JPS6040662Y2 - バ−ジへの土砂投入設備 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はダンプトラック等の土砂運搬機によりバージ内
に土砂を直接投入するための土砂投入設備に関する。

たとえは固定桟橋上から、ダンプトラックの荷台を回動
させて、その荷台内の土砂をパージ内に直接投入する場
合、その落差が大きく、また断続的な投入となるため、
パージに衝撃が加わり、また積込効率が低いという問題
がある。

そこで考案はかかる問題点を解消したパージへの土砂投
入設備を提供するものであって、その特徴とするところ
は、パージが接岸するためのパージ接岸桟橋を設け、陸
上からパージ接岸桟橋までのひる土砂搬入桟橋を設け、
パージ接岸桟橋に接岸されたパージをこのパージ接岸桟
橋に沿って移動させる移動装置を設け、基端が土砂搬入
桟橋に上下動自在に連結されると共に先端がパージ接岸
桟橋に接岸されているパージの上方までのびる可動橋を
設け、該可動橋を適宜に上下回動させる回動装置を設け
たことにあり、この構成によれば、ダンプトラックとパ
ージとの落差を小さくすることができ、これによってパ
ージに作用する衝撃力を極めて小さくし得、しかも土砂
を連続的に投入することができることから、積込効率を
向上させることができるものである。

以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明する。

１は陸上から適当間隔離れた沖に配設された平面形状長
方形のパージ接岸桟橋であって、海底に打ち込んだ杭２
上に固定されている。

３は陸上からパージ接岸桟橋１の一端部上方までのばさ
れた土砂搬入桟橋であって、その端部の幅はパージ接岸
桟橋１のそれよりも約３倍に設定され、ダンプトラック
４がＵターンできるようになっている。

５はパージ接岸桟橋１に接岸されたパージ６をこのパー
ジ接岸桟橋１に沿って矢印Ａ、 Ｂ方向へ移動させる一
対の移動装置であって、パージ接岸桟橋１のほぼ上面中
央部に配設されたウィンチ装置７と、該ウィンチ装置７
のロープ巻取ドラムから引き出されると共にパージ接岸
桟橋１の端部隅の滑車８，９を介してパージ６の船首お
よび船尾に連結された一対のロープ１０．１１とから構
成されている。

１２は基端が土砂搬入桟橋３の端縁にヒンジ部１３を介
して上下動自在に連結されると共に先端がパージ接岸桟
橋１に接岸されているパージ６の上方までのびる一対の
可動橋、１４はパージ接岸桟橋１の両側面中央からパー
ジ６の幅以上離れた位置において海底から海面上方まで
形成されたコンクリート製支持台、１５は該各支持台１
４とバージ接岸桟橋１との間に配設された一対の門形枠
、１６は本体が各門形枠１５の横梁に固定されると共に
ピストンロッド先端が各可動橋１２の両側縁のブラケッ
ト１７にピン連結された各一対の油圧シリンダである。

上記構成に基づいてバージ６への土砂の投入手順を説明
する。

まず油圧シリンダ１６を作動させてピストンロッドを縮
小させ、可動橋１２を第２図仮想線で示すごとく引き上
げる。

次に空のバージ６を曳航してパージ接岸桟橋１の第２図
仮想線で示す位置に接岸させる。

この状態ではバージ６の船倉の端が可動橋１２の先端よ
り若干外方へ出た状態となっている。

次に油圧シリンダ１６のピストンロッドを伸長させ、可
動橋１２の先端を降下させてバージ６に接近させる。

次に陸上から土砂搬入桟橋３上を矢印Ｃ方向へ走行する
土砂運搬ダンプトラック４をその端部でＵターンさせ、
バックから可動橋１２上へ移動させ、該可動橋１２の先
端でダンプトラック４の荷台を回動させ、その荷台内の
土砂をバージ６内に投入する。

投入を終ったダンプトラック４はそのまま前進させ、土
砂搬入桟橋３上を矢印り方向へ走行させて陸上へ戻す。

以上のようにして多数のダンプトラック４によってバー
ジ６内へ土砂を次々と投入していき、またこれと同時に
ウィンチ装置７を作動させて一方のロープ１０を巻き取
ると共に他方のロープ１１を巻き戻す。

これによってバージ６は除々に矢印Ｂ方向へ移動させら
れていき、土砂がバージ６内に端から順番に投入されて
いくことになる。

バージ６が第２図実線で示す位置にきて、船倉内が土砂
で満杯になったならば、ロープ１０゜１１をバージ６か
ら外し、バージ６を曳航してパージ接岸桟橋１から離岸
させればよい。

上記実施例では油圧シリンダ１６を用いて可動橋１２を
上下回動させたが、これ以外に、たとえばロープと滑車
との組合せによって上下回動させてもよいし、またウオ
ームとウオームホイールとの組合せによって出退するス
ピンドルにより上下回動させてもよい。

要は可動橋１２を上下回動させるものであればよい。

以上述べたごとく本考案のバージへの土砂投入設備によ
れば、可動橋の先端をバージに接近させ得ることから、
この可動橋上まで移動してきたダンプトラック等の土砂
運搬機とバージとの落差を小さくすることができ、これ
によってダンプトラックから投入された土砂のバージに
作用する衝撃力を極めて小さくすることができるもので
ある。

また移動装置によりバージをパージ接岸桟橋に沿って移
動させることができるから、土砂をバージ内に端から順
番に連続的に投入することができ、積込効率を向上させ
ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は一部切欠き側面図、第３図は第２図のｍ−ｍ矢視図で
ある。 １・・・・・・パージ接岸桟橋、３・・・・・・土砂搬
入桟橋、４・・・・・・ダンプトラック、５・・・・・
・移動装置、７・・・・・・ウィンチ装置、１２・・・
・・・可動橋、１６・・・・・・油圧シリンダ（回動装
置）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パージが接岸するためのバージ接岸桟橋を設け、陸上か
   らパージ接岸桟橋までのびる土砂搬入桟橋を設け、パー
   ジ接岸桟橋に接岸されたパージをこのパージ接岸桟橋に
   沿って移動させる移動装置を設け、基端が土砂搬入桟橋
   に上下動自在に連結されると共に先端がパージ接岸桟橋
   に接岸されているパージの上方までのびる可動橋を設け
   、該可動橋を適宜に上下回動させる回動装置を設けたこ
   とを特徴とするパージへの土砂投入設備。