１内のテープ７は、供給リールより引
出され、テンションアーム８．８′を通って、回転ヘッ
ドを有したドラム９の外周に沿って約１８０°走行させ
、次にオーディオヘッド、コントロールヘッド１０を通
って、ピンチローラ１１、キャプスタン１２にはさまれ
定速で走行されローディングアーム１３を通って巻取リ
ールへ巻取られるものである。

図中１４は駆動モータ、１５はこのモータよりベルト１
８により回転力が伝達される早送りアイドラー（Ｆ、Ｆ
アイドラー）、１６はこのＦ、 Ｆアイドラー１５によ
りベルト１９により回転力が伝達されるクラッチ機構を
有するティクアップタイヤ、１７は前記Ｆ、Ｆアイドラ
ー１５と供給リール台４に同時に圧着することによって
供給リール台４に巻戻し回転力を伝えるＲ、Ｅ、Ｗアイ
ドラーである。

このような構成において、記録再生、早送りおよび巻戻
し時のカセットテープ駆動系は次のように動作する。

すなわち先ず記録再生時に記録あるいは再生用釦を押す
と、Ｔ１ブレーキ３およびＳ１ブレーキ２が解除され、
モータ１４が回転し、ティクアップタイヤ１６が巻取リ
リール台５に圧着し、テープ７が定速走行で巻取リリー
ルに巻取られる。

次に、早送り時に早送り釦を押すと、Ｓ１ブレーキ２お
よびＴ１ブレーキ３が解除され、Ｆ、 Ｆアイドラー１
５が巻取りリール台５に圧着し、Ｆ、 Ｆアイドラー１
５のトルクにより巻取りリールにテープ７が高速で巻取
られる。

次に、巻戻し時に釦を押すと、Ｓ１ブレーキ２およびＴ
１ブレーキ３が解除され、Ｒ２Ｈ，Ｗアイドラー１７が
供給リール台４とＦ、 Ｆアイドラー１５に圧着し、Ｒ
，Ｅ、Ｗアイドラー１７によりトルクが供給リール台４
に伝達され、テープ７が供給リールに高速で巻取られる
。

尚、前記各モード後ストップ釦を押すと、各アイドラー
とリール台との圧着状態が解除されると同時に、各り−
ル台４，５にＳ１ブレーキ２およびＴ１ブレーキ３を接
触させ、テープ７の走行を停止させる。

次にストップモード後ＥＪＥＣＴモード（ストップモー
ドの状態からテープ走行路中にあるテープをカセット内
に収納し、カセットテープがパケット内から取り出せる
状態に移すこと）は次のように行なわれる。

すなわち、ＥＪＥＣＴ釦を押すことによって、巻取リー
ル台５側のみのブレーキ３゜３′が解除され、ティクア
ップタイヤ１６が巻取リリール台５を回転すべく圧着さ
れ、続いてローディング機構が逆転（アンローディング
）することによって走行路中にあったテープが巻取リリ
ール側に巻取られる。

カセットテープ内に完全に巻取られた事を検知して、パ
ケットからカセットテープが抜取られる状態となる。

またティクアップタイヤ１６を駆動するモータの電源も
ストップされる。

ところで、このようなＶ、Ｔ、Ｒ装置においては、テー
プ走行量を検知する為に、前記巻取リリール台５から直
接ベルトを介してカウンターに回転を伝えている。

従って前記のようにテープがアンローディングによって
カセット内に全部収納され、カセットテープが離脱の状
態になったら前記カウンターは停止しなければならない
。

ところが、巻取リリール台５に回転力を与えているティ
クアップタイヤ１６はモータの貫性力によってしばらく
の間回転を継続してしまう。

従ってＥＪＥＣＴモード完了後もティクアップタイヤ１
６が巻取リリール台５に圧着を継続するような状態の装
置においては、カウンターが動作してカウンター数値が
変動してしまう欠点があった。

本考案はこのような点に対処してなされたもので、ＥＪ
ＥＣＴモード後もティクアップタイヤが巻取リリール台
に圧着するような場合においても、カウンターを停止さ
せておくことが出来る磁気記録再生機のテープ巻取機構
を提供するものである。

以下第２図を参照して本考案の実施例を詳細に説明する
。

すなわち図中２０は基台２１に回転可能に支持された巻
取りリール台であって、この巻取りリール台２０にティ
クアップタイヤ２２が圧着している。

このティクアップタイヤ２２は第１図で説明したように
、モータからＦ、Ｆアイドラーを介してベルト２３で回
転力を受け、クラッチ機構２４を介して実質的に回転力
を受けている。

２５は、カセットテープがリール台に挿着されない状態
のパケットを示す。

次に２５′はカセットテープがリール台に挿着された状
態のパケットを示す。

パケット２５′内にはテープを巻回したリール２６が内
蔵されたテープケースすなわちカセットケース２７が挿
入されている。

前記リール２６には巻取りリール台２０が係合する。

そして前記基台２１には支軸２８が前記巻取リリール台
２０に対向して固定しである。

この支軸２８にはスプリング２９によって図中上方向へ
付勢され、この支軸２８に上、下方向のみに摺動するス
トッパー３０が同軸的に保合されている。

そしてこのストッパー３０の上端は前記パケット２５′
内のカセットケース２７面に当接し、このカセットケー
ス２７により図中下方向へ押されている。

この押された状態で、前記ストッパー３０から突出した
レバー３１の突起が、前記巻取りリール台２０の下面か
ら突出している突起３２に離れて対向している。

従って図示の状態で巻取りリール台２０は回転動作可能
となっている。

このストッパー３０はパケット２５′が上昇することに
よって、カセットケース２７との係合が解かれ、ストッ
パー３０がスプリング２９によって図中上方向へ摺動味
ストッパー３０のレバー３１の突起と巻取リリール台２
０の突起３２が係合するようになされる。

すなわち、ＥＪＥＣＴモード時アンローディングによっ
てカセットテープが巻取りリール台２０から離脱すると
、ストッパー３０が巻取リリール台２０の突起３２に係
合し、巻取リリール台２０はモータの貫性力によって回
転しているティクアップタイヤ２２の圧着力による回転
は防止される。

ティクアップタイヤ２２は、これによってクラッチ部２
４でスリップしている状態となる。

以上によって巻取リリール台２０にベルトを回転力を受
けているカウンターが変動することはない。

以上のように、本考案によれば極めて簡単な構造でテー
プカウンターの異常動作を防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶＴＲのカセットテープ駆動系およびテープ走
行系状態を示す平面図、第２図は本考案に係るテープ巻
取機構を示す要部拡大断面図である。 ２０は巻取りリール台、２７はカセットケース、３０は
ストッパーを夫々示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テープ走行のため駆動源から回転力を受けるリール台と
   、このリール台に装着されることによって回転力を受け
   て走行するテープを内蔵するテープケースと、このテー
   プケースを前記リール台に装着した時にこのテープケー
   スに当接して前記リール台との保合が解かれ、テープケ
   ースが離脱したときにこのテープケースとの当接が解か
   れ前記リール台にブレーキをかけるストッパーと、前記
   リール台から回転伝達手段を介して回転力を受けるテー
   プ位置を示すカウンタと、テープケースがリール台に装
   着されるとこのテープケースからテープを引き出し回転
   ヘッドを有したドラムに巻付け、ＥＪＥＣＴ全ＥＣＴに
   は前記駆動源からの回転力を受けて回転する前記リール
   台と共にテープケース内にテープを巻き戻すローディン
   グ機構とを具備し、テープケースがリール台から離脱し
   た後は前記カウンタが動作しないようにしたことを特徴
   とする磁気記録再生機のテープ巻取機構。